NEW ARRIVALS
1367 products
本作は1970年、ビクター<日本のジャズ>シリーズの1枚としてリリースされた。「われわれは日本人なんだから、日本人にしか出来ない奴をつくらなきゃならないと思う」。この時期の宮沢 昭の言葉である。宮沢が日本人にしかできない作品をつくろうとしたとき、自身の原点=生まれ育った故郷をモチーフに選ぶのは必然だったろう。長野県の松本市で生まれ、ましてや釣りに親しんだ宮沢にとって「木曽」「浅間」「白馬」「飛騨」はまさに原風景である。森山威男の怒涛のドラム、荒川康男の豊潤なベース、佐藤允彦の零れるようなピアノ、そして、情感をそのまま音塊にしたような宮沢のサックス。生まれ育った土地に対する郷愁や賛美、また大自然に対する憧憬や畏敬。宮沢は自身の根源見つめ、思いとイメージを真摯に丹念に音楽に織り込んでゆく。宮沢が到達したひとつの極み。それが本作『木曽』である。
text by 尾川雄介 (UNIVERSOUNDS / DEEP JAZZ REALITY)
トラックリスト:
Side A
1. 木曽
2. 浅間
Side B
1. 白馬
2. 飛騨

ロンドン出身のラッパー、詩人、プロデューサーのJohn Glacierが、待望のデビューアルバム『Like A Ribbon』を〈Young〉からリリース。アルバムは、首都ロンドンの中心部北東寄りにあるHackneyで育ったシンプルな日常から、驚異的な速さで成長した彼女の人生を描いた作品で、リードシングルとなる「Found」は、日々の苦悩を乗り越える力強いメッセージが込められた、浮遊感のあるサウンドになっている。参加アーティストには、本作品のプロデューサーであるKwes Darkoをはじめ、Flume、Andrew Aged、Eartheater、Samphaなど名を連ね、John Glacierのユニークな音楽性を引き立てている。
現代的でありながらどこか夢幻的とも取れるエレクトロニックな音色と繊細なビートが融合したJohn Glacierのサウンドは、聴き手の感情の深層を引き出し、リスナーを引き込む力を持っている。

限定299部、32Pブックレット付属の10枚組豪華木製ボックス仕様。昨今は伝説的傑作『Merzbeat』カセット再発など注目リリース満載だった中でまた特大盤が到来。徹底したアヒンサーを提唱実践、「ノイズ」の枠を超越したオルタナティヴな表現を試み続けるジャパノイズ伝説、Merzbow。Mad Tea PartyやPerfect Mother、『沫 Foam』といった〈Vanity〉周辺作品でも知られる日本のアート・コレクティヴ/レーベル〈YLEM〉から当初10本組のカセット・ボックスとして発表される予定だった一作が奇跡の10枚組LPでボックス化復刻。版元はやはりイタリアのノイズ/インダストリアル大名門〈Urashima〉。81年6月に秋田氏と水谷清氏は〈YLEM〉スタジオに入り『Collection』の録音とミキシングを開始。『Collection 003』は、1981年6月13日には清水一登氏の〈ガラパゴス・スタジオ〉でも録音・ミックス。5本目のカセット『Collection 005』を制作した後、なぜか再び〈YLEM〉スタジオでシリーズの続きが録音されることはないもののその詳細は不明。残り5作品は秋田氏の自宅で録音され、当初制作した音源が気に入らず新たな音源へと差し替えた『006』を待ち、1982年に完成したものとなっています。本作は、二度と聞くことのできないMerzbowのルーツであり、秋田昌巳の40年以上に渡るノイズの壁の下に常に眠っていた複雑さと内省的な側面を明らかにするものであり、まさに日本のノイズ・ムーブメントの爆心地とも言える内容。ここ数年のMerzbowの初期復刻音源の中でも最も重要なものの一つであると断言できる超重要物件!
DJ SprinklesによるWill Longの「Acid Trax」のリワークが、ついにアナログ盤として登場。今回のリリースは、3部作のEPシリーズの第1弾で、Sprinklesの「Acid Dog」リミックスが収められている。このリミックスは11分にわたるトリッピーで官能的な音の旅で、深く響くサブベース、煌めくパーカッション、そして複雑に重ねられた303トーンが絡み合い、Sprinklesのカタログでも特に没入感のある作品となっている。そのサウンドはクラブミュージックでありながら、感情的な深さとヒプノティックな魅力を兼ね備えており、リスナーを引き込む。裏面に収められたLongのオリジナルは、よりミニマルなアプローチで、ドラムマシンのリズムと抑制的な303のシーケンスを広がりのある空間に浮かべるようなサウンドに仕上げられている。無駄な装飾を排除し、シンプルで広がりのある音響空間を作り上げるそのスタイルは、このプロジェクトの美学である禁欲的で内省的な要素を色濃く反映している。
ベルリンのクィア・アンダーグラウンドで活躍してきたDJとして知られるCEMのデビューアルバム『FORMA』が〈Danse Noire〉より登場!本作はポルトガルのアーティストMauro Venturaのパフォーマンスアートにインスパイアされて作られたサウンドトラックで、ベルの音(牛の鈴やドアベル、神道の鈴、シンギングボウルなど)を使って、パフォーマンスのテーマである「労働」や「繰り返し」を表現している。アルバムの各トラックは、2022年にVolksbühneで展示されたVenturaのパフォーマンスに基づいており、CEMは様々なベルの音を取り入れた広がりのある音景を作り上げている。

