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2018年にその活動を開始、NashpaintsやFrog Of Earth、Odd Nedといった大変カルト的な面々による良好なリリースで徐々に地下人気を高めつつある大変謎めいたアイルランドのレーベルであり、特に22年度始めに発表したDublinのセルフ・タイトルが、Dubient以降の実験的な電子音楽とJon HassellのFourth Worldの異形の邂逅と言うべき大傑作だった〈wherethetimegoes〉からの新着物件!リスボン拠点のアイルランド人プロデューサー、ソングライターであるSean Beingによる同レーベルからの2作目にして、実に3年ぶりのリリースとなった2022年度CDアルバム『FAUX WINDOW』が到着。How To Dress WellやOlan Monk、pigbabyのような、曖昧かつ微妙にオートチューン加工されたボーカル・ハーモニーに、フォーキーなストリングスと崩壊したグルーヴを織り込んだ、柔らかくにじんだスイート的傑作!〈Wah Wah Wino〉や〈No 'Label'〉〈World Music〉などやたらトンがったレーベルの作品も手掛けるカルト的エンジニア、The Bastardによるマスタリング&4面デジパック仕様。〈Posh Isolation〉も必聴!


全編完全自宅録音による、篠笛だけを使った、住吉佑太初のソロ作品。
ドローン、物音、ミニマル、様々な音楽形態を形取りながら、篠笛の音表現の可能性を追求した1枚。全6曲収録。



本作はアールヴィヴァン(西武)運営のスペースで高橋悠治が企画したイベント「池袋電脳カフェ」のために制作された幻のカセットの復刻である。これは高橋悠治と藤枝守のマック(*1)を用いたコンピューターシステムの共演で、柴田南雄宅で櫻井卓の手により録音。揺るぎない信念のもと、高橋がマックでコントロールしたサンプリング音源と、藤枝がMAXで操作した音響システムとFM音源(*2)が交錯する意味不明の音塊が収録された。当時のパンフレットに高橋が寄せた言葉 「日常のゆらめく時間のなかに暗い電脳空間の半透明な座標軸が陽炎のように見え隠れする」 は、彼がサイバーオカルト的なものに憑かれていた可能性を示し、また、当時の雑誌取材で 「来なかった人も重要。自分はそこにいなかったけれども、何かが起こっていたらしい、と後で知る。そのイメージから全然別のものが出てくる可能性がある」 と語ったのは予言だったのか。理性が基根をなす現代音楽と怪しい電脳オカルト的世界が交錯したのはごく短い期間であり、本作はその<残してはいけなかったかもしれないもの>を記録した裏歴史資料である。 解説は日本の電子音楽の泰斗、川崎弘二。
=注釈=
*1:植物学者の銅金裕司によると当時のマックは「オカルト的な感じ」が漂い、価格は「軽トラ2台分」だった (『エコロジカル・プラントロン』解説より)。
*2:後に『プラントロン』インスタレーションでも使用されるシステム。
西武が情報発信企業としての黄金期だった80s-90s初頭、西武美術館と付属のショップ《アールヴィヴァン》は、現代美術と実験音楽の交差点だった。見たこともないディスクが並び、高橋悠治は水牛楽団を、藤枝守はアメリカ純正調楽派のミニコミ『1/1』を、そしてサウンドアート黎明期の作家たちは変な音のカセットを販売していた。エム・レコードが放つ『「電脳カフェ」のための音楽』はそんなオカルト的空間で行われたオカルト的な音楽。メロディどころか始まりも終わりもない抽象的な電子音は、今ならググれば簡単に調べられる。しかし多少敏感な人たちですらそういう拠り所がない当時は、より興味深く、かつウサン臭い眼差しで接していたはずである。その「見てはならぬものを見た」トラウマが、30年経って新しい何かを生み出しているとすれば、仕掛け人たちにとっては望外の喜びだろう。 (井部治/OMEGA POINT)



