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Coil のメンバーとしても知られるスコットランド出身の電子音楽家Drew McDowallとKali Maloneと初の本格的コラボ作『Magnetism』。マローンが精緻な持続音の作曲を展開してきたのに対し、マクダウェルは、有機的に脈打つ歪みや揺らぎを伴ったシンセサウンドを探求してきた。二人のアプローチはいわば正反対だが、本作ではその差異がぶつかり合うのではなく、うまく混じり合ってひとつの響きになっている。全4曲の長大な楽曲では、カープラス・ストロング法といったデジタル音響技術や、純正律などの伝統的な音律を用いて、音が反復し、飽和していくプロセスそのものが聴き手を瞑想的な感覚へ導いていく。時間の流れを忘れるような、ものすごくゆっくりとした大きな動きで展開していく音、一方で、音そのものはとても鮮明で瞬間的。とても大きなスケールでゆっくり変化する響きと今この瞬間に立ち上がる鋭さが同居した音世界は、カリ・マローンが光や構造を担い、マクダウェルが影や有機的な歪みを注ぎ込んでいるかのよう。異なる美学が互いを映し合うことで生まれた、古代的でありながら切実に現代的なミニマリズムの到達点ともいうべき一枚。

エクスペリメンタル・ポップの才媛Lucrecia Daltの新作『A Danger to Ourselves』が大名門〈Rvng Intl.〉より登場!本作は、2022年の前作『¡Ay!』で世界的評価を得た彼女が、さらなる進化を遂げたアルバムで、これまでのように映画や文学に物語の構造を借りるのではなく、自身の内面から直接引き出したような、より個人的でシネマティックな作品に仕上がっている。共同プロデューサーにはDavid Sylvianを迎え、彼との共作曲「Cosa Rara」も収録。他にもJuana Molina、Camille Mandoki、ドラマーAlex Lázaroらが参加した豪華布陣。アコースティックな音響やコラージュ的なリズムが重なり合いながら、Daltの声が芯となって響く。メロディよりも音の構造とリズムの交差に重きを置き、スペイン語と英語を自在に行き来する音響のコラージュは、愛や人生の儚さへの思索や、緻密なレコーディング・テクニックと相まって、形式やジャンルにとらわれず、個人的な体験が普遍性へと昇華されるような音の錬金術とでも言うべき充実した内容となっている。

"Blue" Gene TyrannyやLaurie Spiegelなど、オブスキュアな実験音楽を世界へと再提示してきた名レーベルであり、ニューエイジ・リバイバルの拡大にも大いに貢献した〈Unseen World〉からは、Morton Subotnickに学んだアメリカ人作曲家/ラジオ・プロデューサーであり、中京大学にて教授を務めるなど多角的に活動をこなしてきたサンプリング~カットアップ・コラージュの名手Carl Stone。直近の作品と同様に、MAX/MSPを駆使して制作された2022年度最新アルバムが登場。Giant Clawや〈Orange Milk〉作品のデジタル・フュージョンと自身のルーツにある現代音楽やアヴァンギャルド、サウンド・アート、歌謡曲的な土着のメロディまでもが渾然一体となった様な、まさしく2020年代らしい「異」なモードを愛でた破格のエレクトロニック・ミュージックに仕上がっています!!!

世紀のアウトサイダー・ミュージシャンことDaniel Johnstonのプロデューサーとしてもその手腕を発揮していたニューヨークの奇才Kramerと、Ground ZeroやDeath Ambientといった実験的グループへの参加も知られる名古屋出身のミュージシャン/作曲家、Kato Hidekiによる奇跡のコラボレーション・アルバム『The Walk』が、Kramer主宰の〈Shimmy Disc〉から堂々アナウンス。スイスのドイツ語詩人・作家のローベルト・ヴァルザーと松尾芭蕉の作品からインスパイアされた、瞑想的かつ喚起性に溢れるダーク・アンビエント/ドローン・サウンドを展開した素晴らしい内容の一枚!手製ナンバリング仕様。限定555部。


world's end girlfriendの昨年作に惹かれた方にも!!!戦争犯罪、見て見ないふり、深い愛と嘆き。イスラエルとパレスチナの紛争を明確に示唆した、今年度最重要クラスの大傑作!ケベック・モントリオールで結成されたポスト・ロック・シーンを代表する屈指のバンド、Godspeed You Black Emperor!による8枚目となる”タイトル無し”の最新スタジオ・アルバムが〈Constellation〉から登場!

