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UKアンダーグラウンドのジャングル/ハードコアを支えるレーベル〈Heavy Sounds〉の10番記念リリースとして登場した、Dope On PlasticとQuaadによるスプリット12"。1980〜90年代の家庭用コンピュータAmiga の音楽制作ソフト使って作られた曲アミガ・チューンの魅力を前面に押し出しており、その独特の音質・制作方法が堪能できる。A面ではDope On Plasticが、太いキックと高速ブレイクを軸にしたレイヴ直系のジャングルを展開。粗削りながらも勢いに満ちたサウンドは、90年代のDIY精神をそのまま現代に蘇らせたような強度を持つ。一方B面のQuaadは、金属的なサンプルや変則的な展開を取り入れたダークで実験的なアプローチが特徴。両者のスタイルが鮮やかに対比され、スプリットの醍醐味が楽しめる一枚。

フライング・ロータスやザ・シネマティック・オーケストラのライヴ・メンバーとしても活躍してきた他、サンダーキャット作品の制作への参加、さらには世界有数の現代音楽アンサンブルであるクラングフォラム・ウィーンとの協働もするウィーン生まれの天才演奏家/プロデューサー、ドリアン・コンセプトが最新アルバムを〈Brainfeeder〉よりリリース。
本作は、オリヴァーにとって3枚目のスタジオアルバムで、彼のユニークで美しい音のタペストリーとワイルドでエンターテイニングなキーボード捌きが堪能できる作品に仕上がっている。
ゆったりとしたアレンジとフィードバックされたサウンドスケープ、そして歌詞のフレーズよりもむしろ一つの楽器として彼自身の不可解なボーカルの断片が散りばめられており、リラックスした静かな自信と親密さを持つレコードとなっている。すべての要素とレイヤーは、意図的に編集することなく録音されている。
また、印象的なアルバム・アートワークはオーストリアのアーティストKurt Neuhoferが手がけている。
ハープ奏者ドロシー・アシュビーのCadetより発表されていた1969年代表作がヴァイナル再発!アフリカ音楽の要素を多分に取り入れたパーカッシブな曲にドロシー・アシュビーの美しいハープの音色が共鳴する傑作。
限定300部クリア・ヴァイナル仕様。宇宙一グルーヴィーなハープ奏者ドロシー・アシュビーの1958年にカデットから発表した作品。アフロなパーカッションと幻想的なハープ、ドリーミーでストーリー性のあるアレンジが繰り広げる非現実的なまでの音とモダールな世界。
限定300枚クリア・ヴァイナル。宇宙一グルーヴィーなハープ奏者ドロシー・アシュビーが1957年に〈Regent〉から発表したデビュー・アルバムが久々リイシュー!フランク・ウェス(フルート)、エディ・ジョーンズ(ベース)、ウェンデル・マーシャル(ベース)、エド・ティグペン(ドラム)といった大変個性的なコンボを率いてレコーディングされた最初期の大傑作。
限定300部、クリア・ヴァイナル仕様。名ジャズ・ハーピスト女史、Dorothy Ashbyの61年名作が再発。スッと染み込むような淡さ、心に余裕が満ち溢れた潤いある響きとと躍動するリズムの絡み合う旋律が煌めく素晴らしい一枚です。マイルスやキャノンボール・アダレイ、ジョン・コルトレーンのアルバムで熱い演奏を繰り広げたJimmy Cobbもドラムスで参加しています(!) 、オリジナルは入手困難。

『ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド』でも78年作『Waillee Waillee』を紹介した、ハンマード・ダルシマー、ハーディ・ガーディ、チターを始めとした古楽器を操るオブスキュアなUSフォークSSW、Dorothy Carterによる76年デビュー作『Troubadour』が〈Drag City〉からアナログ再発!本作では、Carterはハンマーダルシマーとプサルタリーに加え、フルートを演奏。アパラチアの民謡や古代の詩篇、賛美歌、スコットランド、アイルランド、フランス、イスラエルといった国々のメロディーと共にフォーク・ミュージックの意欲的な解釈を行ったアルバムにして、まるで空想的なワールドミュージックの庭園のような一枚!ニューエイジ〜ドローン・フォーク好きの方にもオススメです!

