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人気作『風物詩』や『In A Landscape』といった実験的テクノの大傑作でも知られるベルリン拠点のサウンド・アーティスト、Sa Paの最新12インチ作品が新鋭レーベル〈Short Span〉から登場!この人の特徴である幻想的で重厚な音響が4つの新たな方向へと展開。サブベースと濁ったアトモスフィアが絡み合う8分間のビートレス・トリップ"Captigon"、グリッドレスなドラムパターンと断片的なヴォーカルサンプルが交錯する抽象的なリズムトラック"So Simple"、13分に及ぶミニマル・テクノのグルーヴに熱処理されたベースラインが絡む"Boredom Memory (Extended Memory)"(サブウーファーでの再生が推奨!)など、全体を通して、ダブ・テクノ、アンビエント、実験音楽の要素が融合し、内省的で深遠な音世界を構築した秀逸タイトル!
1月中旬再入荷。ニューウェイヴ/ディスコ/世界音楽な80年代ドイツの伝説的な女性デュオ、Saada Bonaire。Dennis BovellプロデュースのYou Could Be More As You Areを始め、フュージョン、アフリカ的民族風味、ニューウェイヴの軽いシンセ、ダブなど当時の込み入ったポップ手法を駆使しつつも、影の重鎮DJ Ralf Behrendtによるプロデュース、アイコン的女性2人の気怠く妖艶なイメージが、見事に独自の空気を作り出してます。なにより随所に散りばめられた音響具合がいちいち格好良い。EMIからの2曲のシングル+10曲を加えた編集盤仕様。Captured Tracksの名仕事ですね。

あのVanity Records最初期リリース作であり、近年、再評価著しい日本産(プレ・)ニューエイジ傑作を全世界待望の単独LP再発。オリジナルマスターからハイレゾAD変換/最新マスタリングを施し、更に、長年の誤解を解く正しい曲名でお届けする決定版エディション。発掘レア写真も多数掲載!作品解説:柴崎祐二。
ポストパンク期の大阪を代表するインディー・レーベル、ヴァニティ・レコードの第二弾として1978年に発表された『クリスタリゼイション』は、SAB(サブ)と呼ばれた当時若干19歳の天才音楽家が思い描いた壮大な音楽の叙事詩を、電子音楽機材を用いて磁気テープ上に「結晶化」したアルバムで、「ニューエイジ」の呼称・風俗が日本に広まる前に出現したプレ・ニューエイジ・ミュージックの名盤です。録音では2人のミュージシャンのサポートを受けていますが、大半はSAB自身による多重録音で制作されたもの。SABの唯一のソロ・リリースである『クリスタリゼイション』には、Brian EnoとObscureレーベル勢やPopol Vuhからの影響を窺わせる編曲・楽器法が聴けますが、それらの影響からの回避も同時に試みられており、その結果、「どんなシンセ音楽の系譜にも属さない傑作」(※註)という地位を獲得。2020年代のオーディエンスにとっての新たな古典となっています。また、近年勃興したニューエイジ・リバイバルや日本の環境音楽の再発見といった動向の中で、時を経て一層輝かしい音楽価値を持つこととなりました。アートワークは思想家ロジェ・カイヨワの著作から着想を得ており、図版(土星)はまりのるうにい(松岡正剛夫人)が描いたもの。
※註)『レコード・コレクターズ』誌2023年11月号特集「日本の新名盤1970-89」掲載 田山三樹氏による『Crystallization』評。
=作品仕様=
+ オリジナルマスターよりハイレゾAD変換/最新リマスター
+ 4頁インサート、発掘貴重写真掲載
+ 解説:柴崎祐二/英訳掲載
中東のサイケ、ファンク、ディスコのグルーヴを融合させる革新的なアプローチで知られるロンドンの要注目ジャズ・ファンク・バンド、Sababa 5と、日本の歌手でベリーダンサーの花島ユリカによるコラボレーション・デビュー・アルバム『こころ』が〈Batov Records〉から登場。Sababa 5の特徴的なワールドビート・サウンドと日本のフォーク&ポップが文化の境界を超えて融合した画期的作品!地中海沿岸と砂漠のロマンスが弾ける、アルバムの音楽的探求の真髄を体現したサイケデリック・ソウルなタイトルトラック”Kokoro”、アラビアンで遊び心溢れるサイケ&サーフ・ナンバー”Halilim Halilim”、ダンスフロアを圧倒するアップテンポのサイケデリック・ファンク・リッパー”東京ミッドナイト”、そして、地中海と日本のソウルが出会う不朽の名曲"愛の交差点"など、Sababa 5の伝染性のあるグルーヴに乗せて、ユリカの魅惑的なボーカルが炸裂した珠玉のナンバーが満載の今年度重要作品!
イングランドで1980年に結成されたロック・バンドであり、ポスト・パンクとサイケデリア、アトモスフェリックなキーボード・ワークがブレンドされた孤高のサウンドを生み出した、プロト・ドリーム・ポップの伝説的存在ことSad Lovers And Giants。1982年に自身らのレーベル〈Midnight Music〉から発表したデビュー・スタジオ・アルバム『Epic Garden Music』が〈Radiation Reissues〉よりアナログ・リイシュー。Nick RalphとSteve Burgessによるプロデュースのもと、1981年に〈Spaceward Studios〉で録音された、可憐でポップなネオ・サイケデリアの珠玉の名作!
1988年発売。南フランスとバハマのコンパス・ポイント・スタジオでレコーディングされた、リラックス・ムード漂うサード・アルバム。魅惑の”シャーデー・サウンド”は、時を隔てたいまも一向に色あせない。「ラヴ・イズ・ストロンガー・ザン・プライド」「パラダイス」「ナッシング・キャン・カム・ビトゥイーン・アス」等のヒット曲を含む全10曲を収録。今回発売されるアナログ盤は、180g重量盤。アビーロード・スタジオにてオリジナル・アナログ・スタジオテープからステレオ・マスターミックスへのハイレゾ・デジタルトランスファーの作業を実施したのち、ハーフスピードでラッカー盤へのカッティングが行われてた。綿密なハーフスピード・マスタリングのプロセスにより、シャーデーが意図したサウンドに忠実でありながら、極めてクリーンで細やかな音源が作りあげられた。マスタリングのプロセスにおいて余分なデジタル・リミッティングを一切行わない事により、アルバムはより明瞭で純粋な再現性を獲得し、オリジナルミックスのダイナミックレンジをそのままの状態に保っている。またアルバムジャケットは、オリジナルに忠実な紙と印刷技術で細部までディテールを正確に再現している。
ブリティッシュ・ソウル/スムーズ・ジャズの名バンドであり、ロンドンから名乗りを上げたファンク・グループ”Pride”の後進として結成されたSadeの94年発表のベスト・アルバムのアナログ盤!過去四枚のアルバムから、世界でも大ヒットを飛ばした”Smooth Operator”や”Sweetest Taboo”といった大名曲を収録。全16曲入り。ゲートフォールド仕様。180g重量盤。


