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9月下旬再入荷。デンマーク・コペンハーゲン拠点のソングライターGBによる、ロックバンド編成によるダイナミックなアルバム『Herzsprung』が〈AD93〉より登場。ロンドン滞在中に無料新聞を切り刻んで歌詞の素材を作り、スウェーデンの山中にあるスタジオを借り切って、信頼するミュージシャンと合宿的に制作されたという背景がそのまま音に反映されたような、即興性とバンドの反応がそのまま刻まれた仕上がり。70年代フュージョンに、ジャパニーズ・ノイズロックの荒々しさ、グランジの重さ、アウトサイダー・ポップの奇妙な明るさが同居し、GBのポップセンスがそれらをひとつの軸にまとめている。太いベースライン、跳ねるドラム、歪んだギターが絡み合い、アイデアがその場で形になっていくような瞬間の強度が強く感じられる。ロンドンの雑多な文化から得た刺激と、山中での集中したバンド録音が交差する、聴き手を置き去りにしない、開かれた実験性にあふれた一枚。

非常階段や螺旋階段への参加も知られる日本のカルト的なギタリスト、頭士奈生樹、渚にて率いる柴山伸二、真田佳世子、渡辺隆久といった面々が与した大阪の伝説的なサイケデリック・バンドであり、今も根強い支持を誇るハレルヤズの至上の名作『肉を喰らひて誓ひをたてよ』が〈Black Editions〉より待望のアナログ・リイシュー!柴山のレーベルである〈オルグ・レコード〉より1986年に300部という極小枚数がプレスされた幻の大名作!〈Rough Trade〉や〈Flying Nun〉といったレーベルやペイズリー・アンダーグラウンド、Galaxie 500などのサウンドとも親和性の高いシンプルで魔法のような輝きを放つ、魅惑的で優しいサイケデリック・ポップ・アルバム。オリジナル・テープからリマスタリングされたデラックス・ヴァイナル・エディション。ヘヴィ・チップオン・ジャケット仕様。
立花ハジメ、13年ぶりのニュー・アルバム『dad bb』
2013年のUSBアルバム『MONACO』以来13年、立花ハジメがソロとしては10枚目となるニュー・アルバム『dad bb』をリリースします。CDのジャケットは7インチ・シングルジャケットサイズ/ブックレット付きの特殊仕様となります。
立花は、1981年のB-52'sとプラスチックスとのアメリカ・ツアー中に、リッキー・ウィルソンに変則チューニングの教授を受けました。本作は、そのリッキーから受け継いだギター・サウンドを中心に据えた、今の立花ハジメにしかできない唯一無二の傑作です。
高木完の「Sleeper」、自らの代表曲「Modern Things」の2026年ヴァージョンも収録。豊かすぎるマスタリングはゆらゆら帝国で知られる中村宗一郎(Peace Music)。
ロックンロールにしてノイズ、そして音響系。ルー・リード→トム・ヴァーレイン→リッキー・ウィルソン、そして立花ハジメ。NYのエレキ・ギターの伝統が、いま2026年の東京に蘇ります。
■収録楽曲:
1. dad bb
2. CCCC
3. Sleeper
4.自分のことだけ考えよう
5. Flow
6. New Girl
7. Modern Things
8.その時時代は変わるだろう

カリフォルニアのカルトSSW、Scott Seskindが1985年に自主制作でひっそりと残したセルフタイトル作『Scott Seskind』が初の公式リイシュー。4トラックのポータスタジオで録音された本作は、乾いたアコースティックギターと、少し掠れた声が、部屋の空気ごと閉じ込められたように響く、素朴で誠実なローファイ・フォーク。「Walking」「Out Of The Blue」「Empty Arms」など、短いメロディの中に生活の断片や感情が静かに刻まれている。一方で、「Bobby Sands」「This Is My Country」など、社会的テーマを扱う曲も収録され、内省的な歌と鋭い視点が同居する、一人の部屋から世界を見つめるようなローファイフォークの原点ともいうべき一枚。

