MUSIC
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グラフィックデザイナー、サウンドアーティストとして国際的に知られる東京在住の中村友胤による『For A Fleeting Moment』。本作は、ピアノやギターの柔らかな響き、控えめな電子音に、日常の気配をそっと写し取ったフィールドレコーディングが溶け合い、まるで写真のように瞬間を切り取る。音の数は極限までそぎ落とされ、余白や残響が丁寧に扱われることで、淡い光や空気の揺らぎまでもが音として立ち上がってくるかのよう。〈IIKKI〉の特徴である「写真 × 音楽」のコンセプトに則り、Simone Kappelerのポラロイド写真と呼応するように構築された本作は、曖昧な輪郭や淡い色彩をそのまま音に変換したかのような静謐さを持ち、短い楽曲が連なりながらもひとつの詩的な物語として流れていく。ミニマルでありながら温度を感じさせる音響美学が結晶した美しい作品。

〈12k〉、〈Important Records〉、〈LAAPS〉などからのリリースでも知られる東京拠点の作家Akhira Sanoによる、電子音、ノイズ、フィールドレコーディングが繊細に溶け合い、静けさの奥に潜む影の気配を描き出すようなエレクトロ・アコースティック作品『Shadow’s Praise』。点描のように現れては消える乾いた音の粒子、深い呼吸のように膨らむドローン、埃をまとったようなテクスチャーが、まるで古い記憶を手探りで辿るように立ち上がってくる。フランスのアート・レーベル〈IIKKI〉のコンセプトに則り、写真家David Nissenのモノクロ写真との対話として制作された本作は、抽象的でありながら情緒的な余韻を残し、音とイメージが静かに交差する独特の世界を築いている。6つの楽曲はどれも、時間の流れがゆっくりとほどけていくようでAkhira Sanoの音響美学が深く息づく一枚となっている。

〈12k〉、〈Important Records〉、〈IIKKI〉などからのリリースでも知られる東京拠点の作家Akhira Sanoによる最新作『D‑R』。微細な電子音、さらさらとしたノイズ、雨音のように柔らかく揺れるシンセ、そしてフィールドレコーディングの淡い気配が溶け合い、静謐で抽象的な音響空間を描き出す。「Demande」と「Réponse」という対になる4曲で構成され、ガラスのように硬質な質感と、ぼやけたテクスチャーが重なり合う長尺の音の流れが、聴く者を深い集中へと誘う。電子音と具体音を繊細に編み込むSanoの美学が最も純度高く結晶した一枚。

日本出身・スロベニア在住の作家 Aiko Takahashi による、 ピアノ・テープループ・ドローン・自然音を織り交ぜた静謐なアンビエント作品『The Grass Harp』。柔らかなドローンの流れに、朴訥で優しいピアノ、劣化したテープの質感、鳥の声や川のせせらぎなどの自然音が重なる。春の再生や揺らぎをテーマに、南ヨーロッパの田舎の空気感をそのまま閉じ込めたような音像。時間の流れがゆっくり変化するような、淡く美しい静謐さ。

グラフィックデザイナー、サウンドアーティストとして国際的に知られる東京在住の中村友胤による美麗エレクトロニック・アンビエント作品『Nothing Left Behind』。アコースティックギター、ピアノ、シンセの断片、フィールドレコーディングの微細な音を丁寧に点描するように配置。音を埋めず、最小限の音響で残響や空白を味わうように構築されており、1音1音が大切に紡がれ、静かに流れていく。アコースティックと電子音が自然に溶け合い、郷愁や瞑想を誘う柔らかな音響世界が広がる中村友胤の代表作のひとつ。

限定200部ナンバリング入り、クリアヴァイナル仕様。イタリア・アンビエントの巨匠 Gigi Masinによる静謐で内省的なアンビエント作品『Implodendo in una accecante oscurità Pt. 2』。Masin のロマンティックなメロディよりも静的・瞑想的な側面が強調された作品で、柔らかなドローン、かすかに残るピアノの残響、微細な音の揺らぎが重なる音響は、タイトルが示すように「眩い闇の中で内側へと崩れ落ちる」かのよう。Lumen(光)と名付けられた連作で構成された、光と闇の境に目を凝らし、聴く者を深い内省へと誘うアンビエント・スイート。Pt.2ではLumen 06〜10が収録され、Pt.1 の世界を引き継ぎつつ、ピアノや声、サックスのような有機的な要素が時折浮かび、闇と光が統合されるような印象も受ける。

