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スウェーデンのプロデューサーVelv.93が〈Stroom〉から放つ2LP作品『Maidstone』。初期アンビエント・テクノの面影を微かに残しながら、冷えた空気の中でゆっくりと輪郭を変えていくような音の風景が広がる。クラブ寄りの作風で知られてきた彼だが、本作ではビートをほとんど手放し、淡いパッド、アシッドなシンセ、くすんだ残響がゆっくりと拡散する。90年代のアンビエントが持っていた柔らかな光と陰りを拾い上げつつ、そこに時間の重みと孤独の気配を重ねたような、ひんやりとした質感が全編を通して漂う。過去の残り香を素材にしながら、現代的な孤独と距離感をまとって再構築したような、冷たくも深い〈Stroom〉らしい逸品。

まるで、LCL化した人類のための音楽。浸れて、眠れるどころじゃない、溶けます。カナダからうまれる涼しげハウスの魅力を一手にひきうけたバンクーバーの人気プロデューサー、Khotinが2020年にGhostly Internationalから発表していた名作が待望のリプレス!
90年代のダウンテンポからのインスピレーションを盛大に湛え、どこまでも異界な情緒が炸裂しまくりな神秘的アンビエント~バレアリック・ヴァイブス。〈Mood Hut〉周辺に代表される、カナダ地下の幻想的でフローティンなアンビエント~ニューエイジ・ダンス観を新境地へと押し上げてみせた、20年代標準のKhotinがここに。トランスペアレント・パープル・ヴァイナル仕様。

バンクーバーのプロデューサー、Dylan Khotin-FooteによるKhotinが、2018年にバンドキャンプでリリースし、即完売だったカセット作品がGhostly Internationalよりヴァイナル再発!浸れるし眠れる前作の底知れない深さをよりチルアウトに磨き上げ、スピリチュアル&自然派な音世界の躍動感そのままに、アートワーク通りのローファイな手触りへと見事に落とし込んだ深遠なるアンビエント・サウンド。白昼の窓辺に夢見心地の幻想郷を演出するような奥深い音世界が広がり、ただただ黄泉と現実の境目へと沈んでいくような、言葉では語り切れない美しさを孕んだ傑作。ニューエイジ~アンビエント、バレアリック好きから全音楽好きに大推薦です。
A Made Up SoundことDave Huismansによる新名義In Transitでのセルフタイトル・デビュー・アルバム。2013年夏、Korg ESXサンプラーを使って2週間で制作された楽曲群を、長年にわたりリメイクし仕上げたもので、幾重にも重ねられたテクスチャーと緻密な編集によって、幻想的かつ内省的な音響を構築。テンポを抑えた穏やかなグルーヴと、ダブ・テクノから影響を受けたKorg ESXサンプラーによる反復と残響処理が光る。複雑な構造と知的な編集技術による深いリスニングにも耐える内容は、Civilistjävel!やDJ Trysteroなどを輩出した〈FELT〉からのリリースで、北欧的な静謐さと現代的な感覚が共存したDave Huismansの沈黙からの復帰を象徴する一作。クラブカルチャーの外側で育まれた静謐な電子音楽。

現代エレクトロニックの静謐な潮流を丁寧に扱うUKの新興レーベル〈Short Span〉がレーベルの立ち上げ期を総括する形で発表した2枚組コンピレーションCD。アンビエント、ダブテクノ、ダウンテンポ、エクスペリメンタルを中心に、22組のアーティストがそれぞれの視点で短いトラックを提供している。霧のように柔らかい音像から、低重心のビート、抽象的なサウンドスケープまで、静かな広がりを持つ楽曲が並び、レーベルの美学を自然に描き出す構成。どの曲も独立した小さな世界を持ちながら、全体としては穏やかで深いリスニングへとつながっていく。
Greville in Bloodによる、暗い音響と重心の低いビートがゆっくりと沈み込む作品『Bloods』。荒々しいテクスチャーの中にしっかりとしたリズムが通り、アンダーグラウンドで脈打つような重いグルーヴが生まれている。金属的なアタック、湿った低域、くぐもったテクスチャーが重なり、閉ざされた工場跡地の奥で鳴り続けるインダストリアル・ビートのような世界観を描き出す。ミニマルな構造ながら、音の圧と反復の快楽がじわじわと高まっていく、地下実験音楽。