9月4日発売。〈Gern Blandsten Records〉のカタログの中でも特に入手困難だったGarden Varietyの1993年リリースのセルフタイトル作が、ついに〈Numero Group〉より再発。オクターブ・リフを軸にしたギターは荒々しくも知的で、ストロークは常に前へ突き進む。リズム隊はタイトで、Anthony Romanのボーカルは怒りよりも壊れそうな感情を前面に出し、叫びと歌の境界を揺れながら、曲の切なさを鋭く浮かび上がらせる。パンクの勢いとポストハードコアの構造的なセンスが交差し、JawboxやFugazi、Superchunkに通じるインディ・ロック的なメロディ感も自然に混ざる。録音は粗削りで、スタジオの空気や演奏の勢いがそのまま残り、90年代USアンダーグラウンドの湿度と熱量がダイレクトに伝わる。90年代初期エモの原型を示す重要作。

9月4日発売。〈Gern Blandsten Records〉のカタログの中でも特に入手困難だったGarden Varietyの1993年リリースのセルフタイトル作が、ついに〈Numero Group〉より再発。オクターブ・リフを軸にしたギターは荒々しくも知的で、ストロークは常に前へ突き進む。リズム隊はタイトで、Anthony Romanのボーカルは怒りよりも壊れそうな感情を前面に出し、叫びと歌の境界を揺れながら、曲の切なさを鋭く浮かび上がらせる。パンクの勢いとポストハードコアの構造的なセンスが交差し、JawboxやFugazi、Superchunkに通じるインディ・ロック的なメロディ感も自然に混ざる。録音は粗削りで、スタジオの空気や演奏の勢いがそのまま残り、90年代USアンダーグラウンドの湿度と熱量がダイレクトに伝わる。90年代初期エモの原型を示す重要作。

(数量限定/日本語帯付き)共同プロデューサーにトータスのジョン・マッケンタイアとジム・オルークが起用されたことで話題を集めその後のポスト・ロック、エレクトロニカ、“音響派”に大きな影響を与えた屈指の名盤。
本作『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』は、1999年にリリースされたステレオラブの6作目のスタジオ・アルバムになる。共同プロデューサーにトータスのジョン・マッケンタイアとジム・オルークが起用されたことで話題を集め、当時ピークを迎えていたポスト・ロック、あるいはエレクトロニカや“音響派”といった文脈においてクローズアップされた作品でもある。本作は、前作『Dots and Loops』で行われたハードディスク・レコーディングから転換し、代わりにすべての演奏をライヴでレコーディングした後、それをコンピューターを使ってリワークするという方法がとられている。また本作のテーマ/モチーフである “反復”“ミニマリズム”が 意味するリズム構成やテクスチャーに対するアプローチは、リズムへのフォーカスを通じてそのアプローチに新たな変化がもたらされ、マッケンタイアとオルークが半数ずつ手がけた収録曲に共通して聴き取ることができる。ブラジル音楽などに影響を受けたリズムワークとジャズを取り入れたサウンド、時折顔を覗かせる電子音楽とミニマルなボーカルが混ざり合うスタイルは、本作のレコーディング・プロセスを通じて生演奏とポスト・プロダクションをより有機的に組み合わされ、より一層深いレベルに推し進められている。
9月上旬入荷。Graham Lambkinを中心とするThe Shadow Ringが、1997年のアメリカ・ツアー後に拠点へ戻り、家の中で録音した作品『Lighthouse』。1999年に〈Swill Radio〉からひっそりとリリースされた原盤が、〈Blank Forms Editions〉より待望の再発。極端にローファイなスポークン・ワードとミュージック・コンクレートを軸に、家庭内の物音、フィールド録音、電子音の断片が自律したレイヤーとして積み上がる独特の構造。語りは詩、地誌、寓話が混ざったような奇妙なテキストで、海岸線の風景や古いテレビ文化の脱力したユーモアが滲む。ドラムや声が突然現れては消えることで、ロックの残骸と実験音響が同じ部屋で転がっているような質感が生まれ、The Shadow Ring特有の解体されたアンサンブルが強く感じられる。家庭内の隠遁、海の気配、英国の停滞感がローファイの中に沈殿し、音の配置そのものが作品の主題となる極端に個性的なアヴァン作品。
MPBやトロピカリアなど1970年代のブラジル音楽を現代的なセンスで再解釈したサウンドが特徴的なリオデジャネイロ出身のミュージシャン、Ana Frango Elétricoによるサンパウロ批評家協会賞で年間最優秀アルバムを受賞し、ラテン・グラミーでも「ポルトガル語ロック部門」にノミネートされた2023年の大傑作『Me Chama De Gato Que Eu Sou Sua』のサイクルを締めくくるダブル・シングル。1曲目は、Marcos Valle、Eumir Deodato、João Donatoという巨匠たちの手による「Não Tem Nada Não」で、Anaはこの曲をソロ公演で歌った瞬間から強い手応えを感じ、最新ツアーでもレパートリーに組み込み、シンプルな編成のバンドとともによりクリアで力強い響きを追求してきた。そのライブ感覚をそのまま持ち込んだ形で、スタジオ録音ながらもステージの空気が封じ込められている。もう一曲は、自身とTuca Monteiroの共作による未発表曲「A Sua Diversão」で、彼女の作曲家としての側面を垣間見ることができる。この2曲は新たな方向性を示すというより、むしろ『Me Chama De Gato Que Eu Sou Sua』というひとつの物語を締めくくるための楽曲群で、パンデミック期の宅録的アプローチから一歩進んで、今回はバンドとのセッションを核にした生々しい演奏が中心となっている。

