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8月上旬再入荷。美術家・大竹伸朗が、その美術家のキャリアを始める以前にやっていた音楽ユニットJUKE/19.の全作品アナログ・リイシューは各方面で話題になりましたが、続いてこの夏、大竹伸朗の稀代の音楽作品、ダブ平&ニュー・シャネルの新作を発表することになりました。この演奏は、2022年国立近代美術館から始まった大竹伸朗展の巡回最終日、富山県美術館館内で行われたダブ平&ニュー・シャネルの演奏をアナログ3枚、CD2枚に収めたものです。
ダブ平は1996年にデストロイ・オール・モンスターズの来日公演でパズル・パンクス(ヤマタカEYE+大竹伸朗)が共演した際に初登場した遠隔操作無人ギタリストで、その後、「新生バンドメンバーに、廃棄品の按摩器モーターと組んだ改造ベース(ボブ)、ギア・モーターによる2ndギター(エイジ)、排水用噴射ポンプ+滑車と複数のマッサージ器と連動するドラムス(アダム)を加えた「ステージ一体型4人編成ロックバンド」としてパワーアップ、1999年の「時代の体温展」で”ダブ平&ニューシャネル”として登場以来、さらに無人遠隔操作メンバーを加えながら発展し、大竹音楽作品を代表する存在として知られています。
今回の演奏では大竹とJUKE/19.をやっていた遠山俊明が自作の改造楽器を持ち込み、ダブ平&ニューシャネルの演奏に乱入し、その演奏はそれまでのダブ平&ニューシャネルだけではありえない、驚愕の音世界に突入。JUKE/19.から始まる大竹音楽の歴史が一気に凝縮され異次元に突入したような強烈なものになりました。この日のライヴをJUKE/19.リイシュー・チーム(監修:湯浅学+円盤、リマスタリング:宇波拓)でさらにパワーアップしたのが本作です。
装丁も内容もアナログとC Dでは異なったものになっています。アナログの装丁は前代未聞、B倍版ポスターを3つに裁断、それぞれ手刷りのシルク多色刷りデザインを施したものに、3枚のレコードをそれぞれ収納し、クリア・ケースに収納するというとんでもないものになります。すべてをつなげるとB倍版の大竹シルク・ポスターになります。CDも箱ケースに多数のカードが収録されたものになります。
アナログでは、ポータブルとか軽いプレイヤーだと針が吹き飛ばされていいから低音爆音ぶっ込んでくださいと依頼。CDではアナログとは特性の違う超低音、超高音も。とにかく今時こんなもの作らない、驚愕の音に仕上がりました!ブツも音も! 音盤作品としては高価なものになりましたが、これでもギリギリまで押さえ込んだ価格です…。音楽作品+美術作品として、それだけのものには仕上がっておりますのでよろしくお願いします。家宝に、ぜひ!