Jerod S. RiveraがBuchlaシンセで描いた原曲「Seamstress Clock」を、4組のアーティストがそれぞれ異なる角度から再構築したリミックスEP。Cat Lauiganの声が持つ柔らかな質感を核にしながら、False Aralia、Philipp Otterbach、Motoko & Myers、Slowfoamがそれぞれの音響世界へ引き寄せている。中でも False Araliaのリミックスは、ローファイな質感とパーカッシブな推進力が際立つトライバル・ダブテクノ。一方、Otterbachは重厚なドローンへと沈み込み、Motoko & Myers は幽玄的なダウンテンポへ、Slowfoam は揺らぎのあるアンビエントへと展開し、同じ素材から生まれる多層的な解釈が楽しめる。
ルーマニアのミニマル・テクノ、アンビエントの重要人物で、ダンスミュージックと現代音楽の境界を行くPetre Inspirescuが、2015年に〈Mule Musiq〉からリリースしたアンビエント作品。ピアノ、ストリングス、管楽器などの生楽器をを取り入れ、静謐でチルアウト的な空気感のリスニング志向のサウンドで、ルーマニア語で「雨が降る」というタイトルにふさわしい、内省的で詩的な雰囲気が漂う。ダンスミュージックと現代音楽の境界を探る彼の姿勢を鮮やかに示すとともに、ルーマニア・ミニマルの新たな可能性を提示した一枚。

〈Mood Hut〉を筆頭としてカナダからうまれる涼しげなアンビエント・ハウスの波を一手に引き受けた名プロデューサー、Khotinによる最新アルバム『Release Spirit』が大名門〈Ghostly International〉よりアナウンス。アルバムタイトルは、ビデオゲーム『World of Warcraft』の "release spirit "というシステムから引用されたもので、「プレイヤーが死ぬと、魂を解放するように促され、亡霊となり、自分の死体を見つけて生き返る」というもの。Khotinは、これを自身の差し迫った変化と、その結果として生じる、創造的な自分を再び見つけるためのプロセスの価値ある比喩として解釈。歪んだシンセ、ブレイクビーツ、ピアノの音に、切ないサンプル、フィールド・レコーディング、その他の抽象的な断片を混ぜ合わせ、より自由で遊び心のある、アンビエント・ダンス・ミュージック作品に仕上がっています。

3月上旬再入荷。ジョージ・フロイドの殺害事件を受けた世界的な反レイシスト抗議運動に刺激され、イギリスの人種差別に対する資金調達を目的として2020年に発表したミックステープ作品『hybtwibt?』が、PitchforkやBandcampでも「2020年のベスト・アンビエント・アルバム」の一つとしても取り上げられていた名ユニットの2021年人気作!!〈Where To Now?〉や〈Alter〉〈Sferic〉といった各地の尖鋭的なレーベルにも顔を出してきた英国・マンチェスター拠点の要注目エクスペリメンタル・デュオであり、Joshua Inyang & Joshua Tarelleからなる"Space Afrika"が名門〈Dais〉からニュー・アルバムをアナログ・リリース!ガラージ、ジャングル、グライム、ドリーム・ポップまでもパルスやパッドのきらびやかな軌跡の中へと液化させ、Dean Blunt、DJ Spooky、Cocteau Twins、Kleinの音楽までをも蝋燭のような物語へと煮詰めたような大作!!!

1980年代からサイケデリック・ポップの実験で知られるNick Nicelyとハウス、ヒップホップに精通したDJGavin MillsからなるUKデュオPsychotropicによる1990年発表のアシッド・ハウス、レイヴ・シーンの熱狂を体現した12インチシングル『Only For The Headstrong』。Raw Silkのヴォーカル・サンプルやJames Brown「Funky Drummer」のブレイクを引用し、当時のレイヴ文化を象徴するサウンドで、Princeのギター・フレーズを取り入れたリミックスでは、ハードコアなシンセとサイケデリックな質感が融合。ジャンルを越境するユーフォリックなアンセムとして再評価の進むUKダンス・ミュージック史の重要な一曲。

MeNeMによる、中央アジアから中東圏の伝統音楽の要素をミニマルな電子音響と融合させた、濃密でプリミティブな 7インチ『NaMShaN / eShaMilDe』。乾いたパーカッションの反復と儀式的なリズムが土着的な高揚感を生む「NaMShaN」、弦楽器を思わせる音色と柔らかな電子音が重なって、夜の静けさに溶け込むような瞑想的なムードを描き出す、よりメロディアスでスピリチュアルなトーンが前に出た「eShaMilDe」の2曲を収録。
メキシコ出身のアーティスト Debit こと Delia Beatriz によるモンテレイ発祥のクンビア・レバハーダ(Cumbia Rebajada)をアンビエント的に再解釈した作品『Desaceleradas』が〈Modern Love〉から登場。モンテレイのDJ Gabriel Dueñez が90年代に偶然生み出した(?)、テープデッキの過熱でテンポが半分に落ちたクンビア、「クンビア・レバハーダ」。クリック&カット的なアンビエント処理と、スローモーション化されたクンビアのリズムを融合。ノイズやテープ感を活かした質感も相まって没入的で幽玄な一枚となっている。