限定200部ナンバリング入り、クリアヴァイナル仕様。イタリア・アンビエントの巨匠 Gigi Masinによる静謐で内省的なアンビエント作品『Implodendo in una accecante oscurità Pt. 1』。Masin のロマンティックなメロディよりも静的・瞑想的な側面が強調された作品で、柔らかなドローン、かすかに残るピアノの残響、微細な音の揺らぎが重なる音響は、タイトルが示すように「眩い闇の中で内側へと崩れ落ちる」かのよう。Lumen(光)と名付けられた連作で構成された、光と闇の境に目を凝らし、聴く者を深い内省へと誘うアンビエント・スイート。
ジャマイカのギター巨匠Ernest Ranglinによる1965年のジャズ・トリオ作品で、カリブの風をまとったストレート・アヘッド・ジャズの名盤『Guitar In Ernest』が〈Sowing Records〉により高音質リマスター再発。Ernest Ranglinは、スカ、ロックステディ、レゲエの礎を築いたギタリストとして知られるが、本作では完全ジャズ畑の演奏を披露。柔らかく温かいギターの音色と、クールで流麗なジャズ・カルテット編成が好対照で、ピアニストLeslie Butlerとのコンビによる、南国ジャズの洗練された響きがたまらない。スタンダード曲も、カリブの風を感じさせるアレンジで、ジャマイカン・ジャズの至宝といえる一枚。
ニューエイジ〜アンビエント・ファンも勿論マスト。米国のミニマル・ミュージックを代表する現代音楽の偉人、Steve Reichによる6台のピアノのためのミニマル作品であり、1973年3月に完成した『6台のピアノ』と、同年に発表された、グロッケンシュピール、マリンバ、鉄琴(共鳴ファンのないビブラフォン)、女声、オルガンのために作曲された『マレット楽器、声およびオルガンのための音楽』を収めたマスターピース的作品。ミニマル・ミュージックの歴史的金字塔として今後も永い時を堪え続けるであろう、祝福とカタルシスに満ちた永遠の名作2作品がセットになった、ライヒ入門にも相応しい決定版的一枚です!
アシッド・フォーク最大級の大名盤がアナログ・リイシュー。元女優という経歴を持つドイツのシンガーソングライター、Sibylle Baierが1970年から73年の間に残した音源を纏めた2006年発表の伝説的アルバム『Colour Green』がアナログ・リイシュー!牧歌的かつ神秘的な弾き語りの歌とギターがこの上なく素晴らしい、暖かで可憐な極上アシッド・フォーク・アルバム! Vashti BunyanやJosephine Fosterが好きな方にも激激レコメンドの一生モノの一枚!
80年代中期に隆盛となった環境音楽の流行に於いて、その嚆矢となった'84年作『モーニング・ピクチャー』。
全楽曲を氏が一人で編み上げ、美しい旋律を閉じ込めた本作は当時クラウス・シュルツェ主宰<Innovative Communication>からもリリースされるほか、フローティング・ポインツが自身のDJ MIXでピックするなど、国内外問わず評価されています。
近年では純度の高いモダン・ニューエイジ~アンビエントの傑作として、さらに和レアリック("和"モノ+バレアリック)を代表する作品としても認知される名盤が待望の再発です。
【収録曲】
SIDE A
1.Kane
2.Dancing Snow
3. Meet Me In The Sheep Meadow
4.Valpolicella
SIDE B
1.September Walk
2.The Bagel
3.Morning Picture
4.The Mirage
公式再発!限定クリア・ヴァイナル仕様。Loving Youをはじめ数々の名曲で知られる女性シンガーMinnie Ripertonが、Rotary Connectionの在籍時1971年に発表した1stアルバム。Rotary Connectionのメンバーでもあり、後にEW&FやTerry Callierのアルバムを手がけるCharles Stepneyによるプロデュースと、透明感のある美声が見事にハマった傑作。


〈eilean rec.〉や〈IIKKI〉といった人気アンビエント・レーベルから作品を送り出してきた新潟生まれ、ニューヨーク/アイスランド在住の作曲家Masaya Ozakiによる最新アルバム『Mizukara』がフランスのアンビエント/ドローン聖地〈laaps〉よりアナログ・リリース。フィールド・レコーディング、エレクトロ・アコースティック、テクスチャーを駆使し、アンビエント・レンジに卓越したそのサウンドの多様性に浸る事のできる珠玉のアンビエント/エクスペリメンタル作品。手製ナンバリング仕様。限定250部。

