Filters

Ambient / Minimal / Drone

1973 products

Showing 1729 - 1752 of 1973 products
View
Jura Soundsystem - Return To The Island (LP)Jura Soundsystem - Return To The Island (LP)
Jura Soundsystem - Return To The Island (LP)Temples Of Jura Records
¥3,489
180g重量盤仕様。Escape From New YorkやBrian Bennett、Zannといったユニークなアクトたちの知られざる傑作の数々を掘り起こしてきたオーストラリアのリイシュー・レーベル〈Isle Of Jura〉のボス、Kevin Griffithsによる音楽ユニット、Jura Soundsystemによる最新アルバム『Return To The Island』が同レーベルの新譜部門〈Temples Of Jura〉より到着。パンデミックの最中、南オーストラリア州アデレードの静かな郊外にあるスタジオでレコーディングされた作品。ディープ・ハウス、ニュー・ディスコ、バレアリックなどを通過したチルアウトなアンビエント・エレクトロニック・アルバムに仕上がっています!
Aziz and Friends - Waves of Peace (2LP)Aziz and Friends - Waves of Peace (2LP)
Aziz and Friends - Waves of Peace (2LP)Morning Trip
¥5,283
オリジナルは、1982年に自主カセット・リリース、翌年にはニューエイジ/宇宙音楽系レーベル〈Soundings Of The Planet〉からも発表されるもいずれのカセット版も今や超入手困難な激レア作品と化している、Aziz and Friendsの唯一作『Waves of Peace』が、〈Telephone Explosion〉のニューエイジ発掘部門〈Morning Trip〉から史上初のアナログ再発。カリフォルニアの美しい海辺の町、サンタクルーズで作られた作品とのことで、同地の自然をインスピレーションに、地元のミュージシャンと共にスタジオで生演奏・録音され、インストゥルメンタル・ミュージックと自然界の音を組み合わせて生み出された極上かつオブスキュアなリラクゼーション・アルバム。
William Eaton - Music By William Eaton (LP)
William Eaton - Music By William Eaton (LP)Morning Trip
¥3,778
John Fahey~Harry Partch、Laraajiのファンにも!弦楽器の世界的なデザイナー/ビルダーとしても知られる米国のウィリアム・イートンによって、1978年に1000枚限定で自主プレスされたファースト・アルバムにして、本邦の名門〈EM Records〉からCD化も為されている大傑作が初となるヴァイナル・リイシュー!

グラミー賞ノミネートでも知られるネイティブ・アメリカンのフルート奏者、Robert Carlos Nakaiとのコラボも知られる同氏。本作には、タイトルや情報が記載されておらず、ジャケットの隅に小さく「ウィリアム・イートンの音楽」と書かれているのみで、すべて自作の弦楽器によるほぼ即興の演奏を18篇収録。卓越した自然観を土台に、ジョン・フェイヒーら〈Takoma〉ファミリーの音楽から、ブライアン・イーノのアンビエント、北米大陸の原始のフォークロアが美しく溶け合った珠玉の一枚。
You’ll Never Get to Heaven - Wave Your Moonlight Hat for the Snowfall Train (LP)
You’ll Never Get to Heaven - Wave Your Moonlight Hat for the Snowfall Train (LP)Seance Centre
¥3,841
Alice Hansen & Chuck Blazevicの2人によるロンドン出身のイーサリアル/白昼夢なアンビエント/ドリーム・ポップ・デュオYou'll Never Get To Heavenによる最新アルバムが意外にもカナダ版〈Music From Memory〉とも言える発掘仕事を展開してきた再発レーベルである〈Seance Centre〉から登場。ミニマリズムとドリーム・ポップという気ままな天候の中を旅する幽玄なサウンドのコレクションであり、John Faheyの〈Takoma〉から1967年にPhil Yostが発表した『Bent City』のエンディング・トラックにちなんで名付けられた、珠玉のアンビエント・ポップ/ドリーム・ポップ作品に仕上がっています!これはGrouperやOrquesta de las Nubes、Eberhard Weber、Broadcastなどのファンまで幅広いリスナーにオススメです。
Roland P. Young - Spontaneous Bounce (LP)Roland P. Young - Spontaneous Bounce (LP)
Roland P. Young - Spontaneous Bounce (LP)Em Records
¥2,750
ローランド・P・ヤング、80歳のニュー・アルバム。

