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Oren Ambarchi / Johan Berthling / Andreas Werliin - Ghosted (LP)Oren Ambarchi / Johan Berthling / Andreas Werliin - Ghosted (LP)
Oren Ambarchi / Johan Berthling / Andreas Werliin - Ghosted (LP)Drag City
¥3,593

リプレス!豪州前衛音楽の一大聖地〈Black Truffle〉主宰者としてもその卓越したキュレーションを披露してきたマルチ奏者Oren Ambarchiが、実験的サックス奏者Mats Gustafssonらも参加するアヴァン・ジャズ・トリオこと”Fire!”と組んだ、2022年に〈Drag City〉より発表されていた『Ghosted』。ファンク・ジャズから、パーカッシヴでポリリズミックな骨格、牧歌的なアンビエント、ポスト・クラウト・ドローン、煌めくサウンドトラックの夢想までもが連なっていく、新たな地平へのフュージョンと言える、全くユニークな一作!

Oren Ambarchi / Johan Berthling / Andreas Werliin - Ghosted II (LP)Oren Ambarchi / Johan Berthling / Andreas Werliin - Ghosted II (LP)
Oren Ambarchi / Johan Berthling / Andreas Werliin - Ghosted II (LP)Drag City
¥3,476

豪州前衛音楽の一大聖地〈Black Truffle〉主宰者としてもその卓越したキュレーションを披露してきたマルチ奏者Oren Ambarchiが、実験的サックス奏者Mats Gustafssonらも参加するアヴァン・ジャズ・トリオこと”Fire!”と組んだ最新アルバム『Ghosted II』が〈Drag City〉から登場。ファンク・ジャズから、パーカッシヴでポリリズミックな骨格、牧歌的なアンビエント、ポスト・クラウト・ドローン、煌めくサウンドトラックの夢想までもが連なっていく、新たな地平へのフュージョンと言える、全くユニークな一作!

Oren Ambarchi, Johan Berthling and Andreas Werliin - Ghosted III (LP)Oren Ambarchi, Johan Berthling and Andreas Werliin - Ghosted III (LP)
Oren Ambarchi, Johan Berthling and Andreas Werliin - Ghosted III (LP)Drag City
¥3,476

Oren Ambarchi、Johan Berthling、Andreas Werliinによるトリオ作『Ghosted III』が〈Drag City〉より登場!ジャズやクラウトロックの感覚を土台にしつつ、今回はより自由でゆるやかな空気をまとった一作で、前2作に比べて、アメリカーナやドリームポップ、ブルースといった新たな要素もにじみ出ていて、細部のニュアンスにフォーカスしたサウンドが特徴的。冒頭曲では、チリチリとしたギター、よれたリズム、ほどけたベースが絡み合い、フィリップ・グラス風の浮遊感が心地よい。曲ごとにテンションを緩めたり高めたりしながら、美しいドリームポップ風ポストロックへと昇華。全体として、即興的な緊張感は保ちつつも、より開放的で感覚的な作風で、シリーズ中でも特にメロディアスで親しみやすい内容になっている。

Gastr del Sol - Upgrade & Afterlife (2LP)Gastr del Sol - Upgrade & Afterlife (2LP)
Gastr del Sol - Upgrade & Afterlife (2LP)Drag City
¥4,998

David GrubbsとJim O’Rourkeによるユニット、Gastr del Solの代表作であり、ポストロック/実験音楽の重要作として知られている1996年のアルバム『Upgrade & Afterlife』がめでたくリイシュー!フォーク・ミニマリズム、アヴァンギャルド、電子音響が混ざり合い、常に予想を裏切る構成が特徴的。冒頭の「Our Exquisite Replica of ‘Eternity’」では、映画音楽のサンプルやドローンを用いて、異様で感情的な風景を描き出し、アルバム全体の方向性を示す。続く曲では、弾き語りが抽象音響へ変化したり、歪んだリズムや断片的なボーカル処理などが登場し、聴くたびに新たな発見がある作りになっている。ラストはJohn Faheyの「Dry Bones in the Valley」のカバーで締めくくられ、ゲストのTony Conradのヴァイオリンが、アメリカン・フォークと前衛音楽の橋渡しをするように響く。批評家からも「フォークとアヴァンギャルドが互いを抽象化しながら融合している」と高く評価され、ジャケットに使われたRoman Signerの作品《Wasserstiefel》も含め、コンセプチュアルで不思議な魅力を放っている。実験音楽ファンにとっては聴き逃せない名作!