Funkadelicの2ndアルバムで、デビュー作からわずか数か月後に発表された、ロック、ファンク、サイケデリアを融合し始めた初期の重要作。10分超の表題曲を筆頭に、フィードバック・ギター、エフェクトまみれのヴォーカル、空間を歪ませるオルガンが渦巻く、サイケデリック・ファンクの極北と呼べる内。LSDを用いたマラソン・セッションで制作されたという逸話が有名で、混沌と恍惚が同居するそのサウンドは、Eddie Hazelのロック的なギターと、ファンクのグルーヴがせめぎ合う、初期P-Funkならではの衝撃的なもの。サイケデリック・ロック、ファンク、P-Funkのルーツを辿るうえで欠かせない、歴史的マスターピース。
アメリカ・デトロイト出身のシューゲイズ・バンド Majesty Crush が1993年に発表した唯一のフルアルバム『Love 15』。轟音ギターとリヴァーブに包まれたヴォーカルによるシューゲイズ・サウンドと、メランコリックで幻想的なメロディラインのドリームポップ的な浮遊感をあわせ持った、90年代初頭のUSシューゲイズの貴重な記録。デトロイトのアンダーグラウンド・シーンから登場し、短命ながらも強烈な存在感を放った彼らの音楽が、現代のリスナーにも届く重要な再発。

9月上旬再入荷。Yo La TengoがKelly Reichardt監督による米国のロードムービー『Old Joy』に捧げたサウンドトラック作品が初レコード化!ホーボーケンにあるYo La Tengoのスタジオで録音された、バンドと監督の長年の友情から生まれた、漂うような即興トリップ・アルバム!ライカードの映画作品の多くと同様に、音楽は控えめで必要最小限に抑制されながらも印象的で、温かみがあり気取らない優美な仕上がり。リバーブのかかったギターの音、ミュートされたピアノとパーカッション、古いアンプのハミング音。スタジオでの午後のぼんやりとした記憶、オレゴンの奥地を短時間ドライブした記憶までもが甦ります。Yo La Tengoファンの間で何年もの間話題になっていた人気曲"Leaving Home"のテーマの2つのヴァリエーションも初めてレコード盤に収録。シカゴの〈Smashed Plastic〉でプレスされた少量生産の高品質LP仕様。