限定100部カラーヴァイナル仕様。実験的ラテン音楽プロジェクトで、伝統音楽を前衛的に再構築するスタイルで知られる Meridian Brothers の、2009〜2012年に地元レーベル〈La Distritofónica〉からCDのみでリリースされていた初期作品が初のヴァイナル・リイシュー!エブリス・アルバレスが電子処理や変則的リズムを駆使し、独自の音響世界を構築。ボゴタのアンダーグラウンド・シーンで生まれた奇妙でユーモラスなクンビア解釈は、アンダーグラウンド特有の熱気に満ちている。『VII』は社会風刺を強く打ち出しており、エクスペリメンタル・クンビアのユーモラスかつ鋭利な側面を捉えた重要作。

2025年限定リプレス!吉村弘 - Green「ふと目がさめると、午後の向う側。グリーンなサウンドが、まわりの風景をつつみこみます」。今年度ベストと言える最重要リリース!テン年代に隆盛したニューエイジ・ミュージック・リバイバルの中で巨大な再評価を浴び、今や国産アンビエントの中でも最大級の人気を誇る一枚が公式再発!日本の環境音楽/アンビエントのパイオニア、吉村弘が86年に発表したキャリア重要作品「Green」が、日本の知られざるアンビエントやニューエイジ、環境音楽を一挙コンパイルした昨年の大傑作編集盤「Kankyo Ongaku」(グラミー賞ノミネート!)も爆発的な人気を博した大名門〈Light In The Attic〉から初となる復刻リリース!
オリジナルは10万円越えで取引されることも多々な鬼レア盤にして、某動画サイトの再生回数は200万を優に超える超人気作!70年代にはタージ・マハル旅行団の公演にもゲスト参加、80年代からは、数多くのミュージアムやテレビ番組、ギャラリー、ファッション・ショー、公共施設、化粧品会社などに至るまでデザインや音響を手がけ、現代日本の都市のサウンド・デザインにも寄与してきた吉村弘。『Green』は吉村自身もフェイバリットに挙げていた音源で、ホーム・スタジオにて1985年から86年の冬にかけてYAMAHAのFMシンセサイザーで録音された作品で、忙しい東京の都会の喧騒とはまるで対照的に、ゆったりとした色調でやさしく広がるエヴァーグリーンなサウンドを披露。どこまでも優しく風雅に響き渡り、人の心へと確かな潤いと彩りをもたらしてくれる極上の一枚(本作の制作の際には、吉村自身もふと眠ってしまったことがあったとのことです。)ヴァイナル・リマスタリング仕様&〈RTI〉での高品質プレスと盤質も万全。これまで未公開だった吉村手書きのトラック・ノートも付属。これはアンビエント~ニューエイジ・ファンならずとも、全音楽好きが一度聴くべきマスターピースです!
デルタ・ブルースの創始者であり、Robert JohnsonやMuddy Watersなど後のブルースマンに大きな影響を与えた、チャーリー・パットンの代表的録音を収めたコンピレーション『Father Of The Delta Blues: Selections From Paramount Recordings, Vol. 2』。1929〜1934年に米国のレーベル〈Paramount Records〉に残された録音から選曲されており、力強いヴォーカルとギターのスライド奏法、洪水、死、信仰、旅など、当時の南部生活を反映した歌詞というデルタ・ブルース特有の土臭さに満ち溢れた音源集。全曲リマスター済。

全曲未発表の蔵出し音源!!!「ブルースとフォーク、土臭さと伝統、不確かさとためらい・・・しかし錆びた苛性、Lou Reedの精神に満ちており、それは啓示である。」1965年5月11日に録音され、今まで陽の目を見ることのなかった初期のデモ音源を収めた一枚が、故・Lou Reedの生誕80周年を祝し、〈Light in the Attic〉とLaurie Andersonの共同によリ始動した〈Lou Reed Archive Series〉の第一弾リリースとして満を辞して登場。
後にバンドメイトとなるJohn Caleが参加した『Words & Music, May 1965』は、”Heroin”や”I'm Waiting for the Man”、”Pale Blue Eyes”など、後にReedが録音した歴史的楽曲を、最も初期に近い形で完全に収録。また、その創作過程や初期の影響について、さらなる洞察を与える未発表の楽曲もいくつか収録されています。
この未発表曲集は、若き日のLou Reedが、後にバンドメンバーとなるジョン・ケイルの協力を得てテープに録音し、50年近く未開封のまま残っていたものであり、民謡の伝統に根ざしたこれらの曲を検証していく中で、パンクからアート・ロックまで、現代のアメリカ音楽の発展に彼の影響が続いていることが浮き彫りとしています。真のタイムカプセルと言えるこれらの録音は、ヴェルヴェッツへの種となる初期の知られざる録音の数々を記念するだけでなく、この人物の20世紀のアメリカのポピュラー音楽における貢献の大きさを物語る決定盤!
グラミー賞にノミネートされたエンジニアであるJohn Baldwinの手によりオリジナル・マスターテープから新規リマスタリング。ジャーナリスト/作家のGreil Marcusによるライナーノーツと〈Lou Reed Archive〉を管理するDon Flemingによる詳細なアーカイブ・ノーツが収録されています。

