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ジム・オルーク、石橋英子、山本達久によるバンド "カフカ鼾 (イビキ)" 8年ぶりとなるニューアルバム『嗜眠会 (シミンカイ) 』が発売。
ジム・オルーク、石橋英子、山本達久、世界でも注目される音楽家が集い、この3人でしか出来ない音を奏でるためのバンド "カフカ鼾 (イビキ)"。
近年もライブを中心とした活動を続ける中、『okite』、『nemutte』に続く3枚目のアルバム『嗜眠会 (シミンカイ)』がリリースされる。
2023年に下北沢ADRIFTで開催された「レコーディングライブ」でのレコーディング音源をジム・オルークが再編集し、ミックス・マスタリングを手掛け、ライブレコーディングは彼らの盟友であるジョー・タリアがおこなった。
この3人でしか紡ぎ出せない即興演奏を最高の素材としているが、ただのライブ・アルバムにはならず、ジム・オルークによってこれまでの作品同様にオリジナル・アルバムとしての強度を持った作品となっている。録音されたドキュメンタリーから新たなる物語がしっかりと作り出されているのだ。
完全に独立したミュージシャンたちでありながら、3人のライフワークとして定期的に続けているプロジェクトだからこそ、毎度「コンビネーションの深化」が彼らの演奏からは堪能できる。それぞれが固定の楽器奏者という枠組みからも逸脱しており、ある楽器を使ってみんなで1つの音楽を作り出すという行為が彼らの音楽をよりユニークなものにしている。即興音楽のもつひらめきも大切に、3人がその場で1つの楽曲をコンポーズすることでカフカ鼾の音楽となるのだ。
なので、この音楽はどういったサウンドであると論じること自体がナンセンスであり、ただカフカ鼾から生まれた音をいろんな角度から楽しんでいただきたい。更に歩みを進めたカフカ鼾の音楽がレコードに刻まれた。
トラックリスト:
A面、B面を通して一曲の構成となります
ジム・オルーク / Jim O’Rourke
1969年シカゴ生まれ。Gastr Del SolやLoose Furなどのプロジェクトに参加。一方で、小杉武久と共にMerceCunningham舞踏団の音楽を担当、Tony Conrad、Arnold Dreyblatt、Christian Wolffなどの作曲家との仕事で現代音楽とポストロックの橋渡しをする。1997年超現代的アメリカーナの系譜から「Bad
Timing」、1999年、フォークやミニマル音楽などをミックスしたソロ・アルバム「Eureka」を発表、大きく注目される。1999年から2005年にかけてSonic Youthのメンバー、音楽監督として活動し、広範な支持を得る。2004年、Wilcoの「A Ghost Is Born」のプロデューサーとしてグラミー賞を受賞。アメリカ音楽シーンを代表するクリエーターとして高く評価され、近年は日本に活動拠点を置く。日本ではくるり、カヒミ・カリィ、石橋英子、前野健太など多数をプロデュース。武満徹作品「コロナ東京リアリゼーション」など現代音楽に至る多彩な作品をリリースしている。映像作家とのコラボレーションとしてWerner Herzog、Olivier Assayas、青山真治、若松考二などの監督作品のサウンドトラックを担当。
石橋英子 / EIKO ISHIBASHI
石橋英子は日本を拠点に活動する音楽家。
ピアノ、シンセ、フルート、マリンバ、ドラムなどの楽器を演奏する。
Drag City、Black Truffle、Editions Mego、felicityなどからアルバムをリリース。
2020年1月、シドニーの美術館Art Gallery of New South Walesでの展覧会「Japan Supernatural」の展示の為の音楽を制作、シドニーフェスティバル期間中に美術館にて発表された。2021年、映画「ドライブ・マイ・カー」の音楽を担当。サウンドトラックが発売される。World Soundtrack AwardsのDiscovery of the yearとAsian Film Awardsの音楽賞を受賞。
2022年「For McCoy」をBlack Truffleからリリース、アメリカ、イギリス、ヨーロッパツアーを行う。2022年よりNTSのレジデントに加わる。2023年、濱口竜介監督と再びタッグを組み「悪は存在しない」の音楽とライブパフォーマンスの為のサイレント映画「GIFT」の音楽を制作、国内外でツアーを行なっている。
山本達久 / Tatsuhisa Yamamoto
主にドラムスを担当。
独創的なソロや即興演奏を軸に、Jim O’Rourke/石橋英子との様々な活動をはじめ、カフカ鼾、石橋英子ともう死んだ人たち、坂田明と梵人譚、禁断の翼棟、オハナミ、NATSUMENなどのバンド活動多数。ex.芸害。
青葉市子、UA、岡田拓郎、カヒミ・カリィ、七尾旅人、phew、藤原さくら、前野健太、山本精一など歌手の録音、ライブサポート多数。