9月下旬再入荷。1986年、立花ハジメは手塚治虫氏のマンガのキャラクターをヴァイナルにレリーフした12インチ・シングル『Beauty and Modern Things』をリリースしました。
話題になりつつも、“みんな真似するだろうと思ったらそういう人がほとんどいなかった”と本人が語るテクノロジーですが、今回、レーザー・エッチング加工によるレリーフ・レコードが実現しました。40年ぶりのレリーフ・ヴァイナル・レコードです。
内容は新曲「自分のことだけ考えよう」のCornelius小山田圭吾リミックス、そして立花のテーマソングのひとつとも言える「Flow」のヤン富田リミックス。
どちらも両者の個性と才能が炸裂した凄まじい出来になっています。マスタリングはゆらゆら帝国で知られる中村宗一郎(Peace Music)。
こちらの12インチは超貴重な生産限定盤、ぜひお買い逃しのないようにご注意ください!
■収録楽曲:
Side A
1. 自分のことだけ考えよう (Remixed by Cornelius)
2. Flow (Remixed by YANN TOMITA ”A BRAND NEW CADILLAC AND ETERNAL LIFE MIX”)
*裏面はレーザー・エッチング加工が施されています。
スペインの発掘系レーベル〈Akenaton Records〉が手がける、70年代フィリピン・ロックのコンピレーション『Hard Philippines』。1971〜1978年に録音されたPinoy Rock黄金期の音源をまとめた本作は、ハードロック、グラム、アシッド、ヘヴィブルースの濃い部分だけ を抽出した強烈な一枚。フィリピン・ロックの象徴Juan De La Cruz Bandをはじめ、Maria Cafra、Sampaguita、Anak Bayan、Joey Smithなど、当時のシーンを牽引したレジェンドたちを収録。英米ロックの影響を受けつつも、メロディやリズムにはフィリピン特有の土着性があり、似ているのにどこか違う独特のグルーヴが魅力。70年代Pinoy Rockの熱量をそのまま封じ込めた、アジア・ハードロック発掘盤の中でも特に熱量高めの一枚。

トロピカリア黄金期の中心にいたGal Costaが、1969年にリリースした歴史的名盤『Gal Costa』。Caetano Veloso、Gilberto Gil、Jorge Benらが楽曲提供し、アレンジはトロピカリアの頭脳Rogério Dupratが担当。ロック、サイケデリア、サンバ、ボサノヴァが大胆に混ざり合う、ブラジル音楽史でも最も革新的な1枚。ロックのエッジとトロピカリア特有のカラフルなアレンジが混ざり合い、当時のブラジルの混沌と創造性をそのまま音にしたような鮮烈なサウンドが魅力的。Galのヴォーカルは時に挑発的で、時に官能的に自由奔放に暴れまわる。MPB、トロピカリアのクラシックとしてはもちろん、サイケ、ワールド、ロックのリスナーにもアピールできる普遍的な名盤。

国産サイケ/アシッド・ロックの金字塔White Heavenの創設者であり、ゆらゆら帝国のプロデューサーとして知られる石原洋氏の97年作『Passivité』 が<Black Editions>より初LP化。栗原ミチオ(White Heaven)、亀川千代(ゆらゆら帝国)、志村浩二(Acid Mothers Temple)ら盟友達に支えられた傑作。ロックやサイケデリック・ミュージック、60年代アメリカのサウンド、さらにはジャズ、ボサノヴァ、ソウル、そしてエレクトロニック・ミュージックの要素を取り入れた、日本のアンダーグラウンド・ミュージックにおける重要人物の50年近いキャリアを象徴するコンセプト、フィーリング、そして輝きが凝縮されている、深く個人的で親密な一枚が、メタリックシルバーの新装チップオン・ジャケット、グロス・フィルムラミネート仕上げ。音楽評論家・編集者の松村正人氏による書き下ろしの日本語と英語のライナーノーツ、柴山真治氏によるオリジナル・ノーツ併記で、オリジナル録音のエンジニアを担当した中村宗一郎によるリマスタリング済みのデラックス・エディションにて登場!
日本語ロックの始祖、ジャックス解散後にリリースされたセカンド・アルバム「ジャックスの奇蹟」(1969年発売)が、96年のLP再発以来、30年振りのアナログ復刻!!
60年代後半の東京で生まれた、フォークでもGSでもジャズでもニューロックでもない強烈なオリジナリティを持つ孤高のバンド、ジャックス。ファースト・アルバム「ジャックスの世界」発売時に、ギターの水橋春生が脱退し、ドラマーとして角田ひろ(現つのだ★ひろ)が加入。しかし本作の制作中に、早川義夫が脱退、収録11曲中、早川のヴォーカル曲は6曲。残りは新加入の角田が担当。早川が不参加の曲では、脱退した水橋や加藤和彦も参加、変則的な内容であり、本作リリース時にはバンドは既に解散していた。このようなカオスな状況で作られたアルバムだが「堕天使ロック」「花が咲いて」「ロール・オーヴァー・ゆらの助」「敵は遠くに」等の圧倒的な世界観は、今も新たな衝撃をもたらしてくれる。ヴォーカルの早川義夫は、ジャックス脱退後、69年にソロアルバム「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」をリリース後、書店を経営。94年に音楽活動を再開している。初回限定プレス。