アンダーグラウンド・ヒップホップのベテランMCでありcLOUDDEADのメンバーとしても知られるdoseoneと、NYのプロデューサーSteel Tipped Doveによるコラボレーション・アルバム『All Portrait, No Chorus』。本作はdoseoneがなんとShrapKnelの音源に強い刺激を受けたことをきっかけとして、Doveから受け取ったビートパックをもとに一気に楽曲制作が進められ、その後、Andrew Broderがターンテーブルで加わり、さらにOpen Mike Eagle、Myka 9、M. Sayyid、Fatboi Sharif、そしてbilly woodsといった異才たちをゲストに迎えて完成に至った。アルバムは重厚かつ変則的なリズム、サイケデリックな断片、ジャジーで映画的なサウンドを縫い合わせた多彩なビートに、doseoneが鋭くねじれたフローを乗せることで独特の緊張感を生み出している。特にbilly woodsとの共演曲「Wasteland Embrace」は本作の白眉で、cLOUDDEAD時代を思わせるdoseoneの言葉のアクロバティクスとDoveのサイケデリックなサウンドが溶け合っている。アルバム全体を通じて、過去をなぞるのではなく常に前進する推進力が強く感じられ、〈Backwoodz Studioz / Rhymesayers〉の系譜に連なる実験精神と、アンダーグラウンド・ヒップホップの新たな可能性を切り開く意志が鮮明に刻まれた傑作。

今年度ニューエイジ/アンビエント作品でも屈指の内容、大変素晴らしいです!!Weird Weatherの片割れで、〈MAP Studios〉のスタジオ・エンジニアとしても知られるDuncan Thornleyの変名Double Geography。〈Invisible, Inc.〉に残した天上ニューエイジ傑作『The Indoor Gardener』や、Basso主宰の〈Growing Bin〉からの前作でも知られる同氏の最新アルバム『Open Water』がアナログ・リリース。ゆったりとしたアンビエントに傾倒した本作では、「水、儚さ、逃避」がテーマに。束縛される事なく、自由に流れるサウンドを晴れやかに表現したバレアリック/アンビエント珠玉の傑作!限定300部。
オリジナルは10万円超で取引もされている激レア盤。1975年に若きシンガーソングライター、ダグ・ファイアボーがバージニア州ロアノークの安モーテルにこもってわずか3日間で吹き込んだ私的で濃密な一枚『Performance One』。ナッシュビルの音楽シーンに飛び込みたいという夢を胸に、全曲を自ら書き、自ら歌い、ギターをつま弾く。伴奏にペダルスティール奏者を一人だけ招き、カントリーやフォークを土台にした、淡く霞がかったようなコズミック・アメリカーナの秘宝。都会のスタジオ録音とは無縁の、閉ざされた部屋に染み込むような音の質感が魅力で、そこには夢への焦がれと孤独な旅の匂いが同居している。当初は小さなグレーマーケット・レーベルからひっそりと流通しただけで、長く知る人ぞ知る存在だったが、このたび〈Numero Group〉が50周年記念としてリマスター。くすんだ質感や漂うような空気感を保ちながらも細部をくっきりと浮かび上がらせ、当時の生々しさと儚さを、現代に甦らせた価値ある再発。

Tin Man名義でお馴染みのカリフォルニア出身のアシッド仙人、Johannes AuvinenとAAAAとして知られるメキシコ人エレクトロニック・ミュージック・プロデューサー、Gabo Barrancoが、2019年のアルバム『Silent Cities on Acid Test』に続いてDOVSとして再集結!2ndアルバム『Psychic Geography』を地中海バレアレス諸島メノルカを拠点にアンビエント作品を発信する〈Balmat〉よりリリース!!前作で特徴的だったダンスフロアのグルーヴを排し、ドラムレスで製作された本作は、不確実で抽象的な電子音の連なりが瞑想的で高サイケデリックスなアンビエント作品であり、Roland TB-303、Juno G、Prophet 5、Elektron Octatrack MKII、Make Noise DPO and René、Mutable Clouds、Roland SH-101、Behringer TD3、Sherman Filterbankなどを使用した、数十年前のアンビエントやコズミック・ミュージックを思い起こさせるアナログ機材やモジュラーシンセによるリッチなシンセサウンドも魅力的。回路から発する熱が空気を温めているのが感じられるよう!!
ラスタファリ運動の一翼を担ったジャマイカ・キングストンのレゲエ・シンガー&DJであり、ジョニー・ロットンにも賞賛され、パンクロッカーにも人気を博したDr. Alimantadoによる、チャック全開で堂々と街中を闊歩する姿がまさにベスト・ドレッサーなクラシック・アルバム。Black Ark, King Tubby's, Channel One, Randy'sと数多くの名盤を世に送り出したスタジオで録音された音源をまとめて収録した名盤ルーツDJアルバム。名リディムの数々にルーディでキレたトースティングを乗せて新しい世界を描いていくストレンジ&キラーな一枚です!