Sir Richard Bishop - Hillbilly Ragas (LP)Sir Richard Bishop - Hillbilly Ragas (LP)
Sir Richard Bishop - Hillbilly Ragas (LP)Drag City
¥3,386

Sir Richard Bishop(Sun City Girls)によるひとりアコースティック・ギターだけで挑む、原始衝動むき出しの一枚はアメリカン・プリミティヴを踏まえつつも、そこにインド古典音楽のラーガの解釈を織り込み、秩序や安定から外れたリズムと動きに焦点を当てた、荒々しい独奏集。彼が語るところによれば、目指したのは基本への回帰で、エフェクトも電気もオーバーダブも一切なし、あるのはギター一本と自分の手だけ。アメリカン・プリミティヴが「原始」と名乗りながら、実際には整然としすぎていることへの反発から、あえて無鉄砲に、予測不能な展開を打ち出す。その姿勢は、山奥で誰からも教わらず独自のフォークロアを鳴らす孤高のヒルビリーをイメージしたものだという。『Salvador Kali』『Improvika』『The Freak of Araby』といった探求的な作品群で培ってきた感覚を、ここでは極限まで削ぎ落としており、9曲それぞれが、深い森をひとり分け入るかのような探索であり、外界と切り離された音楽の放浪記でもある。ヒルビリーの神秘家による異形のフォーク伝承。

Mayo Thompson - Corky's Debt To His Father (LP+7")
Mayo Thompson - Corky's Debt To His Father (LP+7")DRAG CITY
¥3,842

Red Krayolaを率いたテキサス・サイケ・シーンの重鎮であり、70年代後半以降は、The RaincoatsやThe Monochrome Set、The Fall、Pere Ubuに至るまで、〈Rough Trade〉周辺のバンド作品にも顔を出して回ったレジェンド、Mayo Thompson。1969年に短命なレーベル〈Texas Revolution〉からリリースした鬼レアなアルバム『Corky's Debt To His Father』が〈Drag City〉よりリイシュー。若さ、セクシュアリティ、人間の坩堝を全くユニークな方法で表現した、その最高傑作の一つとしてキャリア全体を通して輝き続ける屈折的アート・ロック・アルバム!ボーナストラック入りの7インチ・シングル盤も付属。

DJ K -  Radio Libertadora ! (LP)DJ K -  Radio Libertadora ! (LP)
DJ K - Radio Libertadora ! (LP)Nyege Nyege Tapes
¥4,796

ブラジル・サンパウロ郊外ディアデマから登場したDJ Kによる、ファヴェーラのリアルを突きつける最新作『Rádio Libertadora』が〈Nyege Nyege Tapes〉より登場。17歳からFL Studioで制作を始め、わずか数年でブラジリアン・ファンキの枠組みを塗り替えたDJ K。独自に生み出したBruxaria(魔術)と呼ばれるスタイルは、暗く、ノイジーで、サイケデリック。前作『Pânico no Submundo』でその片鱗を見せたが、本作ではさらに過激で、政治的な鋭さを増している。アルバム冒頭、1969年の軍事独裁時代に共産ゲリラ指導者カルロス・マリゲーラが地下ラジオで放送した反体制スピーチをサンプリングし、「軍事独裁に死を!」と高らかに宣言。MC Renatinho Falcãoを迎えたそのトラックでは、金属質なノイズ、爆音ベース、歪んだディストーションが入り乱れ、ファヴェーラを「見えない戦争」の戦場として描き出す。90年代ブラジルのプロテスト・ラップに通じる闘争のスピリットと、腐食した電子音の荒野。『Rádio Libertadora』は単なるアルバムではなく、サンパウロの地下から鳴らされるマニフェストとも言うべき一枚。

Violence Gratuite - Baleine à Boss (LP)Violence Gratuite - Baleine à Boss (LP)
Violence Gratuite - Baleine à Boss (LP)Hakuna Kulala
¥4,796

