Electronic / Experimental
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Gigi MasinやRon Trent作品も手掛けるロンドンの要注目レーベル〈Language Of Sound〉より新物件!メキシコ出身のアーティスト、Leo Heiblumが25年間に渡って世界中から収集したフィールドレコーディングを編集して制作した壮大な時を駆けた意欲的アルバム『Encyclopedia Sónica Vol. 1』がアナログ・リリース。熱帯雨林、先住民族、動物界、都市環境まで、世界各地で採取した自然界の音から人間の営み、産業の騒音に至るまで、私たちの地球全体を音楽の巨大な源として膨大な素材を収集し作り上げた素晴らしい一枚!





日夜音楽を通してアラビック/ダブに襲撃を繰り返し続け、あまりにも膨大な音源の数々を残してきただけでなく、未だにその未発表音源までもが掘り起こされる今は亡き英国の名手ことMuslimgauze。90年代オーストラリアの地下シーンを代表する実験系名門レーベル〈Extreme〉に残した1990年傑作アルバム『Intifaxa』が 〈Other Voices Records〉と〈Kontakt Audio〉の共同で2024年度2LPリイシュー!フィールド・レコーディングと、ディープでトライバルなサウンド、サイケデリック・ハウス/リチュアル・トランスを思わせる独特のグルーヴが溶け合わされた本作は、当時のレイヴのバックルームで流れていてもまったく違和感の無いダンスフロアライクな一枚に仕上がっています。

『PHANTOM BRICKWORKS』は、イギリスの音楽家/プロデューサーであるスティーヴン・ジェイムス・ウィルキンソン、別名ビビオ (Bibio) によるアンビエント/ドローン・プロジェクトで、自然や風景、そして産業の残影が漂う場所から着想を得ている。スティーヴンは、イギリス各地の衰退していく遺跡を訪れ、それらに残る人間の痕跡を探りながら、この作品を創り上げた。
「人間は、場所に漂う空気や雰囲気にとても敏感だ。その場所が持つ歴史的背景を知ることで、それらは強まったり、劇的に変化する。何かしらの形で、音や声まで聞こえる場合もある。その場所には、きっと伝えたい想いがあるんだと思う」とスティーヴンは説明し、「2017年に『PHANTOM BRICKWORKS』をリリースして以来、これがずっと継続できるプロジェクトであることに気づいたんだ。『PHANTOM BRICKWORKS』の要素は他のアルバムにも徐々に染み込んできているけど、このプロジェクトは独自の存在でもあると思ったんだ」と続ける。
10曲のアンビエント/ドローン楽曲を収録した本作『PHANTOM BRICKWORKS (LPII)』では、新たな場所に焦点を当てている。中には自然の風景に大きな傷跡を残した興味深い場所もあれば、地元の記憶や古い映像、写真の中にしか残っていないものもある。一部は人目に触れずに沈んでしまった場所もあり、また一部は伝説や物語としてのみ存在する。即興で重ねられたピアノやバリトンギターのループの下には、労働者たちの生活の痕跡がかすかに聞こえ、自然がすべてを覆い隠してしまうことを暗示している。
最初の『PHANTOM BRICKWORKS』アルバムを発表した際に、そこで起きたことが、その場所に意味をもたらすことがあると話した。この考察は新作でも続いているんだ。今回のアルバムもほとんど即興で作られていて、以前のテクニックを使いつつも、このアルバム独自の新しい手法も取り入れている。音楽的にも場所の選定においても、馴染みのある領域を再び訪れてみた。北ウェールズが重要な役割を果たしているけど、今回はさらに広がり、歴史的な場所にも足を踏み入れてみた。世代を超えて語り継がれる物語は、時にその場所をより鮮明に描くことがあるんだ。
- Stephen James Wilkinson (Bibio)
RadioheadやTaylor Swift、Arca、Mica Leviなど、錚々たる面々を支えてきたスコットランド拠点のチェロ奏者であり、London Contemporary Orchestraにも参加するOliver Coatesが、ブルックリンのエクスペリメンタル聖地として当店お馴染みの〈Rvng Intl.〉からの4年ぶりの最新作となるオリジナル・アルバム『Throb, shiver, arrow of time』をアナウンス。残像のグラデーションを横切って舞い上がる無重力のメロディー。数々のサウンドトラック制作でも知られるこの人ならではの、シネマティックで映像喚起的な破格のネオ・クラシカル・サウンドを展開した強烈な一作!