エストニアのマルチ奏者 Misha Panfilov による、ジャズ、アンビエント、サイケデリック・ソウル、ライブラリー・ミュージックの美学を融合した、静かに深く染み込むインスト・アルバム『To Blue From Grey in May』。柔らかなエレクトリック・ピアノや浮遊感のあるギター、控えめに差し込まれるホーンが、雨上がりの空が灰色から青へと移り変わるような淡い情緒を描き出し、アナログの温もりを帯びたサウンドが心の奥にゆっくりと染み込んでいく。派手さを排し、ミニマルなフレーズと豊かな空気感で情景を立ち上げるこのアルバムは、日常の風景にそっと色を差すようにじわじわと心に染みこむ一枚。
Mndsgn.による、80年代初期のブギーやモダン・ソウルの質感を、独自のビート・ミュージック的感覚で再構築したメロウでスムースなアルバム『Body Wash』が〈Stones Throw〉から登場。柔らかく揺れるシンセ、温かいMoogの低音、ゆったりとしたファンクのグルーヴが全編を包み込み、Leon Sylvers III や Kashif といった80sソウルの系譜を現代的にアップデートしたサウンドとなっている。ヒップホップ的なビートメイクの感覚を残しつつ、ヴォーカル曲も多く、チルでドリーミーな空気感がアルバム全体を貫く。夜の街を滑るような軽やかさと、内省的で温かいムードが同居した一枚。

ウェールズ出身のプロデューサーLeifによる、幼い頃から使い続けてきた傷だらけのAria Pro IIギターを主要音源に、壊れゆくものの美しさを静かに掬い上げたアンビエント作品『Collide』。電装の不安定さがそのまま音の揺らぎとして刻まれ、ノイズ、フィードバック、断片的なメロディが淡く重なり合いながら、崩壊と再生が同時に進むような独特の音像を描き出す。〈AD 93〉からのリリースらしい実験性とミニマルな構築美が共存し、ダウンテンポの柔らかなリズムとギターテクスチャーが溶け合うことで、静謐でありながら深く没入できるサウンドが広がる。Leifの新たな方向性を示す、繊細で親密な一枚。

横田進が2001年に自身のレーベル〈Skintone〉から発表したアルバム『Grinning Cat (Skintone Edition)』。日常の幸福感、特に自宅で過ごした猫との生活から着想を得て制作された作品で、ピアノや弦楽器などクラシック音楽からの断片をループし、切れ端をあえて見せることで不完全さを強調。不完全なループや微妙なズレという意図的な不協和が、独特の緊張感の中になぜか親しみやすい寛ぎを生み出している。『Sakura』や『Symbol』と並び、国際的に評価されたアンビエント作品群の一角で、彼の音楽世界を再発見する重要な再発。

横田進が2001年に自身のレーベル〈Skintone〉から発表したアルバム『Grinning Cat (Skintone Edition)』。日常の幸福感、特に自宅で過ごした猫との生活から着想を得て制作された作品で、ピアノや弦楽器などクラシック音楽からの断片をループし、切れ端をあえて見せることで不完全さを強調。不完全なループや微妙なズレという意図的な不協和が、独特の緊張感の中になぜか親しみやすい寛ぎを生み出している。『Sakura』や『Symbol』と並び、国際的に評価されたアンビエント作品群の一角で、彼の音楽世界を再発見する重要な再発。

日本の伝説的な電子音楽家、Susumu Yokotaが自身のレーベル「Skintone」を立ち上げて最初にリリースした、1998年発表の繊細かつ深遠なアルバム『Magic Thread』。ミニマル・テクノの構造を利用しながらも、ビートを推進力としてではなく、雰囲気のための足場として使用しているのが特徴的で、ゴーストリーなドラムループが漂う「Circular」は、深夜の都会の静寂に響く幽玄なハウス・ミュージックを思わせ、また「Reflux」の工場ベルトのようなビートは、音響的なテクスチャと混ざり合い、都市の広大さや静けさを感じさせる。音響設計は一見シンプルでありながら、フィールド・レコーディングやタムタムやプリペアードピアノなどアコースティックな音色が抽象的なリズムパターンに繊細に織り込まれており、本作は、彼がそれまで追求していたディープ・ハウスやテクノの躍動感と、後に確立する内省的なアンビエントの世界観とを繋ぐ「Magic Thread(魔法の糸)」というべき作品となっている。

