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ソ連時代からの電子音楽、映画音楽の巨匠、Edward Artemievが手がけたタルコフスキー監督映画『惑星ソラリス』のオリジナル・サントラ盤。1990年に再リリースされた際にモスクワにて1989年と1989年に再レコーディングした『Зеркало(Mirror)』(1975年)と『Сталкер(Stalker)』(1979年)の音源を収録。リマスタリング、新規ジャケットを採用し、アルテミエフ自身による公式ライセンスを得て発表されたLP再発盤。
先日には、Techno AnimalやKing Midas Sound、The Bug等の名義での活躍も目覚ましい鬼才Kevin Richard Martinともコラボレーションを果たしたばかり。ケニア・ナイロビ出身、ベルリン在住のサウンド・アーティストであり、〈Subtext〉や〈Editions Mego〉などからのリリースも知られるKMRUことJoseph Kamaru。2024年度最新アルバムがベルリンの新鋭レーベル〈OFNOT〉より2LPで登場!Aho Ssan、Lamin Fofana、Nyokabi Kariũki、Jessica Ekomaneといった豪華ゲストが参加。ベルギーのテルビュレンにある中央アフリカ王立博物館のサウンド・アーカイブに対する、批判及び批評的な解釈を反映した作品。アフリカでのフィルレコや、カリンバ、歌の録音などを素材に、アンビエンスや思弁に満ちた、環境的、経済的、政治的に流動的な世界をナビゲートするグローバル・コンテンポラリーとしてのリスニング体験を提供。最終トラックのAho Ssanの作品の強靭さにも息を呑みます。SlowdiveのドラマーSimon Scottによる〈SPS〉でのマスタリング仕様。
ソ連時代からの電子音楽、映画音楽の巨匠、Edward Artemievが、タルコフスキーの名作映画『Зеркало(Mirror)』(1975年)と『Сталкер(Stalker)』(1979年)の音楽を再録音したアルバム!タルコフスキー映画2作品の音楽の再録+新曲"Dedication to Andrey Tarkovsky"を収録した珠玉のネオ・クラシカル・アンビエント作品。リマスタリング、新規アートワークを採用したアルテミエフ自身による公式ライセンスのLP。
2017年に若くしてこの世を去ったスウェーデンの実験的作曲家/マルチメディア・アーティストであり、純粋なオーケストラ作品から電子音楽、オーディオ・ヴィジュアル作品に至るまで多岐に渡る制作を行いつつ、様々なアンサンブルやソリストと共演してきたMarcus Fjellström。その逝去から7年越しとなる最後の作品であり、ダブルアルバムとなった『The Last Sunset of the Year』が満を辞して登場。Marcusの友人であり同僚でもあるErik K. SkodvinとDave Kajganichが収集した本作には、〈AMC〉のアンソロジー・シリーズ『The Terror』の第1シーズンの作曲家として在任中に作曲および制作した音楽を収録。流麗なポスト・クラシカル・アンビエントとしても、弦楽器への解釈としても秀逸な一枚。漂白されたサウンドスケープが確かに、緩やかに感情を揺さぶり、鎮静された穏やかな情景が魂の中に広がっていくかのようです。限定300部。
1975年に結成され、パンク・ムーブメントの果たせなかった約束を完全に達成し、支配体制側を揺るがす手段としてエクストリーム・カルチャーを探求した、音楽、文化、芸術に対する計り知れない影響を及ぼした英国インダストリアル伝説Throbbing Gristle。長らく廃盤となっていた傑作『TGCD1』が〈Mute〉から初めてアナログ化!1986年に〈Mute〉のレーベル〈The Grey Area〉から最初にリリースされた本作は、1979年に彼らの〈Industrial Records Studio〉でTEAC 8トラックを使用して録音された42分のスタジオ録音で構成されたもの。ダークで荒々しいドローンサウンドを収めた初のCD作品のLP化。メンバー全員によるオリジナルのスリーブ・ノートが収録されており、TGの独立系レコード・レーベル〈Industrial Records〉の背後にあるストーリーと精神が明らかなものとなります。同時に再発された『The Third Mind Movements』(こちらも入荷してます)とセットで是非!
