PRE-ORDERS
45 products
2月上旬入荷予定。かつてギリシャやアナトリアの都市に存在した、人々が集まって酒を飲みながら、哀歌や即興歌を聴く場カフェ・アマン。1911〜1935年に録音されたカフェ・アマン文化に基づく哀歌を集めたコンピレーション『Aman Aman – Greek-Anatolian Laments』が〈Mississippi Records〉から登場。ヴァイオリン、ハンマーダルシマー、ギター、ウードなど地中海の伝統楽器が伴奏し、歌の中で繰り返される「Aman Aman」という叫びは、文字通りの意味としては「慈悲」「助け」を意味するが、絶望・喜び・苦悩など多様な感情を同時に表す。移民や難民のコミュニティで広まった、都市下層の人々の感情や生活に根ざした音楽文化で、後にギリシャの都市音楽「リベティコ」へと発展する源流。Jordan McLeodによるリマスター、Stavros Kourousisによる詳細な歴史・ディスコグラフィー解説、Tony Kleinによる歌詞の詩的翻訳も収録。

12月下旬再入荷。武満徹『秋庭歌一具』の演奏でも知られる、雅楽の合奏研究と演奏を目的に1985年に芝祐靖によって創設された、日本を代表する雅楽演奏団体、伶楽舎による雅楽の伝統と現代性を融合した『雅楽組曲』。古代から伝わる古典雅楽と、現代の作曲家が雅楽の楽器群のために書いた現代雅楽の両方を含む楽曲を組曲形式で再構成、2001年の録音ながら、空間的なマイク配置と残響処理により、アンビエント的な深さと広がりが生まれている。笙 (しょう)、篳篥 (ひちりき)、龍笛 (りゅうてき)といった伝統的な雅楽器が奏でる永遠の息吹と、その間(ま)と独特の倍音構造が、強い印象を残す。〈Black Sweat Records〉からのリリースということもあり、雅楽の持つ静謐でありながら強烈な内面的な力を持つ響きを再文脈化する重要な再発。日本の重要かつ稀有な音楽である雅楽を現代の耳と感性に届けるための翻訳と再創造ともいうべき一枚。
1月14日発売。南洋の呪術的音楽「ガムラン」を現代的な文脈で捉え直し、新たな音楽の地平を切り開く唯一無二の 音楽ユニット・滞空時間。
2024年に新メンバー角銅真実、ゲストミュージシャン嶺川貴子を迎え 滞空時間史上最強メンバーで発表した5th AlbumのLPがリリースが決定。(2枚組重量盤プレス)
ジャンルや カテゴリー、国や土地から自由に羽ばたく「鳥」たちがコンセプト。
カッティングエンジニアに 武沢茂(日本コロムビア)、サウンドエンジニアに内田直之を迎えた最高傑作。
前作4th Album「Majo」より3曲追加。
「ようこそ 可愛いお嬢さん さあよく聞きな ボクの唄 この森いっぱい震わせて 命の不思議を教えてあげる」
「新たな鳥の神話集」より
Member:
川村亘平斎 (Gamelan,vo,per)
HAMA (Gamelan,per)
GO ARAI (Violin)
さとうじゅんこ (Voice)
AYA (Bass)
トンチ (Steelpan)
鈴木雄大 (Trumpet)
あだち麗三郎 (Sax,per)
角銅真実 (Gamelan,per,vo)
guest: 嶺川貴子 (Key,vo)
滞空時間 TAIKUH JIKANG
稀代の影絵師/音楽家・川村亘平斎が、南洋の呪術的音楽「ガムラン」を 現代的な文脈で捉え直し、新たな音楽の地平を切り開く唯一無二の楽団。
「架空の島の民謡」をコンセプトに、ガムランやスティールパンが響き合うエキゾチックなサウンドと、現代的な影絵が融合したパフォーマンスは、日本のみならず世界中から熱い支持を受けている。
2年連続 FujiRockFestival(2024/2025)に出演するなど、常に変化し続ける彼等のお祭り騒ぎは、ますます目が離せない。
現在までに5枚のアルバムとライブDVDを1枚発表。
https://www.taikuhjikang.info/
3月下旬入荷予定。ギリシャを拠点に活動する音楽家、ヴォーカリストで、クラブ・カルチャーと実験音楽の境界を横断する作品を発表してきたEvita Manjiが、個人的な喪失体験を背景に「存在の意味」を問い直す、哲学的なテーマを持つアルバム『Spandrel?』を〈PAN〉からリリース。ヴェイパーウェイブの空気感、バロック・ポップの構造美、実験的サウンドデザインを組み合わせた複雑な音響で、人間の身体性や感情の断片を再構築。クラブ的なリズムの強度と、室内楽的な緻密さを行き来しながら展開し、喪失と再生、孤独と相互接続性といった二項対立を音楽的に表現している。哲学的な問いを音響化した存在のドキュメントともいうべき深みのある一枚。