ローランド・P・ヤングが地球上で迎えた80回目の冒険の歳を祝って、エム・レコードでの6作目となるアルバム『Spontaneous Bounce』を発表します。カンザスシティの音楽青年が、サンフランシスコやニューヨークでの活動を経て、1980年にソロ・デビュー作『Isophonic Boogie Woogie』[EM1045LP2] でセルフ・プロデュースのリリースを開始。その題名は彼のサウンドの先進性と土の匂いを示唆し、ジャズ、アンビエント、ソウル、ニューエイジ、電子音楽のエレメントを取り入れ、魂に訴えるマルチワールド・アヴァンミュージックを表現しています。40年以上に渡って取り組まれてきた彼の《アイソフォニック・ミュージック》というコンセプトは、ソプラノサックス、キーボード、ドラムマシン、レコーディングスタジオの可能性をコンプロビゼーション的に使用することで、これらの要素を結晶化させたものです。『Spontaneous Bounce』では13 曲の新作を収録し、音楽と人生への魅力的で楽しい祝賀の数々をお届けします。ぜひ、この祝祭にご参加ください。
Roland P. Young - Spontaneous Bounce (CD)Roland P. Young - Spontaneous Bounce (CD)
Roland P. Young - Spontaneous Bounce (CD)Em Records
¥1,980
ローランド・P・ヤング、80歳のニュー・アルバム。