1982年に発表された、ワシントンD.C.の伝説的ハードコア・バンド Bad Brains の衝撃的デビュー・アルバム。シーン全体を揺さぶった金字塔。目も眩むほど速いテンポと鋭いリフで突っ走るハードコア・チューンと、突然テンションを落としてじっくり聴かせるルーツ・レゲエ・ナンバーが共存するのが最大の特徴で、この極端さこそBad Brainsのオリジナリティで、当時のどのパンク・バンドとも違う個性を打ち出している。演奏力の高さも群を抜いていて、HRのソウルフルでアジテーティブなヴォーカル、Dr. Knowの爆発的なギターリフ、Darryl Jeniferのタイトなベース、Earl Hudsonのジャズ畑出身らしい柔軟なドラムが合わさって、とにかく生々しい迫力に溢れている。ハードコア・パンクはもちろん、スラッシュ・メタル、オルタナティヴ、さらにはレゲエやクロスオーバーの領域にまで影響を与えている、まさにハードコアの教科書であり、ブラック・ロックの歴史を変えた一枚。
1982年、サンフランシスコのパンク・シーンのど真ん中でFlipperが放ったデビュー作『Generic Flipper』。当時のパンクが、速く、短く、攻撃的へと向かう中、あえて遅く、重く、濁ったスタイルで逆走し、後のノイズロック、オルタナティブの源流となった、ハードコアの常識を真っ向からひっくり返した異端の金字塔。溶岩的な存在感のベース、硬い表面を削るような神経にさわるノイズを撒き散らすギターに、二人のボーカルが交互に叫び、語り、崩れ落ちることで、ユーモアと虚無が同じ場所に存在するような独特のテンションが生まれている。ループするベース、サックス、電子音が渦を巻く、壊れた祝祭のようなカオスというべき8分の異形トラック「Sex Bomb」も収録した、パンクの反・正統派精神を極限まで押し広げた歴史的作品。
テキサス州オースティンのハードコア・パンク史を語るうえで絶対に外せない存在であるDicksの、政治的怒りと個人的な叫びをむき出しのまま刻みつけたデビュー作『Kill From The Heart』。冒頭の「Anti-Klan」から、反KKK、反人種差別のメッセージがストレートに突き刺さる。Gary Floydの声は荒々しいだけでなく、どこか切実で、怒りよりも生存の叫びに近いニュアンスを帯びている。ギターはブルースの泥臭さを残しつつ、フィードバックが不安定に揺れ、FlipperやNo Trendに通じる壊れたテンションが曲ごとに顔を出す。1〜2分台の短い曲が連打される構成は、曲というより感情の断片を投げつけるようなであるにも関わらず、リズム隊はタイトで、混沌の中に妙な統一感が生まれているのがDicksらしい。1983年テキサスの政治性、怒り、混沌をそのまま音にした歴史的名作。
イタリアの前衛音楽からノーウェイヴ、ハードコア・パンク、LAFMSに至るまで、世界各地のオブスキュアな音楽を掘り起こしてきた名門〈Superior Viaduct〉の新譜部門的サブライン〈W.25TH〉から新物件。以前、インディーズ・バンド、Violent Changeで共に活動していたMatt Bleyle & Sterling Mackinnonの新プロジェクト、Cuneiform Tabsが登場!ユーフォリアと暗黒の合間を漂い、ネオ・アメリカーナからアシッド・フォーク、ドローン、コラージュ、エクスペリメンタルの間を縫う、涅槃のバロック&サイケデリアを展開した、ローファイ・ポップとDIY実験による驚異的なデビュー作。
Sun City Girls結成前のビショップ兄弟と、Velvet Undergroundのドラマー Maureen Tuckerが参加した伝説的バンドParis 1942の音源をまとめたコンピレーションが〈Superior Viaduct〉から2CDで登場!1982年にフェニックス周辺で活動し、わずか4回のライヴしか行わなかったが、残された音源は強烈。アヴァンギャルドなギターと陶酔的なグルーヴが、Velvets的な退廃とSun City Girls的な破壊的サウンドの中に息づく。Velvet Undergroundの遺伝子とアリゾナのアヴァン・シーンが交差した稀有な記録。