2月下旬入荷予定。ケニア・ナイロビ出身でベルリンを拠点に活動するサウンドアーティストJoseph KamaruことKMRUによる最新作『Kin』が2020年の代表作『Peel』に引き続き〈Editions Mego〉から登場!フィールドレコーディングと電子音響を融合させた独自のスタイルをさらに深化させたもので、故ピーター・レーバーグとの「『Peel』の続編はどんな音になるのか」というディスカッションから始まり、2021年初頭にナイロビで制作が開始。若き日にギターで奏でた音を想起させるディストーションをテーマに、従来よりもノイジーで荒々しいアプローチを追求した本作は、レーバーグの死により一時中断を余儀なくされながらも2022年に再開され、完成へと至った。Fenneszを迎えた「Blurred」は、MEGO/Editions Megoの系譜に連なる現代エレクトロニック・ミュージックの最前線を体現し、さらに「We Are」ではAphex Twinを彷彿とさせるサウンドを展開。KMRUの進化を鮮烈に刻み込んだ作品。

1月下旬入荷予定。『Music for 18 Musicians』、シメオン・テン・ホルト『Canto Ostinato』などの再解釈アルバムでも知られるマルチ奏者兼プロデューサーErik Hallによる、現代音楽の巨匠たちの作品を再解釈したミニマル、アンビエント作『Solo Three』が〈Western Vinyl〉から登場。本作ではスティーヴ・ライヒやグレン・ブランカ、シャルルマーニュ・パレスタイン、ローリー・シュピーゲルといった複数の作曲家の名作を一枚に収めており、全楽器を自身で演奏・録音し、緻密な音響構築を行っている。ミニマル音楽の歴史的名曲を現代的な解釈で蘇らせる注目作!

1月上旬入荷予定。シカゴのポストロック・スーパーグループ Pullman が25年ぶりに発表する最新アルバム『III』が〈Western Vinyl〉からリリース。ドラマーのTim Barnesが病に倒れたことをきっかけに、Tortoise、Codeine、Rex、Comeといった90年代オルタナ、ポストロックの重要バンドのメンバーが再集結し、アコースティック・ギターを中心とした静謐な音響派サウンドを展開。ギターの多重奏と余白を活かしたサウンドを継承しつつ、ポストロックとアメリカーナ的要素を融合している。友情とレジリエンスによって生まれた、抑制を保ちながらも現代的な解釈が加わった重要なリリース。
2月下旬入荷予定。アメリカのインディ、ドリームゲイズ・バンド Should が1998年に発表したデビュー・アルバム『Feed Like Fishes』。ローファイな質感で、柔らかなギターのアルペジオ、浮遊感のあるヴォーカル、ベッドルーム的な親密さは、「夜中に車の窓から顔を出して田舎道を疾走するような感覚」とも評される90年代後半のアメリカ・ドリームゲイズの隠れた名盤。オリジナル盤に加えて、当時の未発表曲10曲を初めてアナログ化した決定版。
1月下旬再入荷。モスクワ・オリンピックのテーマ曲への起用でも知られるソ連電子音楽の巨匠と言える存在Eduard Artemievが手がけたタルコフスキー監督作品「惑星ソラリス」サウンドトラックが、Christina Kubisch、Hans-Joachim Roedeliusなど、幅広くアヴァン/実験系を手掛けるロンドンの〈Song Cycle Records〉よりLP+Book+CDというボックス仕様でリリース!Bachの有名なChorale Prelude In F-Minorアレンジを始め、どれも幻想的で情緒があり、巨大な宇宙がそびえ立つ情景ばかり。このバッハの曲だけでも崇高な響きがあって素晴らしい。この作家は交響作品Warmth Of Earthなんかでも有名ですが、今作も芯から震える電子音楽の力強い魔力が詰まった名盤の1枚。73枚ものエクスクルーシブ&未公開な貴重写真と7枚のイラストレーションをフィーチャーした書籍+LPと同内容のCD仕様。
2月下旬入荷予定。サーフロックの代表格The Venturesの名曲を集めた1983年日本盤コンピレーション『Walk Don’t Run』が〈Numero〉より再発。1960年に全米ヒットしたインストゥルメンタルで、サーフロックの象徴的ナンバー「Walk Don’t Run」をはじめ、60〜70年代のヒット曲を網羅、またオリジナル曲だけでなく、「California Dreamin’」「Secret Agent Man」などカバー曲も収録したベスト的内容。クリーンなギターサウンドと軽快なリズムによる、インストサーフロックの魅力を凝縮した一枚。