演劇の生伴奏・音楽担当として、マームとジプシーなど、主に都内を中心に活動。
2011年にはロンドンのバービカンセンターにソロパフォーマンスとして招聘されるなど、海外公演、録音物も多数。
2020年、オーストラリアのBlack Truffle Recordsより「ashioto」、日本のNewhere Recordsより「ashiato」をLPとDLでそれぞれリリース。
ashiotoはイギリスのMOJO Magazin誌において2020年のBest underground record部門で1位を獲得するなど好評を博す。活動は多岐に渡る…。
Albert AylerやSonny Sharrock、John Zornをはじめとして数多のレジェンドと演奏を共にしてきた米国フリー・ジャズ界のパイオニア的名ドラマー/パーカッショニストのMilford Gravesと、Albert AylerやCharles Mingusとも共演した同国の前衛的ジャズ・ピアニストDon Pullenのデュオが1967年にGravesの〈Self-Reliance Program〉から発表したアルバム『Nommo』が〈Superior Viaduct〉よりアナログ・リイシュー。1966年4月、イェール大学での伝説のライブ・パフォーマンスを収録した大大大傑作アルバム。ナンバリング入り限定500部。ニューヘブンで解き放った恐るべき一夜限りの名演!
La Monte Young, Terry Riley, ミニマル・ミュージックの創始者達と共に北インド古典ヴォーカリスト、Pandit Pran Nathに師事し、哲学者として、Fluxus等のコンセプチャル・アート、またVelvet Undergroundに参加していたことでも知られるHenry Flyntがフルクサス・ムーブメントの重要なギャラリーEdition Hundertmarkから1986年にカセットテープでリリースしていた、ドローン・ミュージックの中でも、最高最強にあたる爆裂持続音の超傑作が、目利き名門Superior Viaductより登場です!! 非合法とも言えるドラッギーなタンブーラによるモアレの中、ヒルビリー(アメリカ南部白人が演奏していたカントリー)やブルースミュージック等のアメリカン・フォークロアなテイストに、ディストーションをかけた強烈なエレキ・ヴァイオリン、終止尋常じゃないテンションによりインド音楽影響下のサイケデリックな演奏が永久に続く液状化瞑想持続音。音楽のスタイルとしても稀有な名演です。
Sam Gendel - Fresh Bread (2LP+DL)2021年発表の人気作が待望のリプレスです!Sam Wilkesとの『Music for Saxofone and Bass Guitar』も当店大ヒット!Ry CooderやVampire Weekend、Moses Sumneyといったビッグネームとのコラボレーションでも知られ、ジャズ・トリオ”Inga”ではリーダーとして活躍、サイケデリック〜アウトサイダー〜メディテーティヴといった多様な形容で表される自由でユニークなサウンドを営んできた第四世界インスパイアなLAの大人気サックス奏者、Sam Gendel。昨今も傑作のリリース・ラッシュで世界から巨大な注目を浴びるこの人ですが、今年度最重要のアルバムといって差し支えない〈Leaving〉からの大人気作『Fresh Bread』のヴァイナルを入荷出来ました!2012年から2020年までの間に行われたホーム・レコーディングやパフォーマンスの個人的なアーカイブからセレクトされた楽曲を実に全52曲も収録したオールジャンルのアンソロジーとしてリリース。ナンと3時間44分にも及ぶ超ボリュームです。Carlos Niño、Jamire Williamsらも参加。
1月上旬再入荷。2024年リプレス!当店でもロング・ヒット。これぞ、Julia HolterとMassive AttackとBrigitte Fontaineの奇跡の邂逅!フランスの名門実験レーベル[Shelter Press]からも作品を繰り出していたNative Instrumentの変名ST/NEやRupert Clervauxの別名義CVXなどを始め、クセの強い作家たちのリリースを抱えるロンドンの要注目レーベル、[Laura Lies In]より、ブリストル拠点のTara Clerkinを中核に様々なメンバーが参加するという変則ユニット、Tara Clerkin Trioがデビュー・アルバムを発表!! これぞ、2020年代の新たな音楽の形でしょうか? ブリストルのお家芸トリップ・ホップからジャズ、民族音楽、チェンバー・ミュージックまでじっくりと煮込んで異次元へと昇華。70年代[Saravah]のその先をも思い起こさせる画期的アヴァン・ポップ・サウンドを提示しています。この艶、只者ではありません。Rupert Clervauxによるマスタリングと盤質も万全。12"x12" カラー・インサートが付属。必聴!
