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Kassel Jaeger、Stephan Mathieu、Akira Rabelais ら現代音響からサウンドアートにおける重要人物3名によるコラボレーションで、トーマス・マン『魔の山』から着想を得た聴覚による山岳巡礼『Zauberberg』。スイスの山中に残る記憶と気配を音で辿るというコンセプトで、小説の舞台であるスイス・ダヴォスの Schatzalpでフィールド録音を行い、その素材をパリのGRMスタジオで再構築している。風の流れ、建物の残響、木々のざわめき、空気の密度を閉じ込めた録音素材と遠くで誰かが弾いているような楽器の音、電子音の微細な揺らぎを重ね合わせ、現実の風景と記憶の影が溶け合うような音の地層を形作る。Jaeger の音響彫刻的な構築、Mathieu の柔らかいテクスチャ、Rabelais の幽玄で夢のような処理が自然に融合した、聴き進めるほどに、霧の中の道をゆっくり登っていくような、静かで深い没入感が広がる音響芸術。
Leila Bordreuil(チェロ)と Kali Malone(オルガン)による、静謐で緊張感に満ちたコラボレーション作品『Music for Intersecting Planes』。タイトルの通り、複数の音の平面がゆっくりと交差し、重なり、ずれていくという構造を核としており、身体性のあるチェロのノイズ、テクスチャと、純度の高い倍音と持続音で空間を満たすオルガンが、対立するのではなく、平行に進みながら微細なずれや重なりを生み出し、静かだが鮮烈な音の建築物を立ち上げていく。この作品では、音そのものよりも、音が空間でどう響き、どう交差するかに焦点が置かれており、空間そのものが楽器とするかのように、残響、共鳴、干渉といった空間的な要素も音楽の一部として扱われている。音楽はほとんど動かないように見えて、実際には絶えず変化し、倍音が揺れ、空気の圧力が変わり、音の干渉が幻聴のようなハーモニーを生む。それらは劇的な変化ではなく、耳を澄ませるほどに現れる微細な現象として存在し、ドローンの没入感と現代音楽の構築性が同時に息づいている。ふたりの作曲家の美学が驚くほど自然に融合した作品。

スペインの電子音楽先駆者Eduardo Polonioとのユニット「It」や伊名門〈Cramps〉の現代音楽シリーズ〈Nova Musicha〉作品も高名なアルゼンチン出身パリ拠点の実験音楽家Horacio Vaggione。94年から01年に残した先鋭的な電子音響作品を収録した編集盤『Schall’ / ‘Rechant』が〈Recollection GRM〉から登場!実に半世紀以上の長きに渡り活動を展開する同氏は故郷アルゼンチンでコルドバ国立大学の実験音楽センターを1965年に共同設立した人物であり、07年にストレンジデイズが一挙初CD再発を敢行した〈Nova Musicha〉シリーズ作品『La Maquina De Cantar』がその代表作。ポリフォニーとメタモルフォーゼからなる魅惑的な音楽空間を創造した今作には4つの純粋な電子音響作品が収録されています。Giuseppe Ielasiによるマスタリング&Andreas Kauffeltの手による〈Schnittstelle〉でのカッティング仕様&Stephen O’Malleyによるレイアウトとバックアップも万全。

1972年に世界的に名高い〈Groupe de Recherches Musicales〉スタジオに参加し、ミュージック・コンクレート界で創作活動を開始した1970年代ビデオ・アートのパイオニア、 Robert Cahen。1971年から1974年にかけて制作された4つの作品を収録したアルバム『La nef des fous』が、〈Shelter Press〉と〈INA GRM〉の共同運営する要注目レーベル〈Recollection GRM〉より登場。Roland KaynやBernard Parmegiani、Luc Ferrariのファンにも強くレコメンドしたい、魅惑的で革新的な特異的サウンドの数々を収めた内容となっています。Giuseppe Ielasiによるマスタリング&Andreas Kauffeltの手による〈Schnittstelle〉でのカッティング仕様&Stephen O’Malleyによるレイアウトとバックアップも万全。