1月下旬入荷予定。SuicideのヴォーカリストAlan Vegaによる、オリジナルは1980年リリースのソロ・デビュー作がリマスターされて再発。Suicideの電子的な攻撃性を離れ、ブルースやロカビリーのルーツへ回帰。エルヴィス・プレスリーへの敬愛を反映したヴォーカルスタイルで、ミニマルで荒削りな音作りのアートパンク的な緊張感を持つ。Suicideがディスコ路線を志向する中、Vegaは個人的な音楽的アイデンティティを追求。初期ロックンロールをアートパンクのフィルターを通して再解釈したような強烈なアウトサイダー的エネルギーを放つ、アンダーグラウンド・カノンの中で重要な位置を占めるカルト的名盤。

SuicideのヴォーカリストAlan Vegaによる、オリジナルは1981年リリースの2作目のソロ・アルバムがリマスター再発。ブルースやロカビリーのルーツへ回帰し、ミニマルで荒削りな音作りのデビュー作の延長線上にありながら、さらに荒々しく重層的なサウンドへ進化。Suicideの電子的な攻撃性を離れ、ロカビリーやブルースのルーツをノイズ的に再構築。ストリートライフ、SF、政治、コミック、愛、宇宙の神秘など、Vegaの関心を反映した歌詞世界と、生々しい反抗心と感情の奔流を表現した、アートパンク的な緊張感を持つカルト的名盤。

1月下旬入荷予定。SuicideのヴォーカリストAlan Vegaによる、オリジナルは1980年リリースのソロ・デビュー作。Suicideの電子的な攻撃性を離れ、ブルースやロカビリーのルーツへ回帰。エルヴィス・プレスリーへの敬愛を反映したヴォーカルスタイルで、ミニマルで荒削りな音作りのアートパンク的な緊張感を持つ。Suicideがディスコ路線を志向する中、Vegaは個人的な音楽的アイデンティティを追求。初期ロックンロールをアートパンクのフィルターを通して再解釈したような強烈なアウトサイダー的エネルギーを放つ、アンダーグラウンド・カノンの中で重要な位置を占めるカルト的名盤。デラックスエディションは、オリジナル音源に加え、未発表の初期デモを収録した2枚組仕様で、アートワークも新しいものが採用されている。
2月上旬入荷予定。北アイルランド出身のサイケデリック・ロック・バンド Andwellas Dream が1969年に発表した、オリジナル盤は入手困難なデビュー・アルバム『Love And Poetry』が大名門〈Numero〉より再発。フォーク的な叙情性とファズ・ギターの疾走感に、ギター、ヴォーカル、ソングライティングを担うDave Lewisの人懐っこいメロディが作品を名盤たらしめている。サイケデリックな浮遊感と英国的ポップセンスが同居し、Summer of Love後の余韻を感じさせる、英国ポップ・サイケを象徴する一枚。