イギリス出身ドイツ在住の鬼才CarrierことGuy Brewerによるソロシリーズ第3弾『Tender Spirits』が登場!本作はこれまで以上にロマンティックでスロウなベース&ドラムを追求した作品で、90年代以降の先鋭的なサウンドへのオマージュをにじませつつ、空間の扱いや繊細なリズム配置に独自の手腕を発揮している。3曲とも、パッドの霞んだレイヤーや、軽やかで芯のあるドラムが絶妙なバランスで絡み合い、ダブやアンビエントの精神とも深くつながる内容。特に「Light Candles, to Mark the Way」の静謐な美しさ、「Slow Punctures」の木魚のような音とガムラン的チャイムが複雑なずれを伴って響き、「Carpathian」ではブラシ・シンバルがジャズの幽霊のように揺れる。ディープ・ダブ、ミニマル・テクノ、ドラムンベースの抽象化と解体といった趣きだが、完全に自身の言語として再構築しているのが見て取れる。クラブでの機能も果たしながら、内省的な音楽としても傾聴に値する傑作!

リスボンのミュータント・クドゥロ〜バチーダ・シーンを凝縮したようなDJ Narcisoのソロ作『Diferenciado』が〈Príncipe〉から登場!NarcisoはRS Produções(Nuno Beats、DJ Lima、Farucoxらが所属)のメンバーとしても知られるが、ここではそこから一歩抜け出し、ドリルやデンボウの要素を独自に解体・再構築。ズレたポリリズムや奇妙なテクスチャを駆使して、「ずれた美しさ」の中毒性を引き出している。全体として、ただ奇をてらったのではない、きちんと踊れて、かつ脳内もかき乱されるような逸品で、現行のリスボン地下クラブサウンドの核心を突く、濃厚で刺激的な一作。
ポルトガルの実験音楽家ジョナサン・ウリエル・サルダーニャが、ウガンダ拠点のコンゴ人合唱団 Kingdom Ulfame Choir と手を組み、声とスピリチュアリティの関係に深く迫った『Kembo』が、ウガンダの首都カンパラを拠点とする〈nyege nyege tapes〉より登場!言語以前のコミュニケーションやグロソラリア、宗教音楽の伝統を踏まえつつ、リンガラ語やスワヒリ語、フランス語などを混ぜた“想像上の言語”で自由に歌われる即興のコーラスは、サルダーニャのさりげない電子処理によって神秘的なトランスへと昇華されていく。荘厳で浮遊感あるオープニング「Boya Kotala」から始まり、緊張感あるパルスと複雑なリズムが絡む「Tokumisa Nzambe」、ゴスペル的な高揚が炸裂する「Hosana」など、楽曲ごとに表情ががらりと変わるが、全体を通して浮かび上がるのは、“声”というプリミティブな表現が持つ霊的な力。言語、宗教、歴史、音楽、それぞれの境界を溶かしながら、「声とは何か」を探究する作品。

