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実験的コレクティヴSplitter Orchesterの一員であり、〈Editions Mego〉や〈Black Truffle〉などからの傑出した作品で知られる昨今要注目の豪州出身の女性作家Julia Reidyと、数々の実験的グループやユニットに参加するイタリア出身のパーカッショニストAndrea Belfiによるコラボアルバムが〈Marionette〉よりアナログで登場!オーストラリアとイタリアという、それぞ!地球の反対側の出身地という背景の違いがありつつも、共に長年ベルリンで活動を行ってきたミュージシャン同士による初のコラボレーション作品。土着的な美しさとポスト・ミニマリズム、現代ジャズ的な力強さの三位一体による、叙情的で優美なポスト・ロックの傑作。両者のアプローチには多くの共通点があり、作曲の正確さとエレクトロアコースティック的な厳密さを、即興の自由、リズムの脈動の即効性、そして、叙情的な感性と融合させています。 Joe Taliaがマスタリング&ミックスを担当、Noel Summervilleによるカッティング仕様と盤質も万全!
イタリアのサウンドアーティストAndrea Borghiによる、VHSテープと再生装置そのものを素材にした最新作『Palsecam』。磁気テープの揺れ、機構の摩耗、劣化といった旧メディアの物質的な痕跡を直接扱い、機械が記録を読み取る瞬間の振動や歪みをエレクトロアコースティックな音響として提示する。ここで響くのは懐古的なフィルムノイズではなく、機械の内部が自律的に動いているような触覚的な音。ざらついた低域のノイズ、金属的なクリック、磁気の揺れが層を成し、光と影のようなコントラストを生む耳で感じるキアロスクーロが特徴的。遠くでかすかに揺れる映像の残骸や声の断片が、機械ノイズと混ざり合い、記憶の残響と物質の現在性が同じ空間に存在するような独特の質感をつくり出す。VHSというしばしば軽視されるフォーマットに新たな価値を与え、音と物質の関係を探るBorghiの美学が鮮やかに表れた一枚。

民俗音楽のルーツと言語を軸にしつつ、声・アコーディオン・ギターを再構築するアコースティック・アヴァン・トリオRadisによる、イタリアとノルウェーをまたぎ、3年にわたる録音を経て完成した初録音作『Radis』。Andrea Giordanoが歌うのは、絶滅の危機にあるピエモンテ語の詩人たちのテキストで、言語そのものの響きを音として扱うアプローチが、静けさの中に深い情感を浮かび上がらせる。Kalle Mobergのアコーディオンは微細な揺らぎや空気の震えを強調し、Jo David Meyer Lysneのギターは楽器というより、木材や弦の振動そのものを触っているような質感が前に出ている。オープニング曲にはMario Gabolaがゲスト参加し、拡張奏法によるアルトサックスがさらに音響的な奥行きを加える。息づかいやノイズの細部まで丁寧に浮かび上がらせ、空間そのものが音楽として立ち上がるような立体感あるミックスも含めて、フォークの影とアヴァンギャルドの実験精神が自然に溶け合う、静謐かつ前衛的な北イタリア音楽。


〈Mille Plateaux〉や〈iDEAL Recordings〉にも作品を残すスウェーデンの電子音楽の名手Andreas Tilliander(TM404)と、ジャズ・トランペッターGoran Kajfešによるコラボレーション作品『In Cmin』が〈Kontra Musik〉からアナログ・リリース!TB-303のベースラインやアナログ/デジタルシンセによる音響彫刻と、Kajfešのトランペットやフルートが交錯し、月面や神話的な風景を想起させる音世界を構築。Terry Rileyの『In C』へのオマージュとして、Cマイナーでの即興演奏を展開しながら、ジャズとアンビエントの境界を越えた新たな地平を切り開いていく一枚です。

