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この人の作品の新たな入門盤といっても過言ではないでしょう国産ミニマル/アンビエント金字塔的傑作『鏡の向こう側』でもお馴染み、もはや説明不要、初期の久石譲プロデュース仕事でも知られるMkwaju Ensembleにも参加、近年のニューエイジ・リバイバルを通じて吉村弘や芦川聡らと並ぶ不動の人気を獲得した作曲家、打楽器奏者である高田みどり(1951-)。自身の『鏡の向こう側』を掘り起こし、世界的人気作品へと押し上げた縁深いレーベルである〈WRWTFWW Records〉より、実に23年ぶりとなる最新ソロ・アルバムをリリース。
ベルリン・ラジオ・シンフォニーのソリストとしてデビュー後、1980年代に入りアフリカやアジア各国を巡り伝統音楽の探求を開始。ガーナ、ブルキナファソ、セネガル、韓国、等の音楽家とセッションを重ね(日本では佐藤允彦や演出家である鈴木忠志とも)、音と人体との一貫性というインデグラルなコンセプトを基に、アフリカの動的な音楽性とアジアの静的なスピリットを統合し、精神性を伴った独自の音楽性を確立。
本作は、スイスの〈ジュネーブ民族学博物館〉に所蔵されている楽器を使用し、ジンバブエのショナ族の伝統的なムビラ音楽を代表する伝統的な作品である「Nhemamusasa」を演奏したライブ録音のアルバム。高田氏の作品は、『百億年の交響詩』や『Tree Of Life』といった比較的アヴァンギャルドな色彩の強い作品が目立ちますが、本作は、『鏡の向こう側』の2020年代ヴァージョンといった風情のコンテンポラリー/ミニマルの凄まじい傑作!自身のアフリカ音楽とミニマリズムへの探究心と多文化的ヴィジョンの集大成ともいうべきマスターピースに仕上がっています。こりゃ絶対持っとけ!


戦前のブルースから移民の音楽、南米のフォルクローレを始め、各地の骨董音楽を掘り起こす一大名所〈Death Is Not The End〉から新物件!1920年代初頭の共和国建国から1950年代半ばまでの数十年間に録音された、メランコリックでありつつも、この世ならざる美しさで心を魅了する、珠玉のトルコ産タンゴをよりすぐったコンピレーション・カセット作品。






アルジェリアのピアニストで作曲家、ムスタファ・スカンドラニがアンダルシア民謡の旋律をピアノで即興変奏した二つとない珠玉のアルバム、『イスティクバルと即興』 (1965 年)。 時代を超越した穏やかで清冽な純音楽のマスターピース。
アンダルシア古典音楽で西洋由来のピアノは末席、このスカンドラニが開拓したも同然の演奏法でその作品は異端扱いされたそうです。なぜ異端かといえばこの人以前のアンダルシア音楽のコンサートでピアノ独奏はありえず、「イスティクバル」(アンダルシア宮廷音楽の様式のひとつ)をピアノでやるなど余人は考えつかず、当時、物議をかもしたといいます。
アルジェリアの古典音楽はスペインのアラブ・イスラム王朝が起源のアンダルシア宮廷音楽とトルコの古典音楽が混同し、西洋/アフリカ先住民/ユダヤ系の影響も受け、東西文化の統合が特徴とされます。「イスティクバル」は宮廷音楽の組曲様式「ナウバ(またはヌーヴァ)」の前奏曲で、幾つかのモード(型)があります。本作では、ひとつのモードをまず主題的に演奏・提示し、その後、変奏を行って1セットとし、合計9セットのモードを収録しています。本作の分かりやすい魅力はオリエント/西洋/アフリカが鍵盤上で優雅に交差するさまで、ピアノからつむぎ出される音が一本の繊細な線となって東西世界を行き来するかように動き回ります。
=LP版=
+新カッティング
+インサート封入(英語・日本語掲載)




