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アンビエント・ポストロックの名盤として語り継がれる、TristezaのギタリストJimmy LaValleのソロ・プロジェクトThe Album Leafの2001年作2ndアルバムが、〈Numero Group〉より25周年記念盤としてリマスター再発。オリジナルはTristezaのツアーの合間に制作され、繊細なギター、淡いピアノ、柔らかなシンセ、フィールドレコーディング、控えめなパーカッションが溶け合う、内省的な作品。ギターのアルペジオやピアノのモチーフがゆっくりと重なり、環境音がさりげなく混ざり込む、穏やかな高揚を感じさせるアンビエントとポストロックの間を漂うような質感。25周年盤はオリジナルの構成を忠実に再現しつつ、Adam Gnadeによる新規ライナーノーツと未公開写真を追加したアーカイヴ仕様。

80年代から90年代前半の日本のTV番組、アニメ、漫画のサントラの中からオブスキュアなエスノ・ニュー・エイジ作品に特化したコンピレーション
前作、 Anime & Manga Synth Pop Soundtracks 1984-1990 に引き続き、第2弾の今作 TV, Anime & Manga New Age Soundtracks 1984-1993 では、TV、アニメ、漫画のサントラの中からエスニックな香りのするニュー・エイジ音楽を8曲収録した完全アナログ盤フォーマットのみでの発売。芸能山城組が手がけたAKIRAのサントラから、宇宙刑事シャイダー、NHK地球大紀行、まで様々な音源を収録。
A1: 不思議ソングはマジンガーZを始めとしたアニメ・特撮系音楽の巨匠で昨年96歳で永眠した渡辺宙明の作品で、1984年にテレビ朝日系で放送されていた宇宙刑事シャイダーの挿入歌。不思議界フーマが心理的侵略に用いる魔力を持った歌で、何故かバリの神様をモチーフにした見た目の不思議な怪獣達がこの不思議ソングを用いた作戦に従事。ドン・チェリーのブラウン・ライスを彷彿させつつも更に宙明節とも言える擬音語のコーラスがサイケデリック感を一層引き立てる。
A2: 兵(式鬼のテーマ)は密教世界をモチーフにしたSFアクションアニメ、孔雀王のサントラを務めた日本が誇るニュー・エイジ 打楽器奏者のYas-Kazこと佐藤康和の1988年作品。東京芸大の打楽器科を卒業後、70年代半ばに単身インドネシアへ行きバリ島ガムラン音楽を習得。坂本龍一、高田みどり、そして以下に登場する芸能山城組のリーダー山城祥二にバリの文化、ガムランを紹介。その後の日本でのバリ・ブームのきっかけを作った。今作では地を這うような民族系打楽器の上にヘビ使いのような笛が舞う物の怪のテーマらしい楽曲を披露。
日本が誇る世界的アニメ映画『AKIRA』のサントラから、B1:金田のテーマを作ったのは情報環境学、感性科学、生命科学などの分野を越えて活躍する科学者の山城祥二が率いる芸能山城組。’60年代後半より世界各地の民族音楽と現代テクノロジーを主題にした楽曲を発表している日本の非職業音楽家集団として、1974年に日本初となるインドネシアはバリ島のケチャの全編上演を成功させた。1986年にはガムランや日本のお経など、さまざまな民族音楽や唱法を取り入れた「輪廻交響楽」発表。これを聴いた大友克洋から楽曲の借用を要請されたのをきっかけに、『AKIRA』のすべての音楽を担当する事になり本作を1988年に発表。
A3: Tassili N’Ajjer / B2: Fiesta Del Fuego は1987年に放送されたNHKの連続科学特集番組「地球大紀行」のサントラから。製作はYas-Kaz同様、80年以降に世界的成功を収めた舞踏カンパニー「山海塾」の初期に音楽を担当した吉川洋一郎。また登場するバリのケチャを含め、両曲ともに様々な地域の要素が混ざり合った無国籍なエスノ音楽は完全にオリジナル。未知のパラレルワールドにある地球を表現しているかのようなサウンドを展開した。
A4: 深慮遠謀 は古代ペルシャを舞台にした大河ファンタジー小説/漫画、アルスラーン戦記OVAのサントラから喜多郎のバンドメンバーとしても活躍したバイオリニスト都留教博によるシンセと弦楽器が絡み合う情緒的な作品。
B3: Heart Beats - Theme for Andrew Glesgow - は80年代後半から数多くのアニメサントラを手掛ける山中紀昌のアレンジによるコロムビア・オーケストラ名義での作品。FM音源マリンバと歪んだドラムマシンにコンガが加わる土着的なリズムからピアノとサックスが加わるフュージョン寄りなニュー・エイジ 。
レーベル前作にも登場した小笠原寛作による漫画、夢の碑のためのイメージ・アルバムからのB4:疑心暗鬼は同時代のプリンスのバラードを彷彿させるシンセから始まり、スピリチュアルなPeckerの打楽器、鳥山雄司による泣きのシンセ・ギター、そして深町純による刹那なピアノで幕を閉める。
未だにその正体や素性が不明ながらも、多くの音楽ファンを魅了し、また多くのアーティストに影響を与えてきたブリアル。「今世紀の最重要エレクトロニック・ミュージック作品」として最大級の賞賛を獲得した、2007年発表のセカンド・アルバム『Untrue』が2LP(140gブラックヴァイナル)でリイシュー。