1974年にリリースされた山口冨士夫の1st ソロ・アルバム『ひまつぶし』、復刻アナログ盤再リリースの多くのリクエストに応え、初盤発売当時の被せ帯付きオリジナル仕様に加え、未公開フォトを使用した歌詞カードを付属。初のカラーヴァイナル(クリアライトブルー)にて限定復刻!
1973年5月の村八分最後のライブから約半年後の12月、京都から東京へ戻った冨士夫がエレックスタジオでレコーディングした初めてのソロ・アルバムである『ひまつぶし』。
高沢光夫(ベース)、高橋清(ドラムス)がレコーディング・メンバーで参加、冨士夫はギター、ヴォーカルの他、ブルースハープ、ベース、パーカッションも演奏している。
当時ブルースギタリストというパブリックイメージをぶち壊したかったという冨士夫の幅広い音楽性を感じさせる名盤として知られている。
冨士夫の著書『SO WHAT』でも言及している通り、膨大な時間を要してトラックダウンを行い完成したサウンドは「絶対にいい音のレコードができた」と確信するも、当時のレコード会社のカッティングでは、
トラックダウン時に冨士夫が聴いたサウンドとはかけ離れた薄っぺらい音になってしまう。再度やり直しを行ったが、発売されたレコードは冨士夫の意向通りの音にはならかったと悔しさを滲ませている。
2021年にHMVより限定リリースされた復刻アナログ盤ではオリジナル・オープンリールマスターからデジタル化しているが、今回の復刻盤も同様にオリジナル・オープンリールマスターから、
マスタリング・エンジニアには同作品の2022年リマスター再発CDを含め近年多くの冨士夫の作品を手がける中村宗一郎(PEACE MUSIC)、そしてカッティング・エンジニアには名匠・武沢茂(日本コロムビア)を迎えた。
「きっといつか、もっと素晴らしいアナログができて、CDの世界と再び共存するんじゃないかな。(山口冨士夫著書『SO WHAT』より)」という冨士夫の言葉通り、マスターに記録された音像をより忠実に引き出す事を念頭に、アナログ盤の特性を活かし冨士夫が望んでいた音に限りなく近いサウンドを再現すべく制作された。
被せ帯を含め初盤発売時の仕様に加え、リリース当時の未公開フォトを使用した歌詞カードを付属、更に初のカラー・ヴァイナル(クリア・ライトブルー)にて限定復刻!

