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Noah Creshevsky - Hyperrealist Music, 2011-2015 (CD)Em Records
¥2,420
ロングセラー『The Tape Music of Noah Creshevsky』(EM1042CD 解説:佐々木敦)からひと回りしてエム再登場。御年70歳を祝した最新“ハイパーリアル・ミュージック”自選作品集!!
クレシェフスキーはナディア・ブーランジェとルチアーノ・ベリオに学んだ作曲家で、初期は電子音楽/テープ音楽をやっていたが、徐々に「ハイパーリアリズム(*注)」に接近し、その概念を取り込んだ音楽である「ハイパーリアル・ミュージック」の第一人者となった(一般にはこの音楽スタイルの創始者とされる)。日本では竹村延和氏のフェイバリット作家としても一部に知られる。
彼のハイパーリアル・ミュージックは、実際の生演奏に聞こえるが全て人工的な操作・配置で創作されたものである。そこでは人間による生楽器や肉声の演奏が素材となり、シンセサイザー(合成音)は用いられない。録音年、ジャンルを異にする楽音がいち作品中で任意に結合され、あるものは人間技では不可能な演奏に変容され、ある音は過剰に強弱・長短のアクセントがつけられる等々、彼の意匠をこらしたドラマ性とユーモアが加味されている。
本アルバムは近年の作品を作家が自選したコレクションで、鋭敏なリスナーならば、聞き進めるにつれて姿を現す、狐につままれたような世界に惑わされること必至!
*注:写真等を用いて対象を克明に描写する美術の潮流。「超現実主義」と和訳されるシュルレアリスムとは区別される。スーパーリアリズムともいう。
+ 解説:George Grella, Jr.(和訳付)
+ 通常ジュエルケース、ライナー封入
V.A. - Bird Cage: Birdfriend Archives (2CD)Em Records
¥2,750
スモール・レーベルがセンスと心意気で作ったビッグ・サウンドの集大成!
これは2020年日本の『No New York』か?『Pillows & Prayers』か?いや、そんなもんじゃないだろ。YPY / goatの日野浩志郎が運営する崇高(無謀)D.I.Y.チャレンジング・レーベル、《Birdfriend》初のレーベル・コンピレーション見参。これを聞けば貴方は無性に創造したくなる!
「実験的、挑戦的すぎてリリースするのが難しいがそれでも素晴らしいものはたくさんある」(日野浩志郎談)
名ではなく音で選ぶ徹底した作家基準で、エレクトロニクスや自作改造楽器クリエイター達のD.I.Y.音楽をリリースし続ける日野浩志郎(YPY/goat)のレーベル、Birdfriend(バードフレンド)。2013年の始動からボンノウノムクロ、UNBE、森山ふとし、湿った犬、NEW MANUKE、OPQ、井上調、JMT Synth、H. Takahashi、Sofhesoなどの特殊な個性を、熱意と根気と真心のD.I.Y.ハンドメイド・カセットに落とし込み、現在まで38のオリジナル作品を発表。いろんな問題を乗り越えて作った数は5000本!
このBirdfriendの仲間達を主催である日野の職権乱用で一ヶ所に収める<実験>を試みたのが、Birdfriend初のレーベル・コンピとなる本作『Bird Cage(鳥かご)』だ。そもそもおとなしく編集されるなどありえない連中を無理矢理コンパイルしたとき、そこに現れたのは思いもよらないフレッシュな物語だった!今こそ得体の知れないバードフレンド達の偉業(異形)を高らかに世に問う。これを聞けば貴方はなんだかよく分からない気持ち(感動?)に包まれ、そしてたぶん無性に創造したくなる!
・CD2枚組/ジュエルケース
・ブックレット封入
・日本語・英語表記
・アーティスト・プロフィールと写真掲載
Compiled and the cover art design by Kōshirō Hino
Cover drawings by Yūko Kureyama and Kōshirō Hino
All tracks originally mastered by Bunsho Nishikawa
2nd mastering by Takuto Kuratani
(c) 2013, 2014, 2015, 2016, 2017 Birdfriend
TRACKS:
=Disc 1=
1. Sofheso - M.N.L
2. 湿った犬 - Bird Peck at Dead Dog
3. NEW MANUKE - Fastest Motor
4. YPY - BFMIX B-3
5. JMT Synth Pinosaku - Tansun
6. 湿った犬 - Dog is Surrounded by Birds
7. UNBE - Vector Milk
8. YPY - The Damo UFO
9. マイクロふとし - Reforest 1
10. Inoue Shirabe - Sleep Talk
=Disc 2=
1. 森山ふとし - タイムリミット
2. OPQ - ENT
3. 森山ふとし - にこエレクトロ
4. H. Takahashi - 4
5. マイクロふとし - Reforest 2
6. UNBE - 5立米
7. Bonnounomukuro - Enter the Exit
8. 森山ふとし - Piano and Sampler
これは2020年日本の『No New York』か?『Pillows & Prayers』か?いや、そんなもんじゃないだろ。YPY / goatの日野浩志郎が運営する崇高(無謀)D.I.Y.チャレンジング・レーベル、《Birdfriend》初のレーベル・コンピレーション見参。これを聞けば貴方は無性に創造したくなる!