オリジナルは5万円越えの高値を付けたこともある鬼レア盤!1971年にフランスのフリー・ジャズ/アヴァンギャルドの一大アイコンであるFrançois Tusquesによって結成されたIntercommunal Free Dance Music Orchestraが、政治的なレコードに特化していた同国のレーベル〈Edizione Corsica〉より1983年にリリースした激レアなアルバム『Le Musichien』が〈SouffleContinu Records〉より史上初のアナログ再発!John ColtraneやPharoah Sandersに触発されたモード・ジャズの香りが漂う、全世界へと訴えかけるエキュメニカルで画期的な20分近いロングフォーム演奏を両面に収録。マスターテープからのリマスタリング仕様の180g重量盤。2ページのインサート+4ページのブックレットが付属。François Tusquesによる公式ライセンス盤。
Stefan Schneider (To Rococo Rot)による運営のもと、テンテンコやAsmus Tietchens & Miki Yui、Hinosch、Sam Prekopといった面々による作品リリースや、Non Bandや工藤礼子の名作の再発も行ってきたデュッセルドルフの〈TAL〉の新タイトル!バスクラリネットとエレクトロニック・サウンドを革新的に融合させたデビュー・アルバム『REIME』に続き、Susanna Gartmayer (バスクラリネット) とStefan Schneider (エレクトロニクス) からなるウィーンの実験的デュオ So Snerの2枚目のアルバム『The Well』が登場!約2年かけてさまざまなスタジオやスペースで録音された作品であり、So Snerの欧州各地での大規模なツアーの様相を反映した内容に。ミニマリズム、インダストリアル、ジャズ、インプロヴィゼーション・ミュージックの混交として、緩やかなアンビエンスを提示しつつ、管楽器の旋律が琴線をくすぐります。空間性や場に配慮しつつも、ある種のポップセンスからリラックスして聴ける一枚。限定400部。
現行の先鋭的な電子音楽作品を発表しているのみならず、ゼロ年代エレクトロニカ/IDM作品などの復刻なども手掛けるスペインの先鋭レーベル〈Lapsus〉傘下のアンビエント部門〈Balmat〉から要注目物件!〈Quiet Details〉や〈Serein〉などからの作品や、吉村弘にインスパイアされたアンビエント傑作『Natsukashii』等でも知られる昨今人気の英国の電子音楽家、Luke Sangerによる最新作『Dew Point Harmonics』が到着。ノーフォーク海岸をハイキングしていた際に見かけたという、待宵草の結露と水分の蒸発の光景からヒントを得た、存在の変容の神秘に迫る、珠玉のシンセアンビエント作品。全体的に漂白されたアンビエンスが漂い、ミニマルでソリッドな音響や物音的な電子音が展開する作風ながら、作歌の美意識と相まって無二の情景を描き出しています。
1月下旬再入荷。現代音楽の2人の偉大な異端者による予想外の大きな声明。Nurse With Wound list常連であり、フリージャズやクラウトロック、儀式を結びつけた夫・Paul Fuchsらとの前衛即興デュオ”Anima”などでも傑出した作品を残すドイツ・ミュンヘン出身の女性音楽家Limpe Fuchsと、〈Editions Mego〉や〈Mille Plateaux〉〈Raster-Noton〉などからの作品を通じて、長年に渡り多くの聴衆を魅了してきたレイヴ・グリッチ・テクノ/IDMのベテランにして、クラブ・ミュージックの名残をアルゴリズム的などもりに変えた、爽快で厳格な作品で知られるラディカルなコンピューター・ミュージックの提唱者Mark Fell。