Dr. K. Gyasi & His Noble Kingsによる、ガーナ・ハイライフ史の中でも特に重要な位置を占める1974年作『Sikyi Highlife』が、〈Strut〉から初めて正規リイシュー。Akan族の伝統舞踊sikyiのリズムを土台に、ギター・バンドとしては初めてオルガンとホーンを本格導入した革新的な作品で、当時の音楽シーンが伝統とモダンの狭間で大きく変化していく瞬間をそのまま刻んでいる。両面ともにノンストップのメドレー構成で、ギターの細かなフレーズ、跳ねるパーカッション、そして厚みのあるホーンが途切れなく続き、当時のダンスバンドの熱量がそのまま伝わる。ボーカルは伝統的なAkan族のモーダルスタイルを踏襲したハイライフとしての真正なものでありつつ、70年代の都市部の空気感や新しいサウンドへの意欲が自然に溶け込んでいる。Noble Kingsのメンバーには、後にガーナ音楽を支える名手たちが多数在籍しており、バンドとしての成熟度も高い。オリジナル盤はガーナ国内で大ヒットし、Gyasiが「Dr.」の愛称で呼ばれるきっかけにもなった名盤。一つのジャンルがアップデートされた瞬間を捉えた、音楽史的にも貴重な一枚。
ポートランド出身のミュージシャン、Brian Mumfordによるソロプロジェクト、Dragging an Ox through Waterが2008年に発表した作品であり、後にYellow SwansのPete Swansonのレーベルである〈Freedom To Spend〉や日本の名インディ・レーベル〈Sweet Dreams Press〉からもCD盤がプレスされた名作!インダストリアルやノイズ、パンクへの偏愛を詰め込んだ、アウトサイダーな雰囲気が全編に漂う、脱線的でアングラなカントリー・ミュージックの傑作!
Arthur Russellのカバーも収録。ポートランドの地下シーンが育んだ孤高の音楽家Brian Mumfordによるプロジェクト、Dragging An Ox Through Waterの12年ぶりとなる新作『Whole Earth Catalogued』が〈Mississippi Records〉から登場。アコースティック・ギターの素朴な響きと、アナログ電子音が同じ地平で溶け合う、唯一無二のサウンドで、John PrineやArthur Russellのカバーも収録し、原曲の骨格だけを残して幽玄で詩的な電子フォークへと再構築している。ローファイでありながら緻密、DIY精神と音響美学が共存。かつてのカウンターカルチャーの聖典『Whole Earth Catalog』を想起させるタイトル通り、Dragging An Oxの音楽は、フォークと電子音の雑多な寄せ集めでありながら、どこかDIYの思想やカウンターカルチャーの匂いがある。私たちが忘れかけていた、手触りのある自由を思い出させてくれる、詩的な作品。


今年の国産ニューエイジ/アンビエント重要物件を漸く入荷!個人的にも大好きなユニットです。CD Age以降の日本のニューエイジを特集した画期的コンピレーション『Heisei No Oto』でもピックアップされた本邦の女性アーティストであり、LUNA SEAのSUGIZOらとの"LE FOU"や”かけら風”としても活動。妖しげな企画盤やアンビエント作品の数々で知られる今は亡きカルト・レーベル〈FOA Records〉から傑作群を送り出してきたNORIKO(奇しくもPOiSON GiRL FRiENDと同じノリコ!) による伝説的ユニット、Dream Dolphinが1996年から2003年に残した激レアな作品群からトラックを選りすぐったコンピレーション・アルバム『Gaia: Selected Ambient & Downtempo Works (1996-2003)』が〈Music From Memory〉から登場!!!!!
楽曲のほとんどが今回初のヴァイナル・リリース!高校でいじめに遭った際に触れたラジオから流れるダンス・ミュージックを創作の源へ、「前世はイルカだった」という一途な信条から命名されたこのプロジェクトは、SUGIZOや越智義朗、Kim Cascone (Heavenly Music Corporation)らによる推薦文が掲載された4作目『Atmospheric Healing』からの「Take No Michi」が『Heisei No Oto』で紹介されたことをきっかけに世界的な再評価が一段と大きく進展しました。「おでかけアンビエント」を掲げ、異常系トランステクノから深海アンビエント、ヒーリング・トラックまで無数の作品を制作、独自の音楽/人生観を突き詰めてきたNORIKOの足取りをレフトフィールドな目線から辿っていく今年度最重要クラスのコンピレーション・アルバム。選曲はやはり〈Revelation Time〉のEiji Taniguchi氏。まさしく一生モノであり全音楽好きマスト。