80年代のレフトフィールドなオブスキュア・アニメ・レコード音源まで収録!世界的に有名な日本のフェスティバルの〈Rainbow Disco Club〉によるオフシュート・プロジェクトとして生まれたレコード・レーベル〈Beyond Space And Time〉から新着物件!アムステルダムの名門〈Rush Hour〉の創設者Antalによる特大コンピレーション・アルバム『Beyond Space And Time 002』が登場!80年代の日本のハードボイルドな少女向け刑事漫画『ツーリング・エクスプレス』のイメージ・アルバムからも”チャイナ・ロマンス”が選曲されるなど、オブスキュアなアニメ・レコード好きとしても個人的に歓喜な一枚!オランダのローカルなニューカマーから、80年代の日本のカルト・ミュージック、通好みのレアグルーヴから、ダンサブルなハウスミュージック、レアなカリビアン・ソウルまでもが収められた、欧州屈指の音楽マニアのAntalによる膨大なコレクションと30年のDJキャリアのポートレイトであり、すべての音楽ファンが楽しめる作品となっています!
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Rainbow Disco ClubとRush Hour、大陸を超えた積年のリレーション・シップの結晶!! ハウス、ディスコ、ニューウェーヴ、カリビアン、レアグルーヴ、レフトフィールド…、Rush Hour主宰Antalによる世界最高峰の審美眼が紡ぎ出すコンピレーション・アルバム!! 世界で最も注目されるフェスティバルのひとつとなったRainbow Disco Clubによるオフシュート・レーベルBeyond Space And Time最新作!! DJ Nobu監修作品に続く、コンピレーション・シリーズ第2弾は、Rainbow Disco Clubが最も信頼を置くヘッドライナー、アムステルダムの名門レコードショップ/レーベルRush Hourのボスにして、世界的TOP DJ Antalによってセレクトされた全11曲を2枚組12”に収録した、自身のレーベル以外ではキャリア初となるコンピレーション・アルバム!! 地元オランダのニューカマーから、80年代日本産カルト・ミュージック、自身のルーツであるレアグルーヴ、ダンスフロアに直結するハウス、不世出のカリビアン・ソウルまで、RDCとのリンクを図りながら、選びぬかれた奥行のあるコレクションが全音楽ファンにリーチする、ミュージック・ラヴァーAntal Heitlagerの30年のDJキャリアを映し出したポートレイト!! クワイト再評価の指標となった、2017年リリースの傑作コンピレーション「Pantsula!: Rise Of Electronic Dance Music In South Africa: 1988-90」の制作を共にした南アフリカのコレクターDJ Okapiからリコメンドされたという無名の旅情アフロ・エレクトロニクスA-1。 ニュージーランドのニューカマーによるインプロビゼーション・オーガニック・ディープハウスA-2。 89年Larry HeardがTrio Zero名義で残した唯一作にして未発表バージョン、カルト・バレアリックとしてもコレクターからWANTされるレア・ブリージン・ブギーB-1。 L.A.ファンク・メイカーDAM-FUNKがUS名門Stones Throwから発表した2015年アルバムから、初期Rush Hour諸作を思い起こすようなLO-FIビートと90’Sハウスを由縁とするシンセティック・ビートダウンB-2。 細野晴臣絡みのアイドルユニット少女隊のデビューシングルBサイドに収録された84年の日本産ニューウェーヴ・ディスコC-1。 RDC終盤エピローグとしてクラウドの心に刻まれているであろう、日本の少女漫画「ツーリング・エクスプレス」のサウンド・イメージ、85年に制作された郷愁オリエンタル・ディスコC-2。 自身のルーツと語るレアグルーヴから、名門Numero Groupも再発に尽力したコネチカットのジャズ・ヴォーカリストDianne Mowerによる80年のシルキー・メロウ・ソウルD-1。 フランス領グアドループのズーク・シンガーJocelyn Mockaが83年に残した傑作。ダンサブルなズーク・サウンドとは一線を画しながら、名曲として語り継がれるエモーショナルな曲調は残しつつBonnefooiが手を加えたニューエディット。D-2。 ジャンルや時代という境界を溶かし、アムステルダムの街に、世界に、Rainbow Disco Clubに提示してきた、まさに” Beyond Space And Time”な音楽愛をそのままパッケージした全11選、全ジャンル方位型マスターピース・コンピレーション!!

「平和の大いなる祝福があなたを待っていますように。」とのキャプションだけで大変インフォ泣かせな一本!バブリーなアシッド・バンガーから飽和状態のハイパートランス、ノイジーなIDM/シンゲリの突然変異サウンドまでも横断。John T. Gast主宰、Tribe Of ColinやTNT Roots、Oxhyといった一癖も二癖もある面々を送り出してきたUKのカルト人気なカセット・レーベル〈5 Gate Temple〉からは、"ST AGNIS"なる謎めいたユニットによる片面カセット・ミニ・アルバム『ॐ मणि पद्मे हूँ』が登場。DJ RichardやTribe Of Colinを彷彿とさせる漆黒なサウンドを堪能できる怪作。限定プレス。

10年近く廃盤となっていた珠玉の名作が待望のリプレス。2011年、この作品がマンチェスターのエレクトロニック・ミュージックの要である〈Modern Love〉から"We Stay Together"と共にリリースされた時の衝撃は今もなお忘れられないものがあります。〈Modern Love〉を代表する名アクト、Andy Stottが2011年に残した作品『Passed Me By』の2022年エディションが登場。DEEP HOUSEから骨太なDUB STEPまでを構築してきた Andy Stottの重要な分岐点であり、当時は斬新だった100BPM前後としたレフトフィールド・スローモーション・テクノ。その音場は、2022年現在も色褪せることがなく、インダストリアルであるとともに呪術的な血と息も感じさせます。まさに"DUB TECHNO異客の書"、"幻視者の電子音楽"として100年後も語り継ぎたいUltra Classic。限定700部。