カナダ・ウィニペグで開催されたフェスティバル〈send + receive〉にて、Limpe Fuchsが初めて Mark Fellの音楽を聴いたことから交流が始まり、ドイツのペータースキルヒェンにあるFuchsの自宅を訪れた際に行った、まさかの初コラボレーション音源を収めた要注目作品『Dessogia / Queetch / Fauch』が〈Black Truffle〉より登場!あらゆる種類の金属や木、皮の打楽器、自作楽器、伝統的な楽器までがあらゆる方法で鳴らされ、叩かれているだけでなく、竹笛、ヴィオラ、特有の自在な発声も聞こえてくるFuchsのアコースティック主体の即興演奏と、特徴的な泡立つピッチのパーカッシヴなポップスから抽象的なデジタルノイズまで、幅広い演奏で自分自身の可能性を広げるFellというそれぞれ対極にあるであろう両者が、古典的な音楽手法と最先端のテクノロジーを大胆に融合させることで、全く独自の音の世界を生み出しています。
〈Unseen Worlds〉やKara-Lis Coverdale、Visible Cloaks、Joseph Shabasonから第四世界/ニューエイジ/アンビエント系リスナーにもレコメンドしたい一枚です!星野源、突然段ボール、Ogre You Asshole、坂本慎太郎、Jim O'Rourkeなどなど、もはやアンダーグラウンド/コンテンポラリーな音楽の枠を超え、名だたるアーティストをサポートしてきた日本が誇る名SSWこと石橋英子。アメリカの刑事/法廷ドラマ『ロー&オーダー』のキャラクターであるJack McCoy(演じたのは俳優Sam Waterston)へと捧げる最新アルバムが、オーレン・アンバーチ主将率いる豪州の実験/前衛音楽の聖地こと〈Black Truffle〉から登場!!!!!! ミュージック・コンクレートのテクニックから〈ECM〉を感じさせるコンテンポラリーかつ静謐なジャズの美学、滋養豊かなシンセサイザーのレイヤー、そして、ポップスから得たヒントまでもが彼女の自宅スタジオで混ぜ合わされた没入度MAXの天上なモダン・クラシカル・アンビエント/インプロヴィゼーション作!ジム・オルーク氏がミックスを担当。
豪州を代表する稀代の実験音楽家、Oren Ambarchiが、2014年に名門〈Editions Mego〉から発表した傑作『Quixotism』の 10周年記念再発盤が、自身の〈Black Truffle〉より登場!ヨーロッパ、日本、オーストラリア、米国から参加した多数のコラボレーターとレコーディングされた長編作品であり、全体を通じて、ケルン拠点の名作家Thomas Brinkmannによる脈動するダブルタイムの電子パーカッションの基盤の上にその音世界が構築。AMMやThe Scratch Orchestraでの活動も知られる伝説的ピアニストJohn Tilbury、マルチ楽器奏者/作編曲家のEyvind Kang、カナダの女性サウンド・アーティスト、Crys Cole、そして、日本からのU-zhaanに、我らがJim O'Rourkeまで、豪華な面々が結集した、鎮静的でありつつも、確かな熱量とスリリングな魅力に溢れる即興ミニマル大作!Joe Taliaによる新規リマスタリング仕様。
従来のジャズの形式やスタイルを超越した独自の才能と感性を持つジャズ界の中心人物・富樫雅彦と鈴木勲という、日本の音楽シーンを代表する2人の天才による、詩情あふれるスピリチュアル・ジャズの傑作『A Day Of The Sun』がイタリアの名門〈Cinedelic Records〉よりアナログ再発!1979年に〈King Records〉傘下の〈Paddle Wheel〉から発表されたアルバム。富樫のドラム/パーカッションと鈴木のベースを基調に、時折チェロやピアノ/シンセを交え、2人だけで巧みに奏でられる独特の世界観は、予想を遥かに超える出来栄え。東洋の神秘的なメロディー、ダイナミズムに満ちたパーカッション、2人の感性が絡み合い、独特のグルーヴを生み出し、現代のサウンドメーカーやDJともつながる、色褪せることのないアヴァンギャルドで普遍的な名盤に仕上げられています。
