ライス・レコード

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V.A. - アンゴーラ 60’s(1956~1970) ~ センバ形成期、アンゴーラ都市音楽の鼓動 (CD)
V.A. - アンゴーラ 60’s(1956~1970) ~ センバ形成期、アンゴーラ都市音楽の鼓動 (CD)ライス・レコード
¥3,429

植民地支配下のアンゴーラで育まれた新たな都市音楽!
ギターと打楽器が刻む、センバ形成期の鮮烈な鼓動!
アンゴーラは、アフリカ南西部の大西洋岸に位置する国。15世紀末にポルトガル人が進出して以来、長くその植民地支配下に置かれ、奴隷貿易の重要な拠
点ともなりました。20世紀に入ってからも植民地体制は続き、アフリカの言語や文化、伝統音楽は公的な場から遠ざけられていきます。一方、首都ルアンダ
をはじめとする都市部では、アフリカの伝統とポルトガル文化が交わる中から、新たな都市文化が育まれていきました。
世界各地の伝統音楽や歴史的録音を紹介してきたフランスの〈Buda Musique〉が1999年に発表した本作は、ポルトガル植民地支配下のアンゴーラで近代
的な都市音楽が形作られていった1956年から70年までの録音を、全21曲収めたアンソロジーです。
1940年代のアンゴーラでは、アフリカの伝統音楽が植民地社会の周縁へ追いやられる一方、カーニヴァルや黒人/混血層の舞踏会では、アフリカとヨー
ロッパ双方の要素を取り入れた音楽が演奏されていました。第二次世界大戦後には都市化や人口流入が進み、新聞、ラジオ、レコード産業も発展。伝統的な
歌や踊りをギター、ベース、打楽器などによって再構成する新たな音楽が、ルアンダを中心に生まれていきます。
その中心的存在となったのが、1947年頃に結成されたンゴーラ・リトモス(Ngola Ritmos)でした。キンブンドゥ語による歌をギターと小型打楽器で演
奏し、独唱にコーラスが応える伝統的な歌唱法を取り入れながら、後のアンゴーラ音楽を方向づける様式を築き上げました。リード・ギターが旋律を提示し、
リズム・ギターとベース、太鼓、レコ・レコに似た擦奏打楽器ディカンザが複雑なリズムを支えるそのサウンドは、後続の世代へ大きな影響を与えます。メン
バーの多くは民族解放運動にも関わり、中心人物のリセウ・ヴィエイラ・ディアスらは1959年に逮捕され、カーボ・ヴェルデのタラファル収容所へ送られま
した。
本作には、そのンゴーラ・リトモスをはじめ、北部のバコンゴ系音楽とルンバ・コンゴレーズの影響を伝えるサン・サルヴァドール(San Salvador)、ア
ンゴーラ南部の伝統とポルトガル語圏の音楽を結び付け、後に国際的な人気を得たデュオ・オウロ・ネグロ(Duo Ouro Negro)、キンブンドゥの歌唱伝統
を都市音楽へと発展させたエリアス・ディア・キムエズ(Elias Dia Kimuezu)らを収録。さらにRuy Mingas、Lilly Tchiumba、Teta Lando、Luis
Visconde、Os Kiezosなど、60年代末から70年代へ向かうアンゴーラ音楽の広がりを示す歌手、楽団が続きます。
音楽的には、センバを軸に、カーニヴァル音楽や社交舞踊、北部バコンゴ系の音楽、ルンバ・コンゴレーズ、ブラジル、カリブ、ポルトガル音楽の影響が交
錯しています。ギターと打楽器を中心とする素朴で力強い演奏には、形成期ならではの生々しい躍動感があり、同時にこの時代の音楽は、アンゴーラ人として
の文化的な自覚や植民地支配への抵抗とも深く結び付いていました。政治的な主張を直接表に出しにくい状況の中、キンブンドゥ語の歌や諺、日常生活を描
く物語、社会風刺を通して、人々は自らの文化と感情を表現したのです。
独立前のアンゴーラ社会と、そこで育まれた都市音楽の姿を伝える全21曲。アンゴーラ音楽の源流とセンバ成立の背景を知るうえで貴重な一枚です。