「実験的、挑戦的すぎてリリースするのが難しいがそれでも素晴らしいものはたくさんある」(日野浩志郎談)
名ではなく音で選ぶ徹底した作家基準で、エレクトロニクスや自作改造楽器クリエイター達のD.I.Y.音楽をリリースし続ける日野浩志郎(YPY/goat)のレーベル、Birdfriend(バードフレンド)。2013年の始動からボンノウノムクロ、UNBE、森山ふとし、湿った犬、NEW MANUKE、OPQ、井上調、JMT Synth、H. Takahashi、Sofhesoなどの特殊な個性を、熱意と根気と真心のD.I.Y.ハンドメイド・カセットに落とし込み、現在まで38のオリジナル作品を発表。いろんな問題を乗り越えて作った数は5000本!
このBirdfriendの仲間達を主催である日野の職権乱用で一ヶ所に収める<実験>を試みたのが、Birdfriend初のレーベル・コンピとなる本作『Bird Cage(鳥かご)』だ。そもそもおとなしく編集されるなどありえない連中を無理矢理コンパイルしたとき、そこに現れたのは思いもよらないフレッシュな物語だった!今こそ得体の知れないバードフレンド達の偉業(異形)を高らかに世に問う。これを聞けば貴方はなんだかよく分からない気持ち(感動?)に包まれ、そしてたぶん無性に創造したくなる!
・CD2枚組/ジュエルケース
・ブックレット封入
・日本語・英語表記
・アーティスト・プロフィールと写真掲載
Compiled and the cover art design by Kōshirō Hino
Cover drawings by Yūko Kureyama and Kōshirō Hino
All tracks originally mastered by Bunsho Nishikawa
2nd mastering by Takuto Kuratani
(c) 2013, 2014, 2015, 2016, 2017 Birdfriend
TRACKS:
=Disc 1=
1. Sofheso - M.N.L
2. 湿った犬 - Bird Peck at Dead Dog
3. NEW MANUKE - Fastest Motor
4. YPY - BFMIX B-3
5. JMT Synth Pinosaku - Tansun
6. 湿った犬 - Dog is Surrounded by Birds
7. UNBE - Vector Milk
8. YPY - The Damo UFO
9. マイクロふとし - Reforest 1
10. Inoue Shirabe - Sleep Talk
=Disc 2=
1. 森山ふとし - タイムリミット
2. OPQ - ENT
3. 森山ふとし - にこエレクトロ
4. H. Takahashi - 4
5. マイクロふとし - Reforest 2
6. UNBE - 5立米
7. Bonnounomukuro - Enter the Exit
8. 森山ふとし - Piano and Sampler
Angkanang Kunchai - みんな、忘れないでね (CD)Em Records
¥2,530
ポコラ本掲載(五つ星)でサイケ・コレクターにも知られる本アルバムは、「イサーン・ラム・プルーン」(1972) 大ヒット後、人気絶頂となったアンカナーンが、自ら組織した楽団で興行した時代の重要作品である。自身の楽団でアルバムを作れる歌手は少なく、その点でも 大変珍しい。内容は様々なモーラム型をやった1st アルバムを踏襲しつつ、当時最新のルークトゥンを歌ってよりポップス化しているのが特徴で、惚れ惚れする抜群の歌唱力は1st以上だ。録音は 1977-79年頃。
スリン・パクシリ制作のモーラムとルークトゥンが<結婚した>革命的な新音楽「イサーン~」で若くしてモーラム歌手 のトップに躍り出たアンカナーンだが、その後「イサーン~」ほどのビッグヒットに恵まれなかった。しかし、楽曲クオリティーとヒットが常に比例するわけで はないのは周知のことで、これだけキラー曲が集まってヒットしなかったのは正に事故。ご多分に漏れずシングル曲を集めた本アルバムの流通枚数は少なく、某 有名DJ達が拍車をかけ、今やとんでもないプレミアが付いてしまった。今回はファンの間で何かと物議をかもす(?)オリジナル・ジャケットをそのまま使 い、元々収録されていた別歌手の2曲を削除し、アンカナーンのみの10 曲で構成した。新マスタリングで劇的に生まれ変わった音も注目!解説はもちろんSoi48。
※注「モーラム」:モーは達人、ラムは声調に抑揚をつけながら語る芸能。つまり“語りの達人”で、その歌手と芸能の両方をさす名称。モーラムは“歌”ではない。イサーン(タイ東北部)が本場。
・選曲・解説・装丁:Soi48
・日本語・英語解説/日・英訳詩/貴重写真多数
CD版:通常ジュエルケース/24頁ブックレット
スリン・パクシリ制作のモーラムとルークトゥンが<結婚した>革命的な新音楽「イサーン~」で若くしてモーラム歌手 のトップに躍り出たアンカナーンだが、その後「イサーン~」ほどのビッグヒットに恵まれなかった。しかし、楽曲クオリティーとヒットが常に比例するわけで はないのは周知のことで、これだけキラー曲が集まってヒットしなかったのは正に事故。ご多分に漏れずシングル曲を集めた本アルバムの流通枚数は少なく、某 有名DJ達が拍車をかけ、今やとんでもないプレミアが付いてしまった。今回はファンの間で何かと物議をかもす(?)オリジナル・ジャケットをそのまま使 い、元々収録されていた別歌手の2曲を削除し、アンカナーンのみの10 曲で構成した。新マスタリングで劇的に生まれ変わった音も注目!解説はもちろんSoi48。
※注「モーラム」:モーは達人、ラムは声調に抑揚をつけながら語る芸能。つまり“語りの達人”で、その歌手と芸能の両方をさす名称。モーラムは“歌”ではない。イサーン(タイ東北部)が本場。
・選曲・解説・装丁:Soi48
・日本語・英語解説/日・英訳詩/貴重写真多数
CD版:通常ジュエルケース/24頁ブックレット
V.A. - ドイ・インタノンの仕事:イサーン・ポップス名作選 (CD)Em Records
¥2,530
エムとSoi48のタイ音楽シリーズ初のコンピレーションは、70年代よりタイ・ポップスを変革してきた大物プロデューサー、ドイ・インタノンの仕事集!ボガ~ン!