ドキュメンタリー制作や展覧会キュレーションなど幅広い表現活動で知られるViolence Gratuiteによる初めての音楽作品『Baleine à Boss』が入荷できました!ウガンダの首都カンパラを拠点とする、東アフリカの伝統的な音楽と現代の電子音楽を融合させた現行のアンダーグラウンドで革新的なサウンドを世界に紹介するレーベル〈nyege nyege tapes〉のサブ・レーベルである〈Hakuna Kulala〉からのリリースで、本作もフレンチ・ポップ、ラップ、ノーウェーブ、エレクトロニクスの混淆とも言える独自の世界!パリ郊外育ちで、ブルターニュとカメルーンにルーツを持つ彼女は、文化的バックグラウンドを反映させながらも、フレンチ・ポップ的なメロディー、トラップやグライムから影響を受けたビート、そして幽玄なヴォーカルを自在に行き来しながら展開。トリッキーやリジー・メルシエ=デクルーらに通じるダークで不穏な空気を漂わせつつ、ダンスホールやカリブ音楽のリズムも取り込むなど、常に予測不能な流れを作り出している。ポップとアヴァンギャルドの狭間で揺れ動く、自由奔放で多層的な作品!!

Save 40%
VÍZ - Danse des Larmes (LP)VÍZ - Danse des Larmes (LP)
VÍZ - Danse des Larmes (LP)Heat Crimes
¥2,869 ¥4,796

ウガンダの首都カンパラを拠点とする、世界各地のオルタナティブなエレクトロニック・ミュージックやエクスペリメンタル系を自由に追求するレーベル〈Heat Crimes〉による、ハンガリー系トランシルヴァニア出身Réka Csiszérの2作目のソロアルバム『Danse des Larmes』。本作は、子ども時代の孤独や無意識のトラウマをテーマに、東欧の民謡、インダストリアル、ダークアンビエント、古いホラー映画音楽を溶かし合わせた、身体と精神の境界があいまいになるような、幽玄で冷たいサウンドスケープ。デビュー作『Veils』に続き、演劇や映画、オペラへの関心を滲ませつつ、今回はより個人的な記憶と未来的なビジョンを交錯させている。冒頭の「Eden X」では、うめくシンセと聖歌のような声が溶け合い、不穏な世界に誘我、続く表題曲では、歪んだフォークの要素が顔を出し、夢と現実の境界を揺さぶる。ハンガリーの巨匠Mihály Vígへのオマージュも含まれ、彼の曲をエーテルのようなドリームポップに再構築している。全編を通して、トラウマや過去の記憶が幻想的に変質していくような、暗く湿っていながらも不思議な美しさに満ちたアルバムとなっている。

Save 42%
V.A. - Reel Talk – Best of Douyin Tracks (LP)
V.A. - Reel Talk – Best of Douyin Tracks (LP)Heat Crimes
¥2,676 ¥4,642

中東地域のネットカルチャーとグローバル・ベース/クラブ・ミュージックの接点を捉え続けてきた〈HEAT CRIMES〉から、注目のコンピレーション『REEL TALK - BEST OF DOUYIN TRACKS』が登場。中国のショート動画プラットフォーム「抖音(Douyin)」上で流通したサンプリング音源やクラブトラックをキュレートし、カットアップ、スクリュー、トランス、スピードコア、トラップ、アンビエントまでを雑多に飲み込む全20曲。ネット特有の速度感と無作為さ、そして奇妙なエモーションが交錯する、デジタル以降のサウンド・アーカイブとしての一枚。カルト的人気を誇るシリーズ最新章。

HARIKUYAMAKU - Dub Islomania (LP)
HARIKUYAMAKU - Dub Islomania (LP)HMV Record Shop
¥4,400

2021年東京、ハリクヤマクの曲だけでDJをするという珍しい機会があった。普段だとエフェクターやミキサーなど、まぁまぁの量の機材を運んでライブ・ダブミックスをしているんだが、DJセットときた。
しかし、リリースの有無に関わらず、自分の中で一度完成した曲だけをプレイするのはDJをやってて、自分が面白くないなと思った。そこで、フライトまでの2日間、色々な曲のダブミックスを録音し、それをCD-Rに焼いて持っていったのである。沖縄に帰ってしばらくして、そのCD-Rを聴き返したら、色々と荒いなと感じながらも、それ含め良い!と思い、配信することにした。それが『島DUBPLATE for Tokyo 2021』である。

