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UKポストパンクの雄Public Image LimitedのベーシストでありNEW WAVE~DUBのパイオニアでもあるJAH WOBBLEによる83年作『Bedroom Album』が、イタリアン・ニューウェイヴ&アヴァンギャルドの名門のフィレンツェ拠点の老舗レーベル〈Spittle Records〉よりリイシュー!タイトル通り、自宅のベッドルームで制作された本作は、JAH WOBBLE本人によるタブラ、パーカッション、フルート、ベースなどの演奏や、ポエトリー風なヴォーカル、中東の影響を感じさせるヒプノティックな雰囲気など、ダブ・フュージョン、ポストパンク、グローバル・ビートを融合させた神秘的で内省的な作風!40年の時を経てなお全く古びないどころか今なお時代の先端を行くような驚きの出来栄え。

(数量限定/Indie Exclusive/ブルー・ヴァイナル)“Megaton, No War No Death!” ー 本来なら僕たちは互いに連帯すべきなのに、ソーシャルメディアによって分断されている。ジェノサイド…スワイプ…ジム通いの写真…スワイプ…食べ物の写真…スワイプ…飢餓。恐ろしい情報の洪水のあとに猫のミームが現れ、加工で原型を失った顔が続く。そんな現実の重みによって、社会は連帯を失い、静かに崩壊している。
ー Jason Williamson
労働者階級の代弁者 Sleaford Mods が、2023年のアルバム『UK GRIM』以来となる新曲「Megaton」を〈Rough Trade〉よりリリース。本曲は重厚なビートとアトモスフェリックな電子音に、社会の凡庸さを切り刻むような鋭いリリックを乗せ、グルーヴと知性を兼ね備えたSleaford Modsならではの楽曲となっている。
今回も継続的にタッグを組んでいるチャリティ団体 War Child とのパートナーシップのもと、シングルの収益はすべて戦争の影響を受けた子どもたちを支援する活動に寄付される。
同曲の世界観にインスパイアされ、アーティスト/写真家の Nick Waplington が監督を務めた MVも公開。
ロンドン・ハイドパークのスピーカーズ・コーナーで撮影され、19世紀から演説や議論の場として知られる同地で、楽曲「Megaton」が群衆の中に響き渡る映像作品となっている。
War Childのライブ音楽企画を統括・運営している Clare Sanders-Wright は次のようにコメントをしている。「Sleaford Modsの継続的な支援と寛大さに心から感謝しています。この特別な限定シングルは、ただの新曲ではなく、戦争によって苦しむ子どもたちに直接的な支援を届けるものです。」

ダブリンのポストパンク先駆者Stanoとマルチ奏者David KittによるコラボプロジェクトSDKの2025年作『Going Back To The Unknown』が〈All City Records〉から登場。ギター、テープディレイ、アナログシンセ、フィールドレコーディングなどを駆使した、深く没入的なサウンドスケープは、Stanoのポストパンク的な感性とKittの多彩な演奏技術が融合し、ジャンルを超えた音響実験といった趣き。Stanoの詩的かつ即興的な語りが音楽と対話するように配置されているように、制作は偶然性と直感を重視しており、録音の瞬間に生まれる空気感がそのまま作品に反映されている。アルバム全体を通して、言葉と音が互いに呼応しながら、明確な構造を持たずに流動的に展開していく様は、まるで夢の断片を辿るよう。音と詩が共鳴しながら自然発生的に生まれていく音響の旅のような一枚。
" dean blunt & Elias Rønnenfelt - lucre LP. Single-sided, 180g vinyl "
フリクションのドラマー、チコ・ヒゲによる、オリジナルは1985年リリースのソロ名義セカンド作『Trap』。サウンドはまさにノーウェイヴ直系で、鋭角的なギター、捻じれたサックス、暴走するリズムが絡み合い、混沌の中に奇妙な統一感を生んでいる。ニューヨークのDNAやマーズあたりを思わせつつも、どこか湿った空気感や独特の転がらないビート感覚はやはり日本的。フリクションでのドラミングを土台にしつつ、より過激で自由度の高いアプローチが試みられており、全体を通して強烈な推進力とヒプノティックなグルーヴが支配していて、実験性と身体性が同時に走っている。ジャズ的な即興のニュアンスも垣間見える一方で、パンクの粗暴さとノイズの美学が前面に出ており、制御されたカオスとでも呼ぶべきサウンドを形成している。80年代日本のノーウェイヴを象徴する重要作にして、チコ・ヒゲの革新性を刻み込んだ孤高の一枚。