東アフリカ最大の都市ダルエスサラームを拠点に活躍する若きプロデューサーで、10歳からビート制作を始め、タンザニア発の超高速ダンス・ミュージック「シンゲリ」にEDMやR&Bの要素を大胆に融合させながら進化を続けるDJ Travellaによる、デビュー作『Mr Mixondo』以降に生まれた、フロアを沸かせてきた未発表トラックを中心にまとめた4曲入りEP『Twende』が、ウガンダの首都カンパラを拠点とする、東アフリカの伝統的な音楽と現代の電子音楽を融合させたアンダーグラウンドで革新的なサウンドを世界に紹介するレーベル〈nyege nyege tapes〉より登場。Boiler Roomでも話題を呼んだ代表曲たちが収録されており、170BPMの強烈なビートにヨレたシンセが絡む「Trust」や、ブラスとビリビリしたリズムが疾走する「Believe」、スークース調のギターが鮮やかに浮かぶ「Mchakamchaka」、そしてややテンポを落としつつも足元に効く「Vumbi Vumbi」まで、すべてがダンスフロア仕様。シンゲリの未来を切り拓くDJ Travellaの、スピードと遊び心が詰まった快作!!

ペルーのアーティストAle Hop(Alejandra Cárdenas)とコンゴのギタリストTiti Bakortaによるコラボ作で、アフロ・ラテンとスークースが交差する、幻惑的でポジティブなアルバム『Mapambazuko』が、ウガンダの首都カンパラを拠点とする、東アフリカの伝統的な音楽と現代の電子音楽を融合させたアンダーグラウンドで革新的なサウンドを世界に紹介するレーベル〈nyege nyege tapes〉より登場!カンパラで録音されたこの作品では、Bakortaの自在なギターと、Cárdenasの鋭利なリズム、歪んだシンセが絡み合い、祝祭的かつ実験的なサウンドを展開する。南米クンビアとコンゴ音楽の接点をあぶり出すようなトラックや、電子音と土着リズムが溶け合う強烈な楽曲が並び、KMRUや Flora Yin-Wongらによるリミックスも含めて、聴くたびに異なる表情を見せる濃密な一枚。

アフリカを代表する重要人物、アンゴラ出身のSebastião LopesことDJ Znobiaの軌跡を深く掘り下げる『Inventor Vol.2』が、ウガンダの首都カンパラを拠点とする〈nyege nyege tapes〉より登場。90年代末から2000年代半ばにかけて制作された700以上のトラックの中から厳選されたもので、単なるクラブ仕様のヒット曲だけでなく、彼の創造力と自由な実験精神を余すことなく捉えた内容になっている。ネットミーム「Baby T-Pain」をサンプリングし、オートチューンを駆使した奇妙な泣き声を、独自の遅めのクドゥロビートに重ねる『Choro do Corno』、Windowsのエラー音や通知音をサンプリングし、それらを打楽器代わりに使うなど、遊び心あふれる手法が光る『Beat Cursor』、ロボットのような歌声がねっとりと絡む『Sofre』、エレクトロにTalkbox的なボーカルを乗せた『Dance Da Ma Ju』、ロマンティックな囁きに変貌する『Monandengue』など、ジャンルを超えたアイデアが縦横無尽に飛び交う。クドゥロやタラシーニャの枠を押し広げたZnobiaの革新性は、グライムや初期テクノ、ブラジリアン・ファンクといった他地域の前衛的動きとも響き合っている。伝統音楽セムバをルーツに持ち、限られた環境の中で独自のサウンドを築き上げたDJ Znobiaのビジョンと狂気が詰まった一枚!