アンリ・ボワネ - ダブル・テイク ~ タラ・カカ (CD)
アンリ・ボワネ - ダブル・テイク ~ タラ・カカ (CD)ライス・レコード
¥3,215

ルンバ・コンゴレーズの歴史を語るとき、フランコやグラン・カレの名前は誰もが思い浮かべるでしょう。しかし、その礎を築いた人物として決して忘れて
はならないのが、本作の主人公アンリ・ボワーヌ(Henri Bowane)です。ギタリスト、シンガー、作曲家、アレンジャー、プロデューサーとして活躍した彼
は、1950年代初頭のレオポルドヴィル(現キンシャサ)におけるコンゴ音楽創成期を支えた最重要人物のひとりでした。
赤道州出身のボワーヌは、中央アフリカ伝統のギター奏法とキューバ音楽を融合させ、新しいルンバ・コンゴレーズのスタイルを築き上げました。名門ンゴ
マ・レコードでは歴史的名曲「マリー=ルイーズ」の共同作者として名を残したほか、同曲を歌ったウェンド・コロソイ(Wendo Kolosoy)をンゴマへ紹介
し、さらにレオン・ブカサ(Léon Bukasa)ら初期コンゴ音楽を代表するスターたちを世に送り出した"仕掛け人"でもありました。また、ロニングイサ・ス
タジオでは専属バンド・リーダー兼アレンジャーとして数々の名録音を手掛け、若き日のフランソワ・ルアンボ・マキアディの才能を見出し、「フランコ」の
愛称を授けた人物としても知られています。当時のコンゴでは屈指の人気音楽家であり、キャデラックを所有した最初のコンゴ人ミュージシャンとも伝えら
れています。演奏家としてだけでなく、優れたアレンジャー、プロデューサー、人材発掘者としてコンゴ音楽界の礎を築いたことこそ、彼の最大の功績と言え
るでしょう。
1958年には自身のグループ、リコ・ジャズ(Ry-Co Jazz)を結成。ガーナ、セネガル、シエラレオーネ、コート・ディヴォワール、さらにフランス領アン
ティル諸島へと活動の場を広げ、ルンバ・コンゴレーズを西アフリカからカリブ海へ伝える重要な役割を果たしました。その後はガーナを拠点に音楽プロ
デューサー、実業家としても成功し、サム・マンガワナのマネージャーやザイコ・ランガ・ランガのガーナ録音のプロデュースも担当。第一線の演奏活動から
退いた後も、その豊かな経験と人脈を生かしてアフリカ音楽界の発展に尽力しました。
本作は、そんなボワーヌが1976年前後に録音した唯一のアルバムです。しかし当時はオイルショックに伴うレコード原料不足の影響で発売中止となり、長
らく幻の作品として眠り続けていました。その後1990年代に英RetroAfricによって陽の目を見ることとなった本作が、今回待望の国内流通仕様盤として登場
します。ここでは「Marie-Louise」「Natali Nato」といった往年の代表曲をセルフ・リメイクしたほか、「Sam Ba No」「Fou Nous La Paix」など円熟
期の楽曲も収録。ガーナの腕利きミュージシャンたちとの共演により、ルンバ・コンゴレーズを軸にハイライフ、カリプソ、さらにはソウルやブルースまでを
自然に取り込んだ、実に懐の深いサウンドを聴かせてくれます。
コンゴ・ルンバの創始者にして、数多くの名音楽家を育て上げた"キングメーカー"が遺した唯一のスタジオ・アルバム。長年幻とされてきたこの歴史的作品
は、ルンバ・コンゴレーズの歩みを知るうえで欠かすことのできない貴重な記録であり、アフリカ音楽ファン必携の一枚です。

リコ・ジャズ - ルンバ・ラウンド・アフリカ ~ルンバ・コンゴレーズの大航海 (CD)
リコ・ジャズ - ルンバ・ラウンド・アフリカ ~ルンバ・コンゴレーズの大航海 (CD)ライス・レコード
¥3,215