それからまた月日は経ち、2024年。なんとこれをレコードにしてくれるという話がきた。最高だ!最高だけど、レコードにするには、惜しい曲や物足りなさがある。配信とレコードとでは訳が違う。一発録りの2ミックスだから、重ねるしか無いと思った。CD-Rから曲を選び、

A2 "Ayahaberu"には盟友MAKI TAFARIによるフルートソロをオーバーダブ。
A4 "Turubaimun"にはAKANMIMANにトースティングしてもらった。彼にとっては初めての録音だった。
B1" Kuduchi Behshiはスプリングリバーブを叩いたノイズやシンセをオーバーダブ。

また、レコード化のために新しくダブミックスも録音した。
A3 "Pacific Dub"は個人的には沖縄レゲエ史上最高の曲、石垣吉道の"Key Stone"をリディムを作りかえダブミックス。
B4 "Dub Season"はこちらも盟友、稲嶺幸乃との共作である”四季口説"をダブミックスしている。

Text by HARIKUYAMAKU

V.A. - Artificial Intelligence (LP+DL)V.A. - Artificial Intelligence (LP+DL)
V.A. - Artificial Intelligence (LP+DL)WARP
¥4,400

エレクトロニック・ミュージック史における最重要コンピ『Artificial Intelligence』が30年ぶりにヴァイナル・リイシュー!!エイフェックス・ツイン、オウテカ、リッチー・ホウティン、アレックス・ピーターソンらの貴重な初期音源を収録!!

エイフェックス・ツイン、オウテカ、スクエアプッシャー、ボーズ・オブ・カナダ、フライング・ロータス、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーら、先鋭的アーティストを数多く輩出し、衝撃的なMVやアートワークといったクリエイティブの分野においても音楽史に計り知れない功績を刻み続けているレーベル、〈Warp Records〉が30年前にリリースした伝説的コンピレーション『Artificial Intelligence』をリイシュー!
1992年にリリースされたこのコンピレーションは、エイフェックス・ツインのザ・ダイス・マン(The Dice Man)名義、オウテカ、リッチー・ホウティンのアップ!(UP!)名義、B12のミュージコロジー(Musicology)名義、アレックス・ピーターソン(ジ・オーブ)とジミー・コーティ(The KLF)などの初期の貴重なトラックを収録している。
本作は〈Warp Records〉の1992年から1994年にかけてリリースされた"Artificial Intelligence"シリーズの最初の作品で、シリーズからは続いてエイフェックス・ツインのポリゴンウィンドウ名義の『Surfing On Sine Waves』、 ブラック・ドッグ・プロダクションズの『Bytes』、B12の『Electro-Soma』、リッチー・ホウティンのF.U.S.E名義の『Dimension Intrusion』、スピーディJの『Ginger』、オウテカの『Incunabula』、そして『Artificial Intelligence II』がリリースされた。
ゲートフォールドスリーブはデザイナーズ・リパブリックによって再構築され、Ten Eight Seven MasteringのBeau Thomasによって、クラシックなブラック・ワックスでカットされている。

<Tracklist>
01.The Dice Man - Polygon Window
02.Musicology - Telefone 529
03.Autechre - Crystal
04.I.A.O - The Clan
05.Speedy J - De-Orbit
06.Musicology - Premonition
07.UP! - Spiritual High
08.Autechre - The Egg
09.Dr Alex Paterson - Loving You Live

LF58 - Radials (LP)
LF58 - Radials (LP)Astral Industries
¥4,597

DeepchordやWolfgang Voigt、Heavenly Music Corporationなど数々の名アクトを抱える現行ダブ/アンビエントの一大聖地的レーベル〈Astral Industries〉から 新物件!Donate Dozzyとの名ユニット”Voices From The Lake”でも知られるイタリアの鬼才電子音響/テクノ、NeelことGiuseppe Tillieciと、その相方を務めてきたFilippo Scorcucchiによるアンビエント・プロジェクト、LF58による2024年度最新アルバム『Radials』が登場!2023年ヴェネツィア建築ビエンナーレにおいて、ローマのアーティストグループ〈Sbagliato〉が制作した同名の展覧会に由来するという作品。ヴェネツィアで録音された、力強くも没入感のある音の世界!