凄いのが出ます!合成音、インスタレーション、パフォーマンスを通じて感覚知覚や聴衆の聴覚体験を探求するドイツの実験的サウンド・アーティストであり、Aphex TwinやRussell Haswell、Mark Leckey、刀根康尚といったアーティストともコラボレーションを行ってきたHeckerことFlorian Hecker。〈Mego / Editions Mego〉や〈Rephlex〉、〈PAN〉、〈Presto!?〉といった各地の先鋭レーベルに傑出した作品を残してきた同氏による、2017年の13チャンネル・インスタレーションでの高い達成を収めた10枚組CD BOXセット『Resynthese FAVN』が登場!版元は、Catherine Christer Hennix、鈴木昭男、小杉武久、高柳昌行、Graham Lambkin作品など、数々の前衛的作品を手掛けるブルックリンの〈Blank Forms Editions〉。元々は、オーストリアの首都ウィーンの美術センター〈クンストハレ・ウィーン〉での展覧会『Halluzination, Perspektive, Synthese』にて展示されたもので、本作には、2016年のプロジェクト『FAVN』で初めて発表されたアイデアを発展させた10作品が収録されています。名匠Rashad Beckerによるマスタリング仕様。
Merzbowこと秋田昌美による限定盤レースカット作品『Kachouzu』。Merzbow特有の金属的で過激な音響が全面に展開するハーシュノイズの極致とも言える内容で、通常のプレス盤と異なり、ラテカット特有の荒々しい音質が迫力をさらに強調している。各パートは即興的でありながら、録音・編集によって緻密に構成されており、全体でひとつの連続した作品となっている。わずか50部のみの超限定仕様で、手書きナンバリング入り。

シアトル拠点のDJ/アーティスト Raica こと Chloe Harris が Jo Johnson のレーベル〈Silver Threads〉からリリースしたサード・アルバム『If Not Now, When』。ドローンやアンビエントを基盤に、IDM的なリズムやテクノ的な推進力を融合。ノイズ、残響、シンセの断片が重なり合い、1stアルバム『Dose』に見られるサイケデリックな没入感とアンビエント的な微細さが併存している。Jo Johnsonと並ぶ形で現行アンビエント/IDMシーンに新たな潮流を提示する一枚。

チリ系アメリカ人アーティスト Nicolás Jaar が2015年に発表したアルバムで、1969年、アルメニアのセルゲイ・パラジャーノフ監督の名作映画『ざくろの色』に触発された「非公式サウンドトラック」として制作された作品『Pomegranates』。『ざくろの色』の映像美に触発され、アンビエント、ピアノ、フィールドレコーディング、ノイズをコラージュし、奇妙で物憂げな質感と映像に宿るシュルレアリスム的な空気を音で表現。メランコリックで断片的な楽曲群が連なり、映像と音楽の境界を溶かすよう。『ざくろの色』の芸術性と現代電子音楽が結びついた記憶に残る一枚。

ブリュッセル出身の兄弟デュオ Hun Hun によるデビュー・アルバム『Frantic Flow Of The Gong』。アンビエント、トライバル、ダウンテンポを横断するような内容に森の環境音や儀式的なパーカッション、ヴォイスを取り入れ、神秘的で深いシャーマニックな世界を構築。独特の打楽器とリズム構造、曲ごとに場面が変わるような映像的な流れを持っており、1980年代の〈Crammed Disc〉の作品群を思わせるエスノ・アンビエント感覚を持ちながら、現代的な音響処理でアップデートされた一枚。

ニューヨークを拠点に活動するアーティスト Beau Mahadev が〈INDEX:Records〉からリリースした『Subterra』。浮遊感のあるヴォーカルが全編を包み込み、リヴァーブや残響を多用したテクスチャと相まって湿度を帯びた音響空間を構築。複雑なリズムや電子音楽的な断片をポップなメロディと組み合わせ、親しみやすさと実験性を両立している。Uzâ A’Amo、{iii}、Yau Hei ASJといったアーティストがゲスト参加し、楽曲ごとに異なる様々な彩りを加えている。ドリーミーなヴォーカルと湿度を帯びたIDMポップで描くデビュー・アルバム。

