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カナダ・バンクーバーのプロデューサー、サウンド・アーティストのJonathan Scherkが、Jan Jelinek主宰の〈Faitiche〉からリリースした2022年作品。分類不可能でありつつもある種の親しみを感じさせる、非常に独特な音響的変化の世界に私たちを浸すカルト・レコードです。
今年度最高峰のアート・ポップ/モダン・クラシカル作品!デンマークの作曲家Astrid Sonneの3枚目のフル・アルバム『Great Doubt』が、IceageやLissなどのリリースも知られる同国のインディペンデント・シーンを代表する名門〈Escho〉から登場。高く評価されているそのディスコグラフィーを通して、電子楽器とアコースティック楽器の試みを通して、様々なムードを注意深く作り上げてきた人物。本作では、これらのスキルがより洗練された事で、今度は作曲者自身のボーカルが前面にはっきりと現れたものとなっています。
作曲家の幅広い影響と、サイトスペシフィックな作曲に対する独自のアプローチを野心的に凝縮したBilly Bultheelによるデビュー・ソロ・アルバム『Two Cycles』がベルリンのアンダーグラウンドシーンの牙城こと〈PAN〉よりアナログ・リリース。インダストリアル・ミュージックやメタル、中世やバロックのポリフォニーなどからのインスピレーションが詰め込まれたモダン・クラシカルの逸品!2016年から2023年の間に制作された作品を集めた本作は、Bultheelの幅広いパフォーマンス実践と、Anne ImhofやJames Richardsといった最先端のヴィジュアル・アーティストとのコラボレーションの力強い証となっています。
全アンビエント/空想民俗音楽ファンにレコメンド!ニューエイジ/オブスキュアの発掘において多大なる功績を残したカナダの〈Séance Centre〉と米国の〈Smiling C〉がタッグを組み、80年代半ばから90年代にかけての知られざるメキシコの電子音楽シーンを解き明かした画期的コレクション『Triángulos De Luz Y Espacios De Sombra』がアナログ・リリース。主に無名のカセット、CD、自主盤、個人アーカイブからコンパイルされた珠玉の音源の数々を収録し、オブスキュアの最深淵部であるメキシコの地下シーンへと挑んだ意欲的編集盤!Antonio ZepedaやEblen Macariといった近年掘り起こされてきた作家たちは勿論として、長年のマニアでもまだ見たことのないような名前まで、革新的な音響技術でメソアメリカの神話を作り上げ、独自の思索的な宇宙観を生み出した先見の明のある音楽家たちを紐解いています。
オブスキュア~ニューエイジ・リバイバルを大いに先導したオランダ・アムステルダムの名門〈Music From Memory〉から最新物件!ロサンゼルスを拠点とするBenedek、Alex Talan、Anthony Calonicoという人気ミュージシャン3組からなる要注目トリオ、"Total Blue"による10年越しのデビュー・アルバムがアナウンス!偶然を受け入れ、未知のものを招き入れ、純粋な遊びと探求の精神に導かれたTotal Blueは、3 人が長年追い求めてきたとらえどころのない雰囲気を求めて「向こう側に触れる」という願望により推し進められてきました。アルバム全体を通じて、彼らの使命は繊細さと繊細な人間味で巧みに達成されており、デジタル・シンセ、AKAI EVI ウィンド・シンセサイザー、フレットレス・ベース、ギターの豊かなパレットで描かれた、水平線の向こうまで響く幽遠なニューエイジ/バレアリック・サウンドで大変素晴らしい仕上がりです!!!
1975年に結成され、パンク・ムーブメントの果たせなかった約束を完全に達成し、支配体制側を揺るがす手段としてエクストリーム・カルチャーを探求した、音楽、文化、芸術に対する計り知れない影響を及ぼした英国インダストリアル伝説Throbbing Gristle。長らく廃盤となっていた傑作『TGCD1』が〈Mute〉から初めてアナログ化!1986年に〈Mute〉のレーベル〈The Grey Area〉から最初にリリースされた本作は、1979年に彼らの〈Industrial Records Studio〉でTEAC 8トラックを使用して録音された42分のスタジオ録音で構成されたもの。ダークで荒々しいドローンサウンドを収めた初のCD作品のLP化。メンバー全員によるオリジナルのスリーブ・ノートが収録されており、TGの独立系レコード・レーベル〈Industrial Records〉の背後にあるストーリーと精神が明らかなものとなります。同時に再発された『The Third Mind Movements』(こちらも入荷してます)とセットで是非!
