sferic
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豪州・シドニー出身のインストゥルメンタル・ヒップホップ/アンビエント・プロデューサー 990x。Lil'Bの先駆的な初期作品やClams Casinoのクラウド・ラップ作品から影響を受けて作り上げたという、至福のチル・アンビエント~ヒップホップ作品が〈sferic〉から登場!滑らかな808ベースと歯擦音のトリル、蒸気のように浸透するパッド、夜行性のメロディーに至るまでの、独自の美学に裏打ちされた孤高ののメランコリックな世界観が発揮された内容となっています。マスタリングをMiles Whittakerが担当、Rashad Beckerによるマスタリングと盤質も万全です!限定300部。

大推薦!Anyことアナスタシア・パテリスによる新作『MEGA MERCY』が〈sferic〉より登場。クレタ島でのスクワット生活と教会のスピーカーから鳴った深夜のギリシャ正教の説教から着想を得たという、非常に個人的でユニークな作風で、ビートテープやフィールド録音の断片、粗野なサンプルが雑然と組み合わされながらも、どこか禅的な静けさや慈しみが感じられる構成になっている。ハープの音が精神的な軸として通底していて、そこにティルザやアストリッド・ソンネ、ナラ・シネフロあたりに通じる雰囲気が漂う。全体を通して、都市の喧騒から離れたスローで曖昧な時間感覚が支配していて、どの曲も明確な展開を持たず、湿った夜のような、浮遊する感覚が続く。焼けた地中海の風景と内省的な音の断片が織りなす、いびつで美しい幻視の記録。

Jake MuirにSpace Afrika、Roméo Poirierなど、水彩でモノクロームな実験的ディープ・テクノ〜アンビエントを中心に大いに絶景を生み出してきた、昨今カルト的な人気を博すマンチェスターの名所〈Sferic〉から超重要物件!昨年作『The Heart of Anchoress』も話題を呼んだばかりのロンドン拠点のストリートダンサー/ミュージシャン/パフォーマーであるBianca Scoutによる最新作『Pattern Damage』のアナログ版も遂に到着。明らかに過去最高作を更新した一作!!〈Ecstatic〉からのRomance作品やLaurel Haloの昨年作に喰らった人も確実の今年度最優秀賞なモダン・クラシカル/ヒプナゴジック・ポップ・アルバムで大変オススメです!



Jake MuirにSpace Afrika、Roméo Poirierなど、水彩チックでモノクロームな実験的ディープ・テクノ〜アンビエントを中心に大いに絶景を送り出してきた、昨今カルト的な人気を博すマンチェスターの名所〈sferic〉からは、Joshua Reid & Joshua Inyangによる〈Dais Records〉や〈Where To Now?〉にも作品を残すエクスペリメンタル・デュオSpace Afrikaが18年に発表した実験的ダブ傑作が23年度リプレス!Basic Channel & Rod Modell直系のダブ&水属性のアンビエント・サウンドを、広々としたシンセ・サウンドでナビゲートしていくディープで神秘体験的な一枚!ミニマルな音像が時間をかけてゆっくりと変化していく具合もまた気持ち良い、このレーベルを代表する傑作盤の一つ。PoleことStefan Betkeの手により〈Scape Mastering〉にてマスタリング&カッティング。


ウクライナのアーティストXTCLVRによる、アンビエント・トラップ×ダブ・テクノの靄がかったヴェイパー感が特徴的なデビュー・アルバム『Blessed Loops』が〈Sferic〉から到着。逃避的な美しさと幻覚的で不安定な音の風景は、キエフでの戦時下、宵闇の中の外出禁止令と砲撃音に囲まれながら制作されたという背景が、そのまま音の質感に刻み込まれているよう。全体を通して、言葉にならない声が霧のように漂い、ビートはくぐもり、テクスチャはぼやけ、感情はにじむ。逃避と現実、パーティの余韻と破壊の残響が同時に鳴っているような感覚で、BSW948、OB3TH、Indyら多彩なゲスト陣も幻影に拍車をかけている。幻想的な逃避と、残酷な現実の記録のはざまに存在する、退廃と美の入り混じる音のドキュメント。


イーサリアルなアンビエント・ラップの珠玉の一枚、大変素晴らしいです!NY拠点のヒップホップ作家 Yungwebster による、アンビエント・ラップ/クラウドラップ/エクスペリメンタル・ヒップホップを横断する、都市の孤独感とデジタル時代の感情の断片を、テンポ操作と音響処理によって再構築するようなアルバム『II』が、マンチェスターを拠点とする〈sferic〉から登場。多くの楽曲には「reg+fast」「reg+slowed」などの表記があり、同じトラックを異なる速度で再提示することで、時間感覚や感情のニュアンスを変化させる試みがなされている。たとえば「txts red on imessage」は、スローなバージョンで、iMessageの既読通知にまつわる不安や期待の揺れを、エフェクト処理されたヴォーカルと浮遊感のあるビートで描き出す。一方、「Crazy8keepyaclose」は、同じく速度操作を用いながらも、高速ビートと断片的なラップが交錯することで、緊張感と焦燥感を強調したクラブ仕様のトラックとなっている。これらの速度バリエーションは、リミックスというよりも曲自体を再構築する手法として機能している。プロダクションには Space Afrika、Isaacrohr、Mochi、Rxmer らが参加、低域の重さと空間の広がりを両立させた音響が見事で、Rashad Becker のマスタリングがそのディテールをさらに際立たせている。ヒップホップでもアンビエントでもない、2020年代の新しい叙事詩というべき一枚。