ミュージック・コンクレート創始者、ピエール・シェフェールによって設立されたフランス音楽研究グループ〈INA-GRM〉の最重要人物にして、Aphex TwinやAutechre、Keith Fullerton Whitmanにも影響を与えた仏の電子音楽家Bernard Parmegiani。69年にLPリリースされた激レア・アルバム「Violostries / Bidule En Ré / Capture Éphémère」より”Violostries”、そして、同アルバムに収録された”Capture Éphémère”の88年ステレオ・リミックス版、72年度発表「Chronos」に収録されていた”La
Roue Ferris”の3曲をコンパイルした電子音楽好き必携の特大編集盤!1965年4月にフランスの“Royan Festival”にて、Devy ErlihとBernard Parmegianiによって初演及び録音された作品であり、作曲家/演奏者と楽器/オーケストラの同時対話として提示される、幾つかの音楽研究の方向性の交差点を表すという”Violostries”(1963年〜64年)、パリの〈Maison de la Radio〉のStudio 105にて67年5月に初演、録音したにも関わらず存在し続ける存在し続ける「時間の経過と共に循環するノイズ」である”Capture Éphémère”(1967年に作曲、88年版)、マントンの”Festival des chantiers navals”にて71年8月26日に初演、観覧車を回転させることで、そのレゾナンスと融合して、そのバリエーションをどこまでも永続させ、一定の軸を中心に定期的に進化する動きをスケッチするという”La Roue Ferris” (1971年)の3作品を収録。Rashad Beckerによって〈Dubplates & Mastering〉にてカッティング。Stephen O'Malleyによるレイアウト。やはりクオリティは折り紙付きです!

Fleet Foxes、Tom Zé、David Byrne、Gal Costa、Devendra Banhart、坂本慎太郎といった面々とのコラボレーションも知られる、グラミー賞にノミネートされたブラジル・サンパウロのシンガーソングライター/マルチ奏者で、ロック・トリオ”O Terno”の一員ことTim Bernardes。2017年にリリースされた初のソロ・アルバム『Recomeçar』がアナログ再発。ベルナルデスの卓越したヴォーカル・ワークと、魔法のようなチェンバー・ポップ・サウンドが堪能できる一生モノの名作!

現代音楽のアイコニックな面々とのコラボレーションを通じて知られるギタリスト、バンジョリスト、ピアニスト、シンガーであり、インディーフォークの世界で素晴らしい才能を持つアーティスト、フィル・クックの2024年最新作がPsychic Hotlineより再び登場!2022年秋、ノースカロライナ州ピードモントの野原と森の端にある小さな家に一人で住んでいた時の鳥たちの夜明けのコーラスをきき、そのさえずりを録音し、徐々に鳥のさえずりに加わっていった体験から生まれていったこのアルバムは深く心に響く、個人的な11のピアノ瞑想曲で、これらの曲は、クックにとって不安定な時期の混乱と悲しみだけでなく、希望、光、そして向こう側を探す喜びをも反映している。この曲の多くにインスピレーションを与えてくれた鳥の声や時間を、今でも耳にすることができると言えるだろう。たとえ彼らが耳に届かないところにいても、そのエッセンスが残っているようだ。おすすめ!

新世代ブラジル音楽の担い手として注目を集めるサンパウロのソウル/ギター・ロックバンド、O Ternoのヴォーカル/ギターを務めるTim Bernardesの傑作『Recomecar』以来、2作目となるソロアルバム。〈Music From Memory〉のブラジルコンピ『Outro Tempo: Electronic And Contemporary Music From Brazil 1978-1992』にも収録されていたOs Mulheres Negrasのメンバーでもある音楽家MaurícioPereiraを父に持ち、その類稀な音楽センスは同世代の中でも傑出している。 元祖トロピカリア、Caetano VelosoやGal CostaやTom Ze、またブラジル国外からもFleet FoxesやDevendra Banhartなど近年のフリーフォーク勢、さらにはDavid Byrneからも賞賛されている。日本でも〈zelone records〉より7inchでリリースされた坂本慎太郎がDevendra Banhartと共にO Ternoの作品に参加したことも話題となった。愛の歌、悲しみの歌、そして変化の歌、包容力ある歌声は感情に共鳴し癒しを与えてくれる。このニュートロピカリアの旗手と呼べる才能を堪能できるであろう期待作!

Funkadelicの2ndアルバムで、デビュー作からわずか数か月後に発表された、ロック、ファンク、サイケデリアを融合し始めた初期の重要作。10分超の表題曲を筆頭に、フィードバック・ギター、エフェクトまみれのヴォーカル、空間を歪ませるオルガンが渦巻く、サイケデリック・ファンクの極北と呼べる内。LSDを用いたマラソン・セッションで制作されたという逸話が有名で、混沌と恍惚が同居するそのサウンドは、Eddie Hazelのロック的なギターと、ファンクのグルーヴがせめぎ合う、初期P-Funkならではの衝撃的なもの。サイケデリック・ロック、ファンク、P-Funkのルーツを辿るうえで欠かせない、歴史的マスターピース。