名門レーベル〈4AD〉を代表するバンドであり、ドリーム・ポップの礎を築いたコクトー・ツインズと、アンビエント・ミュージックのパイオニア、ハロルド・バッドの二組が1986年にリリースした大傑作『The Moon and the Melodies』が、初リリースから28年を経た今、コクトー・ツインズのロビン・ガスリーによるオリジナル・テープからのリマスタリングによって初めてリイシューされる。
この作品は、コクトー・ツインズのカタログの中でも特異なアルバムであり、彼らの基準からしても異例なほど幽玄である。また、神の介入でもあったかのように彼らと合流を果たしたアンビエントの先駆者、ハロルド・バッドのフリーフォームな即興に支えられたインストゥルメンタルが大部分を占めている。同じ年の初めにリリースされた『Victorialand』の至高のアトモスフェリックな響きを土台にした本作は、コクトー・ツインズという3人組にとって新たな可能性を示唆するものであったが、彼らが再びこの道を歩むことはなかった。
このアルバムは、実際には実現するはずのなかったもので、そもそも、どのようにして実現したのか、誰も正確に思い出すことすらできない。ロビンとサイモン・レイモンドの記憶によれば、インディーズ系テレビ局のチャンネル4が、異なるジャンルのミュージシャンをペアにしたフィルム・プロジェクトの案を、〈4AD〉に持ちかけたのだという。しかし2020年に他界したハロルド・バッドは、1980年代のインタビューで次のように話していた。当時、コクトー・ツインズが、彼の曲をカヴァーすることに興味を示したため音楽出版社が両者をつなげたのだと。いずれにせよ、フィルム・プロジェクトは実現しなかった。ロビンとサイモンはこのように振り返る。「ハロルドとは話をしていて、僕たちはみんなとても興奮していたんだ。コクトー・ツインズ的な、めったに興奮しないような、ある意味とても暗い感じでね。とりあえずやってみよう。飛行機も予約しちゃったし、スタジオで彼と一緒に過ごして、何が起こるか様子を見ようってことになった。」
『The Moon and the Melodies』は、一癖も二癖もあるにもかかわらず、長年にわたって熱狂的なファンを惹きつけてやまない。作品の最もアトモスフェリックなトラックは、アンビエントDJセットで頻繁に登場する。「Sea, Swallow Me」はコクトー・ツインズのSpotifyで最もストリーミングされている曲のひとつであり、TikTokでも新たな息吹を吹き込まれており、表現しがたい哀愁のためのサウンドトラックとして幾度も使われている。これほど地味な作品でありながら、このアルバムは非常に大きな存在感を放っている。しかしサイモンは、このアルバムのユニークさは、その控えめで無計画な成り立ちに由来すると思っている。「心地よいと思える作品を作るのがいつだって大事なんだ。」と彼は話す。「一緒に音楽作りを楽しんでいる友人たちとの一瞬を切り取ること。それが本質なんだ。あの音楽は、僕らがスタジオでいかに楽しい時間を過ごしていたかということを映し出しているんだ。」
ロサンゼルス拠点のアナトリアン・サイケデリックロック・グループÖLÜMによる最新7インチ『Kara Dünya/Yeşil Güneş』。1966年から82年のアナトリアン・ロック黄金期を現代に再構築するスタイルで、ファズ・ギターの荒々しい歪み、FarfisaやMoogのアナログ感、土臭いリズムが一体となり、トルコ・ロック特有のエキゾチックな旋律を力強く押し出している。イズミル出身のフロントマンAykut Özenの歌声が持つフォーク的哀愁と、サイケデリックさが自然に重なり、70年代の熱量を現在の音像で鳴らす現行アナトリアン・サイケの正統派といえる仕上がり。アナトリアン・ロック再興の流れの中でも、オリジナル楽曲で勝負する数少ない現行バンドによる、強い存在感を放つ7インチ。

9月中旬再入荷。オリジナルは1982年に発表のBad Brainsの12インチEPで、セルフタイトル作と並ぶ初期の重要音源。ハードコア・パンクのイメージが強い彼らだが、本作ではレゲエ、ルーツ色が前面に押し出され、バンドの精神性と幅広い音楽性が鮮明に刻まれている。タイトル曲「I And I Survive」をはじめ、ラスタファリズムの思想を反映した穏やかなグルーヴと、社会的メッセージを帯びた歌詞。「Destroy Babylon」「Coptic Times」など、怒りと祈りが同居するような曲が並ぶ。Ric Ocasekによるプロデュースもポイントで、荒々しさの中にクリアな輪郭を与えている。短い作品ながら、Bad Brainsのもう一つの核を示すものであり、後の『Rock for Light』や『I Against I』へ続く流れを形作った一枚。