Auntie Flo名義で〈Mule Musiq〉や〈Multi Culti〉〈Brownswood Recordings〉〈Sofrito〉といった各地の人気レーベルから作品を送り出して来たインド・ゴア出身/ロンドン拠点のサウンド・アーティストBrian d'Souzaによる最新アルバム『Genius Loci』が自身のレーベル〈A State Of Flo〉よりアナログ・リリース。古代ローマの'spirit of place'という概念からインスパイアされ、ヴィンテージのアコーディオンを用いて、オランダのザンダームにある〈Het Hem〉の音響特性を捉えたコンセプチュアルな長編ドローン/ダーク・アンビエントを全4作品収録。Karl Choueiriの手による〈Modular Mind Studio〉での録音&マスタリング仕様。
”架空の映画のサウンドトラック”というロマン溢れる逸品に惹かれる全ての方へ。Techno Animal、King Midas Sound、The Bugといった多数の名義やユニットでエクスペリメンタル・ミュージックのアップデートへと邁進してきた鬼才、Kevin Richard Martinが2021年に〈Phantom Limb〉から発表した傑作『Return To Solaris』をストックしました!ソ連の映画監督アンドレイ・タルコフスキーによる1972年のSF映画『惑星ソラリス』へと捧げられた、全く新しい架空のサウンドトラック作品!オリジナルのサントラを制作したソ連/ロシアの電子音楽先駆者Eduard Artemyevの提示したヴィジョンに忠実に、驚くほど力強いリスコアを行ったダーク・アンビエント/エクスペリメンタル・アルバムとなっています。PoleことStefan Betkeによるマスタリング仕様とバックアップも万全!
世紀のアウトサイダー・ミュージシャンことDaniel Johnstonのプロデューサーとしてもその手腕を発揮していたニューヨークの奇才Kramerと、Ground ZeroやDeath Ambientといった実験的グループへの参加も知られる名古屋出身のミュージシャン/作曲家、Kato Hidekiによる奇跡のコラボレーション・アルバム『The Walk』が、Kramer主宰の〈Shimmy Disc〉から堂々アナウンス。スイスのドイツ語詩人・作家のローベルト・ヴァルザーと松尾芭蕉の作品からインスパイアされた、瞑想的かつ喚起性に溢れるダーク・アンビエント/ドローン・サウンドを展開した素晴らしい内容の一枚!手製ナンバリング仕様。限定555部。
どこまでも深く潜れて浸れる漆黒の音絵巻で、個人的にも激激レコメンドな作品です!Koenraad EckerやMiki Yui、Asmus Tietchens、Steve Rodenなど数多の逸材を送り出してきた音響系の一大名門として知られる〈LINE〉を主宰する人物であり、自身もミニマリスト・サウンド・アートの領域で傑出した作品を生み出してきたLAの鬼才Richard Chartierによる名プロジェクト、Pinkcourtesyphoneによる〈Room40〉からの2024年最新アルバム。初期M.B.のインダストリアル/ノイズ・ドローンやDeathprodなどに惹かれる人は間違い無しの激渋なダーク・アンビエント大傑作!ヘッドフォンで爆音で浴びましょう。
アムステルダムを拠点とする実験的コレクティヴであり、〈Silent Season〉や〈Semantica Records〉、〈A Strangely Isolated Place〉といった各地の名門レーベルから傑出した作品を送り出してきたWanderwelle。ストーリーテラーの巨匠、Harry Mulisch (1927-2010)によるあまり知られていない物語をエレクトロアコースティック作品へ音楽的にアレンジした最新アルバムが〈Maalstroom〉より登場。反植民地的な強い思想と神話的な要素を織り交ぜることに思慮深く成功したオランダ文学の逸品『Wat gebeurde er met Sergeant Massuro』(1957年)。これを様々な電子楽器とアコースティック楽器、そしてフィールド・レコーディングなどを駆使して、新しい世代のリスナーや読者にも理解しやすいよう、音の次元で拡張した、内省的で批評的な内容のアンビエント作品に仕上がっています。
まさにDeathprod meets Tod Dockstader!大人気ディープ・テクノ・ユニット、Primal Codeの1/2としても知られるイタリア人エレクトロニック・ミュージック・プロデューサー、Davide Perroneによるプロジェクト”Pianeti Sintetici”(「合成惑星」) が、現代のダブ・テクノ/アンビエントの頂点に佇む聖地〈Astral Industries〉から『Space Opera』と題したアルバムをアナログ・リリース。音を通して語られる未来の合成世界の創造をテーマとした2部構成の作品となった本作は、果てのない宇宙探査の旅の様子を物語る、銀河間の雰囲気を織り込んだ壮大な音のタペストリー的な内容のスペース/ダーク・アンビエント盤に仕上げられています。
Techno Animal、King Midas Sound、The Bugといった多数の名義やユニットでエクスペリメンタル・ミュージックのアップデートへと邁進してきた鬼才、Kevin Richard Martinと、ケニア・ナイロビ出身、ベルリン在住のサウンド・アーティストであり、〈Subtext〉や〈Editions Mego〉などからのリリースも知られるJoseph Kamaruの変名KMRUによるコラボレーション・アルバム『Disconnect』がブライトンの〈Phantom Limb〉から登場。お互いへの尊敬の念を共有する、現行エクスペリメンタル・シーンきっての名手2組による初となる共作が爆誕です!これぞ、恐怖と希望の陰陽についての瞑想。漆黒のアンビエント/ドローンとダブが交差する、没入的で深遠な実験的エレクトロニクスが展開される、”尖端”マニア必携の一枚。
発売から20年以上の時が経過した今日もカルト的なファンを増やし続ける、佐藤竜雄&湯浅政明のタッグが手掛けた「ねこぢる」原作の2001年OVA作品『ねこぢる草』。
極めて入手困難な状態が続いていた、手使海ユトロによるそのサウンドトラック作品が、初となるCD/LP再発!