極上アンビエント美盤が登場、お見逃しなく!ジム・オルークや坂田明、山本達久、石橋英子といった強力な面々ともコラボレーションを行ってきたイタリアの実験作家Giovanni Di Domenicoに、その盟友として幾度もコラボレーションを重ねてきたベルギーのアーティスト、Pak Yan Lau、〈RVNG〉や〈Freedom To Spend〉といったレーベルの運営にも携わる作曲家、サウンド・デザイナー、JABことJohn Also Bennettによるトリオ作品が、Bennett主宰の〈Editions Basilic〉よりアナウンス。ベルギーの首都ブリュッセルで録音された4部構成の作品となっており、加工されたローズピアノ、陶器の焼けるような音色、液化したバスフルートが織りなす、波打つ錬金術の如しモダン・クラシカル・アンビエント作品に仕上がっています。限定300部。
歴史的再発案件!!! デレク・ベイリーの記念すべきソロデビュー作が46年ぶりのヴァイナル・リイシュー。1972年のヨーク大学でのソロ演奏を含む二枚組でのリリースです!!!! フリーインプロヴィゼーションという概念を確立した歴史的演奏家の最重要作!デレクベイリーのソロギター、幽幻な伸びのある即興演奏、ワウフランジャー類を使ったような演奏から、アコースティック、クラシックギターを使ったメシアンを思わせるリズム。弦楽器における極限演奏の極み、熱しやすく冷たい石のような曖昧さと迷うことのない決定を奏でる音がここに!そしてRashad Beckerによる、あの名門アビーロード・スタジオで行なわれた絶好のリマスタリングとカンペキです。
11月中旬入荷予定。今年度の最重要再発物件の一角がまたも到来、お見逃し無く!昨今の地下シーンを大いに賑わせている、イタリア出身の前衛的打楽器奏者であり、Holy TongueやVanishing Twin、Moinといった人気プロジェクトにも参加するValentina Magalettiと、若くしてこの世を去った実験音楽家Tom Relleenによる名エクスペリメンタル・デュオTomaga。現在希少な作品となっているそのデビューアルバム『Futura Grotesk』の10周年を記念して、〈Hands in the Dark〉より奇跡のリプレス!13年にValentina MagalettiとTom Relleenによって結成されたTomaga。Relleenがこの世を去る2020年まで活動し、ロンドンを拠点に、音楽的な枠を超えた創造的な実験を継続し、通常の音の枠組みを解体しながら、斬新で未知の音の風景へ踏み込んできた彼らの初期の金字塔。レフトフィールドかつフリーキーなインプロ主体の演奏による、80年代の脱線パンク~DIY地下エレクトロニクスにも通じる異端的サウンドはこの人たちならでは。多様な楽器の演奏をシームレスに取り入れつつ、インダストリアル、ジャズ、サイケデリア、ミニマリズムの領域を行き来する素晴らしい内容です。限定300部。
鳴ること自体に理由を持たず、生まれたとたん空気に滲んで消えてゆく匂いのような音の去来。
無調の音節が持つ言語以前の言葉の意味。生命が持つ脈動の渦の不思議…。
新しい発見が、実は初めからそこにあったものの再確認であるように、
OOIOOが当たり前に音を鳴らした、人類未聴の音世界が完成しました。
OOIOOの6年ぶりとなる新作は、原点回帰の4人編成のバンドへと立ち返り、これまでに彼女達が作り上げてきた独自の表現方法を全面的にフィーチャーした、OOIOO以外何者でもない音楽となりました。この音楽が、ギターx2、ベース、ドラムという実にオーソドックスな編成で織り成されているという事実に多くの人は驚かされることでしょう。本作では、シンプルに「音が鳴るもの」として素直に正対した楽器の用い方を通し、よりプリミティヴで原則的な音との関わり方が実践されています。ドラムが空気をたっぷりと揺らす様子を顕微鏡のように捉えながら、真空パックのように濃密な低音や自由な電子音が、あたかも昔からそこに在ったかのように配置されている様は、アンサンブルという音楽的枠組みを超え、生命ある生物のように不可分な「こういう、ひとつのもの」として提示されています。本作は音楽でありながら、手触りや匂い、雰囲気や気配を強く喚起する作品です。もしも音楽が聴覚と時間の芸術表現だとしたら、本作はもはや音楽から逸脱し始めているのかもしれません。それでも今、この音を鳴らす。それは動物の鳴き声のように固有の音を鳴らすOOIOOという生命体が、今ここに生きている証です。同時代に生きるものだけが確認できる今のOOIOOを、一緒に体験してみてください。
