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11月6日発売。フィラデルフィアのドラマー、プロデューサーのGarrett BurkeによるプロジェクトGloorpによる、ライブ活動やセッションで育てた素材をもとに、生ドラムのフィジカルな揺らぎとクラブ・ミュージックの構造を大胆に融合した電子音楽作品『Gloorp Life』。打ち込みではなく、生ドラムがトラックの中心にあるという構造が特徴的で、高速ステップのフットワーク的感覚、IDMの細粒感、ベース・ミュージックの低域圧が、ポリリズミックなドラミングの上にレイヤーされ、ずれながら前へ進む推進力を生み出している。シンセやサンプルは軽やかで、どこか遊び心のある質感を持ちながら、テクスチャの変化が絶えず続く動きの多い電子音として機能する。ボーカルは歌というより音の素材として扱われ、トラックのテンションに人間味を少しだけ差し込む役割。多様な音楽に卓越したドラミングが自然に混ざり合う、ドラムを中心に再構築されたクラブ・エレクトロニクスの現在形。

11月6日発売。INA-GRMの歴史的立体音響システム、アコースモニウム、のために制作された、Amina HocineとEspen Sommer Eideによる長編音響作品を収めたPortraits GRMシリーズのスプリット『X3 / Phonophani - Until the Fish Eyes Shine』。片面では、自作のフォグホーン・オルガンと澄んだサイン波、フィールド・レコーディングが波のように重なり合い、静寂から微細に移ろう瞑想的ドローンを展開。もう片面では、90年代後半の北欧トロムソにおけるアンビエント・テクノの残照を背景に、極冷な実験音響とノスタルジーが地層のように交錯する幻想的な電子空間を構築している。Stephen O'Malleyの手掛けるマット仕上げの装丁も美しい現代電子音響作品。

11月6日発売。現代実験電子音楽シーンを牽引するJules NégrierとMaria W Hornによる、深遠なスプリット『An Iris Crackled Like Eyelids / All Solids Melt Into Aether』。片面では、感情を反映したような旋律の揺らぎと、不規則な音響のねじれへと緻密に変化するミステリアスな電子音響空間を展開。もう片面では、限界まで追い込まれたパイプオルガンの風圧が生む温かくも不安定な和音と、極冷で緻密なコンピュータ音響がぶつかり合い、多層的なドローンと重厚なハーモニーを創出している。Stephen O’Malleyが手掛けるアートワークも象徴するように、音の歪みと形成、そして崩壊のプロセスを美しく突き詰めたダークで重厚な一枚。

11月6日発売。リュート奏者のJozef Van WissemとJim Jarmuschによるデュオが、イタリア・ボローニャの伝統あるスタジオで録音したアヴァンギャルド音響大作『Bocca di Lupo and Mouth of the Wolf』。Jozef Van Wissemが奏でる古風でミニマルなリュートの音色と、Jim Jarmuschが繰り出すアンプリファイドされた歪んだギター・トーンが鮮烈に交錯。アヴァンギャルド、ドローン、クラウトロックから古代の宗教音楽までを背景に感じさせつつ、静寂な祈りからダークでカタルシスに満ちた音響のカオスへとドラマチックに変化する、シネマティックで洗練された音のテクスチャーを見事に創出している。静かなポエトリーやアコースティックな響きから重厚なエレキ・ノイズまで、二人の卓越した実験精神と美学が見事に結実した充実の一枚。

Floristのメンバーとしても知られるアンビエント作家Emily A. Spragueが、架空の惑星『Cyano』を舞台に制作したコンセプト作品。これまでのインスト中心の作風から一歩踏み込み、自身の歌声を本格的に取り入れた初のアルバム。すべての音がシンセサイザーのみで生成され、サンプルやアコースティック楽器を使わないという徹底したアプローチが特徴。霧のように漂うシンセのレイヤーと、風景の一部として現れる静かな歌声。光と影が交差するような微細な揺らぎが続き、どこか遠い場所の空気を覗き込むような感触がある。Floristでのフォーク的な手触りは残しつつも、構造的というよりはメロディの断片や音の身振りだけが浮かぶ抽象的な構成へと変化している。シンセと声だけで描かれた遠い惑星をモチーフに内面世界を旅する静かで深いアンビエント作品。