本コンピには空族の『バンコクナイツ』出演のアンカナーン・クンチャイ、映画『Y/OUR MUSIC』に登場したポー・チャラートノーイという二人の人間国宝モーラムが登場!タイ東北地方イサーン出身で長年活躍してきた大御所だけに仕事リストにはイサーンのスターのきらびやかな名前が並ぶわけですが、今回はPVやTVメディア露出なしで音楽そのもので勝負していた時代、インタノン・プロダクションがギラギラしていた70s~80sのモーラム/ルークトゥン/タイファンク・ナムバーをヒット曲レア曲交ぜて選抜。これが自動的に現代タイ・ポップスをイサーン側からひも解く教科書にもなります。彼が作って流行らせたモーラム型「ラム・ペーン」の記念すべき第一作も初お目見え!ドイ・インタノン仕事をみるとき「イサーンから中央(バンコク)に攻め入った」という表現がはまるわけですが、常識破りの鬼の商売人ドイ先生がどれだけ暴れ回ったのか実地見聞しましょう!(先生、無茶しよる~)
*「モーラム」モーは達人、ラムは声調に抑揚をつけながら語る芸能。つまり“語りの達人”で、その歌手と芸能の両方をさす名称。モーラムは“歌”ではない。イサーン(タイ東北部)が本場。
*「 ルークトゥン」:タイの地方の音楽とロック、ラテン、インド、中国、日本、ハワイ等々の音楽を吸収して形成されたタイ独自の歌謡ジャンル。通称「田舎者の歌」。60 年代前半
にその名ができた。
+ 選曲・解説・装丁:Soi48(英訳付き)
+ 日本語・英語訳詩
+ CD 版:通常ジュエルケース,28頁ブックレット
+ LP 版:ライナー封入
TRACKS:
1. モン・ムアンヌア「バンコクなんて嫌いさ」
2. チャバープライ・ナームワイ「チャバープライのラム・プルーン」
3. アンカナーン・クンチャイ「空っぽのココナッツ」
4. オーンウマー・シンシリ「哀しみのモーラム娘」
5. ヌッチャナート・ナンタナー「あなたのソーは恋の音」
6. ホントーン・ダーオウドン「ホントーンの恋人を探して」
7. トンタイ・ティンイーサーン「世にもおかしなラム・プルーン Part 1」
8. ソーパー・チャントラーティップ「モーターサイの男の子」
9. ポー・チャラートノーイ・ソンスーム「君にアタック」
10. トーンマイ・マーリー「ラム・ペーン 4ハイの男」
11. クワンター・ファーサワーン「ラム・ペーン 4ハイの女」
12. ポー・チャラートノーイ & クワンター・ファーサワーン「フアドーンターン村にて」
本コンピには空族の『バンコクナイツ』出演のアンカナーン・クンチャイ、映画『Y/OUR MUSIC』に登場したポー・チャラートノーイという二人の人間国宝モーラムが登場!タイ東北地方イサーン出身で長年活躍してきた大御所だけに仕事リストにはイサーンのスターのきらびやかな名前が並ぶわけですが、今回はPVやTVメディア露出なしで音楽そのもので勝負していた時代、インタノン・プロダクションがギラギラしていた70s~80sのモーラム/ルークトゥン/タイファンク・ナムバーをヒット曲レア曲交ぜて選抜。これが自動的に現代タイ・ポップスをイサーン側からひも解く教科書にもなります。彼が作って流行らせたモーラム型「ラム・ペーン」の記念すべき第一作も初お目見え!ドイ・インタノン仕事をみるとき「イサーンから中央(バンコク)に攻め入った」という表現がはまるわけですが、常識破りの鬼の商売人ドイ先生がどれだけ暴れ回ったのか実地見聞しましょう!(先生、無茶しよる~)
*「モーラム」モーは達人、ラムは声調に抑揚をつけながら語る芸能。つまり“語りの達人”で、その歌手と芸能の両方をさす名称。モーラムは“歌”ではない。イサーン(タイ東北部)が本場。
*「 ルークトゥン」:タイの地方の音楽とロック、ラテン、インド、中国、日本、ハワイ等々の音楽を吸収して形成されたタイ独自の歌謡ジャンル。通称「田舎者の歌」。60 年代前半
にその名ができた。
+ 選曲・解説・装丁:Soi48(英訳付き)
+ 日本語・英語訳詩
+ CD 版:通常ジュエルケース,28頁ブックレット
+ LP 版:ライナー封入
TRACKS:
1. モン・ムアンヌア「バンコクなんて嫌いさ」
2. チャバープライ・ナームワイ「チャバープライのラム・プルーン」
3. アンカナーン・クンチャイ「空っぽのココナッツ」
4. オーンウマー・シンシリ「哀しみのモーラム娘」
5. ヌッチャナート・ナンタナー「あなたのソーは恋の音」
6. ホントーン・ダーオウドン「ホントーンの恋人を探して」
7. トンタイ・ティンイーサーン「世にもおかしなラム・プルーン Part 1」
8. ソーパー・チャントラーティップ「モーターサイの男の子」
9. ポー・チャラートノーイ・ソンスーム「君にアタック」
10. トーンマイ・マーリー「ラム・ペーン 4ハイの男」
11. クワンター・ファーサワーン「ラム・ペーン 4ハイの女」
12. ポー・チャラートノーイ & クワンター・ファーサワーン「フアドーンターン村にて」
V.A. - KlapYaHandz Vol. 1: The Cream of the Crop, 2001-2011 (CD)Em Records
¥2,750
ブギダウン・プノンペン!音楽が失われたカンボジアの地平に描かれたクメール・オリジナル・ヒップホップ!カンボジア・レペゼン、KlapYaHandz(クラップヤハンズ)草創期の熱いチューンを訳詞・解説付きでEMパッケージ化。ヒップホップ好き、アジア音楽好き、オリジナルな音楽が生まれる尊い瞬間を追体験したい全ての人に捧ぐ!!!!!!