ウガンダの首都カンパラを拠点とする、東アフリカの伝統的な音楽と現代の電子音楽を融合させたアンダーグラウンドで革新的なサウンドを世界に紹介するレーベル〈nyege nyege tapes〉より、アーセナル・マイクベの『DRUM MACHINE』が登場!アーセナル・マイクベはウガンダの画期的なバンドで、アコースティックと電子音楽の境界を自由に行き来し、ポリリズムに歪んだ声と幽玄なシンセドローンを融合させている。バンドはパーカッショニストのセントンゴ・モーゼス、ドラテレ・エピファニー、ルヤンビ・ヴィンセント・デ・ポールで構成され、ポルトガルの音響アルケミスト、ジョナタン・ウリエル・サルダーニャが共同創設者。彼らはローランドの象徴的なビートボックスTR-808をリバース・エンジニアリングすることで、鋼鉄で鋳造された「パーカッション・マシン」を考案し、アーセナル・マイクベの熱狂的なパフォーマンスに重低音の電子音をシームレスに統合している。本作は、ジャンルに収まりきらないリズムのマスタークラスで、メンバーのビートが時間の流れを超えて交錯し、オーガニックかつデジタルな、エクスペリメンタル・アフリカン・エレクトロニカとでも言うべき音楽性!

オランダのアフロ・ディアスポリックなバブリングサウンドの先駆者であり、DJおよびプロデューサーGuillermo Schuurmanの新作『Bubbling Forever』がウガンダの首都カンパラを拠点とする、東アフリカの伝統的な音楽と現代の電子音楽を融合させたアンダーグラウンドで革新的なサウンドを世界に紹介するレーベル〈Nyege Nyege Tapes〉より登場!バブリングサウンドの魅力を最大限に引き出した作品で、鋭いレーザーシンセ、アントイリアンのタンブー・パーカッション、スワーリングボーカルの断片が特徴的。音楽はダンスホールの揺れるリズムを軸に展開し、エネルギッシュなビートとそれに反してどこか軽やかな感触があり、彼の音楽は激しく迫るのではなく、むしろ官能的に体を動かすように仕向ける力を持っている。伝統的なスリナムのメロディやパーカッションやカリブ風のステップまで取り込んだ、約40年近い歴史を持つバブリングを、さらに遠くへ押し広げる、エネルギッシュで開放感あふれる一枚。
ウガンダ・カンパラを拠点とする〈Hakuna Kulala〉から、同郷のアーティスト、Masaka Masaka(Ian Nnyanzi)によるデビュー作『Barely Making Much』が登場。本作は、ジャングル、実験的ヒップホップ、テクノ、ダブ、アンビエントなどが入り混じる、粒立ちのいいコラージュのような作品で、〈Nyege Nyege〉のスタジオで2年間にわたり断続的に制作されたもの。ヒップホップのビートメイクからキャリアをスタートさせたMasaka Masakaは、Dean BluntやJpegmafia、Slauson Maloneといった現代の先鋭アーティストたちに刺激を受けながら、南の世界から独自の言語を発信しようとしている。ジャンルを柔らかく解体・再構築しながら、街の夜のざわめきや、自分の中にある違和感、都市の片隅で感じる孤独といった、言葉にしにくい感覚を音にしようとするような作風で、その音楽は、カンパラのアンダーグラウンドが持つ静かな熱や、影のような雰囲気を映し出していて、繊細さに満ちている!

NET GALAの〈Hakuna Kulala〉からのデビューアルバム『Galapaggot』は、ノイズとクラブミュージックの境界を曖昧にしながら、ダンスフロアにも通じるエネルギーを秘めた奇妙な傑作。本作は韓国のプロデューサーであるNET GALAがShade SeoulというLGBTQコレクティブや、ソウルの有名クラブCakeshopなどでキャリアを磨きながら培った、型破りなダンスサウンドの集大成で、2019年の初EP『[re:FLEX*ion]』や、2021年に〈SVBKVLT〉からリリースされた『신파 SHINPA』で磨いたドラマティックなアプローチをさらに押し広げ、今回はより自由で無秩序な実験を展開している。フットワークやボールルーム、グラインドコア、ハードトランスといった音楽の要素をチラリと覗かせながら、韓国語のゲイ・スラングを叫ぶ曲や、ベトナムのアーティストとコラボしたトラックもあり、アルバム全体がカオスでパワフル。笑いや皮肉も交えながら、「普通」に収まらない自分たちの居場所を音で表現するような一枚。