ニューヨークを拠点に活動するシンガー/マルチ・インストゥルメンタリスト、ピアニストのエリアナ・グラスのファースト・アルバム『E』が〈Shelter Press〉より登場!本作は、ヴォーカリストとしてクラシックの訓練を受ける前に、両親のピアノの下に座って耳で弾くことを覚えたという、グラスの幼少期の思い出を呼び起こす作品であり、カーラ・ブレイやアネット・ピーコックといったレフトフィールド・ジャズやフリー・インプロヴィゼーションの巨匠たちへの尊敬の念、シビル・ベイヤーのような儚い美しさを感じさせつつも、特有の瑞々しく自然体のサウンドによってフィルターされている。オフビートで探し求めるような質感と、詩的で畏敬の念を抱かせる音域を交互に奏でていくような、彼女自身が「日常生活の凝縮」と表現する、ほろ苦く、はかなく、まばらで瞑想的な音楽!エマホイ・ツェゲ=マリアム・ゲーブルーと彼女の2006年のコンピレーション『Éthiopiques』への物憂げなオマージュである"Emahoy"も収録!

8月下旬再入荷。『Music for 18 Musicians』、シメオン・テン・ホルト『Canto Ostinato』などの再解釈アルバムでも知られるマルチ奏者兼プロデューサーErik Hallによる、現代音楽の巨匠たちの作品を再解釈したミニマル、アンビエント作『Solo Three』が〈Western Vinyl〉から登場。本作ではスティーヴ・ライヒやグレン・ブランカ、シャルルマーニュ・パレスタイン、ローリー・シュピーゲルといった複数の作曲家の名作を一枚に収めており、全楽器を自身で演奏・録音し、緻密な音響構築を行っている。ミニマル音楽の歴史的名曲を現代的な解釈で蘇らせる注目作!
Nurse With Woundのステイプルトンに見出され、[United Dairies]からの作品発表やSemaやOmni Trioとしての活動でもお馴染みの英国の名作家/ピアニスト、Robert Haighの最新タイトルが、ミニマル~アンビエント、コンテンポラリーにオブスキュアな音楽の地平を切り拓く大名門[Unseen World]から登場!弊店ベスト・セラーの前作から二年の歳月を経て、期待の一枚が遂にリリース。静謐なピアノの調べから零れ落ちるマイナー・キーのアンビエンス、凍てつくほどに無感情な音場、今にも冥界の扉が開いてしまいそうなほどの憂鬱が世界を支配。これは前作超えの予感?? ハロルド・バッドとドビュッシー、サティの音楽が溶け合ったかのような奇跡のモダン・クラシカル・ニューエイジ傑作。ロバート・ヘイ自身によるアートワーク。Denis Blackhamによるマスタリング、Dublates & Masteringでのカッティングと盤質も万全。

カナダ出身の実験音楽家、作曲家、サウンドアーティストKara-Lis Coverdaleが、静かな森に囲まれたカナダはヴァレンズのスタジオで、冬の深い静寂の中、ひとりでピアノに向かいあい生まれたソロ・アルバム『A Series of Actions in a Sphere of Forever』が〈Smalltown Supersound〉より登場。本作は「抵抗」「共鳴」「空間」をテーマに、ピアノの音が静かに、でも鮮やかに空間に広がっていく様子を丹念に描いた作品集で、音が永遠に続く球体のように、ゆっくりと、たゆまず変化し続けるような感覚に包まれる。ピアノの弦や共鳴の仕方、一つ一つの音が空間にどう広がっていくか、消えゆく響きの揺らぎに深く耳を澄まし、旋律やリズムではなく、音そのものの質感や余韻、倍音の重なりを丁寧に捉えていくアプローチで、聴き手は音楽を聴くというよりも、むしろその中に身を置くようにして味わうことになる。夜のピアノ、透明な空気、音と沈黙が対等に存在する空間を描いた、孤高の溶々たる音楽体験!