Son of Chi & Clara Brea - The Wetland Remixes (2LP)
Son of Chi & Clara Brea - The Wetland Remixes (2LP)Astral Industries
¥4,597
180g重量盤仕様。オランダの伝説的アンビエント・コレクティヴ"Chi"を率いた伝説的ミュージシャン、J.Derwort (1952-2019)の死後、残されたそのメンバーHanyo van Oosteromの手によりさらなるステージへと推し進められることとなった要注目プロジェクト”Son of Chi”。スペイン人アーティストClara Breaと共に、ニューエイジ〜ダブ〜辺境エレクトロニクスの地平を切り拓く〈Astral Industries〉から発表した2022年度最新作!もともと、スペインで催された〈Eufonic Festival〉のために制作されたオーディオ・ヴィジュアル・プロジェクトのために、エブロデルタ自然保護区(イベリア半島で最も気候変動に脅かされる地域のひとつ)のフィールドレコーディングを使用して制作した没入的な瞑想ニューエイジ/アンビエント美盤!
Lucid Dreams (2LP)Lucid Dreams (2LP)
Lucid Dreams (2LP)Astral Industries
¥4,597
1996年に英国・ノッティンガムのアンビエント・レーベルであり、Gas (Mat Jarvisのほう!)やCarl Stoneといった面々による傑出した作品を擁するem:tの共同設立者でもあったChris Allen & David Thompsonら4名から構成されるLucid DreamsがCDオンリーで発表した傑作が2LP復刻!
SANAM - Sametou Sawtan (LP)SANAM - Sametou Sawtan (LP)
SANAM - Sametou Sawtan (LP)Constellation
¥3,768

レバノン出身のバンドSANAMによる2ndアルバム『Sametou Sawtan』。タイトルはアラビア語で「私は声を聞いた」という意味で、霊的でも不気味でもあるこの言葉が象徴するように、その音楽は音と言葉が心を揺さぶり、聴く者を今この瞬間へと引き戻す。ロックやジャズの自由な枠組みとアラブ音楽の深い伝統がぶつかり合い、情熱的なバラードと荒々しい即興演奏が交錯。詞作は前作同様、古今東西の詩や歌から引用し、現代的な意味を与え直すもの。エジプト民謡を再構築した「Hamam」、レバノンの現代詩人ポール・シャウルの詩をハードロックで爆発させる「Hadikat Al Ams」、12世紀の詩人オマル・ハイヤームの詩を用いた「Sayl Damei」やタイトル曲などが収録されている。過去の遺産を借りながら、燃えるようなライブ感と深い感情表現で、現代アラブ圏の新しいサウンドを切り拓く一枚!

Mizutama Shobodan -  A Skyfull of Red Petals (LP)
Mizutama Shobodan - A Skyfull of Red Petals (LP)SPITTLE MADE IN JAPAN
¥4,113

水玉消防団の1985年作、セカンド・アルバム『A Skyfull of Red Petals』が〈SPITTLE MADE IN JAPAN〉から再発。本作も、前作に引き続き鋭く挑発的で、強烈で、唯一無二で、何ものにも媚びない。このバンドが「自然現象のような存在」であることを強く印象付ける一枚。実験音楽の巨匠フレッド・フリスが惚れ込み、ミックスを手がけている。ヴォーカルの神楽と天鼓、まったく異なる声とスタイルがせめぎ合いながらも調和していく様は、まるで即興演劇のような迫力で、演奏も歌も「うまさ」ではなく「勢い」と「意志」で押し切っている。そのぶん演奏の空気感や緊張感が濃く、混沌の中に一種のユーモアや祝祭性があって、それがミズタマ消防団の真骨頂でもある。ジャンルでいえば、ポストパンク/アヴァンギャルド/ノーウェイヴあたりを軸としつつ、単なるカテゴライズではすくいきれない、“表現としての音楽”がここにある。日本のアンダーグラウンドが世界のアヴァンシーンとリンクしていた稀有な瞬間の記録。