ボストン初期パンクを象徴するバンドLa Peste。正式リリースは1978年のシングル「Better Off Dead」だけだった彼らの失われた音源を1976〜79年の時系列でまとめた初の本格アーカイブ。Ramones を観た衝撃から結成されたバンドらしく、2コードで突っ走る粗削りなスピード、アート学生らしいひねり、そして当時のロフトやスタジオで録られた生々しい空気がそのまま封じ込められている。ローファイな4トラック録音、Ric Ocasekによる1979年セッション、未発表スタジオ音源など、音質もテンションも異なる素材が並び、バンドの成長と混乱がそのまま物語のように聴こえる。荒々しいだけでなく、ニューウェーブ的な冷たさやアートパンク的な感覚も垣間見え、ボストン・シーンの多様性を映し出す、70年代USパンクの空白を埋める決定版。28pのブックレット付属
![Frail - No Industry [Paperback Edition] (LP)](http://meditations.jp/cdn/shop/files/NUM951V2_{width}x.jpg?v=1776598543)
フィラデルフィアを拠点にしたハードコアパンク、エモバンド、Frailの活動を総括したコンピレーションアルバム『No Industry』が大名門〈NUMERO〉より登場!!Frailは強烈な音と政治的なメッセージでシーンに大きな影響を与えたバンドで、彼らの音楽は、鋭く荒々しいサウンドで知られ、ストレートエッジの姿勢を貫きながらも、パンクとエモの枠を超えた革新的なアプローチを取っていた。本作は2025年に30年ぶりの再結成ライブを果たした彼らの、90年代初頭に短期間活動していた時期の音源が収められている。〈Yuletide〉〈Bloodlink〉〈Kidney Room〉といったレーベルからリリースされたシングルを中心として、さらに、数多くのコンピレーションアルバムに参加した曲も含まれており、Frailの音楽の多様性を感じられる内容となっている。バンドの音楽は、単なるノイズや攻撃的なサウンドにとどまらず、社会的な不満や政治的なメッセージを強く打ち出しており、90年代の硬派なエモやハードコアの精神を色濃く反映している。
1993年、カリフォルニア州サンノゼ郊外で結成されたオルタナティブ・シューゲイザー・バンドSuper Static Fever。活動期間わずか2年、数回のライヴのみで消え去った彼らは、Melvinsばりのスラッジ、Swervedriverのメロディックな轟音、後期Black Flagの爆音主義をミックスしたような音楽性で、熱気こもる85年製フォード・エコノラインの車内で鳴っていそうな、荒くれて煙たい音を鳴らしていた。バンドの解散後、25年ものあいだ放置されていた未完成テープを、唯一の条件としてスティーヴ・アルビニがミックスし復活、大名門〈Numero〉流石の仕事となった。90年代 DIYシーン特有の壊れかけのコンピューターやVHS的なノイズ感、粗いチップボードのパッケージまで含めて、存在自体が奇跡というべき代物となっている。「これはそもそも存在すべきではなかった」。そんな危うさごとパッケージされた、幻の遺産。
1993年、カリフォルニア州サンノゼ郊外で結成されたオルタナティブ・シューゲイザー・バンドSuper Static Fever。活動期間わずか2年、数回のライヴのみで消え去った彼らは、Melvinsばりのスラッジ、Swervedriverのメロディックな轟音、後期Black Flagの爆音主義をミックスしたような音楽性で、熱気こもる85年製フォード・エコノラインの車内で鳴っていそうな、荒くれて煙たい音を鳴らしていた。バンドの解散後、25年ものあいだ放置されていた未完成テープを、唯一の条件としてスティーヴ・アルビニがミックスし復活、大名門〈Numero〉流石の仕事となった。90年代 DIYシーン特有の壊れかけのコンピューターやVHS的なノイズ感、粗いチップボードのパッケージまで含めて、存在自体が奇跡というべき代物となっている。「これはそもそも存在すべきではなかった」。そんな危うさごとパッケージされた、幻の遺産。
