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場所やジャンルに縛られない、気まぐれで実験的なベルリンのポップデュオ Soft as Snow。〈Infinite Machine〉や〈Fabric〉傘下の先鋭レーベル〈Houndstooth〉などからの作品でも知られる彼らが、Lau Nau、Sontag Shogun、Benoit Pioulardらの作品もリリースしているポートランドの〈Beacon Sound〉から最新作をアナウンス。独自の詩的なサウンドを展開する彼らの親密な3枚目のフル・アルバム。デコンストラクテッド・クラブの肉体性からトリップ・ホップの幻影、プログレッシヴな現代ジャズの要素などを採り入れつつ、煙たい音響の中に、ASMRの瞬間やラフなサンプリングが散りばめられた、忘がたく官能的なエクスペリメンタル・ポップの傑作。ロンドンのMC Brother May(Mica Levi、CURL)が、ドライブ感溢れる幻想的な"Whip"にゲスト参加。Tirzah、Hype Williams、さらにはAngelo Badalamentiのファンなら間違いなくこの作品に多くの魅力を感じるはず。
12月下旬再入荷。Sina (ボーカル/シンセ)、Drop Dylan (ボーカル/ギター)、Ossian (プロダクション/エレクトロニクス)のコア・トリオからなるメルボルンの実験的コレクティヴ、Dregsによるセルフ・タイトル・デビュー・アルバムが、Laila SakiniやMax Eilbacherなどの作品もリリースしているロンドンのレーベル〈Purely Physical Teeny Tapes〉より登場。リチュアル、ダーク・アンビエント、呪術的といったワードを想起させる異端のトリップホップ作品。気怠さと頽廃、耽美性と毒の祝宴に陶酔させる稀有な音盤でありつつ、ダブリミックスでトリップ・ホップの新たな展開の可能性すら示す内容となっています。
(日本語帯付き/解説書封入)90年代〜00年代の音楽シーンに多大なる影響を与えたブリストル・サウンドの先駆者、ポーティスヘッドのヴォーカリストとして知られるベス・ギボンズが、ソロ作品としては初となるアルバム『Lives Outgrown』を〈Domino〉からリリース。完成までに10年を要した本作は、アークティック・モンキーズ、デペッシュ・モード、ザ・ラスト・ディナー・パーティーらを手がけるジェームス・フォードとベス本人の共同プロデュース作品となり、トーク・トークのドラマー、リー・ハリスも制作に参加。
キャリアを通して最もパーソナルな作品となった『Lives Outgrown』は、ベスの言葉を借りれば「多くの別れ」を経たことで生まれたという。それは、家族との別れ、友人との別れ、そして過去の自分との別れだった。この先の未来は、以前思い描いていた景色と違う。そして過去は突然鋭く自分に問いかけてくる。ここに収録された10曲は、人生の半ばを迎えた今だからこそ生まれた楽曲だ。それでもベスは、変化と再生の10年間を経て、新たな目的を持つようになった。
ベス・ギボンズは、ポーティスヘッドとしてリリースした3作に加え、ラスティン・マンとのコラボ・アルバム『Out Of Season』や現代音楽の作曲家ペンデレツキと共演した『Henryk Gorecki: Symphony No. 3 (Symphony of Sorrowful Songs)』のほか、最近ではケンドリック・ラマーのアルバム『Mr Morale & the Big Steppers』に参加したことも記憶に新しい。
Huerco S.の運営する大人気レーベル〈West Mineral〉周辺のDUBIENT以降の地平で屈折的なアブストラクト・エレクトロニクスを展開してきたSpecial Guest DJ (Caveman LSD, uon) & Pontiac Streatorという同界隈の名作家同士による最新ユニット、crimeboysが始動。デビュー・アルバムとなる『Very Dark Past』が〈3XL〉よりヴァイナル・リリース。先日、Anthony Naplesら主宰の〈Incienso〉から傑作『Random Girl』を送り出したばかりのJames Kに、盟友のJames Kもゲスト参加した豪華内容。Vangelis、Burial、Silent Hill、N₂Oといった多様な影響を落とし込んだレフトフィールドなアンビエント・ジャングル&トリップ・ホップ・ダブの傑作に仕上がっています。Rashad Beckerによるマスタリング仕様。〈Lupo〉でのカッティングと盤質も万全。