Mizutama Shobodan -  A Maiden's Prayer DA-DA-DA! (LP)
Mizutama Shobodan - A Maiden's Prayer DA-DA-DA! (LP)SPITTLE MADE IN JAPAN
¥4,113

オリジナルは1981年にリリースされた、女性だけのバンドで、妥協のない異端の存在として知られ、当時の日本のアンダーグラウンド・シーンの中でも突出した個性を放っていた水玉消防団の伝説的デビュー作『A Maiden's Prayer DA-DA-DA! 』が〈SPITTLE MADE IN JAPAN〉より再発。アヴァンギャルドなポストパンク、演劇的要素、実験性が渾然一体となった、“もうひとつの日本”を体現する鮮烈なアルバムで、フレッド・フリスもライヴを観て神楽と天鼓という対照的な二人のボーカルの絡みが特に印象的だったと語っている。カオティックで尖った音楽性を持ちながら、メンバー同士の呼吸や空気感に独特の親密さがあり、単なるノイズや過激表現を超えた、共同体としての美学と緊張感が共存するサウンド。パフォーマンス的な要素も強く、音楽というより“事件”に近いインパクトを持っていたバンドの当時の熱量を閉じ込めた貴重な記録

G VERSION III - Summer Night Blues EP (12")G VERSION III - Summer Night Blues EP (12")
G VERSION III - Summer Night Blues EP (12")Riddim Chango Records
¥2,750

日本、京都拠点に活動するG VERSION IIIによる、サウンドシステムカルチャーに対する深い敬愛から生まれた実験的ステッパー・デジタルダブがRiddim Chango Recordsの9番として登場!昨年Digital Stingレーベルからリリースされたカセットテープ・アルバムが話題を呼んだ関西が誇る才能、G VERSION III。80's、90's UKダブの影響とコズミックなシンセサウンドが絡み合う重厚かつスローな4つ打ちステッパーなトラック1、明らかにフロアバンガーな強烈ステッパーズのB1,B2とサウンドシステムにアジャストするヘヴィーウェイトな作品。
デジタルマスタリングはe-mura (Bim One Production)、ラッカー・カッティングエンジニアには近年メキメキと頭角を表ているSaidera MasteringのRei Taguchiが担当。サウンドシステムの鳴りは安定保証!

Katatonic Silentio - FS001 (2LP)Katatonic Silentio - FS001 (2LP)
Katatonic Silentio - FS001 (2LP)Fleur Sauvage
¥5,599

Katatonic Silentioによる、2023年に自然派フェス La Nature のKatatonic Silentioによるライヴをそのまま収めた濃密な記録が、フランスの新興レーベル〈Fleur Sauvage〉の第一弾リリースとして登場。抽象的なエレクトロニクス、ザラついたノイズ、映画的なアンビエンスが交錯する、ジャンルを横断する内容で、不安定なテンションが全体を貫いている。時に静寂の瞬間を挟みつつも、突如として鋭角的で荒々しい爆発へと跳ね上がる、そのダイナミクスの幅がある種、儀式的。低域のうねりが身体的な感覚を呼び起こし、表層では粒立ったテクスチャーが絶えず変化する様は、曲としての整合性よりも場と身体が一体化した経験を重視しており、スタジオ作品というよりも生きられた音響の記録と感じられる。唐突に立ち上がって、気配のように漂い、また不意に消える音を聴いているうちに、ただその音の中に居るしかなくなるような没入感あふれる一枚。

Vanertia - Kronicles (12")
Vanertia - Kronicles (12")Alpenglühen
¥3,267

スペインはマドリードのレフトフィールド・テクノレーベル〈Alpenglühen〉より、Vandと!nertiaによる新ユニットVanertia のデビュー作『Kronicles』が登場。クラシックなダブ・テクノの文脈が音の核にあると言える作風で、深く沈み込むようなコード音やエコーの広がりが全体を包み込みながら、細やかに刻まれるパーカッションが緊張感を与えている。リズム面では、淡々とした4つ打ちの推進力と、ずらしたビートの絡みが交差し、硬質さと柔らかさを同時に感じさせるバランスを構築しており、低域は重すぎず、あくまで有機的に脈打ちながら全体を支えている。クラブでも機能する推進力を持ちつつ、ヘッドフォンで浸っても奥行きを味わえる没入的な仕上がりは、ダブ・テクノの伝統に根ざしながら、現代的な質感と繊細な構築力を備えた充実作!