扇情的なダブ・サウンドで攻めに攻めるハードな漢・・・ギリシア・アテネを拠点に活動するプロデューサーであり、〈Bokeh Versions〉や〈Ecstatic〉からの作品でも知られる鬼才Jay Glass Dubsによる最新LP作品『Resurgence』がリリース!版元は、コソボ共和国発の要注目ディープ・テクノ・レーベル〈Vargmal Records〉が新たに始動させた〈Sundial〉。リチュアル、ダブ、トライバル・テクノ、ご当地ギリシャの民族音楽などを経由したような、トリップ体験的であり、漆黒意匠に包まれたポスト・インダストリアル・サウンドが強力な一作!名匠Anne Taegertの手による〈Dubplates & Mastering〉でのマスタリング仕様。




全アンビエント/空想民俗音楽ファンにレコメンド!ニューエイジ/オブスキュアの発掘において多大なる功績を残したカナダの〈Séance Centre〉と米国の〈Smiling C〉がタッグを組み、80年代半ばから90年代にかけての知られざるメキシコの電子音楽シーンを解き明かした画期的コレクション『Triángulos De Luz Y Espacios De Sombra』がアナログ・リリース。主に無名のカセット、CD、自主盤、個人アーカイブからコンパイルされた珠玉の音源の数々を収録し、オブスキュアの最深淵部であるメキシコの地下シーンへと挑んだ意欲的編集盤!Antonio ZepedaやEblen Macariといった近年掘り起こされてきた作家たちは勿論として、長年のマニアでもまだ見たことのないような名前まで、革新的な音響技術でメソアメリカの神話を作り上げ、独自の思索的な宇宙観を生み出した先見の明のある音楽家たちを紐解いています。

マーキュリー賞にもノミネートされたロンドンの現代ジャズを代表する名バンド、Portico Quartetのサックス奏者Jack Wyllieが、オーストラリア人ドラマーLaurence Pikeと、セネガルのサバールとタマのドラマーKhadim Mbaye & Tons Sambeを引き連れて結成した、西アフリカ音楽影響下の要注目バンド、Paradise Cinemaによるセカンド・アルバムが、マンチェスターの大名門〈Gondwana Records〉より登場。ニューエイジ・ファンを虜にしたトライバル・アンビエント傑作の前作のセルフ・タイトル・アルバムではセネガルの音楽であるムバラックスの要素を取り入れていましたが、今作では、Jon Hassell、Terry Riley、Don Cherry、高田みどりといったレジェンドへのオマージュ、さらにより現代的な電子音楽、アンビエント、非西洋音楽などの要素や、物理学やSFからのインスピレーションも取り込みながら、より深く精神世界へと傾倒した破格の一枚に仕上がっています!




〈Shelter Press〉傘下にSunn O)))のStephen O’Malleyがキュレーション&アート・ダイレクションを務めるフランスの前衛レーベル〈Ideologic Organ〉より新物件!ギリシャの歴史的な楽器である「アウロス」という考古学的研究のニッチを探求してきたLukas de Clerckによるアルバム『The Telescopic Aulos of Atlas』がアナログ・リリース。現代の弦楽器製作者による視点から「アウロス」を分析、再解釈した画期的な一枚。古典時代の希少な考古学的資料と視覚芸術からの情報を解釈することで、この楽器の演奏技法と音色の両方を再現した本作は、ドローンやポスト・ミニマリズム、モダン・フォークに対する彼の現代的なアプローチにより、他ではなかなか味わえない、独特の音世界が探求された孤高のドローン作品に仕上がっています!