1950年代後半から60年代にかけて、コンゴ音楽はアフリカ各地で大きな人気を集める一大ムーヴメントとなりました。その中心にはフランコ率いるOKジャズやグラ
ン・カレのアフリカン・ジャズといった名門グループが存在しましたが、その人気を各地へ運び、ルンバ・コンゴレーズを国境の外へ広めていった重要なバンドもありまし
た。その代表格が、今回ご紹介するリコ・ジャズ(Ry-Co Jazz)です。
リコ・ジャズは1958年、コンゴ音楽黎明期を支えた重要人物アンリ・ボワーヌ(Henri Bowane)によって結成されました。ボワーヌはギタリスト、作曲家、プロデュー
サーとして活躍し、「マリー=ルイーズ」をはじめとする歴史的録音にも関わった人物として知られています。グループ名は「リトム・コンゴレ(Rythmes Congolais=コ
ンゴのリズム)」を縮めたもの。結成後まもなく中央アフリカから西アフリカへ活動範囲を広げ、各地でルンバ・コンゴレーズの魅力を伝えていきました。
やがてギタリストのジェリー・マレカニ(Jerry Malekani)や看板歌手フレディ・ンコンク(Freddy N'KounKou)らを擁したリコ・ジャズは、ガーナ、コート・ディ
ヴォワール、リベリア、ギニア、シエラレオーネ、ガンビアなどを巡業。ガーナではハイライフの巨人E.T.メンサー(E.T. Mensah)とも交流し、各地の音楽家たちに大き
な刺激を与えました。さらにセネガルのダカールを拠点とした時代には、ダカールで録音した作品がフランスのヴォーグから発売され、西アフリカ各地で高い人気を獲得し
ました。
そのサウンドはルンバ・コンゴレーズを基盤としながらも実に多彩です。リンガラ語によるルンバやチャチャチャを中心に、マンボやボレーロなどキューバ音楽の影響を
色濃く反映。さらにフランス語やスワヒリ語の楽曲も取り上げるなど、国境を越えて活動した彼らならではの国際感覚にあふれています。流麗なギター・アンサンブルと軽
快なリズム、親しみやすいコーラスは、OKジャズとはまた異なる開放感を感じさせます。
1964年にはパリへ進出し、さらに1967年にはマルティニークやグァドループなどフランス領アンティル諸島へ活動の場を移しました。この時期には後にOKジャズや
レ・バントゥー・ド・ラ・カピタールでも活躍するサックス奏者ジャン=セルジュ・エスー(Jean-Serge Essous)も参加。リコ・ジャズはアンティル諸島で絶大な人気
を獲得し、その音楽は現地のダンス音楽と結びついて独自の発展を遂げていきます。後にズークを生み出すことになる音楽家たちにも影響を与えたとされ、カッサヴのジャ
ン=クロード・ナイムロ(Jean-Claude Naimro)もその重要性を認めています。
本作『ルンバ・ラウンド・アフリカ』は、そんなリコ・ジャズが1960年代に残した貴重な録音をまとめ、1996年に英RetroAfricから発表された発掘作品です。
RetroAfricはアフリカ音楽の歴史的音源の再評価に大きな役割を果たした名門レーベルとして知られ、本作もその代表的な仕事のひとつ。「Bana Ry-Co」「Mambo Ry-
Co」「Gariophona」などの名演からは、ルンバ・コンゴレーズが西アフリカへ広がり、やがてカリブ海へ渡っていく歴史のダイナミズムを生々しく感じ取ることができま
す。単なる懐古的復刻ではなく、アフリカ音楽が国境を越えて交流し、新たな音楽文化を生み出していった過程を伝える貴重な記録といえるものです。
コンゴ音楽ファンはもちろん、西アフリカ音楽やカリブ音楽、さらにはズークのルーツに興味のある方にもぜひ聴いていただきたい一枚。ルンバ・コンゴレーズが世界へ
羽ばたいた瞬間を記録した、アフリカ音楽ファン必携の名盤です。

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