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オリジナルは1975年にリリースされた、オーガスタス・パブロによるアフリカをテーマにしたクラシックな名ダブ集『Dubbing In Africa』。彼は今回はメロディカではなくオルガンを担当し、Sly & Robbie(ドラム&ベース)、Bingy Bunny(ギター)、Sticky(パーカッション)、Melodic Gladdy(ピアノ)らが参加している。曲名にも「Dub In Ethiopia」「Nigerian Dub Love」などアフリカ色が感じられ、全体にスピリチュアルで陽気な雰囲気が漂う一枚。Pabloのオルガン演奏とCharles Reidのアレンジ、そしてSly & Robbieのリズム隊によるグルーヴが、とっつきやすくも奥深いダブの宇宙を描き出している。アフリカ的視座をダブに取り込んだ点で彼の他作と一線を画す作品。今回の再発では、ジャケットに本人の名前が間違って表記されているのも再現されていて、細部まで忠実に復刻されている。
Prince Far I のセルフタイトル・デビュー作『Psalms For I』が〈Lantern Rec.〉より再発!本作は、1976年にプロデューサー Lloydie Slim のもと、名門 Randy's Studio で録音された一枚で、ほとんど朗読といってもいいような独特のトースティング・スタイルと、カリスマ的なダミ声を武器に、彼の存在感を世に知らしめた重要作。収録された9曲はタイトルは全て讃美歌で、内容は詩篇や「主の祈り」をもとにしたもの。多くのリズム・トラックはThe Aggrovatorsによって演奏されている。中でも「Psalms 53」は、Lee "Scratch" Perry が手がけた「Mighty Cloud Of Joy」のリディムを使用。瞑想的かつスピリチュアルな空気をたたえたこのアルバムは、Prince Far Iの名を確固たるものにした傑作。なお、今回の再発は完全ライセンス取得済で、500枚限定プレス。お見逃しなく!
1964年にジャマイカのローカル・レーベルである〈Soulsville Center〉からひっそりとリリースされていた幻のコンピレーション『Fly Flying Ska』が、イタリアを拠点とし、主に1960年代から1980年代にかけてのレアなジャマイカ音楽のリイシューを手掛ける〈Kids Of Yesterday〉より待望のリイシュー!!本作は、スカ黄金期を象徴するアーティストたちが一堂に会した貴重な音源集で、中心を担うのは、Prince Buster。彼の未発表曲を含む5曲が収録されており、彼の独創的なプロダクションとグルーヴが存分に味わえる。加えて、The Maytals、Don Drummond、Roland Alphonso、The Skatalites、Millie Small & Roy Panton、Owen Grayら、名実ともにジャマイカ音楽史を彩った名手たちが名を連ねる豪華な内容となっている。
1970年代後半にルーツレゲエからダンスホールへの移行を促した重要人物Nkrumah Jah Thomasが自身のレーベル「Midnight Rock」の40周年を記念して2021年に制作した傑作コンピレーション『Midnight Rock's Secret Tapes LP』が〈Radiation Roots〉よりめでたくリイシュー!Jah Thomasは2000年代以降も精力的に活動し、Channel OneのRoots Radicsの曲をリメイクしたり、King Jammy'sやBlack Scorpio、Mixing Labなどのスタジオで新しい作品を制作している。本作では過去のテープから未発表の10曲を発掘し、オリジナルボーカルや新たなゲストを迎えた作品を作り直した。ルーツ・メッセンジャーのルチアーノやダンスホールの大御所スーパーキャット、甘い歌声のコートニー・メロディ、そしてJah Thomas本人も参加。さらに、ピンチャーズとジョジー・ウェールズのコラボ曲や、ブジュ・バントンが共同プロデュースしたトニー・カーティス、ゴースト、ミッチの曲も収録。ダンスホール好きにはたまらない豪華な顔ぶれが揃っている。
イギリスのダブ、レゲエバンドCreation Rebelによる1982年の作品で、オリジナルは10"でリリースされていた、プロデューサーのAdrian Sherwoodが手がけたOn-U Soundレーベルの初期重要作のひとつ『Independent Man / Creation Rebel』が、2025年のRecord Store Dayに合わせて、初の12"仕様でリマスター再発。本作は、Adrian Sherwoodのプロデュースによる初期On-U Soundのサウンドを象徴する一枚で、重厚なベースライン、空間的なエフェクト、そしてルーツ・レゲエとダブの要素が融合した、実験的かつ革新的な音作りが特徴的。