アンビエント殿堂入りとも呼べる、William Basinskiの2003年発表の傑作が待望のリマスター・ヴァイナル再発。元は80年代に録音していたものを集め、自身のレーベルから発表していたCD-R作品。ピアノやサックス、テープのループから生み出される空間はどれも憂鬱ともなう小さな響きでいて、それらが何曲も集まることで退廃的で静謐な美しさが広がります。マスターピース!

トム・ウェイツ、アダム・ドライバー、ケイト・ブランシェットらも出演の、映画『Father Mother Sister Brother』へのサウンドトラック。本作は映画監督ジム・ジャームッシュと音楽家Anikaのコラボレーション作品で、もともと音楽への造詣が深く、自身もバンドSQÜRLのメンバーとして活動するジム・ジャームッシュも音楽制作に直接関与。Anikaとの共同名義でクレジットされており、作曲・演奏・プロデュースの面で両者が協働しており、 彼の詩的な感性とAnikaのミニマルな音響スタイルが融合し、映画の世界観を支える静謐で幻想的な音楽を生み出している。曲目には「Spooky」「Disorder」「The Lake」「Twins」「Emptiness」など、映画の情景を反映したタイトルが並び、Kaleidoskop弦楽四重奏団との共演によるジャクソン・ブラウンの「These Days」のカバーも収録。ジャームッシュ作品らしい静かな余韻と、アニカの音響的探求が交差する、映画と音楽の境界を越えた芸術的なサウンドトラックとなっている。

「植物のための、そしてそれらを愛する人々のための暖かな地球の音楽」これまで幾度となく非公式再発が為されてきた歴史的名盤が遂に公式再発!70s視点で空想未来を飛行する絶品のSci-Fi電子盤!ファンク/ディスコ脈でも大いに作品を生み出し活躍したカナダの作曲家、Mort Garson(1924-2008)の76年大傑作がなんとSacred Bonesから復刻リリース!
当時ロサンゼルス近郊でSimmons社のマットレスを購入した際に、ノベルティ用として制作されたレコードで、内容はそのタイトル通りの光合成ヒーリング・ムーグ・ポップ・サウンドスケープ集。まさかのSacred Bonesからの再発と言うのもある意味驚きですが、同レーベルの根差してきたサイケ感のルーツといったところでしょうか。1曲目から凄まじい埃の臭いと哀愁に満ちていて、空想する楽しみが豊かに息づいてます。ライブラリー音楽からコスミッシェムジークを通ってアンビエントまで直結のBGM具合です。ただただ暖かく、ある意味ニューエイジで未知の光景へ想いを馳せたくなります。モンド~エレクトロニック系のファンにも是非。
限定カラー・ヴァイナル仕様。プライベート・プレスな7インチ・シングル1、2作のみを残し、名も知れることも無く去ってしまったような、そんなオブスキュア・ファンク・ジェムの一大カーニヴァル!数々の名仕事でマニアをうならせる〈Numero〉からは、鬼レアなファンク・レコードの数々を特集したコンピレーション作品が登場!ルーズなギターにチャンキーなドラム、細かく刻んで弾きまくる良好なブレイク、どこまでも自由に黒くハジけるディープ・ファンク・チューンを全12曲収録。

1月中旬再入荷。スムースでいてセクシー、そしてシンシーで広大なサイケデリアを醸す、この上を知らないスウィート・ソウル・ミュージックの大大大名作。オリジナル盤は軽く10万円を超えて取引されている、まさに幻の一枚と言えるアルバムです!アメリカ・オハイオ出身の短命なソウルグループであった”Wee”が、1977年に〈Owl Records〉に残した唯一のLPであり至上の傑作が、当店おなじみの大名門レーベルこと〈Numero Group〉よりアナログ再発。ストリート・ライフの日常の厳しい現実から離れ、幻想と仮装の空気へと焦点を合わせてくれるレア・ソウル屈指の名作が復刻。Stevie WonderのドリーミーなソウルとSly Stoneのドラッギーなグルーヴが溶け合っていく極上のオブスキュアAOR/サイケデリック・メロウ・ソウル・アルバム!全9曲を収録。