Say She Sheによる、ブルックリン発のディスコデリック・ソウルをさらに進化させた力作『Cut & Rewind』。前作『Silver』に続き、70〜80年代のソウルやファンク、ポストパンクの影響を吸収しながら、コズミックなシンセや残響の深いギター、うねるベースラインを加えた、ちょっと幻覚的で浮遊感のある空気、重なりやズレをあえて残したような三声ハーモニー、ファンクやディスコ特有の反復に乗りながら、意外なコード進行や即興的な展開を挟み、延々とリフに身を委ねる感覚など、現代的なアップデートを施したサウンドを展開している。Minnie RipertonやRotary ConnectionからESGやLiquid Liquidまで、多彩な系譜を背景に持ちながら、今回はLonnie Liston SmithやLijadu Sistersといったスピリチュアル/グローバルな要素も取り込み、より広がりのあるサイケデリックな音像を描き出している。煌めくディスコの熱気と、ブラックやクィア文化に対する抑圧への抵抗、ジェンダー的な視点など、鋭い社会的視点を併せ持った、今のニューヨークの空気をそのまま封じ込めた作品。身体を揺らしながら意識を拡張させる、踊れるプロテスト・ミュージックとも言うべき、Say She Sheの決定的な一枚。
水玉消防団の1985年作、セカンド・アルバム『A Skyfull of Red Petals』が〈SPITTLE MADE IN JAPAN〉から再発。本作も、前作に引き続き鋭く挑発的で、強烈で、唯一無二で、何ものにも媚びない。このバンドが「自然現象のような存在」であることを強く印象付ける一枚。実験音楽の巨匠フレッド・フリスが惚れ込み、ミックスを手がけている。ヴォーカルの神楽と天鼓、まったく異なる声とスタイルがせめぎ合いながらも調和していく様は、まるで即興演劇のような迫力で、演奏も歌も「うまさ」ではなく「勢い」と「意志」で押し切っている。そのぶん演奏の空気感や緊張感が濃く、混沌の中に一種のユーモアや祝祭性があって、それがミズタマ消防団の真骨頂でもある。ジャンルでいえば、ポストパンク/アヴァンギャルド/ノーウェイヴあたりを軸としつつ、単なるカテゴライズではすくいきれない、“表現としての音楽”がここにある。日本のアンダーグラウンドが世界のアヴァンシーンとリンクしていた稀有な瞬間の記録。
日本のロック/パンク史を語る上で絶対に欠かすことのできない歴史的名盤! PASSレコード第一作、そしてフリクションの記念すべき1stアルバム『軋轢』、久々のLP再発!
1978年、ニューヨーク帰りのレック(b/vo)を中心に結成されたフリクションが80年にリリースした記念すべき1stアルバム!
レック、ツネマツ・マサトシ、チコ・ヒゲの3人のラインナップによる唯一のスタジオ・フル・アルバムであり、ジャパニーズ・パンク史に燦然と輝く傑作!ポスト・パンク、そしてノー・ウェイヴを生み出したニューヨークのあの時代と東京とを通底させたサウンドで聴く者を戦慄させる、タイトル通り、まさにアルバムの隅々から軋みが聞こえてくるような、永遠に色あせることのない奇跡の一枚。レックの太いベースと甘さのかけらもないストイックなヴォーカル、ツネマツのクールでソリッドなギター、チコ・ヒゲの正確無比かつ破壊的なドラムが三位一体となって押し寄せてくる。オープニング・ナンバー「A-Gas」の頭のレックの重たいベースの咆哮から、クロージング・ナンバー「Out」のエンディングに向けたツネマツの鋸のようなギターまで、すべてが美しい。当時、YMOで大成功を収めていた坂本龍一とバンドとの共同プロデュース。
★初回完全限定生産
★帯付き
80年代シンセの魔法が詰まった、DIYシンセ・ポップの隠れた宝石。ポストパンクを抜け出し、よりキャッチーで幻想的なシンセ・ポップを夢見たRick Cuevasが1984年に自宅録音した幻のアルバムが、40年越しにリマスター復刻。当初、このアルバムはわずか200枚のみが自主制作盤としてリリースされ、知られざる名盤として密かなファンに聴き継がれてきた。「The Birds」を筆頭に、全8曲のレトロフューチャーなアンセムが並ぶ本作は、まさに、80年代DIYシンセの真髄を感じさせる、時代を超えた作品となっている。オリジナル盤の雰囲気をそのまま再現したアニバーサリー・エディションで、時空を超えるサウンドを是非!!

