造園計画
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12月11日発売予定。二人組ロックバンド、帯化が2023年にリリースした3rd Album『御池塘自治/On Chitou Jichi』がレコード化。民謡的な歌唱とクラウトロック的な反復が、環境音を引き連れながら渦を巻く。フォースワールドリバイバル以降の音像と、その根本に刻まれている泥臭い身体感覚が交差し、懐かしさは新しさに、新しさは懐かしさに互いの似姿を見つけることになるだろう。ロックバンドという、本邦では既に当たり前になった表現形態に残存する、舶来品的な違和感を探り直しながら、その隙間に改めて「翻訳」の余地を、アレンジの余地を流し込む。
本作には、ポスター仕様の特大歌詞カード、帯化主催の自主レーベルである造園計画に所属するダブテクノの新鋭、揚による帯化“行楽日和”の破壊的リミックス音源のDLコードが付属。
【アーティストバイオ】
東京を拠点にする二人組ロックバンド、帯化。2019年3月に『末梢変異体/群島理論』を自主レーベル造園計画からリリースし活動を開始。2020年には、Klan Aileenの澁谷との協働で制作された1stアルバム『擬似縁側型ステルス』、多摩川中流にてアコースティックギター、メタルパーカッションなどを持ち込み自主録音された2ndアルバム『河原結社』を立て続きにリリース。2023年にはおよそ2年かけて制作された3rdアルバム『御池塘自治』をリリース。
ブルーシートと麻紐で緊縛されたカセット、河原で拾った石、水引と熨斗(のし)がかけられたカセットを販売するなど、「物を売る」ことに独特の比重を置きながら活動を続ける。
【レーベルバイオ】
国内のあらゆるシーンから断絶した地点に、ひと掴みのアティテュードを造庭するインディペンデント・レーベル、造園計画。エクスペリメンタル、宅録、即興、ポストパンク、ニューエイジなど、あらゆるジャンルを横断しているようで、初めからそんなものとは無縁なそれぞれの「実感」だけをその拠り所とする。これまでに、帯化、大山田大山脈、野流、揚の作品のリリースを手がけている。
東京の先鋭的ポスト・パンク・デュオ「帯化」の主宰する、卓越した審美眼に溢れる昨今要注目のインディペンデント・レーベルであり、毎度素晴らしい装丁でフィジカル作品を送り出してきた〈造園計画〉からは、今年度の国産ニューエイジ/アンビエントとして大変秀逸な内容のカセットが堂々アナウンス! 郊外の貧しい植栽から、あるいは国道沿いのマンションの一室から紡がれる、郊外都市のためのニューエイジ。千葉、鎌取出身の音楽家、織川一による第一音源集『穂遊/Suiyu』。
自宅の一室での宅録と環境音で構成されたという、ローファイでありながら神学的な響きを含むA面から、オートハープ、エレピ、ムーグシンセ、オルガン、テナーサックスなどのあらゆる楽器によって柔らかく塗り重ねられた音響と、野を駆け回る野ウサギのように自由な歌声が美しく溶け合う、15分を越える表題曲『穂遊/Suiyu』に向かって、郊外都市の憂鬱は穏やかに浮遊していく。
Popol Vuhなどのスピチュアルなジャーマンサイケの系譜と<Leaving Records>などのニューエイジリバイバルの系譜を引きながらも、プライベートな余白をそなえたニューエイジアルバム。カセット版には、『穂遊/Suiyu』のDLコードにあわせて、アウトトラック集『一向自適/Ikkojiteki』のDLコードが付属。
「岡田拓郎、池田若菜(The Ratel)をはじめ、数多のミュージシャンが参加した即興演奏をもとに編まれた、スピリチュアルな音響作品。」
魚になって、ぬるくゆったりとした河口から川を遡っていく。やがて流れは冷たく、山は険しくなり、いつしか意識は源流を飛び越えて星たちが輝く空へと向かう。世界4ヶ国から発売される2ndアルバム『For Damage』と、1stアルバム『梵楽』をつなぐ、即興音楽集団、野流の1.5枚目のアルバム『Estuary』。岡田拓郎、池田若菜(The Ratel)をはじめ、数多のミュージシャンが参加した即興演奏をもとに編まれた、スピリチュアルな音響作品。
フルートとアルトサックスが紡ぐシルキーで静謐な室内楽的な音響、箏の響きがもたらす純邦楽的な物悲しいエキゾチシズム、寂れた浜辺を思わせるハワイアン・ニューエイジ、河岸を行き過ぎる数々の音場を通過し、サイケデリクスとスピリチュアリティの奔流は俗世の景色を見送る。
カセット版には本作のDLコードが付属する。
流通元完売。Laraajiを思わせるオートハープの音色と、山本邦山的な雅さ。サイケデリック直系のスピリチュアリティとアジア人の身体性が出会う。不定形の音楽家集団、野流の1stアルバム『梵楽』がレコード化。
人と人が、出会い、音を紡ぎ、会話するための流動的な共同体。2022年に結成し、現在は、キーボード/ハープのHyozo(hYouU_a)、インディアンフルート/ハープの織川一、ベースの水野翔太、琴/ギターの佐々木皓介、ピアノ/パーカッション/写真/エンジニアリングの聶を中心としたセッションコミュニティとして、主に都内~千葉で活動を行う。楽器未経験者を交えた即興演奏ワークショップ、セッションイベント、ギャラリーでのライブ、アンビエントを軸にした音楽の制作など、その活動は多岐にわたる。
2023年6月には、フォースワールド的な感性で活動続けるロックバンド、帯化が主催するインディペンデントレーベル造園計画より、1stアルバム『梵楽』のカセットテープをリリースするも、瞬く間に即完している。