RIN AWARDSで年間ベストアルバムにノミネートされたJuu & G. Jee『ニュー・ルークトゥン』に続き、OMK+エム+空族+STUDIO VOICE(アジア特集)連合が送るASIAN MUSIC必聴作!このKYHはクメール・ルージュによってレコードが焼き払われ音楽が消失したカンボジアにヒップホップという新しい種を撒き、文字通り「Doin' Our Own Things」を実現したレーベルだ。ヒップホップにおいてはUS以外のレーベルに焦点が当たること自体が珍しく、本作は「カンボジアでヒップホップがどう受容され変容したか」を示すと共に「ヒップホップがどうアジアに広がっていったか」を捉えたエキサイティングなドキュメントになっている。
現代カンボジア・レペゼンにまで駆け上がったKYHだが、この『KYH Vol.1: The Cream Of The Crop, 2001-2011』はブレイクするまでの前史、創設者のソック “Cream” ヴィサルが徒手空拳で生み出した初期作品を厳選したものだ。ここにあるのはかつて70年代パンク・ムーヴメントや90年代テクノにあったような「やってやろう!自分のやり方で!」というポップ・ミュージックを更新してきた尊い瞬間に他ならない。
ポル・ポトから逃れたヴィサルは80年代初頭、亡命先のパリでヒップホップに遭遇し次に移住したアメリカでヒップホップの爆発を体験。その後、故郷プノンペンに帰還した彼が取り組んだのはUS産の単なるコピーではなく、かつて隆盛を誇ったクメール・ロックを含めた黄金時代のカンボジア音楽を取り入れた<クメール・ヒップホップ>の創作だった。ヴィサルは「親世代がノスタルジーとして聴くもの」だったシン・シサモットやロ・セレイソティアといった歌手をあえてサンプリングすることで戦火で断絶した世代ギャップを飛び越し、再び命を吹き込んだ(しかし当初は冒涜だと罵られることも多々あった)。
本作を聴いていると<クメール・ロック>のイメージも変わってくる。数あるコンピレーションを聞くと主に<西洋音楽の追随>に着目されていることに気付かされ、洋楽のカンボジア・ヴァージョンと見なされがちだが実はそうではない。カンボジアの伝統楽器を使いローカル・ヴァイブスを洋楽コンボ編成に落とし込んだ、タイでいうルークトゥン的なチューンも数多く存在するのだ(というかそっちの方が多い)。ヴィサルはむしろそんな<ありふれた>曲から土着固有のリズムや音色や歌の節回しを見つけ出し、今度はそれをヒップホップのフォーマットへと落とし込んでいる。過去を引用してフレッシュなものを生み出すヒップホップの手法をここまでダイナミックに実現した例は世界でも珍しいのではないだろうか?