スペイン生まれ・ベルリン拠点のプロデューサーで、多様な要素を統合するユニークな音楽性と、音楽を媒介にした思考や社会的問いを織り込んだマルチメディア・アーティストでもあるSilvia Jiménez AlvarezことJASSSの3作目『Eager Buyers』が、自身の新レーベル〈AWOS〉ファースト・リリースとして登場!資本主義の幻影とその崩壊を内面から見つめるような、憂いと緊張を孕んだアンチ・ノスタルジアの音世界で、ノイズやブレイクビーツ、ダーク・アンビエントやプリペアド・ピアノ、ベースギターの鈍い重低音に自らのボーカルが絡み、幻のようにジャンルをまたぐ感触はポスト・パンクやトリップホップを想起させながらも、どこにも属さない浮遊感をまとっている。フィールド録音も交えたこの作品は、過去の残響が染みついた場所の記憶までも呼び起こし、不安と焦燥を静かに燃やす、退廃と優美が交差する現代の鎮魂歌のようなアルバム。


テクノやインダストリアルに影響を受けた硬質なノイズ〜ポスト・ロックで人気を博すダブリンの4人組 Gilla Bandが、初期の名作をまとめた『The Early Years EP』のオリジナルリリースから10周年を記念した再発盤をリリース!!
本作には地元ダブリンのインディペンデント・レーベル〈Any Other City Records〉や〈The Quarter Inch Collective〉、そして2015年には本作と同じく〈Rough Trade〉からリリースされた廃盤の7インチ・カバー曲など、レア音源が多数収録。
本作の再発盤では、オリジナルのカラーブロックをベースにした新たなアートワークを採用。さらに、全曲がリマスタリングされ、再びダンスフロア向けにアップデートされている。
ファンに愛され、ライヴでも定番となっているのが、ポスト・ダブステップの鬼才Blawanによる奇天烈で中毒性の高い名曲「Why They Hide Their Bodies Under My Garage」のカバー。全8分に及ぶこの楽曲は、まさに唯一無二の衝撃作!!

Holy TongueやTruleの活動で知られるAl Woottonが、メルボルンのElectronic Sound Studioで掘り当てたヴィンテージ・ドラムマシンの宝庫。その貴重な音色たちをサンプリングして組み上げた、タイトル通りのアルバム『Rhythm Archives 』が登場!80年代ジャンク、ライブラリー・ミュージック、ダブの残響、そしてHoly Tongueで鍛えたリズム感覚。無駄を削ぎ落とした構成で、古びたマシンたちの素朴なビートが主役になる。『March』のビートは、湿った段ボールを叩いたようなチープさが逆にクセになるし、『Slow Rock』ではCR-78とねじれた声ネタが、映画『Liquid Sky』の退廃的な空気を思わせる。150bpmで走る『Shuffle』にはフットワークの影がちらつくけれど、そこにあるのは模倣ではなく、ずれたリズムの再発見と言える。ドラムマシンへの偏愛とダブの流儀が貫かれた、朽ちたリズムの向こうに新しい風景を描き出す一枚。