Iggy and The Stoogesが1974年にデトロイトのミシガン・パレスで行った、バンドの死に際とも言える混沌のライブを収録した伝説的なアルバム『Metallic K.O.』が、Spacemen 3のSterling Roswellによるリマスタリングを経て〈Death Is Not The End〉よりオフィシャル再発。観客との罵声の応酬、瓶や氷が飛び交う暴力的な空間、演奏は荒々しく、時に崩壊寸前。曲中でメンバーがタイミングを失い、Iggyが「ドラムだけくれ!」と叫ぶ場面も記録された、挑発的で破滅的なパフォーマンスがそのまま記録された、ロック史上最も危険で生々しいライブ盤。オリジナルは1976年にフランスの〈Skydog Records〉からリリースされており、セミ・ブートレグ的な扱いながらもアメリカで10万枚以上を売り上げ、The Stoogesの伝説を決定づけた、ロックの限界と狂気を記録した音のドキュメント。パンク以前のプロト・パンクの精神が凝縮された一枚として、今なお語り継がれる名盤。

6月上旬再入荷。ノイズとメロディが奇跡的に交差した1985年、その眩しさをライブの熱量とともに閉じ込めた4LPに及ぶ決定的ドキュメント。『1985: The Miracle Year』は、Hüsker Dü の1985年のライブ・アーカイブ集で、目玉は、彼らのホームであるミネアポリスの名門ヴェニュー First Avenue での1985年1月30日のステージを完全収録した音源。エンジニアのBeau Sorensonによって音質も新たに蘇り、当時の熱気や演奏の鋭さが克明に浮かび上がっている。そのほかにも、同年のツアーから20曲に及ぶライブ・テイクを追加収録。SST時代のハードコア・スピリットと、ポップの感覚を内包した独自のサウンドがどう育っていったかが一望できる内容となっている。ブックレットには、バンドにとって転機となったこの一年を振り返る資料や証言がまとまっており、Hüsker Dü の歴史をたどるうえでも貴重な記録集といえるリリース。
1969年リリースのThe Stoogesのデビュー作。Iggy Popの野性味あふれるボーカルと、Ron Ashetonの反復的で荒削りなギターリフがぶつかり合い、後のパンクを決定づけるプロトパンクの原型を提示した一枚。どれも単純な構造ながら、反復の中に暴力的な推進力が宿り、John Caleのプロデュースは音を磨き上げるのではなく、未完成のままの粗さをそのまま封じ込め、当時のロックとは異なる冷たくミニマルな緊張感を生み出している。衝動、反復、ノイズ、そのすべてがむき出しになった決定的デビューアルバム。
ダンス・パンクというジャンルを作り上げたThe Raptureによるオリジナルは2011年リリースのバンド後期の代表作であり、コアラインナップによる最後のアルバム『In the Grace of Your Love』。メジャー契約での浮き沈みを経て、彼らは再び原点の〈DFA〉へ戻り、傷を抱えながらも期待や枠組みを超えて進む自由を得て制作。ダンス・パンクの躍動感とシンセ・ポップの高揚感が融合し、ハウス的反復とゴスペル的な熱量が交差する「How Deep Is Your Love?」など、ダンス・フロアを熱狂させる要素も十分にあるもの、速度を落とし、現状を見つめ、過ちよりも正しい場所で意味と愛を探し求めるというムードが全体に通底する味わい深い一枚。
ハードコア・パンクというジャンルにおいて初のアフリカ系アメリカ人バンドとして知られ、音楽的にも文化的にも非常に重要な存在でもある、ワシントンD.C.の伝説的ハードコア・バンドBad Brainsの代表作で、ハードコア・パンクにレゲエやメタル、ファンクを融合させた革新的な1986年作『I Against I』。特筆すべきは、真の意味でジャンルを横断する多様性で、ギターはメタル的なリフとファンクのカッティングを行き来し、ベースラインは跳ねるようなファンクの要素を持ちつつ、ドラムはジャズ的なフィルやレゲエの裏打ちを織り交ぜる。ヴォーカルのH.R.は、怒りとスピリチュアリティを同時に表現するような独特のスタイルで、シャウト、メロディ、語りを自在に使い分けている。アルバム全体を通して、ジャンルの境界を越える実験精神が貫かれており、音楽的価値だけではなく「パンクとは何か」「黒人アーティストがロックをどう再定義するか」といった文化的問いにも応える、思想性の面でも後世に大きな影響を与える重要作。