リン「Hip Hop」に始まるこのコンピには、プノンペン・プレイヤーズ、クメール・ラップ・ボーイズ、ヤングスターズや今も影響力を持つラッパー、リーシャといった2010s世代にとってのレジェンド達が顔を揃え、クメール・ヒップホップ第一世代が存在した証が示されている。そして本作はKYHの立ち上げメンバーだった故アピンに捧げられている。
――――――――――――――――――――――――
注:レーベル名はDas EFXの「Klap Ya Handz」(1992)に因んでいる。過酷な内戦と圧政の末、感動した何ものかに自分の意志で拍手喝采することを忘れたカンボジアの同胞への応援メッセージだという。なおヴィサルさんはEPMDをはじめとするDef Squad勢の大ファンだった。
36頁ブックレット封入(日本語・英語訳詞/解説掲載)
選曲・解説:Sok “Cream” Visal
マスタリング・選曲協力:Young-G (OMK/stillichimiya)
装丁:高木紳介 (Soi48/OMK/EM Records)
Special thanks: 佐藤雄彦(俚謡山脈)、空族、STUDIO VOICE, Be-Wave
TRACKS:
1. Rin - Hip Hop [2001]
2. Phnom Penh Playaz - Ride with Us [2002]
3. Aping - Ereva Chanoy [2005]
4. Aping - Sangsa Lek 1 (feat. Dina) [2005]
5. Khmer Rap Boyz - Berk Chak [2007]
6. Kelly - K. E. L. L. Y. [2007]
7. Pou Khlaing - Yeak (feat. Adda) [2008]
8. Yungsterz - Luk Ko Luk Krobey [2008]
9. Khmer Kid - Laut Doch Besdoung (feat. Lisha) [2010]
10. Lisha - Srok Sre [2008]
11. Nen Tum - Dey Srok Khmer [2011]
12. Yungsterz - A Yap [2011]
RIN AWARDSで年間ベストアルバムにノミネートされたJuu & G. Jee『ニュー・ルークトゥン』に続き、OMK+エム+空族+STUDIO VOICE(アジア特集)連合が送るASIAN MUSIC必聴作!このKYHはクメール・ルージュによってレコードが焼き払われ音楽が消失したカンボジアにヒップホップという新しい種を撒き、文字通り「Doin' Our Own Things」を実現したレーベルだ。ヒップホップにおいてはUS以外のレーベルに焦点が当たること自体が珍しく、本作は「カンボジアでヒップホップがどう受容され変容したか」を示すと共に「ヒップホップがどうアジアに広がっていったか」を捉えたエキサイティングなドキュメントになっている。
現代カンボジア・レペゼンにまで駆け上がったKYHだが、この『KYH Vol.1: The Cream Of The Crop, 2001-2011』はブレイクするまでの前史、創設者のソック “Cream” ヴィサルが徒手空拳で生み出した初期作品を厳選したものだ。ここにあるのはかつて70年代パンク・ムーヴメントや90年代テクノにあったような「やってやろう!自分のやり方で!」というポップ・ミュージックを更新してきた尊い瞬間に他ならない。
ポル・ポトから逃れたヴィサルは80年代初頭、亡命先のパリでヒップホップに遭遇し次に移住したアメリカでヒップホップの爆発を体験。その後、故郷プノンペンに帰還した彼が取り組んだのはUS産の単なるコピーではなく、かつて隆盛を誇ったクメール・ロックを含めた黄金時代のカンボジア音楽を取り入れた<クメール・ヒップホップ>の創作だった。ヴィサルは「親世代がノスタルジーとして聴くもの」だったシン・シサモットやロ・セレイソティアといった歌手をあえてサンプリングすることで戦火で断絶した世代ギャップを飛び越し、再び命を吹き込んだ(しかし当初は冒涜だと罵られることも多々あった)。
本作を聴いていると<クメール・ロック>のイメージも変わってくる。数あるコンピレーションを聞くと主に<西洋音楽の追随>に着目されていることに気付かされ、洋楽のカンボジア・ヴァージョンと見なされがちだが実はそうではない。カンボジアの伝統楽器を使いローカル・ヴァイブスを洋楽コンボ編成に落とし込んだ、タイでいうルークトゥン的なチューンも数多く存在するのだ(というかそっちの方が多い)。ヴィサルはむしろそんな<ありふれた>曲から土着固有のリズムや音色や歌の節回しを見つけ出し、今度はそれをヒップホップのフォーマットへと落とし込んでいる。過去を引用してフレッシュなものを生み出すヒップホップの手法をここまでダイナミックに実現した例は世界でも珍しいのではないだろうか?
リン「Hip Hop」に始まるこのコンピには、プノンペン・プレイヤーズ、クメール・ラップ・ボーイズ、ヤングスターズや今も影響力を持つラッパー、リーシャといった2010s世代にとってのレジェンド達が顔を揃え、クメール・ヒップホップ第一世代が存在した証が示されている。そして本作はKYHの立ち上げメンバーだった故アピンに捧げられている。
――――――――――――――――――――――――
注:レーベル名はDas EFXの「Klap Ya Handz」(1992)に因んでいる。過酷な内戦と圧政の末、感動した何ものかに自分の意志で拍手喝采することを忘れたカンボジアの同胞への応援メッセージだという。なおヴィサルさんはEPMDをはじめとするDef Squad勢の大ファンだった。
36頁ブックレット封入(日本語・英語訳詞/解説掲載)
選曲・解説:Sok “Cream” Visal
マスタリング・選曲協力:Young-G (OMK/stillichimiya)
装丁:高木紳介 (Soi48/OMK/EM Records)
Special thanks: 佐藤雄彦(俚謡山脈)、空族、STUDIO VOICE, Be-Wave
TRACKS:
1. Rin - Hip Hop [2001]
2. Phnom Penh Playaz - Ride with Us [2002]
3. Aping - Ereva Chanoy [2005]
4. Aping - Sangsa Lek 1 (feat. Dina) [2005]
5. Khmer Rap Boyz - Berk Chak [2007]
6. Kelly - K. E. L. L. Y. [2007]
7. Pou Khlaing - Yeak (feat. Adda) [2008]
8. Yungsterz - Luk Ko Luk Krobey [2008]
9. Khmer Kid - Laut Doch Besdoung (feat. Lisha) [2010]
10. Lisha - Srok Sre [2008]
11. Nen Tum - Dey Srok Khmer [2011]
12. Yungsterz - A Yap [2011]
Suthep Daoduangmai Band - 俺たち兄弟、都会を行く(CD)Em Records
¥2,530
タイの大スター歌姫、あのシリポン・アムパイポンが在籍したモーラム楽団の名盤!ヒップホップ顔負けのリリックでイサーン人の心情をぶちまけた80年代興行モーラムのキ・ラ・メ・キ ショーケース~!!