2月下旬入荷予定。幼少期からダンサーとして活動し、空間感覚や身体性を音楽に反映させる活動で知られるアメリカの作曲家/サウンドアーティストChantal Michelleによる最新作が〈Shelter Press〉からリリース。本作は、作曲=振付という独自の視点から、リバーブやディレイによる奥行きや、パンニングによる左右の動き、生楽器の響きと電子音の組み合わせによる質感のコントラストなどを用いて音を空間的に配置し、互いに関係し合いながら変化していく構造を持つ。音を時間だけでなく空間的な存在として捉え、互いの距離や動きを設計することで、立体的な聴取を生み出している。Stephan Mathieuによる高品質マスタリング、Schnittstelle Masteringでカッティングというプロダクション面でも作品の世界に存分に浸れる万全の仕様。
1月下旬入荷予定。Bing & Ruthの中心人物として知られるピアニスト、作曲家デヴィッド・ムーアがピアノのみを素材に制作したソロ・アルバム『Graze the Bell』。1987年製ハンブルク・スタインウェイ Model Dピアノの息をのむような音色を基盤とし、繊細なタッチと沈黙に触れるほどの微妙なダイナミクス。内省的かつ静謐な音楽世界は、日常のささやかな瞬間が永遠へと触れるかのよう。デヴィッド・ムーアがこれまでの活動の流れから一歩退き、「最も純粋な自分自身」としてピアノに立ち返った作品。グラミー賞受賞エンジニア、ベン・ケーンによるその呼吸や揺らぎを極限まで捉えたプロダクションも見事。
1月下旬入荷予定。ラッパー、プロデューサーのIDKことJason Millsによる最新ミックスLP『Even The Devil Smiles』。自身の過去の収監経験や、早期釈放という人生の転機を背景に、生存・変容・裏切り・精神的葛藤・回復を描くもので、ハードなビートと内省的なリリックを融合。MadlibやNo I.D.といった大物プロデューサーとのコラボで、クラシックなヒップホップの質感と現代的なサウンドを併せ持っている。IDKが自身の過去と精神的葛藤を真正面から描いた個人的で内省的なヒップホップ作品。180g重量盤
1月下旬入荷予定。90年代後半のエモ・リバイバルの重要バンドのひとつとして知られ、後のインディー/ポストロック系バンドにも影響を与えたJejuneが1997年に発表したデビュー・アルバム『Junk』が〈Numero〉より再発。デュアル・ヴォーカルとメロディックなギターリフが織りなす生々しいサウンドは当時のアンダーグラウンド・シーンを象徴する一枚!
1月下旬入荷予定。90年代後半のエモ・リバイバルの重要バンドのひとつとして知られ、後のインディー/ポストロック系バンドにも影響を与えたJejuneが1998年に発表したセカンド・アルバム『This Afternoons Malady』が〈Numero〉より再発。美しいメロディーと緻密なアレンジが際立ち、エモ的な激情だけでなく、インディー・ロックやポストロック的要素も取り込み、幅広い音楽性を展開。その完成度の高さからJejuneのキャリアを決定づけた本作は、90年代エモの美学を完成させた作品であり、エモとインディー・ロック双方の文脈で語り継がれる名盤。