抜群の瞑想的ドローン/アンビエント作品!フランス・パリのファゴット奏者Dafne Vicente-Sandovalとノルウェーの作曲家Lars Petter Hagenによるコラボレーション作品『Minos Circuit / Transfiguration 4』が、現在〈Shelter Press〉との提携下で活動を続ける〈Portraits GRM〉からアナログ・リリース。崇高でミニマルな電子音響の緊張感とリヒャルト・シュトラウスの壮大かつシンフォニックな瞑想観が溶け合い、鋭いコントラストを描き出した作品。限定500部。

8月下旬再入荷。John Also Bennettによる、2019年の『Erg Herbe』以来となるソロ作『Ston Elaióna』が〈Shelter Press〉から登場!本作は、彼が現在拠点とするギリシャ・アテネで制作され、バスフルートと純正律によるYamaha DX7iiシンセを中心にしたエレクトロアコースティック作品で、早朝の静けさのなかで録音された音は、古代と現代が交錯するアテネの空気をそのまま封じ込めたような、詩的で内省的な響きを持っている。タイトル「Ston Elaióna(オリーブの木立にて)」が示す通り、土地の風景や歴史、都市の雑音、教会の鐘、嵐、家の中の出来事といった日常の体験と環境音が深く反映された、都市のアンビエンスやフィールド録音を織り交ぜた静謐な全9曲。ミニマルで感情豊かな音世界が展開される。現存する世界最古の楽曲「Seikilos Epitaph」のカバーをはじめ、宗教的な感情やギリシャ神話、土地の記憶が静かに反響するような雰囲気で、古代と現在、外界と内面を音で結ぶ。長年の漂泊と深いリスニングの実践が、ミニマルでスピリチュアルな音世界に結晶したような一枚。
Barn Owl の片翼としても知られるJon Porras による『Achlys』。本作は、アンビエントとドローン、実験的ギター・ミュージックの中間にあるような、崩壊や変容をテーマにした非常に音響的な作品で、核となるのはギター。指弾きで書かれたフレーズを録音したあと、モジュラー・シンセやエフェクト・チェーンに通して構造を崩し、曖昧にし、音を重ねていく。旋律は姿を残しつつも、霧や残像のように漂い、はっきりした曲というよりも堆積物や気象のようにたまっていく音のレイヤーになる。サブベースや加工されたノイズが地盤をつくり、その上を断片的なギターや持続音が浮遊する。旋律やリズムに縛られず、音が変化し崩れていく瞬間そのものを聴かせる音作りと、高い山の森で嵐に包まれたときの体験をヒントにしたという、自然体験を抽象化したような音響のパレットにより構成されるこのアルバムは、静かにして強い余韻を残す、一種の気象現象を目にするかのような印象を残す一枚。


Kassel Jaeger、Stephan Mathieu、Akira Rabelais ら現代音響からサウンドアートにおける重要人物3名によるコラボレーションで、トーマス・マン『魔の山』から着想を得た聴覚による山岳巡礼『Zauberberg』。スイスの山中に残る記憶と気配を音で辿るというコンセプトで、小説の舞台であるスイス・ダヴォスの Schatzalpでフィールド録音を行い、その素材をパリのGRMスタジオで再構築している。風の流れ、建物の残響、木々のざわめき、空気の密度を閉じ込めた録音素材と遠くで誰かが弾いているような楽器の音、電子音の微細な揺らぎを重ね合わせ、現実の風景と記憶の影が溶け合うような音の地層を形作る。Jaeger の音響彫刻的な構築、Mathieu の柔らかいテクスチャ、Rabelais の幽玄で夢のような処理が自然に融合した、聴き進めるほどに、霧の中の道をゆっくり登っていくような、静かで深い没入感が広がる音響芸術。
ニューエイジに音の輝きがみちて、アンビエントに心やすらぐ、正真正銘のヒーリングミュージック。Robert AshleyやTerry Rileyのもとで学んだという電子音楽史の知られざる女性作家、Joanna Broukのコンピレーション盤が初登場!
自身を作曲家というよりも周波数であると考え、自然の環境から精神の世界を深め、Maggi Payne (Root Strata, Lovely Music) やBill Maraldoといった名うての演奏家たちの協力をえつつ、今日でいう"アンビエント"な音楽をつくっていったそう。その音はイルカが泳げば花々が咲き乱れ、沈みゆく夕陽にいつのまにか心うばわれ、しかし宇宙や自然の険しさもあわせ持ったような、素敵におどろく時間ばかり...
最初にカセットを発表したのは81年の事で、今作はそのレアになってしまった作品の数々からの抜粋や、未発表曲をふんだんに盛り込んだという構成です。この作家の音楽観を知るだけでなく、電子音楽に入りこんだ1人の女性がなにを想い、どのような道筋で自分の頭のなかを音楽に託していったのか、電子音楽史のほかになくユニークな試みとその結果が記録されたという点でもおもしろい1枚です。