戦前のブルースから移民の音楽、南米のフォルクローレを始め、各地の骨董音楽を掘り起こす一大名所〈Death Is Not The End〉の十周年記念の限定Tシャツ。Gildan Heavy cottonのボディでサイズはLサイズになります。


ガムランと電子音楽のテクニックを融合させた瞑想的なトライバル・アンビエント/エクスペリメンタル秀逸作品!ベルギー版〈Music From Memory〉としてニューエイジ再興に多大な影響を及ぼしたことでも有名、昨今は自国のカルトで屈折的な地下音楽の発掘へ専心してきた同国の名門レーベル〈STROOM.tv〉より最新物件が登場。デンマーク・コペンハーゲンを拠点とするプロデューサー/電子音楽家であり、ウブドの名高いガムラン・シーンと連携しながら、バリのミュージシャンとの密接な協力のもと、独自の芸術的観点からガムラン音楽を探求しているAnton Friisgaardによるアルバム『Teratai Åkande』がアナログ・リリース。本作は、バリのガムランの音、メロディー、リズムを電子技術で変化させる試みにして、音響と電子表現の相互作用と統合であり、本来は別個の文化世界である、西洋と東洋、2つの世界の間にある想像上の領域を探求したものとなっています。


戦前のブルースから移民の音楽、南米のフォルクローレを始め、各地の骨董音楽を掘り起こす一大名所〈Death Is Not The End〉からは、レーベル10周年記念シリーズの一環として、2017年7月に〈NTS Radio〉で放送された、ルーマニアの先駆的な民族音楽学者Constantin Brăiloiuによる世界各地の民俗音楽コレクションを収めた作品が登場。英語からゲール語、エストニア語、グルジア語、中国語、エチオピア語、マケドニア語、日本語の伝統音楽からカリブー・エスキモーの民謡と踊りのフィールド録音まで、実に多彩で魅力的な音源がたっぷりと詰め込まれた素晴らしい一本です!限定プレス。


戦前のブルースから移民の音楽、南米のフォルクローレを始め、各地の骨董音楽を掘り起こす一大名所〈Death Is Not The End〉からは、レーベル10周年記念シリーズの一環として、2019年に〈NTS Radio〉で放送された、ブラジル北東部の民族音楽の伝統に着目した音源を満載した作品『Folk Poetry, Song & Rhythm in Northeastern Brazil』がカセット・リリース。特に、ノルデステ地方特有の、レペンテ、エンボラーダ、アボイオといったスタイルの即興による「決闘」詩に焦点が当てられたものとなっています。限定プレス。



アテネ育ち、ベルリン拠点のギリシャ人歌手、ピアニスト、アンビエント作家であるMaroulita de Kolのデビュー・ソロ・アルバムがアナログ・リリース。ギリシャの古代、キリスト教以前の儀式や慣習から形成された音楽を、現代のレンズを通して新たに再表現する注目アーティストが〈Phantom Limb〉から到着。深く伝統的なギリシャの儀式文化と現代の実験的な色彩を織り交ぜた、神秘的で崇高なアンビエント歌謡の傑作!



1976年に公開禁止となったイランのクィア・ゴシック系ホラーの傑作『Chess of the Wind』の失われたサウンドトラックが、監督によって復元され、〈Mississippi Records〉より初公開!イランで上演禁止となり、2014年にアンティークショップで完全なプリントが発見されるまで長らく失われていたワールドシネマの傑作、Mohammad Reza Aslani監督の『Chess of the Wind』。マーティン・スコセッシの映画財団によって修復され、2020年に公開された同映画は、革命前のイラン映画における最も先見的で大胆な映画のひとつとして、公開から約40年越しに漸く正当な地位を獲得。この映画の画期的な劇伴は、イランで最も尊敬される女性作曲家の1人であるSheida Gharachedaghiによるもので、ペルシャ古典楽器と西洋音楽院で学んだ無調の不協和音を組み合わせた大胆なアプローチを施した内容。今回の発売のために監督と作曲家は映画研究者のGita Aslani Shahrestaniと協力してこの音源を再構築し、未発表作品”Therefore Hangs A Tal”と組み合わせて復元し、アスラーニ監督の長年の夢であった2つのサイドレングスのサウンドコラージュが完成。まさに、Ornette Colemanがイランの聖地へと降臨した瞬間に鳴り響く音楽を思わせる神々しく不可思議な傑作アルバム!