1月23日発売予定(お一人様までとさせていただきます。限定生産、ショートの可能性がございます。予めご了承くださいませ)。先日3度目のUSツアーとメキシコ公演を終えたばかりの坂本慎太郎。約3年半ぶりの新作『ヤッホー』では、ここ数年の海外でのライブ体験を反映させつつ、ブルース、ムード歌謡、60年代ソウル、サーフ・インスト、ファンクなどを取り入れた多彩なサウンドを展開。さらに今作も独自の視点で切り取った歌詞はまさに唯一無二。10月の配信シングル「おじいさんへ」、11月の配信シングル「あなたの場所はありますか?」を含む全10曲の新作アルバムが完成しました。
今回も前作同様、坂本慎太郎バンドのメンバーを中心にレコーディングされ、ドラムは菅沼雄太、ベース&コーラスはAYA、そしてサックス&フルートは西内徹。ゲストプレーヤーとして2曲にマリンバで角銅真実が参加。レコーディングエンジニア/マスタリングは中村宗一郎。アートワークは坂本慎太郎。
Stan Hubbsが1982年に自主制作した唯一のアルバムで、ローファイ・サイケデリアのカルト的傑作『Crystal』が大名門〈Numero〉よりリマスター再発。カリフォルニアの森の中のキャビンで録音された個人的な幻覚世界で、完全に自分の世界に没入したアウトサイダー・アート的作品。歌詞は死や孤独、ドラッグなどをテーマにしたものが多く、男女ヴォーカルが交錯し、メロウで孤独、そして陶酔的。夜の森で誰かが淡々と自分の夢や死について語っているような雰囲気に満ちている。一度きりの録音で永遠のカルト的存在となった孤高のサイケデリック詩人による音の私小説とも言える作品。
2月上旬入荷予定(変更となりました)。〈Shimmy-Disc〉の創設者としても知られるBonner Kramer(Kramer名義)による5年ぶりのソロ・アルバム『…and the crimson moon whispers goodbye』。本作は、「生者と死者のための4部構成のドローン詩」で、Kramerが1970年代後半のNYダウンタウン実験音楽シーンで傾倒していたミニマリズムとドローンへと原点回帰した作品となっている。言葉や歌詞を排し、純粋な音響詩として構成されており、死と再生、祝福と呪詛、生と死の境界を音で描く。静寂と持続音のあいだにある気配を捉えるような音響構成はTerry Riley、La Monte Young、Gavin Bryarsといったミニマル音楽の巨匠たちを想起させるもので、Kramerの音楽的・精神的探求の充実ぶりが伺える。聴く者を深淵へと誘う静かな儀式。
1月9日発売。Basic Channel傘下のChain Reactionから2001年にデビュー以来、10年以上の沈黙を経て、2014年以降、UK・マンチェスターのレーベルDDSよりコンスタントにリリースを重ね、ダブテクノ/ミニマル等のクラブオーディエンスのみならず、全世界の熱心な音楽ファンを魅了する電子音楽家【Shinichi Atobe】。
本年7月突如始動させたプライベート・レーベル【Plastic & Sounds】より、第二弾となるリリース「A1.SynthScale A2.Disappear | AA.Between Thoughts」が12INCH(45RPM/Limited Press)レコードとデジタルでリリースされる。
昇降しながら展開するシンセと疾走感のあるリズムが絡み合いプログレッシブ・ロックの片鱗をも感じさせるエレベーション・シンセ・ダブ・テック「SynthScale」、続く「Disappear」は、浮遊する上音に突如出現するピアノ、突き進むリズムの合間に差し込まれるドラムの固め打ちがうねりをあげる。10分を超える大作「Between Thoughts」は、野太いベースラインを主体にボイスサンプルが浸透し、柔らかくジェントルに展開するShinichi Atobe流の長編ミニマル・ハウス。
マスタリング/レコード・カッティングには、Shinichi Atobeの作品を多数手がけてきたベルリンのRashad Beckerが担当。
2026年1月発送予定。美術家として知られる大竹伸朗稀代の音楽作品、ダブ平&ニュー・シャネルの決定版の登場です。大竹伸朗は現在は美術家として知られていましが、そのキャリアのスタートは音楽でした。日本でいち早くNO WAVEに反応し作品化させていたJUKE/19.は1980年という時代にはあまりに早すぎた存在でしたが、その作品は密かにのちのアーティストに多くの影響を与えていました。特にボアダムスのヤマタカEYEはその絶大な絵鏡を公言しており、90年代には当の大竹とのデュオ、PUZZLE PUNKSも始動させています(現在もユニットは継続中)。
ダブ平&ニュー・シャネルはそんな大竹の音楽作品としては究極のもので、ギター、ベース、ドラムス、キーボード、ターン・テーブルという編成のバンドは全てリモート・コントロールされ、そのステージごと作品となったとててつもないシステムです。かつてはこのシステムにヤマタカEYEがフィーチャリングされデストロイ・オール・モンスターズと共演、内橋和久との共演はCD作品としても発表されました。
今回の作品は、2022年国立近代美術館から始まった「大竹伸朗展」巡回最終日、富山県美術館館TAD内で行われたダブ平&ニュー・シャネルの演奏をアナログ3枚、CD2枚に収めたものです。
今回の演奏では、80年代初頭より大竹とJUKE/19.をやっていた盟友・遠山俊明が自作の改造楽器群を持ち込み、ダブ平&ニューシャネルの演奏に乱入、その演奏はそれまでのダブ平&ニューシャネルだけではありえない、全てを飲み込むブラックホールのような音世界に突入し、JUKE/19.から始まる大竹音楽の歴史が一気に凝縮されたような強烈なものになりました。インダストリアルの極みと言える音塊に大竹の生演奏も加わり、フィジカルな混沌が生まれています。
装丁も内容もアナログとCDでは異なったものになっています。
アナログの装丁は前代未聞、B倍版シルク刷りのポスターを3つに裁断、3枚のレコードをそれぞれ収納し、それをさらにシルク刷りしたクリア・ケースに収納するというものになります。すべてをつなげるとB倍版のシルク・ポスターになります。カッティング時には「軽いプレイヤーだと針が吹き飛ばされていいから低音爆音ぶっ込んでください」と依頼。
ジャケットは完成イメージですので、最終ヴィジュアルと多少異なることもありますのでご了承ください。