エリック・サティ、クロード・ドビュッシーなどの西洋音楽のエッセンスとエチオピア教会音楽の悠久の歴史が物語る神聖美が邂逅し、アフリカの約束の大地の上にて魂の脈打つ鼓動と瞑想の響きが混ざり合った孤高の音楽家Emahoy Tsege Mariam Gebruが、1972年にプライベート・プレスしていたアルバム全曲に、未発表のピアノ録音2曲を加えた『Church of Kidane Mehret』が〈Mississippi Records〉よりカセットで登場!!!エルサレム中の教会で録音された本作は、エチオピア正教の音楽典礼と直接関わっており、今回初めて、エマホイの最も感動的なピアノ作品とともに、ハルモニウムと重厚でドローンを伴ったパイプオルガンを聴くことができる。祈りに満ちたピアノが古代のままの教会の石壁に反響するような先行公開された「Ave Maria」やエチオピア正教会の典礼の自由詩を一音一音ピアノで解釈したような啓示的な作品である「Essay on Mahlet」、ハルモニウムによる「Spring Ode - Meskerem」、ヨーロッパ音楽への理解と、エチオピアの宗教音楽への生涯にわたる献身が融合したような2つのオルガン演奏など、彼女が「エチオピアの教会音楽」と呼んだものに対するユニークなヴィジョンの探求が記録されている。ポスト・クラシカルやアンビエントの文脈からも共感を集める、密やかなスピリチュアリティはなにものにも代えがたい魅力に溢れている。メタリックシルバーの箔押しによるオールドスクールなチップオン・ジャケットと、学者でピアニストのThomas Fengによる詳細なライナーノーツが掲載された12ページのブックレットが付属。
ナッシュビルを拠点に活動する実験的ポップ・デュオTotal Wifeが手掛けた夢と現実のあわいから生まれたようなアルバム『Come Back Down』。音像はドリーミーでシューゲイズ寄りの浮遊感を持ちながら、決して抽象に流れず、ヴォーカルは真っ直ぐで人肌の温度を感じさせ、シンプルなビートやギターのテクスチャーがその感情を支えている。全体のトーンは、様々な要素が重なり合ったものだが散漫さはなく、むしろ繊細に編み上げられていて、耳に心地よい緊張感が漂っている。音の処理や構造はかなり実験的で、サンプルを自己参照的に組み替えたり、声やギターを別の楽器のように再利用したりしており、その手触りはアンビエントやサウンド・コラージュにも近い。一方で曲そのものはメロディや歌心を大事にしていて、シューゲイズ的な広がりやインディ・ロック寄りの親しみやすさもある。ナッシュビルの地下シーンらしいDIYの荒さと、コンセプチュアルな精度が共存したような、実験性と親しみやすさが同居する、不思議な透明感のある一枚。

ドイツのミュージシャン/作曲家のDaniel Rosenfeldが変名C418で残した、世界的人気ゲーム『Minecraft』の初期サウンドトラック『Volume Alpha』と『Volume Beta』を、2本組カセットとしてまとめたアーカイブ作品。エリック・サティやブライアン・イーノとも比較される繊細なピアノとまばらなアンビエントモチーフによる穏やかで幻想的なサウンドスケープが恍惚もののAlpha、よりダークで内省的な側面もクローズアップされた魅惑のアンビエント/エレクトロニック・ミュージックが収められたBeta。グリーンとレッドのカラーシェルを採用した装丁も相まって、2作を並べて聴くことで、Minecraftの光と影が立体的に浮かび上がるコレクター仕様。