池田亮司が、アメリカ軍によるモールス信号を着想源に制作した12インチ作品。アルファベットA–Zの26文字に対応する26種類の周波数を、それぞれひとつの音響単位として構成した、極限までミニマルな作品。
片面13本ずつ、計26本のロックド・グルーヴに刻まれるのは、それぞれ異なる周波数を持つサイン波。音は旋律やリズムへと発展することなく、針が同じ溝を繰り返し巡ることで永続的な反復へと変容。ひとつひとつの周波数が独立した音として聴こえる一方、それらを連続して再生することで、26の音がまるで無言の会話を交わしているかのような音響的な関係が顕在化。音楽を構成する要素を極限まで削ぎ落とし、周波数、反復、時間、そして情報そのものを音楽として提示する池田。
モールス信号という「情報を音へ変換するシステム」を出発点に、意味を持つ言語以前の、純粋な音響の差異へと還元していく試みともいえる内容。2017年、スイス・グシュタードで開催されたアート・フェスティヴァル〈Elevation〉における〈Test Pattern〉のサイト・スペシフィック・インスタレーションに合わせて制作された作品。限定500部

日本を代表する電子音楽家/ヴィジュアル・アーティスト池田亮司が、10本のロックド・グルーヴによって、それぞれに異なる周波数のサイン波だけを刻み、その周波数を太陽系の異なる惑星に対応させた、極限までミニマルな音響作品。
針が同じ溝を永久に回転続けるロックド・グルーヴによって、ひとつのサイン波は「楽曲」として展開することなく、ただ持続し続けます。しかし、それぞれ異なる周波数を持つ10の音は、再生することで聴覚のなかに微細な差異と緊張を生み、単純な電子音が次第に空間そのものを測定するような感覚へと変貌を遂げていきます。
量子力学や量子情報理論を美学的な視点から捉えた池田のインスタレーション〈supersymmetry〉とも連動する本作。CERNで科学者やエンジニアとの交流を重ねた経験を背景に、音を旋律やリズムとしてではなく、周波数、物質、時間、そして宇宙を構成する最小単位のようなものとして扱っています。
180g重量盤、特製シルクスクリーン・スリーヴ仕様。名匠Rashad Beckerによるマスタリング。音楽を極限までミニマルに削ぎ落とすことで、逆に「聴く」という行為そのものへ能動的に意識させる、池田ならではの実験的な作品。180g重量盤
ノルウェー現代音楽の打楽器界の重鎮Kjell Samkopfが、1981年にヘニー・オンスタッド芸術センターで録音した珠玉のソロ作『Music for Solo Percussion and Electronics』。長らくマニア間で珍重されてきた貴重な初期電子音響〜パーカッション名盤が、待望の初再発。バークリーで培ったジャズや即興演奏の知見を背景に、コオロギの鳴き声や鳥のさえずりといった自然界の環境音と、ヴィブラフォン、マリンバ、ベルのクリアな響きを繊細に融合。終盤にかけて重厚なアナログ・シンセサイザーの音響が緻密に打ち出され、テクノロジーと自然環境の境界を鮮やかに描き出している。高田みどりやVisible Cloaksのアプローチにも繋がる、第4の世界感覚を孕んだレフトフィールド音響の傑作。

Musica Elettronica Vivaと並び、イタリアから世界を大きく先導していた伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaにも参加での活動も知られ、ドイツ最高峰のクラシック・レーベル〈Deutsche Grammophon〉にも作品を残した稀代の電子音楽家、Roland Kayn (1933-2011)。「サイバネティック・ミュージック」と称された同氏が80年代初期に〈Colosseum〉レーベルからリリースした重要なサイバネティック作品の一つである『Infra』(1978-79)が初CD化!1978年秋から1979年秋にかけて制作された全180分のサイバネティック・ミュージックを収録した特大盤!カインの大ファンであるジム・オルーク氏によるオリジナル・テープからのリマスタリング仕様。

前作『Anti Atlas』から2年の時を経て、パリを拠点に活動するプロデューサーThéo Martinのソロ・プロジェクトThmeが〈LAAPS〉より発表した2026年作『Overleaf』。数ヶ月に及ぶ集中的なセッションで得られたすべての録音素材をパズルのように断片化・再構築。彼の音楽の核である磁気テープの温かな揺らぎや偶然生じたノイズに、デジタルツールによる多層的なレイヤリングを繊細に交錯。元の形を崩した音の断片が静謐なドローンやテクスチャーと重なり合い、記憶の残滓を巡るような奥行きあるアンビエント・エレクトロニクスを構築している。

