marionette
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実験的コレクティヴSplitter Orchesterの一員であり、〈Editions Mego〉や〈Black Truffle〉などからの傑出した作品で知られる昨今要注目の豪州出身の女性作家Julia Reidyと、数々の実験的グループやユニットに参加するイタリア出身のパーカッショニストAndrea Belfiによるコラボアルバムが〈Marionette〉よりアナログで登場!オーストラリアとイタリアという、それぞ!地球の反対側の出身地という背景の違いがありつつも、共に長年ベルリンで活動を行ってきたミュージシャン同士による初のコラボレーション作品。土着的な美しさとポスト・ミニマリズム、現代ジャズ的な力強さの三位一体による、叙情的で優美なポスト・ロックの傑作。両者のアプローチには多くの共通点があり、作曲の正確さとエレクトロアコースティック的な厳密さを、即興の自由、リズムの脈動の即効性、そして、叙情的な感性と融合させています。 Joe Taliaがマスタリング&ミックスを担当、Noel Summervilleによるカッティング仕様と盤質も万全!

尖鋭的ダンスレーベル〈Baroque Sunburst〉の主宰者としても知られるイタリア出身ロンドン拠点のDJ/プロデューサーのAndrea Ottomaniの別名義であるBig Handsによる『Thauma』が〈Marionette〉よりアナログで登場。嵐に見舞われながら地中海を横断していた二晩連続の夢の中で構想され、その時の夢で見たままの音と構造を保存することを意図して制作された本作には、イタリア、ギリシャ、エジプト、トルコなど地中海を旅した際に録音されたベルやバラフォンなどの打楽器や、才能あるミュージシャンたちとのコラボレーションが収録されている。パレスチナのアーティスト、بنت مبارح(Bint Mbareh)による演奏やアラビア語による歌、バスター・ウッドラフ=ブライアントによるスピリチュアルなサックスなどと共に、フィールド・レコーディング、セミの鳴き声、祈りの声、そして周囲から繰り返し聞こえてくる全体的なノイズが鮮明な空間感覚を呼び起こし、幻覚的なサウンドに誘われる。第四世界影響下なノスタルジアとメランコリーが満載の良作!!
まさかまさか・・・意外なレーベルから出現、完全に想定外です。Burnt Friedman、Max Loderbauer、Pierre Bastienらを始めとした大変ユニークな面々が名を連ね、ダブワイズな電子音楽〜エレクトロアコースティックを軸に特異な作品群を送り出し続けてきた〈Marionette〉からは、怪人Jac Berrocalとの幾度にも及ぶコラボレーションでも知られる大変マルチな奇才David Fenech、そして、Pascal Comeladeともまた違う世界線で孤高のアヴァン・ポップを切り拓き続けてきたKlimperei(!!)というフランスの名作家2組によるコラボ作品が登場。Klimperei作品としては実に5年ぶりのLPリリース。実に過去10年にも渡ってリモートで行われてきたレコーディングとオーバーダブの成果物が遂にアナログで登場。アヴァンギャルドなジャズからトイ・ポップ、シャンソン風の脱線した何か、空想民俗からチェンバー・ロックまでアウトサイダーな感覚で煮込みすぎていてあまりにも異形。ニジェールのカルト作家なMamman SaniとZNRとMichael O'Sheaが一堂に会してアルバニア辺りを旅しているときに生まれてきそうなそうでないような、これが2020年代の音楽というのが奇怪すぎる超珍品です!180G重量盤仕様。

フランスの作曲家、マルチ奏者Delphine Doraによる、鍵盤楽器を中心に構成された全10曲のインストゥルメンタル作品集『L’inéluctable pulsation du temps』。彼女のこれまでの作品の中でも、特に内的な霊性が強く現れた一枚で、都市の喧騒を離れ、フランスの小さな村で自然と向き合う生活の中で育まれたディープ・リスニングの姿勢が、作品全体の静けさと集中力を支えている。本作は絶え間なく移動し続ける日々の中で感じた時間の加速をテーマとしたもので、彼女の代表作『L’Inattingible』と並行して書かれた作品で、そのインストゥルメンタル版とも言える位置づけ。ノード・エレクトロを用いた新たな音響探求が進んだ時期でもあり、反復音楽からの影響を受けた豊かなポリフォニーが特徴的。静かに漂うドローンの上に、循環するアルペジオや反復するフレーズが重なり、どこか時間から自由になる瞬間を提示するような、瞑想的で美しい音楽。

フランス南部を拠点に活動するマルチ・アーティストIoa Beduneauによる、モジュラーシンセと中世のトランペットであるクラリオンの音色を再構築し、エレクトロアコースティック、ミュジーク・コンクレート的な手法で制作されたデビュー・アルバム『Mélodies pour Clairons』。鐘や金属的残響を思わせる有機的な質感と抽象的な電子音が交錯し、歴史的楽器音と現代的音響が融合。クラリオンというシンプルな楽器の可能性を極限まで押し広げ、制限された素材から無限の音響空間を創り出す、独創的な一枚。


フィールド録音と弦楽器、電子音を幽玄に編み上げるトロントの音響作家Khôraと、自身のルーツであるニカラグアの伝統的パーカッションと、瑞々しいフルート、エレクトロニクスを融合させ、現代のスピリチュアル・フォーク・アンビエントを牽引するMas Ayaによる初の共同名義アルバム『Primordial Mind』。モジュラーシンセ、パーカッション、フィールド録音を軸に、自然と精神世界の境界を描くような実験音楽的アンビエントで、鳥の声や風の音、擦過音のようなフィールド録音が、モジュラーの揺らぎや木管・フルートの生音と溶け合い、原初的で有機的なサウンドを形成している。Mas Ayaの太鼓やパーカッションは、皮の振動や空気の圧をそのまま閉じ込めたような生々しさを持ち、そのダイナミズムは、ある種のシャーマニズムや、時空をゆっくりと歪めていくようなリチュアルな感覚を強烈に孕んでいる。その上を冷徹で抽象的なKhôraの電子音が漂い、静けさと、民族音楽的な精神性、身体性が、互いを排斥することなく交互に呼吸を繰り返すよう同時に存在している。唯一無二の精神世界系アンビエント。





カリフォルニアを拠点に活動するデュオShape of the Moonによる、詩とエレクトロアコースティック音響が緊密に結びついた音の物語『When the Land Is Laid Bare』。メンバーは、詩人・パフォーマーのBenjamin Burkeと、サウンドアーティストのBear Glass。本作の録音は、モハーヴェ砂漠の夜空の下で行われたライブと、Bear Glassが所有するオフグリッドスタジオでのセッションを中心に構成されている。音楽は、Burkeの語りが中心にありながら、モジュラーシンセ、シタール、ベース、ローズ、ベル類、サックスなどがゆっくりと地形を変えるように重なり合う。語りは単なる朗読ではなく、音と同じ呼吸で進むもうひとつの楽器として機能し、言葉が風景を描き、音がその輪郭を広げていく。耳元の語りと、砂漠の広がりを思わせる空間性が同時に存在し、近さと遠さが同じフレームに収まるような独特の感覚。静けさの中に物語が流れていく言葉と音響というアプローチを深く掘り下げた一枚。