オランダのMarien Van Oersによるソロ・プロジェクトHet Zweetによる1983年リリースのセルフタイトルのカセットが、世界各地のオルタナティブなエレクトロニック・ミュージックやエクスペリメンタル系を自由に追求するレーベル〈Heat Crimes〉よりリイシュー!手作りの楽器を使い、原始的かつ儀式的なサウンドを作り上げた本作は、反復とドラムを軸にしたサイケデリックでプリミティブな音世界。タイトルのHet Zweet=汗が示す通り、ただのループではなく、持久力を試すような集中力を要求する音楽になっている。収録曲は4曲で、冒頭の「Vocus」は、スロウなチャントと不気味な音像が重なる、ドゥーム・メタル的な暗さを持つトラック。続く「Tribus」は、手作りパーカッションが前面に出たトライバルなビートに、不穏な声のレイヤーが加わる儀式音楽のような仕上がり。アルバム後半はさらに深みを増し、「Tribus」では歪んだビートと奇妙なノイズが交錯し、「Indus」では15分近くにわたるドラム・パフォーマンスと静かなヴォーカル・マントラが展開される。インダストリアル、ダークアンビエント、ニューウェーブ的な要素を持ちつつ、古代儀式の再解釈とも言える雰囲気の一枚。
Huerco S主宰のもと、現行ダブ/アンビエントの傑作の数々を産んだ新世代のカルト的名所〈West Mineral〉在籍でも知られる米国・フィラデルフィアのアンビエント作家、もはや現代アンビエントの重要角と言っても過言ではないUllaの『Hometown Girl』が到着!木管楽器、鍵盤楽器、弦楽器、ドラム、ヴォイスが幾重にも重なり、エレクトロニクスがまばらに散りばめられ、オープン・ウィンドウのフィールド・レコーディングの香りが漂う静かな室内学的作品。まるで手書きのメモの日記をめくりながら、さまざまな感情を振り返っているような気分になる切なくメランコリックで朧げなアンビエント・フォーク12曲を収録。マスタリングはRashad Beckerが担当しており、一音一音の質感がすばらしい!

カナダ人プロデューサー、Khotinの待望のニュー・リリース。
自身のレーベルKhotin Industriesから放つ6曲入りEP『Peace Portal』。彼ならではの、きらめくダウンテンポ〜エレクトロニカの融合が再び輝きを放つ。
2014年から活動を続けるKhotinは、長年にわたり、ドリーミーなダウンビートなエレクトロニカとアンビエントなテクスチャーの達人としての地位を長い間確立してきた。彼のアルバムは一貫して、心に響く没入感のあるサウンドデザインによって感情を喚起させるが、この最新作では、彼の広がり続ける音世界への深い旅が楽しめる。

2017年にジャズの新たな方向性を示したアルバム『La Saboteuse』がカラー・ヴァイナルで発売!本作では、アラビアのメロディとイギリスのジャズの要素が見事に調和し、電子音響を取り入れることで独自の革新的なサウンドを生み出している。
このアルバムは、さまざまな背景を持つ人々が共感できるようなメロディやリズムを生み出しており、文化の壁を越えて聴く人に強い影響を与え、聴くことで異なる文化や経験が交差する新たな世界を感じることができる。
Lewis WrightやShabaka Hutchingsといった才能あるミュージシャンが参加。

ジャズワイズの2019年トップ20アルバムの一つに選ばれた作品の『Polyhymnia』がカラー版で発売!
本作は、女性の勇気や決意、創造性を称える作品として、若いミュージシャンや女性アーティストを支援するイギリスの音楽教育団体のTomorrow’s Warriorsから2015年に依頼され、新しい才能を育成することを目的としたオーケストラのNu Civilisation Orchestraのために制作されたアルバム。この作品は、ロンドンでの国際女性デーに開催されたWomen of the World Festivalで演奏された。
アルバムのタイトルは、音楽や詩、舞踊の女神ポリヒムニアにちなんでおり、優れた女性たちへの賛辞として、いくつかの楽曲が制作された。 前作『La Saboteuse』とは異なり、よりポジティブなメッセージが込められている。