メキシコのアーティスト Nervio Cosmicoによる自然や精神世界をテーマにした儀式的なアンビエント作品『Singing Vessels』。曲タイトルも「Invocation(祈り)」「Círculo de Fuego(火の円環)」「Closing The Circle(円環の終結)」と、アルバム全体が儀式の進行を思わせる構造。アンビエント的な広がりの中に、ドローンや自然音を思わせるテクスチャーを重ね、スピリチュアルな音楽の系譜に連なりながらも現代的な電子音響として再構築されている。UK拠点のレーベル〈Accidental Meetings〉からのリリースにより、ラテンアメリカの精神的音楽探求をヨーロッパの実験的シーンに接続する一作。

作曲家/プロデューサー、フクゾノヤスヒコのソロプロジェクト、aus(アウス)のニューアルバム『Eau(オー)』。奥野楽の演奏する「箏」を全面的にフィーチャーし創作した、ausの魅力的な方向転換といえる美しい作品。
思慮深く展開する繊細な技巧、展覧会や実験映画のための魅力的なサウンドデザインで、国内外から篤い支持を受けるアウスは、これまでキーボードやエレクトロニックサウンド作品を主に手がけてきました。本作『オー』は、依然としてエレクトロニックサウンドでありながらも、日本の楽器の中で最も特徴的な弦楽器のひとつである箏の音世界を軸に展開する、アウスの魅力的な方向転換といえるアルバムです。繊細でありながら豊かな数々の箏のフレーズと音色は、非常に才能豊かな演奏家、奥野楽(おくの・えでん)が担当。アウスは作品解説の中で、このプロジェクトにおける奥野の演奏とその芸術の重要性を称賛しています。
『オー』収録楽曲は、箏の微妙に変化するアタック、揺らめく響きの音色と、他の楽器の音色のバランスをとるようにデザインされています。箏の繊細な減衰と韻律の柔軟性は、持続的なシンセサイザーの音色と対位法的に構築されたピアノの旋律に包まれ、引き込まれるような底流と、物憂げで流動的な質感を伴う流れるようなアンビエンスを生み出しています。
箏の現代史をみたとき、日本のコンテンポラリー音楽の愛好者は『オー』を聴いて、沢井忠夫がリアライズした吉村弘作曲作「アルマの雲」(1979年)、箏の演奏グループKoto Vortex(コト・ヴォルテックス)が同じく吉村弘の作品を取り上げたアルバム『Koto Vortex I: Works by Hiroshi Yoshimura』(1993年)を思い出すかもしれません。どちらも箏を伝統から引き剥がし、アンビエント~テクノの文脈に配置しようとした先駆的作品で、それらは『オー』にも影響を与えています。また、諸井誠の『和楽器による空間音楽』といった70年代日本の現代音楽作品も『オー』の影響源となっています。
フィジカル版にはアウスによる日本語・英語解説付き。ジャケットデザインは橋本麦、マスタリングは大城真が担当。CD/LP/カセット/デジタルで発売し、CD・デジタル版とLP版はジャケット違いとなります。本作はレーベル《FLAU》とエム・レコードの初のコラボレーション・リリースとなります。