オリジナルは1984年発表の、和製ジャズ・フュージョンの中でも特にAORの要素を強く含んだ隠れた名盤として知られる、Toshiyuki DaitokuとGregg LeeによるプロジェクトSafariのセルフ・タイトル・アルバムが〈WRWTFWW〉によって公式リイシュー。フュージョン特有の洗練された演奏技術と、メロウでスムーズなグルーヴを核として、楽曲の随所に聴かれるみずみずしいヴォーカル・ハーモニーが特徴的で、単なるインストゥルメンタルなフュージョンに留まらず、歌心のあるシティ・ポップ的な魅力も持ち合わせている。ジャズ・フュージョンとAOR、そしてシティ・ポップと言う幅広い層から長年にわたり評価され続けている、非常に質の高い一枚。
アメリカ出身で、Dizzy GillespieやArt Blakeyのバンドで活動後、ヨーロッパに移住したサックス、フルート奏者Sahib Shihabによる、1963年コペンハーゲンのジャズクラブJazzhus Montmartreでの熱気あふれるライブをおさめた『Sahib’s Jazz Party』。サヒブ・シハブのサックス、フルートと、若きペデルセンのベースが織りなす迫力ある演奏は、ハードバップからモーダルへと広がるジャズの魅力を体現。アメリカのジャズがヨーロッパで根付いた証左とも言える名盤。

唯一無比なNEW HIGH WAVEをのりこなすSAICOBAB(サイコバブ)今作アルバムタイトル「NRTYA」は「DANCE」 のサンスクリット語。ラーガ(旋律)とターラ(拍子)をイマジナリー(虚)な領域まで広げたクォータニスチック(四元論的)なダンス・ミュージック!
YoshimiO _ Vocalization
HAMA _ Req
YOSHIDADAIKITI _ Electric Sitar, Electric Bass Sitar, Electric Bass Tanpura
Resonant String Speaker
*All handmade instruments by YOSHIDADAIKITI
TATEKAWA YO2RO _ Drums
Music by SAICOBAB
Recorded in 2020-2021, Engineerd by KABAMIX
Mixed by YoshimiO & KABAMIX in 2022
Mastered by Sarah Register @SR Mastering,NYC
Art works by OOIDO SYOUJOU + YoshimiO, Design by QOTAROO
Photo by HOMMA TAKASHI
1. Nrtyaman6:18
2. Social This Dance 6:24
3. Nachin Machine 7:14
4. Amayoru Moon Dance 6:33
5. Nachle Naatu Honey 7:05
6. Death Nap The Dance 6:09
7. Dancing Fish In The Rain 6:18