「内なる黙示録」であり、「精神的にも音響的にも、自由な新たなレベル」に到達することを宣言した今年度最重要格の傑作。漆黒でアノマリーなエクストリーム・ミュージックの極限的存在としてこの6年間君臨してきた異能、Lingua Ignotaが、その装いを脱ぎ捨て最新名義Reverend Kristin Michael Hayterを始動。自主レーベルである〈Perpetual Flame Ministries〉より自身の作品としては5枚目のアルバムとなる2023年作『Saved!』をアナログ・リリース。これは新たなゾーンを開拓してしまったか、驚異的な内容です・・・過去のアメリカの宗教音楽に、南部のゴスペル、ロック以前のさまざまな系統のフォークやカントリーからにインスピレーションを得たというアルバム。必要最小限の楽器編成となっており、絶望的な哀愁と腐敗した香りを醸すアコースティック・ギターとピアノ、そして、自身のシンボルマークと言える地獄、はたまた魔界からの声による、辺境的で屈折したアウトサイダー・バラッドを織り上げていく、異次元の音楽。
11月上旬再入荷。ノワールで漆黒な、ポスト・インダストリアル以降のヒップホップの一大傑作!ラゴスからロンドン、そして、ニューヨークへと伸びる靭帯。ディアスポラを横断しながら、ブルース、ヒップホップ、フリージャズ、アンビエント、ゴスペルの暗い色調をキリスト教の神話やヨルバ族の民間伝承と繋ぎ留めていく、Honourの昨年の〈PAN〉からのデビュー・アルバム『Àlááfíà』が遂にアナログ化。映画的であると同時に絵画的でもある本作は、神の詩的な深遠さ、記憶に残る夢、思いがけない何気ない会話、フィールド・レコーディング、文学、一時的なもの、個人のアーカイブからインスピレーションを得た、生と死と愛をテーマにした瞑想が詰め込まれたものとなっています。
〈Merge Records〉や〈Local Action〉をまたぐアメリカのシンガーソングライターDawn Richardと同国のマルチ奏者/作曲家で、〈Double Denim Records〉や〈Cascine〉等からも作品を送り出しているSpencer Zahnの最新コラボレーション作品『Quiet in a World Full of Noise』が〈Merge〉から登場。雰囲気に満ちたオーケストラによるサウンドスケープと甘美なソウル、ジャズが融合したアンビエントR&Bの傑作!
南カリフォルニア出身のアジア系マルチ奏者、プロデューサー、ソングライター、ヴィジュアル・アーティストのGinger Rootによる3枚目のLP作品『SHINBANGUMI』が、名門〈Ghostly International〉から登場。1970年代と80年代の音楽、特に日本のシティポップと、フレンチ・ポップからフィラデルフィア・ソウル、70年代初期のポール・マッカートニーに至るまで、都会的なポップスとの創造的かつ文化的な対話の中で育った、アジア系アメリカ人としてのリューのレンズを通して形作られた、手作りながらも完全に磨き上げられたシンセ・ポップ、オルタナティヴ・ディスコ、ブギー、ソウルの数々を全12曲収録。