日本の伝説的な電子音楽家、Susumu Yokotaが自身のレーベル「Skintone」を立ち上げて最初にリリースした、1998年発表の繊細かつ深遠なアルバム『Magic Thread』。ミニマル・テクノの構造を利用しながらも、ビートを推進力としてではなく、雰囲気のための足場として使用しているのが特徴的で、ゴーストリーなドラムループが漂う「Circular」は、深夜の都会の静寂に響く幽玄なハウス・ミュージックを思わせ、また「Reflux」の工場ベルトのようなビートは、音響的なテクスチャと混ざり合い、都市の広大さや静けさを感じさせる。音響設計は一見シンプルでありながら、フィールド・レコーディングやタムタムやプリペアードピアノなどアコースティックな音色が抽象的なリズムパターンに繊細に織り込まれており、本作は、彼がそれまで追求していたディープ・ハウスやテクノの躍動感と、後に確立する内省的なアンビエントの世界観とを繋ぐ「Magic Thread(魔法の糸)」というべき作品となっている。
先日はSeekersinternationalとも意外なコラボレーションを実現、レイヴ・サウンドからドラムンベース、ダブステップ、フットワーク、ジャングルまでも横断してきたブリストルの名DJ/プロデューサー、Om Unit。〈Planet Mu〉でのMachinedrumとの仕事やD&Bの御大レーベル〈Metalheadz〉、dBridgeの〈xit Records〉など各所から独特の作品をリリースし評価を得た彼の最新作が限定自主リリース。貫禄の出来といった仕上がりで独自の宇宙観を大発揮。ダブとアシッド、アンビエントを軸に据え、ドップリな303ベースラインを聴かせてくれる傑作盤。

レーベル〈Wisdom Teeth〉を主宰するUKのプロデューサー K-LONE による、父の死をきっかけに制作され、喪失と内省をテーマにしたキャリア史上最もパーソナルな作品『sorry i thought you were someone else』。柔らかいシンセと繊細なテクスチャー、フューチャー・ガラージ的なグルーヴとミニマルなクリック感、穏やかで催眠的なアンビエンスが全体を包み込む。どこか祈りのような静けさと、心の奥に温かさを残すサウンドは、これまでのクラブ寄りの作品から一歩踏み込み、よりパーソナルで内省的な方向へキャリアの転機ともなる一枚。聴くものを優しく包み込む心地よく漂う時間。
フランス系ベナン人のシンセサイザー奏者、作曲家 Wally Badarou によるアルバム『Simple Things』が〈Be With Records〉から登場。2001年に録音されたトラックをベースに、2025年にオーバーダブや編集を施して完成させたもので、明るく柔らかなシンセ・サウンドが全体を包み込む。これまでインストゥルメンタル中心だったBadarouが、自身の歌声を重ね、ソウルフルな人間味を加えている。ソウル、ファンク、バレアリック、ダウンテンポの要素を併せ持つ洗練されたサウンドは、Compass Point All Stars の一員としてGrace Jones、Level 42、Talking Headsなどの数々の名盤に参加してきた彼のキャリアを総括するような内容。

西海岸ロスアンジェルス東部にて活動を開始した最新鋭チルアウト/バレアリック・ミュージック・スーパーグループ”PULI”による要注目のデビュー・アルバムが、マイアミの〈Open Space〉レーベルから登場。〈Music From Memory〉からの22年のアルバムが大人気を博したAlex Ho作品にも参加するDJ/プロデューサーのPhil Cho、AV MovesやNerftoss名義で〈Leaving Records〉などのカセットレーベルから実験的な作品を送り出し、ヘヴィ・サイケ・バンドのDope BodyやMotion Ward主宰者Jesse Sappellとのカルト人気なアンビエントユニットJJ+JSにも参加するギタリストJohn Jones 、US地下ハウスの才人Magic TouchことDamon Eliza Palermoという豪華面々が結集!ハーフタイム/ダブルタイムのダブ風のリズム、ぼんやりと明るいシンセのモチーフ、ジョーンズによる雰囲気のあるギターが織りなすバレアリック/アンビエント・ハウスの結晶"Ramona"、チョーの優美なボーカルをフィーチャーした、一種の解体されたほろ苦いバレアリック・ポップ"Cloudy"、Benedekや〈Mood Hut〉クルーの作品を想起させるステッパーズ・ハウス"Bongo Springs"など、10年代バンクーバー周辺の地下ドリーム・ハウスにも通じる愛らしく良好なヴァイブスが詰め込まれた珠玉のアンビエント・ダンス・ミュージックが全8曲に渡って展開されていくメロウで甘美な逸品!