版元完売。フィンランド・ヘルシンキを拠点に活動するサウンド・アーティストであり、これまで〈LAAPS〉や〈Students Of Decay〉〈Longform Editions〉〈Lal Lal Lal〉など各地の優れた実験系レーベルから作品を送り出してきたOlli Aarniが2023年に同国の地下レーベル〈Ultraääni〉より発表したアルバム『Tuokioita』をストック。リリカルで透明な即興演奏として実に珠玉であり、その瞬間に紡ぎ出される旋律、編まれる時間の美しさは他に類を見ません。フォークミュージック的な牧歌的なトラックや、ある意味でポスト・クラシカル的な和声進行が瞑想に収束するような一枚。限定300部。
グループ音楽、タージマハル旅行団等の活動でも知られる日本が誇るサウンドアート巨匠でありフルクサスの命脈にも連なる小杉武久(1938-2018)、そして、小杉と一柳慧との75年共作「Improvisation Sep. 1975」でも知られる米国のパーカッショニスト、Michael Ranta (1942-)による未発表ライブ音源が〈Metaphon〉よりアナログ・リリース。1970 年代から 1980 年代にかけて何度も演奏を共にしてきたデュオによる、1987 年、ケルンの日本文化会館での録音。この傑出したパフォーマンスでは、両演奏者が独立して使用する高度なマルチ・ディレイ・システムの応用が中心的な役割を果たしています。声、パーカッション、バイオリン、エレクトロニクスによる、高度に調整された即興演奏に、ディレイ・システムの巧妙に処理された周期的なタペストリー(変調、変形、ハーモナイズ)という新たな次元を吹き込み、「マルチプル・ミュージック」という、インタラクティブなテクスチャーを生み出したものとなっています。
Af UrsinやElodie、In Camera等でもその才能を発揮するベルギーのTimo van Luijk主宰の名門〈Metaphon〉より新物件!コンピュータ制御によるインタラクティブ音楽の先駆者として知られている器楽/電子音楽作曲家、Rolf Gehlhaar (1943-2019) 。シュトックハウゼンの個人アシスタントおよび彼の演奏アンサンブルのメンバーとしても活動。David Johnsonと共にケルンにおける現代音楽のパフォーマンス・センターおよび出版社である〈Feedback Studios〉を設立。その後イギリスに移り、1979年にはエレクトロアコースティック音楽協会の創設メンバーとなるなど、数々の功績を残す偉才であり、その作品も、交響曲、器楽作品、実験音楽や電子音楽、インタラクティブなコンピュータ制御音楽に至るまで多岐にわたる彼の3つの未発表作品を収めたアルバム。Stephan Mathieuによるマスタリング仕様。LPには、写真や詳細なプログラム・ノートを含む、折り畳み式のインサートが付属しています。
Christoph HeemannとのIn Camera、Andrew ChalkとのElodieなどでも活動、フィンランド出身・ベルギー拠点の実験音楽家であり、〈La Scie Dorée〉や〈Metaphon〉 の主宰者としても知られるTimo Van Luijkと、同国の実験的パーカッショニストKris Vanderstraeten、Daniel Duchamp、Luis Ferinといった面々が1994年に残した幻のセッション音源。