〈Die Schachtel〉や〈Soave〉〈Archeo Recordings〉といった名門並んで自国の地下音楽を掘り起こしてきたイタリアを代表する前衛的レーベル〈Black Sweat〉からの最新物件が登場!南イタリアの音楽の伝統の熱心な信望者であり、1960年代後半、ビートニクの世界と土着の音楽を結びつけた詩人にして歌手のAntonio Infantino。1975年にローマのレーベル〈Folkstudio〉より発表していたアルバム『I Tarantolati』が史上初のアナログ再発!毒蜘蛛タランチュラに噛まれると発症するとされる精神病「タランティスモ」という神秘的な現象を研究テーマとしてきた彼が、イタリア南部バジリカータ州の伝統的なレパートリーをひねり、再発明し作り上げた、全く新しいオリジナルの歌集。農民世界特有の、白熱した強迫的で催眠的なリズムで、毒蜘蛛に噛まれた時に誘発されるトランス状態を描き出しつつ、深く普遍的な人間の音でもあり、ディランのフォーク革命や北アフリカの熱狂的な打楽器演奏からもヒントを得たものとなっています。


Juana Molina、Liquid Liquid、Arto Lindsayのファンにもレコメンド!ボリビアのマルチ奏者Ibelisse Guardia Ferraguttiとプエルトリコのジャズ・パーカッショニストFrank Rosalyという結婚と芸術の両方においてパートナーであるタッグがシカゴを代表する現代ジャズの一大聖地として最早説明不要の大名門こと〈International Anthem〉からコラボ・アルバム『MESTIZX』をCDリリース。ボリビア、ブラジル、プエルトリコというそれぞれの祖先のルーツの音に飛び込み、脱植民地化と儀式と抗議の反抗的な力をテーマとしたコンセプチュアルな一枚。植民地時代前後のラテンアメいかのラテンのリズム・パターンとスウィングを、アヴァンギャルドなジャズやアート・パンク、シカゴ・ポスト・ロック、ホンバ、クンビア、ミニマル、エレクトロニカ、フォークといった非常に多様な音楽や要素と衝突させ、完全にオリジナルでありながら紛れもなく普遍的なサウンドサウンドへと落とし込んでいます。


〈Die Schachtel〉や〈Soave〉〈Archeo Recordings〉といった名門並んで自国の地下音楽を掘り起こしてきたイタリアを代表する前衛的レーベル〈Black Sweat〉からの最新物件が登場!南イタリアの音楽の伝統の熱心な信望者であり、1960年代後半、ビートニクの世界と土着の音楽を結びつけた詩人にして歌手のAntonio Infantino。1975年にローマのレーベル〈Folkstudio〉より発表していたアルバム『I Tarantolati』が史上初のアナログ再発!毒蜘蛛タランチュラに噛まれると発症するとされる精神病「タランティスモ」という神秘的な現象を研究テーマとしてきた彼が、イタリア南部バジリカータ州の伝統的なレパートリーをひねり、再発明し作り上げた、全く新しいオリジナルの歌集。農民世界特有の、白熱した強迫的で催眠的なリズムで、毒蜘蛛に噛まれた時に誘発されるトランス状態を描き出しつつ、深く普遍的な人間の音でもあり、ディランのフォーク革命や北アフリカの熱狂的な打楽器演奏からもヒントを得たものとなっています。


異端的民俗芸能集団AktualaやFuturo Anticoなどを始め、近年オブスキュア~ニューエイジ視点からリバイバルされてきた欧州の前衛音楽大国ことイタリアの地下音楽史を代表する名だたる音楽集団に参加したWalter Maioli。彼の関与してきたグループの中でも最重要の部類に入る”Art Of Primitive Sound”が、1993年にリリースした唯一作『Musical Instruments From Prehistory - The Paleolithic』が〈Black Sweat〉より史上初のアナログ・リイシュー。オリジナルは同国の名アンビエント作家Alio Dieが主宰した名レーベル〈Hic Sunt Leones〉よりCDオンリーで発表されていた作品であり、今回初LP化。古代の人間と自然の関係の謎を解明すべく、様々な地理的、気候的、植物的環境の音の風景を調査した成果を収めた、空想民俗音楽の古典的傑作!