8月下旬再入荷。〈Mood Hut〉を筆頭としてカナダからうまれる涼しげなアンビエント・ハウスの波を一手に引き受けた名プロデューサー、Khotinによる最新アルバム『Release Spirit』が大名門〈Ghostly International〉よりアナウンス。アルバムタイトルは、ビデオゲーム『World of Warcraft』の "release spirit "というシステムから引用されたもので、「プレイヤーが死ぬと、魂を解放するように促され、亡霊となり、自分の死体を見つけて生き返る」というもの。Khotinは、これを自身の差し迫った変化と、その結果として生じる、創造的な自分を再び見つけるためのプロセスの価値ある比喩として解釈。歪んだシンセ、ブレイクビーツ、ピアノの音に、切ないサンプル、フィールド・レコーディング、その他の抽象的な断片を混ぜ合わせ、より自由で遊び心のある、アンビエント・ダンス・ミュージック作品に仕上がっています。
濱瀬元彦による至高の名作。権利関係で再発の難しかった一作!亜蘭知子の「色彩感覚」や、Pierre Barouhの「Le Pollen」、宮本典子「Vivid」などへの参加でも知られ、1970年代よりベーシストとしてジャズ・シーンの第一線で活躍、音楽理論家としても名高い本邦のジャズ・ベーシスト、濱瀬元彦の1986年の傑作が再録!オリジナル盤はこちらも高騰を続けるレア盤として知られておりました!ライヒ譲りのクリスタル・トーン澄み渡るミニマリズムに、ジャズのエッセンスなどを基調にしつつ、原作の空気感を損なうことなく、よりいっそう広がりのあるクリアな音風景へと昇華。クラシック!

スペイン電子音楽のパイオニア、Eduardo Polonioの初期キャリアを総括する決定的アーカイヴ作品『Obra electroacústica 1969–1981』。Alea Electronic Music Laboratory、Phonos、Electroacoustic Music Cabinet など、スペイン各地の電子音楽スタジオで制作された1969〜81年の重要作を、マスターテープからのリストアして収録した本格的アンソロジー。荒々しい電子ノイズがむき出しの初期作品から、環境音や声をコラージュした音響作品まで、Polonioの創作の幅と実験精神がそのまま刻まれている。エレクトリック・ギターとベースを素材に、アンビエントの萌芽とフリージャズ的な揺らぎ、サイケデリアが交差する独特の質感を持った異色のエレクトロアコースティック「Continuo」など、珍しい音楽性も光る。電子音楽がまだ手作業の実験だった時代の空気と、技術の進化に伴う音響美学の深化を一望できる構成は、アーカイヴ作品としても非常に秀逸。スペイン電子音楽史の核心に触れられる一枚。

1970年代末から交流を持ち、ポストパンク/アヴァン・ポップの文脈で活動してきた音楽家同士であるPeter Gordon(Love of Life Orchestra)とDavid Cunningham(Flying Lizards)による、ポストモダンな実験精神とポップの遊び心が交錯する、ユニークな音響作品『The Yellow Box』。本作は、サックス、フィールドレコーディング、電子音、語りなどが交錯する多層的な音響構造とともに彼らの過去の断片的なアイデアや未発表素材を再構成したコラージュ的アルバムであり、脱構築的なリズム、再配置されたメロディ、そしてユーモアを帯びた音響実験が展開される。各トラックは1〜5分程度の短編で構成されており、断片的ながらも全体としてひとつの箱庭的世界を形成している。タイトル『The Yellow Box』が示すように、本作は“箱”というメタファーを通じて、音の収集・分類・提示という行為そのものを問い直す作品でもあり、この箱を開けることで、ポップと実験、過去と現在、構造と偶然が交錯する音響の迷宮へと誘われるような一枚。
大人気作!今作も破格のクオリティ、さすがです!2018年のデビュー以来、コンスタントに傑作を送り出してきたLAの要注意人物にして、これまでもBlood OrangeやSolange、The Avalanchesといった超大物たちと共作してきたキーボーディスト、John Carroll Kirbyのライブ・インストゥルメンタルからなる最新作がまたまた聖地〈Stones Throw〉から登場。デビュー直後での第四世界アンビエントや瞑想的なニューエイジ、モダン・クラシカル系の作風からよりエキサイティングなソウル・ジャズ/ヒップホップへと大きく開けていった彼の新境地をさらに更新。LAへと息づく自由な空気とダイナミズムを体現するかの様なエキサイティングな現代的アフロ・ジャズ作へと仕上がっています!