デンマーク初の本格パンクとして神話化されるSODSの1979〜80年のライブ3公演と、1978年の超ロウなリハーサル音源をまとめた決定的アーカイブ。「Minutes to Go」期の野蛮な初期衝動から、「Under en Sort Sol」へ向かう暗くアヴァンギャルドな変態期まで、バンドの急激な進化がそのまま刻まれてた内容で、A〜C面は、当時の小さなデンマークの会場で録られた荒々しく、息つく間もないライブ録音を時系列で収録。テンポは走り、ギターはチューニングすら危うく、ボーカルは半ば叫び声というスタジオ盤以上に危険でむき出しのパンク。D面の1978年のリハーサルは、録音は極端にプリミティブで、録るつもりがなかった音がそのまま残ったような原初の衝動が支配する。デンマーク・パンク史の核心を捉えた歴史的ドキュメント。
RSD2026限定盤!1982年、アメリカ西海岸。ハードコア史の伝説が最も危険だった瞬間をそのまま封じ込めたライブ音源。ワシントンD.C.の地下シーンから全米へ飛び出したばかりのBad Brains初期の爆発的エネルギーを記録しており、セットリストは「I」「Supertouch/Shitfit」「Pay to Cum」「Right Brigade」「Banned in D.C.」など、初期代表曲が怒涛のテンションで連発。HRの鋭いシャウト、Dr. Knowの暴風のようなギター、Darryl Jenifer & Earl Hudsonの異常なタイトさを誇るリズム隊。速い・荒い・上手いが極限まで突き詰められた初期ハードコアの極点。さらに、ハードコアの嵐の中に突然差し込まれるレゲエ・パートがコントラストを生み、Bad Brainsだけが持つ二面性とスピリチュアリティがライブでより鮮明に。音質はクリアではないが、むしろそれが汗と熱気と混沌が渦巻く1982年の現場をリアルに伝えてくれる、Bad Brainsの本当の凄さに満ちた一枚。

ブリストル・レフトフィールドを代表する名門〈Bokeh Versions〉からは、ブラジル・サンパウロ出身のアーティスト Felinto による7インチ・シングル『Festa Punk』が登場。ブラジルのハードコア・パンク・バンド Os Replicantes の1987年作『Histórias De Sexo E Violência』収録曲「Festa Punk」へのオマージュとして制作されたもので、インダストリアルなざらつき、ダブのうねり、ギターの轟音、暴動を煽るようなヴォーカルが混ざり合う、サンパウロのパーティ・パンクを体現する一作。
Sun City Girls結成前のビショップ兄弟と、Velvet Undergroundのドラマー Maureen Tuckerが参加した伝説的バンドParis 1942の音源をまとめたコンピレーションが〈Superior Viaduct〉から2CDで登場!1982年にフェニックス周辺で活動し、わずか4回のライヴしか行わなかったが、残された音源は強烈。アヴァンギャルドなギターと陶酔的なグルーヴが、Velvets的な退廃とSun City Girls的な破壊的サウンドの中に息づく。Velvet Undergroundの遺伝子とアリゾナのアヴァン・シーンが交差した稀有な記録。

ハードコア・パンクというジャンルにおいて初のアフリカ系アメリカ人バンドとして知られ、音楽的にも文化的にも非常に重要な存在でもある、ワシントンD.C.の伝説的ハードコア・バンドBad Brainsの代表作で、ハードコア・パンクにレゲエやメタル、ファンクを融合させた革新的な1986年作『I Against I』。特筆すべきは、真の意味でジャンルを横断する多様性で、ギターはメタル的なリフとファンクのカッティングを行き来し、ベースラインは跳ねるようなファンクの要素を持ちつつ、ドラムはジャズ的なフィルやレゲエの裏打ちを織り交ぜる。ヴォーカルのH.R.は、怒りとスピリチュアリティを同時に表現するような独特のスタイルで、シャウト、メロディ、語りを自在に使い分けている。アルバム全体を通して、ジャンルの境界を越える実験精神が貫かれており、音楽的価値だけではなく「パンクとは何か」「黒人アーティストがロックをどう再定義するか」といった文化的問いにも応える、思想性の面でも後世に大きな影響を与える重要作。