Yazz Ahmedのデビューアルバム『Finding My Way Home』が初めてヴァイナルにてリリース。
本作は、彼女のアラブ文化に根ざした影響と1950年代・60年代のクラシックジャズの影響を見事に融合させた作品であり、Yazzのトランペットの音色は、聴く者を魅了し彼女の音楽の探求心を強く感じさせる。
2011年に発表されたこのアルバムは、Yazzの祖父であるジャズトランペッター、Terry Brownからのインスピレーションを受けており、オリジナルの作曲と即興演奏が織り交ぜられている。
Steve Buscemiの映画『The Listener』のサウンドトラック収録曲「Conciliation」や、Yazzのオリジナル曲「Flip Flop」や、クラシックなジャズのセッティングで演奏されたクインテットによる演奏も特徴で、パーカッショニストのCorrina Silvesterやバス・クラリネット奏者Shabaka Hutchingsとの共演は、彼女の音楽が進化していく過程を垣間見ることができる。ジャズとアラビア音楽が融合したYazz Ahmedの音楽の魅力を存分に堪能できる一枚。

1950年代に活躍したトランペット奏者のTerry Brownを祖父に持ち、Radiohead、Lee Scratch Perry、Swing Out Sisterなどの作品にも貢献したバーレーン出身のトランぺッター、Yazz Ahmedが最新作『A Paradise In The Hold』を〈Night Time Stories〉からリリースする!
バーレーン系イギリス人女性である自身の経験を、伝統音楽やフォークロアに重ね合わせ、二つの文化的背景を表現した全10曲を収録。イノベーションと伝統が織りなす壮大なスケールの作品を通して、彼女は古代のリズムと現代の演奏技術を見事に融合させた。
本作は、バーレーンの真珠取りの悲哀歌や、アラブ人女性の強さ、伝統的な女性ドラムサークルのリズムなどに敬意を表したものだが、同時に、10年にわたるYazz自身の自己発見への旅路という物語でもある。さらに今作では、Yazzが英語とアラビア語の両方で歌詞を書くという、初の試みにも挑戦しており、彼女の豊かなサウンドに新たな次元が加わっている。共演者には、エスニック・トランスの女王Natacha Atlasをはじめ、パーカッショニストのCorrina Silvesterといった豪華コラボレーターたちが名を連ねている。

Cocteau Twins、Arthur Russell、更にはFrank Oceanが〈Hyperdub〉からコラボ作を出したことを夢想させる問題作!
BurialとKode9による『Fabriclive 100』でフックアップされ、アフリカン・ダンスの最深部ともいえるクドゥロをベースとしたサウンドを探求するアンゴラの鬼才Nazarが〈Hyperdub〉より2ndアルバムをリリース!
前作『Guerrilla』の後、深刻な病気を経て、今作『Demilitarize』は死と向き合うこと、そして新たな愛の芽生えから生まれたものだという。また、Nazar本人は本作のインスピレーションとして『攻殻機動隊』の世界観が核になっていると語っている。多層的に蠢くサブベース、旋回するSFシンセ、そして前作同様、クドゥーロのリズムは聴こえてくるが、ダンス・ミュージックの機能性は控えめな、ヴォーカルが引き立つよう解体された形で取り入れられている。タイトルが示す通り最もソフトなサウンドを展開するM9「Heal」は必聴!
Cocteau Twins、Arthur Russell、更にはFrank Oceanといったアーティストにも通ずるドリーミーでメランコリックなムードが作品全体を通して漂う問題作が完成!

ジャズ、即興、クラシック、ノイズなど、領域横断的な活動で知られるChris Ryan Williams(トランペット、エレクトロニクス)とLester St. Louis(チェロ、エレクトロニクス)によるデュオ、HxHのデビューアルバム『Stark Phenomena』が、KMRUが運営するレーベル〈OFNOT〉からリリース!アコースティック楽器とエレクトロニクスをリアルタイムで融合させることで、音楽に複雑さとアクセスしやすさを兼ね備えたサウンドを作り出しており、AutechreやRobert Hoodの影響を感じさせる一方で、独自の音空間を展開している。アルバムは彼らのライブセットや即興演奏から得た音源を多く使用しており、ジャイミー・ブランチからスタジオセッションを提供してもらった「BEACH」など、緻密な編集が行われており、KMRUもその音楽の流れについて「シンプルさの中に深い感情を呼び起こす美しいトラック」と絶賛している。自由で複雑なサウンドのモザイクを展開し、聴く者の記憶を呼び起こすような作品!!