日本の幽霊話のジャンルの1つである怪談。その怪談の持つ闇の中の美しさや「Lost Japanese Mood」(失われた日本のムード)と称する雰囲気を、精巧な作曲構成に落とし込んだ冥丁の1stアルバム『怪談』(2018年)は、Pitchforkの「Best Experimental Albums of 2018」への選出をはじめ、Bandcamp、The Wireなど様々な海外メディアから賞賛され、世界のアンビエント〜エクスペリメンタルシーンに冥丁の名を確立し、その後リリースされる『小町』『古風Ⅰ』&『古風Ⅱ』などの「Lost Japanese Mood」を主題にしたシリーズの最初のアルバムであり、冥丁独自の音世界と卓越した音楽性を示した重要作。
日本各地に伝わる伝説や幽霊話に独自の解釈を加えて文学作品に昇華させた小泉八雲の名作『怪談』は、本作の方向性に大きなインスピレーションを与えており、「漣(さざなみ)」「骨董」「障子」「筵 (むしろ)」などの楽曲は、小泉八雲作品へのオマージュと言える。また、漫画家・水木しげるからも影響を受けており、「塔婆 」や「地蔵」は水木氏の漫画『ゲゲゲの鬼太郎』へのオマージュとして制作された。
このように、日本の重要な芸術から影響を受けた本作には、明らかな不気味な要素だけではなく、ユーモア、情緒、そして哀愁も、まるで霧で濡れた苔のように視覚的に表現されている。さらに、ローファイ・ヒップホップの新しい波に興味を持った冥丁はその要素を再編して絶妙に織り混ぜ、繊細なバランスで怪談の持つ和の雰囲気を構築した。
本5周年記念盤は、オリジナルリリース元のEvening Chantsと、『古風』シリーズをリリースしているKITCHEN. LABELという2つのシンガポールのレーベルによる共同リリースとして、ボーナストラック2曲を追加、カラーヴァイナル(スモークヘイズ)。マスタリングはテイラー・デュプリーが担当。
2022年にノルウェー・トロンハイムでバスクラリネット奏者のVille Lähteenmäkiを中心に結成されたフリー・ジャズ・トリオによるアルバム同年の『Introducing: Ville Lähteenmäki のデビュー・アルバムをフィンランドの地下レーベル〈Ultraääni〉よりストック。シックで土の匂いのする、明白なリリシズムを抑制しながら展開するフリー・ジャズ作品。その中で霊的な旋律、唄のようなサックスが進行する様子は、フリー・ジャズのひとつのお手本のように響いています。その周辺のファンには是非体験して欲しい作品。限定300部。

版元完売。フィンランド・ヘルシンキを拠点に活動するサウンド・アーティストであり、これまで〈LAAPS〉や〈Students Of Decay〉〈Longform Editions〉〈Lal Lal Lal〉など各地の優れた実験系レーベルから作品を送り出してきたOlli Aarniが2023年に同国の地下レーベル〈Ultraääni〉より発表したアルバム『Tuokioita』をストック。リリカルで透明な即興演奏として実に珠玉であり、その瞬間に紡ぎ出される旋律、編まれる時間の美しさは他に類を見ません。フォークミュージック的な牧歌的なトラックや、ある意味でポスト・クラシカル的な和声進行が瞑想に収束するような一枚。限定300部。

音楽の捉えどころのない性質を探求し、音符自体を超えた自由な即興の瞬間を捉えた逸品!フィンランドのジャズ・マルチ楽器奏者Roope NiemeläとHenri IjäsからなるSolar Unity Ensembleによる2019年から2023年のレコーディング・セッションを収めた傑作アルバム『Upstream』をフィンランドの地下レーベル〈Ultraääni〉よりストック!スピリチュアル・ジャズにおけるスピリチュアル、という原義にまさしく忠実な、瞑想的かつ霊的で美しいジャズ・ミュージックを収めた24年作。チルで抑制的に進行する楽曲展開も、コルトレーン的なサックスの音響も大変素晴らしい。限定500部。