4月中旬再入荷。オリジナルは1983年に発表の、Bad Brainsによるセカンド・アルバム『Rock for Light』。「Sailin’ On」「Banned in D.C.」といったデビュー作の代表曲を再録したものから、新曲の「Coptic Times」「At the Movies」などまで幅広く収録されているが、やはり目玉は猛烈なスピードのハードコア曲と、深いグルーヴを持つルーツ・レゲエ曲がシームレスに共存している点。テンポ感の極端なコントラストがバンドの個性をさらに際立たせている。プロデュースを手がけたRic Ocasek(The Cars)の手腕もあって、前作より音の輪郭がはっきりしていて、ラフで爆発的だったデビュー盤に比べると少し整理された印象がある。前作以上に、演奏力の高さと切れ味が際立っていて、Dr. Knowのギターはより鋭く、リズム隊はさらにタイトに進化。HRのヴォーカルもシャウトとメロディを自在に行き来しながら、バンドのエネルギーを前面に押し出している。1stの衝動を受け止めつつ、より洗練された形で提示したBad Brainsのもう一つの代表作。

フィラデルフィアを拠点にしたハードコアパンク、エモバンド、Frailの活動を総括したコンピレーションアルバム『No Industry』が大名門〈NUMERO〉より登場!!Frailは強烈な音と政治的なメッセージでシーンに大きな影響を与えたバンドで、彼らの音楽は、鋭く荒々しいサウンドで知られ、ストレートエッジの姿勢を貫きながらも、パンクとエモの枠を超えた革新的なアプローチを取っていた。本作は2025年に30年ぶりの再結成ライブを果たした彼らの、90年代初頭に短期間活動していた時期の音源が収められている。〈Yuletide〉〈Bloodlink〉〈Kidney Room〉といったレーベルからリリースされたシングルを中心として、さらに、数多くのコンピレーションアルバムに参加した曲も含まれており、Frailの音楽の多様性を感じられる内容となっている。バンドの音楽は、単なるノイズや攻撃的なサウンドにとどまらず、社会的な不満や政治的なメッセージを強く打ち出しており、90年代の硬派なエモやハードコアの精神を色濃く反映している。
デジタル・ダンスホールとUKアンダーグラウンド実験音楽の隙間に生まれた、オルタナティヴな音楽。英国を拠点に1980年代半ば~後半に活動。〈On-U Sound〉と契約を逃し、音源を残すことが出来なかったものの、〈Downwards〉主宰のRegisを80年代当時熱狂させていたという、伝説のポスト・パンク/インダストリアル・レゲエ・バンドReducer。ジャマイカ音楽史を変えた名リディム「Sleng Teng」を再構築した’86年ディスコ・ミックス・ヴァージョンなど全3曲のアーカイブ音源を収録した強力シングルがブリストル・レフトフィールドを代表する名門〈Bokeh Versions〉より到着。デジタル・ダンスホール黎明期を象徴するCasio MT-40のプリセット音を軸に、当時のサウンドシステム文化の空気を濃厚に呼び戻すかのような鮮烈な楽曲群!反復するリズムとローエンドの揺らぎが現代的な解釈と結びつき、オリジナルの革新性をそのまま保持しつつも、より長尺で恍惚感を増したサイケデリックな仕上がりに。デジタル革命の記念碑をアップデートした、全てのレゲエ~ダブ~ダンスホール愛好家必携の一枚です!
弊店でも大人気レーベル、濃密な音楽体験をお約束する〈Cairo Records〉による、60年代アメリカの荒削りで生々しい音楽を掘り起こしたコンピレーション『The World Can’t Stand Long』。一般的なガレージロックの名盤とは違い、収録されているのはローカルで録られた、粗くて、熱くて、時に破綻寸前の音源ばかりで、その「しっちゃかめっちゃかな」勢いこそが、このアルバムの最大の魅力になっている。ローファイな録音、ぶっきらぼうな演奏、叫ぶようなヴォーカルにどこかブルースやソウルの影も感じる泥臭さが混ざり合い、本物の60sガレージロックの熱量がそのまま閉じ込められている。ガレージの奥、教会の裏、田舎町のスタジオなど誰にも知られない場所で生まれた音楽は、フィールド録音と言っても過言ではない生々しさと熱量が同居した、非常に濃密なもの。