ステープ・ダーオドゥアンマイ・バンドは出稼ぎで財を成したという音楽好きイサーン人のステープ・ダーオドゥアンマイさん(実在)が80年代に組織した伝説的な楽団だ。本アルバムは当時ホントーンを手がけ、新開発ラム「ラムペーン」を大爆発させていたドイ・インタノンにプロデュースされ、数百万本を売り上げたというカセットテープ時代のモンスターヒットである。コーシン&カノーンサックによるクリスタルキング~アリス系の最強チューン「俺たち兄弟、都会を行く」を筆頭に、モーラムのブラザー&シスター4人で現場なダンスホール・モーラムに徹し、イサーン最下層の悲喜こもごもをラムした歌詞は必読だ。また、ワールドミュージック・ファンの注目はなんといってもシリポンが在籍していたことで、彼女の幻のデビュー曲「モーラム娘は愛を待つ」をここに収録!シリポンをはじめ関係者取材をもとにしたおなじみSoi48の解説と全歌詞日本語・英語訳を掲載。堂々世界初CD化。
注釈:「モーラム」モーは達人、ラムは声調に抑揚をつけながら語る芸能。つまり“語りの達人”で、その歌手と芸能の両方をさす名称。モーラムは“歌”ではない。イサーン(タイ東北部)が本場。
+ 選曲・解説・装丁:Soi48(英訳付き)
+ 日本語・英語訳詩
+ CD 版:通常ジュエルケース,24頁ブックレット
+ LP 版:ライナー封入
ステープ・ダーオドゥアンマイ・バンドは出稼ぎで財を成したという音楽好きイサーン人のステープ・ダーオドゥアンマイさん(実在)が80年代に組織した伝説的な楽団だ。本アルバムは当時ホントーンを手がけ、新開発ラム「ラムペーン」を大爆発させていたドイ・インタノンにプロデュースされ、数百万本を売り上げたというカセットテープ時代のモンスターヒットである。コーシン&カノーンサックによるクリスタルキング~アリス系の最強チューン「俺たち兄弟、都会を行く」を筆頭に、モーラムのブラザー&シスター4人で現場なダンスホール・モーラムに徹し、イサーン最下層の悲喜こもごもをラムした歌詞は必読だ。また、ワールドミュージック・ファンの注目はなんといってもシリポンが在籍していたことで、彼女の幻のデビュー曲「モーラム娘は愛を待つ」をここに収録!シリポンをはじめ関係者取材をもとにしたおなじみSoi48の解説と全歌詞日本語・英語訳を掲載。堂々世界初CD化。
注釈:「モーラム」モーは達人、ラムは声調に抑揚をつけながら語る芸能。つまり“語りの達人”で、その歌手と芸能の両方をさす名称。モーラムは“歌”ではない。イサーン(タイ東北部)が本場。
+ 選曲・解説・装丁:Soi48(英訳付き)
+ 日本語・英語訳詩
+ CD 版:通常ジュエルケース,24頁ブックレット
+ LP 版:ライナー封入
Bank - True Tempo (CD)Em Records
¥1,980
心の中の本当のテンポはどんな感じ?
『Light Wave』に続くエムのJ-Indie popは、時代の空気と関係のないHYPEなポップスを追求する5人組、バンクのNEWアルバム。ミックス/マスタリングはあの神田朋樹!
バンクは、90年代初頭のアングラ・シーン:東京ネオアコ~初期クラブ・ミュージック~Crue-L(瀧見憲司主宰)周辺で活動してきた正に「渋谷系」の当事者、ブリッジ、ラブ・タンバリンズ、アーチという伝説的バンドを経たミュージシャン等によって2006年に結成。中核は中村大(gtr, voc)と鈴木望(drums)。奇をてらうことなく「良い音楽を良い演奏で」をモットーにしているが、彼らの消し去れない素地であるニューウェーブ~ポストパンク~ネオアコ、フェイク・ジャズ~ファンカラティーナと、中村のどうしようもない80s好きが自然に出てしまい、新旧区別の付かない音になってしまっている(何故か全員デュランデュラン好き)。
無機的な中村のソングライティングを支えるのは、AORをバックグラウンドに持つリズムの柱であるベースの平見文生(ex. ラブ・タンバリンズ)とノン・グルーヴのYMO的ドラミングが持ち味の鈴木であり、このミスマッチで生まれる奇妙に心地よい都市的グルーヴ感も魅力だ。ミックス/マスタリングは90年代からの盟友である神田朋樹(天才!)。今回はバンク初のヴァイナル版もリリースします!
『Light Wave』に続くエムのJ-Indie popは、時代の空気と関係のないHYPEなポップスを追求する5人組、バンクのNEWアルバム。ミックス/マスタリングはあの神田朋樹!