90年代後半からNYアンダーグラウンドで活動する名手、Ron Morelliが主宰するNYのアシッド・インダストリアル/ロウ・テクノ聖地〈L.I.E.S. Records〉から新物件が登場!ベテラン西海岸プロデューサー、Vinny+Charlieによる30トラックもの新曲が搭載された、変化球だらけの気合いたっぷりのアウトサイダーなビーツ/インスト・ヒップホップ逸品『The Repo Code』がアナログ・リリース。謎めいたサンプルに、埃っぽいSP-12のクラッシュ・ビート、頭をうならせるループ、甘いローライダー・ソウルまでもが切り刻まれ、スピードアップ&スローダウンされ、壮絶なリスニング体験を生み出す事間違い無し。限定300部。
Gigi MasinやRon Trent作品も手掛けるロンドンの要注目レーベル〈Language Of Sound〉より新物件!メキシコ出身のアーティスト、Leo Heiblumが25年間に渡って世界中から収集したフィールドレコーディングを編集して制作した壮大な時を駆けた意欲的アルバム『Encyclopedia Sónica Vol. 1』がアナログ・リリース。熱帯雨林、先住民族、動物界、都市環境まで、世界各地で採取した自然界の音から人間の営み、産業の騒音に至るまで、私たちの地球全体を音楽の巨大な源として膨大な素材を収集し作り上げた素晴らしい一枚!
32周年記念再発!Aphex Twinによる1992年の伝説のレイヴ大名作『Digeridoo』が、Richard D.James信頼の名匠Beau Thomasによる現代風のリマスタリングのもと拡張エディションでアナログ再発!コーンウォールで開かれたビーチ・パーティーの最後にレイバーたちを熱狂させるために作り上げられた、衝撃的なエネルギーを放つ傑作EPの2024年拡張版。オリジナル版の「Digeridoo」、「Flaphead」、「Phloam」、「Isoprophlex」の4曲に加え、Richard D. JamesがNakamichi CR7eカセットデッキでエンコードしたヴァージョンが収録。
エレクトロニック・ミュージック界の巨匠Mixmaster MorrisとJonah Sharpが、細野晴臣のスタジオで共同制作した傑作『Quiet Logic』がリマスタリング仕様で初めてとなるアナログ・リイシュー!Yellow Magic Orchestraの主要人物としての細野、モリスの世界的なチルアウトDJパフォーマンス、シャープの先駆的な〈Reflective〉レーベルといった、彼らのユニークな音楽的バックグラウンドの邂逅から生まれた、サウンドスケープを再定義するような破格のアンビエント・テクノ/IDM作品!
Jon Hassellと吉村弘に影響を受けた作家が創り出す夢のような風景。小久保隆やYas-Kaz、伊藤詳などを始め、オブスキュア/ニューエイジ・リバイバル以降の地平で数々の名作を掘り起こしてきた名レーベル〈Glossy Mistakes〉から最新物件。ポルトガルの名門〈Hozulam〉からリリースされた前作 『Cavalcante』での成功に続き、同国のアーティスト、funcionárioがアンビエントと第四世界の領域を深く掘り下げた最新フルレングス盤『Momento Claro』が登場!Jon HassellやBrian Eno、そして、吉村弘や小久保隆といった日本の環境音楽作家にインスパイアされたという一作。テクスチャーとレイヤーに富んだ音のタペストリーを提供しながら、スピリチュアリティと内省的な感覚を呼び起こす傑作アンビエントアルバム。
日夜音楽を通してアラビック/ダブに襲撃を繰り返し続け、あまりにも膨大な音源の数々を残してきただけでなく、未だにその未発表音源までもが掘り起こされる今は亡き英国の名手ことMuslimgauze。90年代オーストラリアの地下シーンを代表する実験系名門レーベル〈Extreme〉に残した1990年傑作アルバム『Intifaxa』が 〈Other Voices Records〉と〈Kontakt Audio〉の共同で2024年度2LPリイシュー!フィールド・レコーディングと、ディープでトライバルなサウンド、サイケデリック・ハウス/リチュアル・トランスを思わせる独特のグルーヴが溶け合わされた本作は、当時のレイヴのバックルームで流れていてもまったく違和感の無いダンスフロアライクな一枚に仕上がっています。