アメリカ西海岸の5人組グループSMLによる実験的ジャズ作品『How You Been』が〈International Anthem〉から登場。メンバーはJosh Johnson(sax, electronics)、Anna Butterss(bass)、Jeremiah Chiu(modular synth, live sampling)、Booker Stardrum(drums, percussion)、Gregory Uhlmann(guitar, effects)という、各々が作曲家やプロデューサーとしても活躍する精鋭たちで、このアルバムは、2024年から2025年にかけて行われたライブ演奏を録音し、それを素材にしてスタジオで再構築したもの。事前の打ち合わせなしに即興で始まった演奏を、後から丁寧に編集・加工することで、ライブの生々しさとスタジオ作品としての完成度を両立させている。前作『Small Medium Large』で見られた、メンバー全員が対等にアイデアを出し合いながら、細部までこだわって音を作り上げるスタイルが、さらに洗練された形で実現している。音楽的には、ジャズを軸にしながらも、アフロビートや電子音楽、ポストロック、アンビエントなどが混ざり合っており、即興演奏の自由さとスタジオ編集の緻密さが融合した、現代ジャズの新しいかたちを提示する作品として、聴くたびに異なる側面が立ち上がるような奥行きのある一枚となっている。
〈Honest Jons〉流通。イタリアのプロデューサー Nicolò による実験的なベース・ミュージックと抽象的な電子音響を探求した作品『Static』。ストレートなクラブ・トラックではなく、断片的で揺らぐリズムや減衰する信号、うねるサブベースによって境界的な音響空間を描き出す。冷たいシンセティックな質感の中にメランコリーや身体的な振動を感じさせる構成は、個人的な記憶や感情を刻み込んだものでもあり、作品は「父 Giordano に捧げる」とされている。
マンチェスターのアンダーグラウンド・クラブシーンを代表するDJ/プロデューサー Tom Boogizm が自身の名義としては約10年ぶりとなる新作『DDS067』をリリース。アフロスウィング、ソウルの断片、ラップ的要素、Rhythm & Grimeの切り刻まれた質感をミックス。Rat Heart名義での内省的でソウルフルな表現と、自身のレーベル〈Shotta Tapes〉での活動を経て培ったラガマフィンの要素をクラブ・ミュージックに取り入れたスタイルを交差させた、マンチェスターの現行アンダーグラウンド精神を凝縮した一枚。
ポストパンク/ノイズバンド My Disco のメンバーとして知られるオーストラリア出身で現在コペンハーゲンを拠点に活動する音楽家 AICHER こと Liam Andrews によるより純粋なインダストリアル美学を追求したソロ・デビュー・アルバム『Defensive Acoustics』。廃墟の倉庫で録音されたような、冷徹で巨大な金属打楽器の響き、重低音の圧力、ドローン的持続音が交錯し、冷たいモノクロームの音響世界を形成している。HTRKやRoland S. Howardとも共演歴があるMy Discoの盟友 Rohan Rebeiro がパーカッションで参加。ミックスはSeth Manchester、マスタリングはRashad Beckerが担当で、インダストリアル的音響をより引き立てている。

エジプト・エルミニア出身のアウトサイダー音楽家Abosaharが独自に築き上げた「トロビー・ミュージック」を集約した作品『Raasny』。トロビー・ミュージックは「True Being」の略で、シャアビーを基盤にハウス、テクノ、トラップ、ポップを混在させた荒削りなコラージュ音楽で、壊れた機材やクラックされたソフトウェアを駆使し、即興的に音響を生み出す。結婚式の熱狂、街角の埃っぽさ、カイロのネオンクラブの空気を同時に感じさせる生々しい雰囲気。宗教的儀式・家族の結びつき・音楽と踊り・豪華な贈り物が組み合わさった壮大なイベントであるエジプトの結婚式文化とストリートの熱気をそのまま封じ込めた一作。

2023年にリリースした空間現代のアルバム『Tracks』のリミックス盤をリリースします。
ジューク/フットワークのDJ「D.J.Fulltono」、WIREのベストにも選出された日本の新鋭DUBプロデューサー「Element」、ヒップホップグループMoe and ghostsのトラックメイカー友人カ仏、コンピューターミュージックの巨匠「Carl Stone」、Honest Jon'sやDDS、Sahkoなどから作品を発表するNYの鬼才「MADTEO」のリミックスをそれぞれ収録しています。レコードに付属のダウンロードコードからダウンロードいただくと、更に2曲ボーナス・リミックスをお聴きいただけます。
1. D.J.Fulltono - Burst Policy (remix)
2. Element - Look at Right Hand (remix)
3. 友人カ仏 from Moe and ghosts - Beacons (remix)
4. Carl Stone - Fever was Good (remix)
5. Madteo - Hatsuentou (remix)
Digital Mastered by Tatsuki Masuko
Vinal Mastering and Cutting by Atsushi Yamane