昨今の実験音楽界隈を大いに賑わせるイタリア人パーカッション奏者であり、Holy TongueやTomagaでの活動も大人気のValentina Magalettiと、SUSUMU MUKAI aka ZONGAMINにやるユニットのV/Zが昨年度に発表した傑作カセットが待望の再プレス!地下室での即興録音から生まれた、パンキッシュでフリーキーな仕上がり。CubeやContainerといったサグで脱線的なインダストリアル・テクノ狂たちのスロージャムを思わせる、極めてレフトフィールドな作風です。マスト!
Vanishing Twinのドラマー、Valentina Magalettiと、ロンドンのエクペリメンタル・デュオ RaimeのTom Halstead、Joe Andrewsによる現行UK最先端トリオ、Moinの新作EP『Belly Up』が前作に引き続き〈AD93〉より登場!本作は前作『You Never End』の延長というよりは、同じ材料で新たに調理した別の料理といった趣きで、ポスト・パンクやハードコアを基盤に、今回はよりジャズ的アプローチで展開され、Valentina Magalettiの生ドラムを中心に、サックス奏者Ben Vinceの抽象的なフレーズや、詩人Sophia Al-Mariaの語りが絡み合う。構成は自由で断片的ながら、非常に緻密。『See』ではマーチングバンド風のリズムにAl-Mariaのユーモラスな語りが重なり、都会的でタイトなトラックが展開。『I'm Really Flagging』ではドラムとサックスが即興的にぶつかり合い、Magalettiのリズムが導く複雑な構成が印象的。『X.U.Y.』では前作にあったNo Wave的ファンクを再構築し、最終曲『I Don’t Know Where To Look』ではレイヴやブレイクビーツの残り香を感じさせつつ、あくまで現代的に再解釈。多様な音楽的背景を感じさせる、ジャンル横断的で鋭い一枚!
かつて、ポーランドの鉄のカーテンの向こう側に広がっていた地下シーン、ダーク・ウェイヴに光を当てた貴重なコンピレーション『Dark Wave From Poland 1982–1989』。オリジナルはフィラデルフィアのパンク・アーカイヴ・レーベル〈World Gone Mad〉より2018年にリリースされていたが、今回〈Death Is Not The End〉からめでたく再発。陰鬱なマイナーコードに彩られたポストパンク/ニューウェイヴのレアトラックを20曲収録しており、1980年代、体制下でありながらも独自のアンダーグラウンド文化を花開かせたポーランドの豊かな土壌を証明する一枚。冷たいシンセ、退廃的なギター、内省的で時に鋭いボーカル。当時の空気を封じ込めたような緊張感に満ちたセレクションからは、無国籍的でいて明確に時代と場所を感じさせる、東欧ダークウェイヴの真髄を感じられる。
フィラデルフィアのパンク・アーキビスト、 World Gone Madと〈Death Is Not The End〉のコラボ・シリーズからまたしてもミックステープが登場!今回は1981年から1990年までの南米のパンクとポスト・パンクを調査し、コロンビア、ペルー、エクアドル、チリ、パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチンの知られざるバンドをフィーチャーしたものとなっています。
ドイツ・デュッセルドルフで活動していたという、知る人ぞ知るポストパンク・バンド、The Crippled Flower。1985年、時代の終焉を敏感に察知した4人の探求者たちが、短命ながらも強烈な個性と静的な熱量を放つ音楽を残した幻のカセット音源が発掘リリース。WireやFelt、Scritti Polittiといったニューウェイヴ/ポストパンクの巨人たちも通じるミニマルで夢見がちなサウンドは、まるで未完のまま美しく残された記憶のようでもあります。元メンバーにはKreidlerへと繋がるStefan Schneiderも在籍していたとのこと!

人気作品が待望のリプレス。NDW好きにも!ポストパンクとニューウェイヴ、エレクトロニクスとロマンティシズムが交錯する、スイスの伝説Grauzoneによる1981年の傑作マキシが、オブスキュア~ニューエイジ以降のリバイバルを彩ってきたスイスの名門レーベル〈WRWTFWW Records〉より公式アナログ・リイシュー!ベースラインが奏でる魔術のような響き、語りかけるような歌声、そして白昼夢のような電子のざわめき。永遠の名曲"Eisbär"に、怪物のようなインスト・トラック"FILM 2"、切なさが滲む"Ich Lieb Sie"の3曲を収録した、今もなおクラブでも鳴り続ける名作!オリジナル・リール音源からのリマスタリング&45回転仕様。極北のポップ・アートです!