日夜音楽を通してアラビック/ダブに襲撃を繰り返し続け、あまりにも膨大な音源の数々を残してきただけでなく、未だにその未発表音源までもが掘り起こされる今は亡き英国の名手ことMuslimgauze。90年代オーストラリアの地下シーンを代表する実験系名門レーベル〈Extreme〉に残した92年作『Zul'm』が〈Kontakt Audio〉から初アナログ化!Muslimgauzeならではのトライバル、祝祭的な側面が強く顕れた、ビートが強靭でクラブ・ユースな一枚。鉄板のダークアンビエント的な感覚とドープなビートの交錯も、中東的な質感を提示する呪術的なトラックも併せて楽しめる秀逸な内容です!
Steven Stapleton率いる英国ノイズ/コラージュ代表ことNurse With Woundが自身らの〈United Dairies〉から1992年にリリースした人気作『Thunder Perfect Mind』が〈Infinite Fog Productions〉から3LPアナログ再発!悪夢的であり、露悪的という意味のインダストリアル・ミュージックのひとつの王者といえる名盤!軋みを上げるビートと悪意のマッシュアップのような感触。彼らのサウンド・コラージュ的側面におけるノイズ・ミュージックとしてのそれやシネマティックな要素が溢れ出た、キャリア異色品。
寺田創一の金沢明子ハウスミックスに通じるストレンジな和物ハウスも収録!当店でもベストセラーな、細野参加の『弁才天』や日本最初期のニューエイジ作品でもある激レア作品『新中国』などの傑作も有名。加山雄三の従兄弟にして、彼の「ザ・ランチャーズ」にも参加した国産Prog/Psych重鎮、喜多嶋修の96年のアルバム『Beyond the Circle』が、先日宝達奈巳の1stのアナログ化を敢行した米国の〈Forest Jams〉より初めてのレコード盤にて公式再発!スピリチュアルでメロディアスであると同時に、エネルギーに満ちた音楽。第四世界ダンス・ミュージック/バレアリック視点からも大変秀逸な、ミニマルで優雅な桃源郷の音楽。緻密に構築された旋律がギターや電子音響、フルートとして絡み合う珠玉の時間の中で、民族音楽的な要素やオブスキュアな美的感覚が提示される逸品です!

Manuel Göttschingの『Inventions For Electric Guitar』やMike Oldfield『Tubular Bells』、初期のTangerine Dreamなどのファンにも!フランスの名プログレバンドAngeとそのマネージャーJean-Claude Pognantが創立した伝説的なプログレッシヴ・ロック・レーベル〈Crypto〉から78年に発売された、同国の謎めいたマルチ楽器奏者Michel Moulinié (1945-2022)の唯一作として知られる傑作ニューエイジ盤『Chrysalide』。2020年にブート再発CDも出ていましたが、〈WRWTFWW Records〉より待望の公式再発!12弦ギターとベース、バイオリンで彩る、ミニマリストの瞑想、宇宙的なサウンドスケープ、アンビエントと人間的な温かさが融合した作品。コスミッシェ・ムジークとして高い完成度を誇りながら、ニュー・アメリカーナさながらの12弦ギターが冴え渡ります。寄せては返す波のように響く宇宙的な電子音響が、リスナーを瞑想の旅に導くニューエイジ美盤。未発表ボーナストラック1曲追加収録。
ベルギー版〈Music From Memory〉としてニューエイジ再興に多大な影響を及ぼしたことでも有名、昨今は自国のカルトで屈折的な地下音楽の発掘へ専心してきた同国の名門レーベル〈STROOM.tv〉からも作品を発表する、ギリシャ出身の女性ハープ奏者Sissi Radaの最新作が、トイ・トニックスのサブレーベル、〈Kryptox〉から登場。
ギリシア神話に登場する冥界の女王であり農業神でもあるペルセポネーのオマージュであり、オーバーダブやその他一切の機材を使わず45分全編奏でられた瞑想空間。

ノイエ・ドイチェ・ヴェレとニューヨーク・ノーウェイヴの大洋を繋ぐ伝説的カルト・バンドIke Yard。幻の2nd LPとなるはずだった秘蔵音源達を収めた恐るべき作品『1982』が〈Dark Entries〉から登場!これらのうち4曲のみが、2006年に〈Acute Records〉から発売された『1980-82 Collected』に収録されていましたが、今回遂にコンプリート版が登場。1981 年に〈Les Disques du Crépuscule〉から EP をリリースし、続いて1982 年に〈Factory〉から伝説的なセルフタイトルの LP をリリースするも、ますます挑戦的となる彼らの音楽を業界がリリースするペースが遅いことに不満を抱き、1 年以内に惜しくも解散してしまった、彼らの幻の2枚目のアルバム。ドープで悪夢的、尚且つクールで病んだ質感の珠玉の逸品。鈍く光る質感のシンセや腐食したヴォーカルなど、インダストリアル/シンセ・パンク周辺の愛好家の琴線に触れる作品。悪夢の底をじわじわと進むような、ディープな感覚を味わえます。Liaisons Dangereuses から Beau Wanzerまでのポストパンクや刺激的なエレクトロニクスのファンにとって必聴です!