前作『Anti Atlas』から2年の時を経て、パリを拠点に活動するプロデューサーThéo Martinのソロ・プロジェクトThmeが〈LAAPS〉より発表した2026年作『Overleaf』。数ヶ月に及ぶ集中的なセッションで得られたすべての録音素材をパズルのように断片化・再構築。彼の音楽の核である磁気テープの温かな揺らぎや偶然生じたノイズに、デジタルツールによる多層的なレイヤリングを繊細に交錯。元の形を崩した音の断片が静謐なドローンやテクスチャーと重なり合い、記憶の残滓を巡るような奥行きあるアンビエント・エレクトロニクスを構築している。
伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaでの活動でも知られる稀代の電子音楽家、Roland Kaynが2004年に制作した『Etoile du Nord / Ghyress Für Ilse-Emily Kayn』。のちに父の遺産を継ぎレーベルを再始動させる実娘Ilse-Emily Kaynの名を冠した大作を含む、最晩年の自律音響ドキュメント。「北極星」や愛娘の名といったパーソナルなモチーフを出発点にしながらも、電子回路の自律反応、電気信号の物理変化、そして聴覚認識という3要素が緻密に交差。情緒的な描写を排した高度な電子システムでありながら、耳に届く重厚なドローンと緻密な周波数の蠢きは、静謐かつ荘厳な気配を帯びて響く。熟成を極めたサイバネティック音響の真骨頂というべき名盤。
伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaでの活動でも知られる稀代の電子音楽家、Roland Kaynが、その晩年である2002年から2003年にかけて完成させた作品群を収録した重要2CD作品『Requiem pour Patrice Lumumba / Interations / Composizione AD / Prismes Reflectes』。コンゴの独立指導者パトリス・ルムンバへのレクイエムというモチーフを出発点に、電子回路の自律反応、電気信号の物理変化、そして聴覚認識という3要素が精密に交差。感情的な描写を脱した冷徹な自律システムでありながら、耳に届く重厚なドローンと高密度な周波数の蠢きは、大聖堂の残響を思わせる不思議な荘厳さと鎮魂の気配を帯びて響き渡る。人為的な意図を超越したシステムが結果として深く心を揺さぶる、サイバネティック音響の真骨頂というべき名盤。
伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaでの活動でも知られる稀代の電子音楽家、Roland Kaynが、その最晩年である2001年から2003年にかけて完成させた、「Multiplex Sound-Art」シリーズに属する重要作『Ultra / Redundancy TR / Megaphonie』。長年の探求を経て到達した高度な自律電子システムを用い、回路自体の反応、電気信号の物理変化、そして人間の聴覚認識という3要素を精密に交差させて生成。巨層的で高密度なドローンと微細な周波数の干渉が有機的に脈動し、人為的な意図や従来の作曲概念を完全に超越したサイバネティック音響の極致を示す傑作。
伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaでの活動でも知られる稀代の電子音楽家、Roland Kaynによる、1969年の初期作『Cybernetics II』と、2000年前後に制作された長編『Gärten Der Lüste』『L'Innominata』をひとつのパッケージに収めた2CD。30年以上に及ぶ彼のサイバネティック音響探求の軌跡と変遷を俯瞰する貴重な音響ドキュメント。1960年代末の生々しく過酷な信号処理から、自律的電子システムが高度に成熟したミレニアム期の重厚な多層音響までが交錯。自律する電子回路、電気信号の物理変化、そして人間の聴覚認識という3つの要素の相乗効果によって解き放たれた電子群が、静謐なドローンと有機的な周波数の蠢きを描き出し、従来の作曲概念を遥かに超えたスケールで迫る。

伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaでの活動でも知られる稀代の電子音楽家、Roland Kaynによる、全10作の電子交響曲シリーズの幕開けを告げる『Electronic Symphony I / III』。1966年から1990年代後半にかけての約30年におよぶ改訂を経て、スタジオ内の複雑な自律的電子システムを通じてリアルタイム生成された音響構造であり、彼自身が「作曲というよりもプロセスを記録した」と語る歴史的一作。併録された「Equivalence Sonore」とともに、自律回路の中で変容する音響断片がFranco Evangelistiの語った「もはや音楽とは呼べない領域」の始まりを鮮烈に提示。重厚なドローンと幾重にも蠢く電子音が人為的コントロールや伝統的な作者性の概念を遥かに超えて響き渡る。
伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaでの活動でも知られる稀代の電子音楽家、Roland Kaynによる電子交響曲シリーズ終盤を収めた2CD。1966年から1996年にかけて構想された全10作の交響曲群のうち、第VIII番から第X番までを収録し、1978年から1999年に及ぶ長大な制作期間のなかで培われたサイバネティック・ミュージックの思想が結晶化した重要作。そのサウンドは一般的な電子音楽の枠組みを大きく逸脱し、持続音、微細な変化、膨大な質量を持つ音響のうねりが絶えず姿を変えながら展開。管弦楽的発想の残像を感じさせながらも、有機的で予測不能な運動が共存し、ときに静謐、ときにマグマのようなエネルギーを放つ。Franco Evangelistiが「もはや音楽と呼べなくなる何か」と表現した世界観を体現するかのような、20世紀実験音楽史上でも類例の少ない到達点。

伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaでの活動でも知られる稀代の電子音楽家、Roland Kaynが、シリーズ最長級となる15年もの歳月をかけて推敲を重ねた電子交響曲シリーズ『Electronic Symphony VI / VII』。スタジオ内で選び抜かれた音響素材が自律的な回路のなかで静かに重なり合い、Franco Evangelistiが評した「もはや音楽とは呼べない領域」へと到達。緻密に変化する多層的なドローンと有機的な音響のダイナミズムが交錯し、人為的コントロールや伝統的な作者性の概念を遥かに超えたものが展開。併録の「Frottage II」とともに、複雑な自律的電子システムを通じてリアルタイム生成されたサイバネティック・ミュージックの深遠な領域を示すアルバム。

伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaでの活動でも知られる稀代の電子音楽家、Roland Kaynが、1977年から1997年までの20年間に及ぶ改訂を経て完成させた電子交響曲シリーズ第5弾『Electronic Symphony V / Emissioni Trasformati I-II』。過去20年間の制作プロセスで得られた音響断片が回路の中で変容し、Franco Evangelistiが語った「もはや音楽とは呼べない領域」を見事に体現。重厚なドローンと高密度な電子音が幾重にも交錯し、従来の音楽美学や著作性の概念を根底から覆す。作曲者自身による意図を超え、複雑な自律的電子システムを通じてリアルタイム生成されたサイバネティック・ミュージックの金字塔。

伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaでの活動でも知られる稀代の電子音楽家、Roland Kaynが、1988年から1996年にかけて結晶化させた電子交響曲シリーズ『Electronic Symphony IV』。同僚の作曲家Franco Evangelistiが「もはや音楽と呼ぶことのできない領域」と評した異次元の音世界を作品化したもので、オーケストラの伝統的なテクスチャーやドローン的な持続音を素材として自律的な電子システムへと投入。管弦楽的なテクスチャーの記憶を孕んだ音素材が、サイバネティックな自律システムの中で解体・再結合を繰り広げる。過酷なマグマのように蠢くダイナミズムと、静寂なドローン的持続音が幾重にも重なり合う高密度な電子音響空間。意図や形式美を超えて自己増殖する音像が圧倒的なスケールで迫る、電子音響の極北。
BBC RadioのJohn Peel Sessionに残された貴重なアーカイヴ音源から、1973年録音の「Up To The Bakerloo Line With Anne」と1974年録音の「Tony Wanna Go」を収録。ダモ鈴木、ホルガー・シューカイ、ヤキ・リーベツァイト、ミヒャエル・カローリ、イルミン・シュミットによる黄金期CANの即興性とミニマルなグルーヴを堪能できる一枚。BBCセッションならではの生々しい演奏が味わえる好編集盤。
1988年に英〈ReR Megacorp〉より発表された、イタリア実験音響シーンの二大巨頭Roberto MusciとGiovanni Venostaによる歴史的共作『Urban and Tribal Portraits』。世界のフィールド・レコーディングや各地の伝統楽器の音響断片と、都市的な電子音像、ピアノやサックスを交えた即興演奏をハイブリッドに編み上げた現代フォース・ワールド・サウンド。安易な異文化の引用やポストモダン的な皮肉に陥ることなく、即興の軽妙さとコンポジションの精密さを同居させることで、ノイズと楽音、過去と未来、都市と部族の境界を解体してみせる。音素材そのものが持つオーガニックな生命力と深い美意識が全編に満ちた、イタリア現代音響史に燦然と輝く名盤。
スンダの宇宙観や精神性を独自のサウンドで表現
西ジャワ州バンドゥン県を拠点とする4人組インストゥルメンタル・バンド。彼らはスンダの伝統的な音楽要素にサイケデリック・グルーヴを融合させた〈プリアンガン・サイケデリック・グルーヴ(Priangan Psychedelic Groove)〉というスタイルを追求しています。
本作では、スンダ文化に根ざした懐かしく哀愁のあるメロディ、神話、民話をベースに、ガレージロック、サイケデリック・ロック、サーフロック、ファンクなどといった現代的な音楽要素を融合。スンダの宇宙観や精神性、日常生活における省察などが、彼ら独自の音楽性によって表現されています。