通流元完売。オリジナルは世界中のコレクター達がこぞって求める$$$BIG$$$な超絶激レア盤!印度西ベンガル州コルカタのローカル・レーベルからリリースされていた、サロード、タブラ等の伝統楽器を交えた、Rupa Biswasによる82年リリースのインディアン・フュージョン・ディスコ・ジャズ傑作がNUMEROから再発リリース!ボリウッドとバレアリックの中間を行く超絶品レコード!サロードとシンセサイザーによってダイナミックに波打つファンキー&サイケデリックなサウンドとエスニックかつ妖艶なボーカル・ワークも秀逸。これぞ、ダンスフロアを神々しい光で包み込む魅惑の一枚。まさしく辺境グルーヴの頂点と言っても過言ではない大傑作です。インド古典音楽の巨匠であるサロード奏者、Aashish Khanによるプロデュースというのも見逃せません。プログレ〜サイケ好きからDJユースにも必携!これは大・大・大推薦!
Maxx TraxxやDonnell Pitman、Pete & Cheezなどなどオブスキュアなブギーが満載の意欲的な一枚!自国のソウル、ゴスペルのみならず、ニューエイジ神Iasosや日本からは原マスミ、そして、プロト・ヴェイパーウェイヴに至るまで世界各地のオブスキュアを掘り起こす〈Numero Group〉の最新タイトルにして、〈Numero〉が「あなたが所有する必要のある唯一のブギー・レコード」と豪語する超強力コンピレーション・アルバム!
8月下旬再入荷。ジャンル問わず素晴らしいコンピレーションをリリースし続けるNumeroから今度はアコースティックのソロ・ギターを取り上げたコンピレーション。いつもの事ですがマニアにはたまらないレア音源の数々ながら選曲が素晴らし過ぎで、ただ単にレア音源集で終わっていないのは流石の一言。フォーク/サイケリスナーにはお馴染みのTree PeopleとEM Recordsからも再発されたWilliam Eatonが同時にセレクトされている時点で着眼点の鋭さと豊富な音楽知識の違いは一目瞭然。60年代~70年代の音源が中心に収録されており、インストゥルメンタルものながらサイケリスナーをも巻き込む内容。全体的な統一感まで考え抜いて選曲されたようでアルバムのどの部分を聴いても最高です。この手のコンピレーションにありがちな冗長さを微塵も感じさせない良い内容ですので、ジャンル問わず全ての音楽好きにお薦めです。

8月下旬再入荷。羽根付き帽子を被り、サンフランシスコの路上でキーボードの演奏を行った伝説的女性作家、The Space Lady。
70年代終わりの活動開始から35年を経て、今回が初の正式アルバム。
話題溢れる経歴を除いても音楽性は素晴らしく、ひたすら浮遊するシンセに乗せてぼやけたボーカルがほ~~~~と高らかに舞い上がるといったもので、この素朴で楽しげな感覚はIasosやUku Kuut、Moondogらに通じる音楽の普遍的な素晴らしさがあります。そしてなにより中毒性高い!
激トリップするBorn To Be Wild (最高)を始め、Steve Miller BandのFly Like An Eagle、The Electric PrunesのI Had Too Much To Dreamといったカバー曲も披露。勿論先行シングルMajor TomとRadar Loveも収録してます!
一家に1枚級の素晴らしさです。

Indies only CLEAR Vinyl。聖なるミニマリズム の先駆者、エストニアの作曲家アルヴォ・ペルトのアルバムが〈Mississippi Records〉よりリリース!このアルバムには、ペルトの最も有名な協奏曲『タブラ・ラサ』の第2楽章である「サレンティウム」の未発表演奏を中心に4つの作品が収録されており、ボストンを拠点とする室内オーケストラ、ア・ファー・クライが演奏している。「サレンティウム」は1984年にECMからリリースされた最もよく知られたバージョンのほぼ半分の速度で、死にゆく人を癒す効果があることで知られ、緩和ケア施設でもよく使われるこの曲は(ある患者はこの曲を「天使の音楽」と呼んだことで有名)、半分の速度では息をのむほど美しく、まるで時間そのものが静止しているかのよう。他の収録作である「Vater Unser (Arr. for trombone & string ensemble)」、「アリヌシュカのための変奏曲」、「弦楽と打楽器のためのフラトレス」も美しく、充実した内容!