バンクは、90年代初頭のアングラ・シーン:東京ネオアコ~初期クラブ・ミュージック~Crue-L(瀧見憲司主宰)周辺で活動してきた正に「渋谷系」の当事者、ブリッジ、ラブ・タンバリンズ、アーチという伝説的バンドを経たミュージシャン等によって2006年に結成。中核は中村大(gtr, voc)と鈴木望(drums)。奇をてらうことなく「良い音楽を良い演奏で」をモットーにしているが、彼らの消し去れない素地であるニューウェーブ~ポストパンク~ネオアコ、フェイク・ジャズ~ファンカラティーナと、中村のどうしようもない80s好きが自然に出てしまい、新旧区別の付かない音になってしまっている(何故か全員デュランデュラン好き)。
無機的な中村のソングライティングを支えるのは、AORをバックグラウンドに持つリズムの柱であるベースの平見文生(ex. ラブ・タンバリンズ)とノン・グルーヴのYMO的ドラミングが持ち味の鈴木であり、このミスマッチで生まれる奇妙に心地よい都市的グルーヴ感も魅力だ。ミックス/マスタリングは90年代からの盟友である神田朋樹(天才!)。今回はバンク初のヴァイナル版もリリースします!
John Cage, David Tudor, Toshi Ichiyanagi - John Cage Shock Vol. 3 (CD)Em Records
¥2,750
2012年はジョン・ケージ生誕100年!しかしほとんどの人には意識されていないであろう、1962年の初来日からちょうど50年でもあるのだ!そこで OMEGA POINTとEM Recordsが、ヨシ・ワダのシリーズに続いてまたも暗躍した。門外不出で長らく封印されていたケージ幻の初来日ツアーの衝撃音源の数々を一挙に公開! ケージ本人やデヴィッド・チュードアが繰り出す爆撃のようなノイズの「Variations II」、日常的な行為を音楽として提示する「0分00秒」の世界初演、そして小野洋子が爆音の中で咆哮する「26分55.988秒」・・・彼らが本国や ヨーロッパでさえ無理解の嵐に打ちひしがれながらも、真の前衛精神で創造しつづけた驚愕の音が、まだ実験音楽の芽もない日本でいきなりブチまけられたの だ。いわく「ジョン・ケージ・ショック」。
CD店の棚の一角を占めるほど並ぶケージのディスク群に、このような作品は見あたらない。国内外を問わず、これら劇薬作品は作曲当時以外にはほとんどリ リースされていないからで、ケージの容赦ないハードコアな側面を知ろうとしてもムリなのだ。結果、「ジョン・ケージ?プリペアド・ピアノとか音のない音楽 とかで有名な人ね。」耳にやさしい初期のピアノ曲や晩年の散文空虚作品しか聴いたことがない”現代音楽ファン”、そして音を聴きもしないで哲学的言葉遊び でケージを論じる評論家どもは、この「本当の衝撃」に正座して耳を傾け、平伏せよ!
-JOHN CAGE SHOCK Vol. 3-
1. John Cage - 0'00" (18:09)
Performer: John Cage
2. Michael von Biel - Composition II for 2 Pianos (6:12)
Performer: 一柳慧 (pf) + David Tudor (pf)
3. 一柳慧 - Music for Piano #7 ピアノ音楽第7 (14:59)
Performer: 一柳慧(pf) + David Tudor (pf)
かの有名な「4′33″」の第2番として書かれたのがこの「0′00″」で、この演奏が世界初演。「最大の増幅が得られるようにし、抑制された行為をせ よ」という指示書きに従い、文字を書いたりするガサゴソという音がノイズとなって放出される。一柳の初期のグラフィック作品「ピアノ音楽第7」も、ピアノ や玩具などを使って炸裂するソリッドな音響が怪しくも美しい!他にビールの「Composition II」を収録。
・全曲未発表/世界初登場
・貴重・初出写真多数掲載
・日本語・英語解説ライナー封入(一柳慧氏による巻頭辞収録)
・2 面見開き紙製ジャケット・帯付属
CD店の棚の一角を占めるほど並ぶケージのディスク群に、このような作品は見あたらない。国内外を問わず、これら劇薬作品は作曲当時以外にはほとんどリ リースされていないからで、ケージの容赦ないハードコアな側面を知ろうとしてもムリなのだ。結果、「ジョン・ケージ?プリペアド・ピアノとか音のない音楽 とかで有名な人ね。」耳にやさしい初期のピアノ曲や晩年の散文空虚作品しか聴いたことがない”現代音楽ファン”、そして音を聴きもしないで哲学的言葉遊び でケージを論じる評論家どもは、この「本当の衝撃」に正座して耳を傾け、平伏せよ!