英国の作家、音楽ジャーナリストであり、ポストパンクから電子音楽までの幅広いコンピ企画で知られるJon Savageが監修した、1966〜72年サンフランシスコ・サイケデリックの核心をまとめた『Jon Savage's SF Sike 1966-72』。The Beau Brummels、Quicksilver Messenger Service、Moby Grape、Skip Spence、Santana、Sly & The Family Stone、Grateful Deadなど、当時のシーンを象徴するアーティストを網羅し、フォーク寄りの柔らかいサイケからブルース・ロックの荒々しさ、ジャム・バンド的な長尺ものまで、サンフランシスコ特有の多様性を一枚で体験できる内容。音の質感は一貫して開けた空気を持ち、乾いたギター、ゆるやかなテンポ、広がる残響が特徴。演奏には余白が多く、ベースやドラムが自然に揺れながら、ギターやオルガンが隙間にふわりと入り込む。理想主義や自由の感覚がそのまま音に刻まれたような、当時のムードがよく伝わる。サイケ黎明期から、幻想が薄れ始めたアフター・サイケまでを含む選曲で、時代の変化を音で追えるのも魅力。Savageの資料性の高いライナーノーツと合わせて、サンフランシスコ・サイケの歴史を読むためにも機能しそうな一枚。

英国の作家、音楽ジャーナリストであり、ポストパンクから電子音楽までの幅広いコンピ企画で知られるJon Savageが監修した、1966〜72年サンフランシスコ・サイケデリックの核心をまとめた『Jon Savage's SF Sike 1966-72』。The Beau Brummels、Quicksilver Messenger Service、Moby Grape、Skip Spence、Santana、Sly & The Family Stone、Grateful Deadなど、当時のシーンを象徴するアーティストを網羅し、フォーク寄りの柔らかいサイケからブルース・ロックの荒々しさ、ジャム・バンド的な長尺ものまで、サンフランシスコ特有の多様性を一枚で体験できる内容。音の質感は一貫して開けた空気を持ち、乾いたギター、ゆるやかなテンポ、広がる残響が特徴。演奏には余白が多く、ベースやドラムが自然に揺れながら、ギターやオルガンが隙間にふわりと入り込む。理想主義や自由の感覚がそのまま音に刻まれたような、当時のムードがよく伝わる。サイケ黎明期から、幻想が薄れ始めたアフター・サイケまでを含む選曲で、時代の変化を音で追えるのも魅力。Savageの資料性の高いライナーノーツと合わせて、サンフランシスコ・サイケの歴史を読むためにも機能しそうな一枚。

(数量限定/日本語帯付き)シーンの代表格へと上り詰めたバンドが更なる進化を証明した、90年代オルタナティブ・ミュージックの金字塔。
90年代オルタナ・シーンでも異彩の輝きを放ったステレオラブの代表作として評価が高い『Emperor Tomato Ketchup』。前作にレコーディング・エンジニアとして参加したポール・ティップラーが、ロンドンでレコーディングした8曲をプロデュースし、残り5曲はシカゴでレコーディングを行い、ミックスとプロデュースを、トータスやシー・アンド・ケイクのメンバーとして活動していたジョン・マッケンタイアに依頼。ロンドン録音の曲もシカゴ録音の曲も違和感なく混ざり合い、これまでよりもリズムやメロディーを際立たせることで曲の構造が鮮明になっているのが本作の特徴である。それまでの作品のように、ノイズに音を溶かし込むのではなく、アンサンブルを重視したサウンドで音像もクリア。そして、一曲一曲にはっきりとした個性がある。本作はポスト・パンク・チルドレンがロック・シーンに新たな時代の到来を告げた記念すべき名作だ。そのシュルレアリスティックなポップ・センスは、今なお輝きを放っている。