John CageやSteve Reich、Brian Enoといった前衛的なヒーローたちの命脈やテープ・ミュージックの伝統を継承し、イージーリスニング〜ファッショナブルになるずっと前のミューザックまであらゆるものをサンプリング、スロウでメランコリックな倍音を通じてスクリュー・ミュージックやヴェイパーウェイヴさえも予言してきたパイオニアにして、アンビエント史に名を残すであろうNYの伝説的ドローン作家、William Basinski。 1982年9月にニューヨーク・ブルックリンのダンボ地区にあった彼の最初のロフトで録音された初期の伝説的な作品『September 23rd』が〈Temporary Residence Ltd.〉からリリース。非常にインスピレーションを与える、影響力のあるカタログとなった作品の初期のエントリーとして最近発掘された音源であり、70年代半ばにバシンスキーが高校時代に作曲したピアノ曲をもとにしたまったく特異な作品となっています。
11月下旬再入荷。(11月上旬分は完売しました)〈Shelter Press〉を主宰する、フランスの現行地下シーン最大のアイコンと言っても過言ではない重要人物にして、昨年の〈Portraits GRM〉からのRichard ChartierとのスプリットLPも秀逸だった鬼才Félicia Atkinsonによる24年度最新アルバム『Space As An Instrument(楽器としての宇宙)』。自身の囁き声を交えた、哀愁と追憶のモダン・クラシカル秀逸作品!ピアノを主軸に置いた本作では、抑制された反復的な旋律を通じて語られる直線的な物語が、音楽の端々にある電子音や、発音される子音のかすかな響きと絡み合い、孤高の響きを生んでいます。
待望のリプレス!〈Editions Mego〉傘下にSunn O)))のStephen O'Malleyがキュレーション&監督する大名門〈Ideologic Organ〉からは、〈Pedal Records〉や〈P.S.F.〉からの諸作も広く愛されるシンガーソングライター、朝生愛 = Ai Asoによる2020年度傑作『The Faintest Hint』。20年度ベスト食い込み真打ち的内容。Stephen O’MalleyとBorisの水野敦夫という豪華面々が参加/プロデュースし、Borisも2曲をサポートした意欲作!まるでサウダージのようなほのかな鋭さと官能的な息遣い。〈P.S.F.〉への愛に溢れたメランコリックでミニマリストなコンポジションを主軸とした白昼夢的サイケ・フォーク大傑作!中村宗一郎が録音、ミックス、マスタリングを担当とバックアップも万全。
Puce MaryやLana Del Rabiesらと並ぶ、慟哭するインダストリアル/ノイズ女帝Pharmakon。久々となる5枚目のフルレングス・アルバム『Maggot Mass』が、USインディ最大の聖地〈Sacred Bones Records〉より登場!邦題にして『蛆虫の塊』と訳される本作は、環境や他の生命体と人類の機能不全な関係に対する深い嫌悪感から生まれた作品。力強いエレクトロニクスとノイズに根ざした実験的な要素を保持しつつ、インダストリアルおよびパンクの影響を取り入れた、実に強烈なパワエレ作品!
RadioheadやTaylor Swift、Arca、Mica Leviなど、錚々たる面々を支えてきたスコットランド拠点のチェロ奏者であり、London Contemporary Orchestraにも参加するOliver Coatesが、ブルックリンのエクスペリメンタル聖地として当店お馴染みの〈Rvng Intl.〉からの4年ぶりの最新作となるオリジナル・アルバム『Throb, shiver, arrow of time』をアナウンス。残像のグラデーションを横切って舞い上がる無重力のメロディー。数々のサウンドトラック制作でも知られるこの人ならではの、シネマティックで映像喚起的な破格のネオ・クラシカル・サウンドを展開した強烈な一作!
11月下旬再入荷。(11月上旬分は完売しました)謎めいたメタルマスクの下に、アンダーグラウンドの伝説となる器量を隠し持つヒーロー。MF DOOMの正式なデビュー作にして、後にアンダーグラウンドラップの最も偉大な声となる謎の人物を再登場させた『Operation: Doomsday』がアナログ再発!DOOMの悲劇的な過去、個人的な興味、大胆な創造性を合一した歴史的傑作。巧みなライムや驚くべきスキームは、風景の中で際立ち、アニメのテーマソング、80年代のソウル、ラップのクラシックなど、彼が触れてきたあらゆるサウンドは、真新しくシュールなものに再解釈されています。どんな困難にも負けず、自分に賭す力を証明するカルト傑作。