-JOHN CAGE SHOCK Vol. 3-
1. John Cage - 0'00" (18:09)
Performer: John Cage
2. Michael von Biel - Composition II for 2 Pianos (6:12)
Performer: 一柳慧 (pf) + David Tudor (pf)
3. 一柳慧 - Music for Piano #7 ピアノ音楽第7 (14:59)
Performer: 一柳慧(pf) + David Tudor (pf)
かの有名な「4′33″」の第2番として書かれたのがこの「0′00″」で、この演奏が世界初演。「最大の増幅が得られるようにし、抑制された行為をせ よ」という指示書きに従い、文字を書いたりするガサゴソという音がノイズとなって放出される。一柳の初期のグラフィック作品「ピアノ音楽第7」も、ピアノ や玩具などを使って炸裂するソリッドな音響が怪しくも美しい!他にビールの「Composition II」を収録。
・全曲未発表/世界初登場
・貴重・初出写真多数掲載
・日本語・英語解説ライナー封入(一柳慧氏による巻頭辞収録)
・2 面見開き紙製ジャケット・帯付属
David Tudor, John Cage, Yuji Takahashi, Kenji Kobayashi - John Cage Shock Vol. 1 (CD)Em Records
¥2,750
2012年はジョン・ケージ生誕100年!しかしほとんどの人には意識されていないであろう、1962年の初来日からちょうど50年でもあるのだ!そこで OMEGA POINTとEM Recordsが、ヨシ・ワダのシリーズに続いてまたも暗躍した。門外不出で長らく封印されていたケージ幻の初来日ツアーの衝撃音源の数々を一挙に公開! ケージ本人やデヴィッド・チュードアが繰り出す爆撃のようなノイズの「Variations II」、日常的な行為を音楽として提示する「0分00秒」の世界初演、そして小野洋子が爆音の中で咆哮する「26分55.988秒」・・・彼らが本国や ヨーロッパでさえ無理解の嵐に打ちひしがれながらも、真の前衛精神で創造しつづけた驚愕の音が、まだ実験音楽の芽もない日本でいきなりブチまけられたの だ。いわく「ジョン・ケージ・ショック」。
CD店の棚の一角を占めるほど並ぶケージのディスク群に、このような作品は見あたらない。国内外を問わず、これら劇薬作品は作曲当時以外にはほとんどリ リースされていないからで、ケージの容赦ないハードコアな側面を知ろうとしてもムリなのだ。結果、「ジョン・ケージ?プリペアド・ピアノとか音のない音楽 とかで有名な人ね。」耳にやさしい初期のピアノ曲や晩年の散文空虚作品しか聴いたことがない”現代音楽ファン”、そして音を聴きもしないで哲学的言葉遊び でケージを論じる評論家どもは、この「本当の衝撃」に正座して耳を傾け、平伏せよ!
-JOHN CAGE SHOCK Vol. 1-
1. 武満徹 - Corona for Pianists コロナ (9:34)
Performer: David Tudor (pf) + 高橋悠治 (pf)
2. Christian Wolff - Duo For Pianist & Violinist (12:09)
Performer: David Tudor (pf) + 小林健次 (vn)
3. John Cage - Variations II (19:16)
Performer: David Tudor (pf) + John Cage (pf)
自由に組み合わせることができる図形楽譜(杉浦康平デザイン)を使った、武満作品の中でも特異ともいえる不確定性の強い作品「Corona」の、この2 人による演奏も貴重で素晴らしいが、なんといっても「Variations II」での、ピアノの内部奏法や電気的ノイズと聴きまごうほどのバリバリいう破壊的騒音は、彼らの音楽思想が当時のシーンに与えた衝撃そのもの!他にクリ スチャン・ウルフの「Duo for Pianist & Violinist」を収録。
・全曲未発表/世界初登場
・貴重・初出写真多数掲載
・日本語・英語解説ライナー封入(一柳慧氏による巻頭辞収録)
・2 面見開き紙製ジャケット・帯付属
CD店の棚の一角を占めるほど並ぶケージのディスク群に、このような作品は見あたらない。国内外を問わず、これら劇薬作品は作曲当時以外にはほとんどリ リースされていないからで、ケージの容赦ないハードコアな側面を知ろうとしてもムリなのだ。結果、「ジョン・ケージ?プリペアド・ピアノとか音のない音楽 とかで有名な人ね。」耳にやさしい初期のピアノ曲や晩年の散文空虚作品しか聴いたことがない”現代音楽ファン”、そして音を聴きもしないで哲学的言葉遊び でケージを論じる評論家どもは、この「本当の衝撃」に正座して耳を傾け、平伏せよ!
-JOHN CAGE SHOCK Vol. 1-
1. 武満徹 - Corona for Pianists コロナ (9:34)
Performer: David Tudor (pf) + 高橋悠治 (pf)
2. Christian Wolff - Duo For Pianist & Violinist (12:09)
Performer: David Tudor (pf) + 小林健次 (vn)
3. John Cage - Variations II (19:16)
Performer: David Tudor (pf) + John Cage (pf)
自由に組み合わせることができる図形楽譜(杉浦康平デザイン)を使った、武満作品の中でも特異ともいえる不確定性の強い作品「Corona」の、この2 人による演奏も貴重で素晴らしいが、なんといっても「Variations II」での、ピアノの内部奏法や電気的ノイズと聴きまごうほどのバリバリいう破壊的騒音は、彼らの音楽思想が当時のシーンに与えた衝撃そのもの!他にクリ スチャン・ウルフの「Duo for Pianist & Violinist」を収録。
・全曲未発表/世界初登場
・貴重・初出写真多数掲載
・日本語・英語解説ライナー封入(一柳慧氏による巻頭辞収録)
・2 面見開き紙製ジャケット・帯付属
Usha with Hecke Kingdom & His Jazz Quartet - Jambalaya Jambalaya / Green Back Dollar (7")His Master's Voice
¥3,580
Media Condition: VG+ Sleeve Condition: No Cover