ベルギー版〈Music From Memory〉時代の〈STROOM.TV〉(現在はカルトな新譜系レーベルに変貌)も掘り起こしていた、グラスゴーのオブスキュアなシンセポップ・バンド、VAZZによる1986年のミニアルバム『Your Lungs and Your Tongues』の40周年記念エディションが〈Numero Group〉から登場!クレプスキュールのユーロポップ感覚と4ADの幽玄なゴス精神を受け継いだ、冷たく甘い歌声とドラムマシンの反復、ミニマルウェイヴの硬質さと無機質なファンクネスが独特のダークなテイストを放つ、一味違うネオアコ・サウンドを披露した傑作!未発表録音も追加収録。
UK ダブの鬼才エイドリアン・シャーウッド主宰〈ON-U SOUND〉からの第1弾リリースとなるニュー・エイジ・ステッパーズのデビュー作『New Age Steppers』。もはや説明不要のエイドリアンを中心にポップ・グループ、スリッツ、クリエーション・レベルといった当時の先鋭達17人が集まった本プロジェクトは、ロック、パンク、ニュー・ウェイヴ、レゲエ、ダブといったカテゴリーを遥かに超えた前人未踏のサウンドを作り出した。間違いなく80年代のシーンを代表し現在でもその革新性が年々評価される名盤の40年ぶりとなるヴァイナルリイシュー!全音楽ファン必携の1枚!
あがた森魚、1980年の事件的名作。その後ジム・オルークを始め世界中に影響を与えた重要作「乗物図鑑」がアメリカでオフィシャル再発売。【完全限定】
1977年「君のこと好きなんだ。」発売直後から取り組んだ大作「永遠の遠国」が制作途中で頓挫し約2年も表舞台から消えたあがた森魚が、大阪の最尖鋭カルチャー音楽誌ロックマガジン編集長でヴァニティ・レコードを主宰する阿木譲から声を掛けられ、来るべき80年代に向けリセットすべく、1979年11月に2日間で作ったのが「乗物図鑑」。この直後、A児となりヴァージンVSを結成、再び成功を収め80年代前半を駆け抜けたあがた森魚の基となった重要作である。
演奏は、北田昌弘(INU)、PHEW(アーント・サリー)、Taiqui(ウルトラビデ)、篠田ジュン(SS、コンチネンタル・キッズ)、向井千恵(シェシズ、イースト・バイオニック・シンフォニア)、SAB、安田隆(飢餓同盟)、藤本由紀夫(ノーマル・ブレイン)といった関西NO WAVE、パンク、プログレ、現代音楽の各シーンを代表するメンバーが集められた。
コンセプトはテクノ・ポップ、と阿木の明確な意図のもと、飢餓同盟のSABと音を操る現代美術家、藤本由紀夫の2人が中心となりシンセイサイザーなどエレクトロニクスを紡ぎ、今となっては、そのヴィンテージ機材の響きがレトロ・フューチャーと化し、あがた森魚ならではのブリキ製ロックン・ロールとなった。
テレックス"Twist a Saint Tropez"を元にした「恋のラジオシティ」で幕を開け、INUの北田と京都ハードコアの篠田のパンク・ギターが鳴る「ブリキ・ロックンロール」に続き、ジョイ・ディヴィジョン"She's Lost Control"をアレンジした「サブマリン」、向井の胡弓インプロビゼーションが聴きものの「Rの解答」に加え、阿木から泣き節NGとの注文がありながら抗しきれず収録したピアノ弾き語り「黄昏ワルツ」など全8曲。とくに藤本が稲垣足穂の肉声をコラージュ編集しイントロに使った「エアプレイン」は、あがた的タルホ宇宙を結晶化した名曲。
1980年3月、ロックマガジン30号の附録として「恋のラジオシティ」がソノシートで、4月にLPとして300枚が発売され、あっという間に売り切れた。1986年にVIVIDからLP再発、2007年に初CD化された。
この奇蹟のローファイ・ピコピコ・テクノ・ポップは海外でカルト化し、ジム・オルークを始め世界中に影響を与えた。
あがた森魚:ボーカル、ピアノ
SAB:シンセサイザー、ストリングス、クラビネット、ギター、ベース、リズムボックス、エレクトロニクス、ほか
藤本由紀夫:エレクトロニクス、エフェクト、ほか
PHEW:コーラス
向井千恵:胡弓
安田隆:ドラムス
Taiqui:シンセ・ドラム
篠田ジュン:ギター
北田昌弘:ギター

心許す者、皆死んでいった。数々の傑作を生み出した豪州発の名実験デュオことHTRK (=Hate Rock)。メンバーのRowland S. Howardが09年の終わりに亡くなる前に残されたバンド編成での最後のアルバム『Marry Me Tonight』が、〈Ghostly International〉の25周年を記念して待望のアナログ再発!もともとは、Pan SonicやAlan Vegaなど作品でも知られる先鋭レーベル〈Blast First Petite〉からデジタルとCDで発売されていた作品が久々のリイシュー。独特の息づかい、辛辣さ、そして矛盾に満ちた、彼らの固有の美しく傷ついたサウンドを堪能できる、ゴシックかつネオサイケ/ミニマルウェイヴからの影響直下な暗黒ポスト・パンク傑作!