8月下旬再入荷。〈Mood Hut〉を筆頭としてカナダからうまれる涼しげなアンビエント・ハウスの波を一手に引き受けた名プロデューサー、Khotinによる最新アルバム『Release Spirit』が大名門〈Ghostly International〉よりアナウンス。アルバムタイトルは、ビデオゲーム『World of Warcraft』の "release spirit "というシステムから引用されたもので、「プレイヤーが死ぬと、魂を解放するように促され、亡霊となり、自分の死体を見つけて生き返る」というもの。Khotinは、これを自身の差し迫った変化と、その結果として生じる、創造的な自分を再び見つけるためのプロセスの価値ある比喩として解釈。歪んだシンセ、ブレイクビーツ、ピアノの音に、切ないサンプル、フィールド・レコーディング、その他の抽象的な断片を混ぜ合わせ、より自由で遊び心のある、アンビエント・ダンス・ミュージック作品に仕上がっています。
インダストリアル・レジェンド、Throbbing GristleのGenesis P-Orridge & Peter “Sleazy” Christophersonが監修し、自身らの〈Industrial Records〉より1981年にオリジナル・リリースされたWilliam S. Burroughsの実験音楽作品集『Nothing Here Now But The Recordings』に触発され、名門〈Sub Rosa〉がバロウズと共同でリリースした同氏の実験的作品集『Break Through In Grey Room』が〈Dais Records〉よりアナログ・リイシュー。プロデューサーのBill Richがバロウズが1961年から1976年に残した実験的な録音から86年にコンパイルした作品集。Master Musicians of Jajoukaのバロウズ録音によるフィルレコやカットアップの創始者でもあるブライオン・ガイシンとの共作などを収録。Josh Bonatiによるフル・リマスタリング仕様。
インダストリアル史にその名を刻むレジェンド、Throbbing GristleのGenesis P-Orridge & Peter “Sleazy” Christophersonらが監修、自身らの〈Industrial Records〉より1981年にオリジナル・リリースしたビートニク文学巨匠William S. Burroughsの実験音楽作品集『Nothing Here Now But The Recordings』が名門〈Dais Records〉よりアナログ・リイシュー。1980年、ニューヨークを訪れた2人がバロウズと彼の遺言執行者James Grauerholzと面会し、それまで全く聞かれてこなかったバロウズの実験音楽作品をコンパイルするという困難な作業を開始。膨大な時間を費やして集めた上げた音源はTGの解散に伴って閉鎖された同レーベルの最終リリースとして1981年春に無事発売。98年に回顧CDボックス・セットに収録されるまで静かに絶版になっていた作品。Josh Bonatiによるリマスタリング&オリジナル・アートワーク復刻仕様。
テン年代インディ・ポップ史を代表すると言い切ってもよい金字塔的傑作です。幅広い音楽好きにレコメンドします!セキトオ・シゲオの "ザ・ワードⅡ"のサンプリングや細野晴臣とのコラボレーションでもおなじみ。カナダ・ブリティッシュ・コロムビア出身、現在ロスアンジェルスを拠点に活動するミュージシャン、Mac DeMarcoが2014年に〈Captured Tracks〉から発表したセカンド・スタジオ・アルバム『Salad Days』をストック。Billboard 200でも30位を獲得した大人気作品。2012年にリリースされたデビュー作『Rock and Roll Night Club』と『2』を引っ提げた大規模なツアーの後、ニューヨークのブルックリン、ベッドフォード・スタイヴェサント地区にある自身のアパートでレコーディングし、23歳の時に作り上げた一枚。YMOにインスパイアされてシンセを大々的に導入。「よりパーソナルなレコード」と位置付けられた作品で、トラックのうち3曲は長年の恋人であったKiera McNallyへと捧げられたもの。フリーメイソンをコンセプトにした人気曲で、セキトオシゲオの"ザ・ワードⅡ"をサンプリングしている"Chamber of Reflection"は本作に収録。坂本慎太郎のファンも必聴なサイケデリック&メロウなベッドルーム/ジャングル・ポップの珠玉の大名盤。一生モノの傑作です!
PC Musicの中心人物にしてハイパーポップの父、A. G. Cook による、Charli XCX主演のモキュメンタリー作品映画のオリジナル・スコア『The Moment』。全10曲は、Cookが得意とする 硬質なエレクトロニックと、緊張感のあるシンセのうねりを軸に、クラブ・トラックの推進力と映画音楽としての陰影が同居する仕上がりになっている。Cookの作品らしく、メロディの断片や質感の変化がシーンの切り替わりのように立ち上がり、ポップと実験性を知的に融合させる独自の美学が研ぎ澄まされている。