『月刊漫画ガロ』で連載された不条理系ギャグ漫画の特異な作品であり、90年代後半にはガロ系の枠を大きく超えて、「ねこぢるブーム」を巻き起こした「ねこぢる」が1990年から1995年に手掛けた漫画作品『ねこぢるうどん』。
その各編のシチュエーションをモチーフとして、佐藤竜雄監督、湯浅政明による脚本、演出、絵コンテ、演出・作画監督という豪華布陣にて制作されたロードムービー風のOVA作品『ねこぢる草』のオリジナル・サウンドトラック作品。
日常性や朴訥としたムードという糖衣でシュルレアリスティックな悪夢をコーティングした劇薬である原作、そしてその抽象的な側面を抽出した『ねこぢる草』の魅惑的劇伴となった本作は、その朴訥と悪夢が奇妙な、だが効果的にブレンドされた、無国籍的で特異な魅力を放っている。
オブスキュアな音楽作品としても名高い本作を手掛けたのは、作編曲家として、松崎しげるや太田裕美ら多数の歌手やミュージシャンに楽曲提供を行うのみならず、絵本作家のたむらしげる作品のサウンドトラック盤となった『ファンタスマゴリアの想い出』や『銀河の魚』、『クジラの跳躍』、そして、『夢の碑』、『チョーク色のピープル』、『風呂上がりの夜空に』といった、オブスキュアで傑出したイメージ・アルバム作品を担当した事でも知られる作曲家、プロデューサー、シンセサイザー奏者の手使海ユトロ。
伊カルト・ノイズ作家、マウリツィオ・ビアンキを彷彿とさせるようなダークアンビエント/ニューエイジとして秀逸な「イリュージョン」、それがよりコズミックに変化したような「そらをのみこんだとり」、作品の”洪水によって沈んだ地球”を舟で彷徨う主人公二人のシーンを彩る、民族音楽的であり、アジア的なムードを称えつつ幻想的な「船の上のにゃっ太たち」「魚の活造り」「魚の夢」など、珠玉のトラックを全19曲収録。
にゃーこが死神に連れ去られ、魂の半分を奪われる冒頭シーンで流れる、ストレンジな映像と調和する「変なおじさん」、仄暗く美しいニューエイジ作品として珠玉なその後の「赤いガラスの海」、原作のノスタルジーとシュルレアリスティックな感性が大きく反映された名演「まわる時計の針」 、そして、不吉なラスト以降のエンドロールで流れる、オルゴールのサウンドに彩られるノスタルジアと悪夢の再演「エンディング」に至るまで、原作、アニメの感性を強く捉えた上で音響として、楽曲として、劇伴として成立させる、手使海ユトロの真髄が発揮された金字塔的名盤。
フォースワールド的な感性で作品をリリースし続ける二人組ロックバンド、帯化が主催するレーベル造園計画から2022年にリリースされた本作のカセットテープは瞬く間に完売し、その後もele-king vol.30 特集「2020年代エレクトロニック・ミュージックの必聴盤50」に選出されるなど、その魔術的な魅力は徐々に広がりを見せていたが、RSDでのLPリリースとして、その魅力がついに結実する。
不眠症のエリック・サティがケア・テイカー的な悪夢につきまとわれながら捻り出したような、不穏な音響と穏やかでどこか可愛らしいメロディが同居する今作は、アンビエント~ニューエイジというジャンルによって包摂できない余剰を含んでる。
そして、都内を中心に精力的に活動するロックバンドkumagusuの中心人物である井上Y氏によりデザインされた装丁は、錠剤の白い外皮のような質感を作品に付与し、毎晩取り出し「服薬」したくなるような『Zolpidem』へのアディクトを誘発するだろう。
現代の音楽における形式からは大きく逸脱したループの作用にも注力したという本作。安らぎと悲愴のヒスノイズの絶妙な隙間にあって、冷涼なサウンドが幾重にも連なっては過ぎ去り、アンビエントともクラシックとも取れない屈折した何かが出来上がる、不可解な音楽です。彼のアルバムの中で最も象徴的な作品の一つではないでしょうか。