Okkyung Lee -  Just Like Any Other Day (어느날): Background Music For Your Mundane Activities (LP)Okkyung Lee -  Just Like Any Other Day (어느날): Background Music For Your Mundane Activities (LP)
Okkyung Lee - Just Like Any Other Day (어느날): Background Music For Your Mundane Activities (LP)Shelter Press
¥3,741

韓国のチェリストであり作曲家、Okkyung Leeによるアルバム『Just Like Any Other Day (어느날): Background Music For Your Mundane Activities 』が〈 Shelter Press 〉より登場。タイトルに「あなたの日常のためのBGM」と添えられている通り、この作品はこれまでとは異なる作風で、アンビエント、ミニマリズム、バロック的要素が交錯する、親密で繊細な音の世界を描いている。これまで自由即興の最前線で活動してきた彼女だが、近年はより作曲的なアプローチへとシフト。本作もその流れにあり、アメリカ生活を終え韓国に戻ったことで再び見つめ直した文化や記憶、人生の変化が反映されている。4年間、孤独な環境で少しずつ作り上げた全9曲は、従来の「実験音楽」的な形式美や技巧を捨て、聴く人の日常にそっと寄り添うような音楽となっている。今回は、彼女の象徴だったチェロも一切使用せず、キーボードやコンピュータ、安価なカセットレコーダーで制作。無理に聴き込むのではなく、気づけばその中に包まれているような音の空間。控えめな旋律や反復が、記憶や孤独と静かに共鳴し、日常の背景に溶け込んでいくような音楽。

Majestic Arrows - The Magic of the Majestic Arrows (Opaque Sky Blue Vinyl LP)
Majestic Arrows - The Magic of the Majestic Arrows (Opaque Sky Blue Vinyl LP)Numero Group
¥3,838

MAJESTIC ARROWSの唯一作、シカゴのスウィート・ソウルの隠れた名盤『The Magic of The Majestic Arrows』が〈Numero Group〉よりめでたくも50年ぶりに再発!オリジナルは70年代にArrow Brown自身のレーベル〈Bandit〉から発表したもので、制作はシカゴ・ブロンズヴィルの彼の拠点にて。そこは自宅であり、ハーレムであり、地下スタジオでもあったという、まさにDIY精神が詰まった空間だった。50年代ドゥーワップのストリート感と70年代ソウルの豊かなストリングスが交差するような仕上がりになっている。歌っているのは彼の10代の娘Tridiaと、The Moroccosのファルセット使いLarry Brown。バックはChosen FewとScott Brothers、アレンジはBenjamin Wright、ジャケットはThe WindのEugene Phillipsが担当。個人的でいてどこか魔法めいた響きを持つ、まさにソウル史の知られざる宝石のような一枚。

Leo Takami - Next Door (LP+DL)Leo Takami - Next Door (LP+DL)
Leo Takami - Next Door (LP+DL)Unseen Worlds
¥3,252
記憶の朧げなシネマであり、実際には起こらなかったかもしれない大切な記憶のサウンドトラック。ニューエイジ・リバイバルを牽引したモダン・クラシカル/ポスト・ミニマル系大名門〈Unseen Worlds〉から最新作が登場!ジャズやクラシック、雅楽、アンビエントなどにインスパイアされた孤高の音楽を編み出す東京の作曲家/ギタリストのLeo Takamiによる3年ぶりの最新作『Next Door』がアナウンス。ゴッホの美術展に着想を得たというアンビエント・ジャズ・ギター作品であり、巧みなジャズ・ギター、プログレッシヴ・ロックのファンタジア、そして、日本の環境音楽までもが溶け合う一枚!Pat Methenyや濱瀬元彦などのファンにもレコメンドしたい傑作盤です。

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