Andrewと私が一緒に作った最初のアルバム「The Days After」は、2003年にThree Poplarsからリリースされ、その後2007年に2曲目の「Flaxen」を新ヴァージョンに差し替えてFaraway Pressから再発されました。
昨年の秋、過去のアーカイブを整理する過程で「The Days After」の最初期ヴァージョンを発見しました。そこには、創造的なプロセスにおいて何かが始まる時に生まれる興奮と、今となっては再現できないアイデアの輝きがありました。私たちは公式にリリースすることに合意し、誰よりも信頼するマスタリング・エンジニアであるDenis Blackhamにアルバムに新たな命を吹き込んでもらうよう依頼しました。Denisの素晴らしいスキルにより、アルバムは本来あるべき姿に生まれ変わりました。
あれから23年、私たちは常に一緒に長い道のりを歩んできました。このアルバムのタイトルが「The Years After(数年後)」となったのはそんな理由です。本当は「23年後」なのですが、それは個人的な話です。(Siren Records)


OrganumのDavid JackmanやNew Blockaders、Giancarlo Toniuttiといったノイズ・レジェンドたちとのコラボレーションや、Christoph Heemannとの伝説的プロジェクトMirror(1999-2004)の活動でも知られ、英国にて40年以上に静かに影響を与え続ける音楽を生み続けてきたAndrew Chalk。最初期のインダストリアルな作風から、近年の繊細なギターやキーボード、コラージュを用いた楽曲にまで及ぶ長いキャリアを、凝縮した形で提示するような作品『Mystical Obscurant』。近年制作した音源をまとめたもので、ギターの微細な倍音、霞んだ鍵盤、環境音の粒子がゆっくりと重なり、光と影がゆっくり移ろう風景のような音響が広がる。淡い光を放つギターが宗教的な静けさを帯び、ミニマルな反復が穏やかな流れをつくる。環境音やループが絵の具の層のように重なり、コラージュ的な構造が静かに展開する。彼が築き上げた様々な音楽言語を映し出した楽曲群でありながら、どれも一貫して控えめな美しさがあり、抑制と余白の美学に貫かれた静謐な音響作品。



OrganumのDavid JackmanやNew Blockaders、Giancarlo Toniuttiといったノイズ・レジェンドたちとの仕事でも古くから知られる、英国にて孤高にドローンを造り続ける巨匠。Christoph Heemannとの伝説的プロジェクトMirror(1999-2004)の活動でも知られている重鎮Andrew Chalk。2006年に録音されていた作品が、自身のレーベル〈Faraway Press〉より初フィジカル化。サイン入り、超限定25部。

OrganumのDavid JackmanやNew Blockaders、Giancarlo Toniuttiといったノイズ・レジェンドたちとの仕事でも古くから知られる、英国にて孤高にドローンを造り続ける巨匠。Christoph Heemannとの伝説的プロジェクトMirror(1999-2004)の活動でも知られている重鎮Andrew Chalk。2005年に録音されていた作品が、自身のレーベル〈Faraway Press〉より初フィジカル化。サイン入り、超限定25部。


Andrew Peklerによる幻想的な音響世界を深く探求する作品『New Environments & Rhythm Studies』が〈Faitiche〉より登場。長尺で没入的なコンポジションと、短く断片的なスケッチ風トラックに分かれ、人工的なフィールドレコーディング風の音響や滑らかな電子音テクスチャ、ゆらぐパーカッション、そして穏やかな旋律を自在に交差させている。この作品の核心にあるのは、自然と人工の音の関係性で、たとえば「Globestructures」や「Cymbals In The Mist」などでは、生態音のように聴こえるが、実際は完全にシンセサイザーで構築された音響環境。一方で、「Cumbia Para Los Grillos」や「Fabulation For K」では、コオロギや昆虫の音を録音・ループしてリズムのトリガーとして使い、そこにメロディーを重ねることで、有機的でありながらどこかズレたビートを生み出している。収録された6つの「Rhythm Studies」もまた、自然音と電子音の境界を遊ぶようなアプローチで、音楽とフィールドレコーディングの区別を曖昧にしている。全体としてこのアルバムは、エキゾチカや民族音楽学といった、西洋的な視点から他文化を“再現”しようとした過去の音楽スタイルを、あくまで想像の産物として再描写しようとする試みだとも言えて、実在しない場所の音、存在しない環境のリズム。それらを丁寧に、しかし大胆に構築し直したサウンドは、想像力と耳を刺激する作品になっている。