夢、記憶、憧れ、サイケデリアの乱流を通って南の夜空から降りてくる、ベトナム・ホーチミンのSaigon Soul Revivalによる2枚目のフルアルバム『Mối Lương Duyên』が要注目レーベル〈Saigon Supersound〉より登場。西洋の影響を受けたロック、ボレロ、ソウル、ジャズ、そしてベトナムのバラードの豊かな伝統を原動力として生み出された、邦訳にして「運命」を意味するタイトルの本作は、1960年代のベトナムの失われた、生々しく、ヘヴィで破壊的なサイケデリック・サウンドを復活させた意欲作となっています!
2007年にCDのみでひっそりとリリースされていた、Kuniyuki Takahashi のサブプロジェクト、Kossと塚本サイコ二人の共作が、長い時を経て初めてぼヴァイナル・リイシュー。中心にあるのは塚本サイコのピアノで、クラシカルな素養をにじませながらも、技巧を誇示するのではなく、呼吸のように自然な間合いで鍵盤を触る。Kuniyukiの繊細な電子音が寄り添い、フレーズの隙間に光や影を差し込むように響き合うと、音の粒はときに淡い残像を残し、ときにリズムのような脈動を示しながら、ミニマルな旋律を大きなスケールへと広げていく。さらにギターやアコーディオンといった要素が控えめに顔を出し、儚いロマンティシズムを添えている。モダン・クラシカルとアンビエント、そしてKuniyukiが培ってきたダンス・ミュージック以降の感覚が、静かに交差した全8曲。小さな部屋から宇宙的な広がりまで、聴くたびに景色が変わっていくような作品で、静かな昂揚を伴いながら聴く者を深い物語へと導いていく。

イラン系アイルランド人Saint Abdullah & Eomacによる、ペルシャのポップスを大胆に解体、再構築し、荒削りなヒップホップとクラブ寄りのエレクトロニカフレームワークに再編成した『Of No Fixed Abode』が〈The Trilogy Tapes〉より登場。本作は、50年分のペルシャ・ポップスを題材に、文化的記憶や移民の経験をビートで読み替える実験的な電子音楽アルバム。Andy、Hayedeh、Fereydoun Farrokhzadといった往年のアーティストの楽曲を丁寧にサンプリングし、MadlibやRezzettを思わせるざらついたビートや疾走感あるドラムワークで再構築。郷愁と混沌、個人的な記憶と集団の歴史が入り混じる音像は、「文化」や「出自」が固定されえない現代の漂流感を鋭く映し出している。サウンド面でも、ローランドSP404やデジタルDAWを駆使したサンプリング、ニューヨーク在住のドラマーJason NazaryやAria Rostamiら国際的ゲストとの共作も交え、ジャンルの枠を軽やかに飛び越えていく意欲作。

Nicolas Jaar主宰の〈Other People〉からの作品で話題を呼んだイランはテヘラン生まれのMohammadとMehdi Mehrabani-Yeganeh兄弟から成るユニットSaint Abdullahと、ヘルシンキの名門ジャズレーベル〈Jason Nazary〉からもリリースするアトランタ出身でブルックリンを拠点に活動するドラマー兼作曲家のJason Nazaryがコラボ作品をリリース!
Saint Abdullahが得意とする電子的テクスチャーとJason Nazaryの生ドラムが織りなすサウンドが心地よく耳に柔らかい快楽をもたらす一枚。
〈Warp〉の新鋭Nala SinephroやEli Keszler好きも必聴な内容で、M6はThom Yorke、Jonny Greenwood、Tom Skinnerから成るスーパーバンド、The Smileも彷彿とさせる1曲。アンビエント~ジャズ~電子音楽~ディープリスニングな良作!

2月6日発売予定。〈Planet Mu〉や〈The Trilogy Tapes〉といったアンダーグラウンドの名門からリリースを重ねるイラン系カナダ人兄弟Saint Abdullahと〈International Anthem〉、 〈4AD〉などからの作品への参加で知られる人気ジャズ・ドラマーJason Nazaryによるコラボアルバムの第2弾が〈Disciples〉よりリリース!
2023年作『Evicted In The Morning』の続編となる本作は、サイケデリック、ドリーミーに消えては現れる実験的なサンプリングコラージュの中に規則的なリズムが時折顔を出しながらフリージャズのような展開をしていく、聴くたびに新たな発見のある作品となっている。「Here to Body Ratio」は情感溢れるサックスとギターに性急なドラミング、ストレンジに心地よい電子音が独自のバランスを生み出す作品のハイライト。
本作は、反戦デモや国家抑圧が続く新たな時代に向けた"Freedom Now Suite(自由のための組曲)”とも言うべき作品だ。ゲストにはロサンゼルスを拠点とする日系アメリカ人のマルチ奏者Patrick Shiroishi と Ryan Easter が参加している。
兄弟が「‘tellectual condition(知的病)」と呼ぶような表層的な知識が支配する時代において、アルバムはあえて遅く、複雑に、時間に逆らうことを選ぶ。ここでのサンプリングのコラージュは、ポストモダン的な遊戯ではなく、“感情の構造”なのだ。
『Wiretaps for Oral』を聴いていると、語りかけてくるのはサンプルそのものではなく、そのあいだの“隙間”だと気づかされる。信号が途切れる亀裂、ビートが抜け落ちる瞬間、その隙間に意識が宿る。意味を「与える」のではなく、それを「抱える」こと、強引に形を与えず、ただ触れること。
このデュオは、私たちに“盗聴線に耳をあて、囁きを聴け”と誘う。そうして彼らは思い出させてくれる、近くにいるということは、距離よりも「聴くこと」に関わっているのだと。

