DEKMANTEL
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ロンドン拠点のプロデューサー、DJであるCall SuperことJoseph Seatonがオランダの名門〈Dekmantel〉からリリースしたミックスCD企画を、楽曲単位で抜粋した2枚組LP『A Rhythm Protects One』。90年代のColdcut『Journeys By DJ』やMetalheadz、fabricliveなどのミックスCD文化に影響を受けて育ったCall Superがその伝統を現代に再構築するもので、タイトルが示す「リズムが人を守る」という詩的な思想を軸に、Call Super自身の楽曲に加え、Ondo Fudd、Conny Slipp、Scarletina、Clam1らによる楽曲を収録。それぞれのトラックはセパレート仕様で、DJプレイにも適した構成となっている。ミックスCD文化へのオマージュと、現代のクラブ・ミュージックへの静かな提案が融合した本作は、繊細さとメランコリー、そしてミニマルで内省的なリズム感覚が共鳴する、エレガントで先進的なクラブミュージック。

11月下旬入荷予定。アムステルダムの異才upsammyと、先端テクノ、ベースシーンの注目株Piezoによる注目のユニットEerie Enterpriseのデビュー・アルバム『Places Remember Events』。2024年夏に行われた濃密なハードウェア・セッションを起点に1年半の歳月をかけて磨き上げられた本作は、刺激や過剰な緊張感に傾倒しがちな現代のクラブシーンに対し、優しく寄り添うような印象。黄金期のIDMからエレクトロニカを想起させる温かく叙情的なメロディラインと、Piezoならではのエッジの効いた立体的なサウンドデザイン、そしてupsammyの精密な音響センスが見事に融合。躍動感を秘めた複雑なリズム構造でありながら、あえてハーフタイムの空間や余白を贅沢に残すことで、緻密なアレンジメントに心地よい落ち着きと静かな奥行きを与えている。繊細なメランコリーとミステリアスな音響空間が美しく交錯する、エモーショナルで純度の高いエレクトロニカ。

René PawlowitzことShedによる、ピークタイムの熱気と、クラブを出た後の狭間にある、時間が歪むようなアフターアワーズの感覚をテーマにした作品『Rave Echoes』。20年以上にわたり多数の名義で独自のマシン・ミュージックを追求してきた彼が、「懐古ではなく、レイヴの後に1日、1週間、あるいは何年も残るあの感覚を描いた」と語るように、夢幻的なアンビエンスと荒々しい推進力が同居する独特の世界観を持つ。ヴェイパラスなパッド、鋭くカットされたブレイクス、ステッピーなリズムなど、UKサウンドシステムの低域圧とベルリン・テクノの精密さが高次元で融合。のエモーショナルなストリングスや、トリップホップ的なスローダウンは、夜明け前のぼんやりした高揚をそのまま音にしたかのよう。残響を抱えたまま現実へ戻る、独特の余韻を描いた、知性・感情・肉体性の交差点!

フランスのプロデューサーSimo Cellと、エジプトの詩人/シンガーAbdullah Miniawyによるコラボ作。前作EPから続くタッグで、デジタル疲れの時代に生きる私たちをテーマに、現代を象徴する実験的ベース・ミュージック作品となっている。ベース・ミュージックやダブステップの重さを軸に、Miniawyのアラビックな歌声や語りが重なり、祈りのようでもあり、機械的でもある独特のムードを生む。曲ごとに雰囲気が大きく変わり、重低音がゆっくり迫ってくる曲もあれば、霧の中を歩くようなアンビエント、奇妙に跳ねるリズムの曲もある。2分動画に最適化された現代の消費スピードに逆行し、時間をかけて変化する構造を採用した、聴くほどに深く沈み込む一枚。
オランダ・テクノのオリジネイターSteve Rachmadが、キャリア45周年の節目に提示する、クラブ・トラックから大きく離れ、シンフォニックな広がりとアンビエントの静けさを中心に据えた新しい電子音楽作品『Light And Time』。パンデミック期に映画音楽の研究へのめり込み、オーケストラ編成のレイヤー構築を独学で習得したことが、本作の音響的な基盤となっている。録音された演奏者の揺らぎや、人間的な誤差をそのまま取り込むことで、これまでの機械的な精度とは異なる質感が生まれている。ストリングスのレイヤーとシンセの柔らかな揺らぎが自然に交差し、調和的なパッセージがゆっくりと展開。低域のパルスやざらついたリズムが影として存在し、Rachmad のテクノ的ルーツを抽象的に示す。長年のキャリアを再定義するような、静かで深い到達点を感じさせる音楽性で、空間の広がりや質感の変化をじっくり味わうためのシンフォニック電子音楽。

90年代後半から活動するベテランで、テクニカルなドラムンベースを得意とするオランダのプロデューサーNymfoと、鋭いサウンドデザインで注目されるZoharによる初のコラボレーション12インチ『Mirrors』。Zoharの実験的な音響とNymfoのドラムンベースの精緻さが合わさり、クラブ向けでありながら知的な緊張感を持つトラック群に仕上げた、クラブ・カルチャーと実験的電子音楽の橋渡し的存在となる作品。