ローランド・P・ヤングが地球上で迎えた80回目の冒険の歳を祝って、エム・レコードでの6作目となるアルバム『Spontaneous Bounce』を発表します。カンザスシティの音楽青年が、サンフランシスコやニューヨークでの活動を経て、1980年にソロ・デビュー作『Isophonic Boogie Woogie』[EM1045LP2] でセルフ・プロデュースのリリースを開始。その題名は彼のサウンドの先進性と土の匂いを示唆し、ジャズ、アンビエント、ソウル、ニューエイジ、電子音楽のエレメントを取り入れ、魂に訴えるマルチワールド・アヴァンミュージックを表現しています。40年以上に渡って取り組まれてきた彼の《アイソフォニック・ミュージック》というコンセプトは、ソプラノサックス、キーボード、ドラムマシン、レコーディングスタジオの可能性をコンプロビゼーション的に使用することで、これらの要素を結晶化させたものです。『Spontaneous Bounce』では13 曲の新作を収録し、音楽と人生への魅力的で楽しい祝賀の数々をお届けします。ぜひ、この祝祭にご参加ください。
V.A. - Aquapelago: an Oceans Anthology (LP)V.A. - Aquapelago: an Oceans Anthology (LP)
V.A. - Aquapelago: an Oceans Anthology (LP)Discrepant
¥3,094
Kink GongやPierre Bastien、DJ Sniff、Romperayoといった傑出した面々を取り揃える、空想民俗な音の実験室にして、英国・ロンドン拠点の名門〈Discrepant〉からは、「深海の世界」をテーマにしたコンセプチュアルなコンピレーション・アルバム『Aquapelago: an Oceans Anthology』がアナログ・リリース。Sugai Ken、Andrew Pekler、Mike Cooper、Francesco Cavaliere & Tomoko Sauvageなどなど、レーベルメイトを中心としたといった豪華面々が参加した意欲的な一枚!英語と日本語で綴られる不穏な"Boundary"(Sugai Ken)にて幕を開け、幽玄で影のある深海系アンビエント"Shima No Yume"(Andrew Pekler)や、白昼夢的なフィルレコとサイケデリックなギターが溶け合う"Lamma Island"(Mike Cooper)まで珠玉の名曲がずらり。広大かつ未踏にして、底知れない奥行きを感じさせる極上のサウンドスケープ作品!Rashad Beckerの手によるマスタリング仕様。
Kassel Jaeger - Swamps / Things (2LP)
Kassel Jaeger - Swamps / Things (2LP)Shelter Press
¥3,697
Iancu Dumitrescu、Richard Lerman、Jim O'Rourkeが好きな方にも!〈Senufo Editions〉や〈Editions Mego〉在籍でも知られ、作曲家、サウンド・デザイナー、ラジオ・プロデューサーとして多角的に活動、2007年からは〈GRM〉の芸術監督も務めるフランスの名作家Kassel Jaegerが〈Shelter Press〉に帰還!過去10年以上に渡り、現代の電子音楽/エレクトロアコースティックの第一線で活躍、学際的な作品の数々を熱心に制作してきた同氏の今年度2作目!明確な登場人物やテキストを持たないオペラとして構想された作品。聴こえてくるのは果てしなく虚ろで朧げな響きの数々。有機と無機の境界さえも曖昧なものへと変貌させ、オブスキュアで異質な音像を織り上げた霊能的傑作ドローン・アルバム!マスタリングを担当したのはGiuseppe Ielasi、〈Dubplates & Mastering〉でのヴァイナル・カット。限定700部
Giovanni Di Domenico - Musica Per Insiemi (LP)
Giovanni Di Domenico - Musica Per Insiemi (LP)Black Sweat Records
¥3,076
近年再評価されてきたイタリア前衛音楽の系譜を現代へとアップデートすべく産み落とされたかのような傑作!!邦題にして『アンサンブルのための音楽』。非常に多作な作曲活動でも知られ、今年も既に〈Die Schachtel〉や〈901 Editions〉〈Matière Mémoire〉といった数々の名門レーベルから続々と作品をドロップ。我らがジム・オルークや坂田明、山本達久、石橋英子といった強力な面々ともコラボレーションを行ってきたイタリアの実験作家、昨今ますます要注目なGiovanni Di Domenicoによる〈Black Sweat〉からのアナログ新作が到着。〈Sub Rosa〉や〈Carbon 7〉などにも在籍するベルギー出身のチェリスト/マエストロのJean-Paul Dessy、ジャズ・ベーシストのManolo Cabrasなどを始めとした演奏家が参加。それぞれが別々のアンサンブル編成によるモダン・クラシカル/ミニマル・ドローン長編を3曲収録しています。Hans OtteやCharlemagne Palestineなどが好きな方にもオススメのオブスキュアかつ清廉にして崇高な音像。これは是非アナログで。限定300部。
Futuro Antico - Dai Primitivi All'Elettronica (LP)Futuro Antico - Dai Primitivi All'Elettronica (LP)
Futuro Antico - Dai Primitivi All'Elettronica (LP)Black Sweat Records
¥3,076
イタリアのニューエイジ/ワールド系レーベルBlack Sweatより、同国80年の知られざる超越ラーガ・エレクトロニクス・ニューエイジがヴァイナル・リプレス!
イタリアx2とブルキナファソx1によるトリオ編成で発表していたLP作品。タンブーラがグルグルと舞い、ピアノとシンセが漆黒の宇宙へ誘い、フルートが妖しく揺れてカリンバやボンゴが体を高揚させるカルトな傑作です。電子音楽~ワールドミュージック好きまで大推薦です。
Tenka - Hydration (LP)Tenka - Hydration (LP)
Tenka - Hydration (LP)Métron Records
¥3,637
これは今年度下半期の最重要作の一角!!!!!! 名作『古風』もリプレスされるなど昨今世界に旋風を巻き起こす日本の新時代のアンビエント/エレクトロニック・ミュージックの才能であり、「失われた日本のムード」を現代に呼び起こす大人気作家、Meitei(冥丁)がここにきて新名義を始動。傑作『Komachi』を残した〈Métron Records〉より最新プロジェクト「Tenka」としてのファースト・アルバム『Hydration』をアナウンス!本名義では、これまでのようなテーマやストーリー性、聴衆の期待にとらわれることなく活動することを目的としているそう。本作『Hydration』は、自身が多くの時間を過ごした山林の色や音、匂い、湿度、触覚、雰囲気、味覚へと焦点を当て、自然環境の豊かな感覚の喜びを探求。実験的な電子音響作家として開眼した作品となっていますが、やはりメロディメイカー/ストーリーテラーなこの人だけあり、先鋭的な作風ながら映像喚起的かつ感情豊かで親しみやすい作品に仕上がっています。名アンビエント/ドローン作家Chihei Hatakeyamaによるマスタリング仕様。
Li Yilei - 之/OF (Clear Vinyl LP)Li Yilei - 之/OF (Clear Vinyl LP)
Li Yilei - 之/OF (Clear Vinyl LP)Métron Records
¥3,637
ロンドンを拠点に活動するパフォーマンス&サウンドアーティストのLi Yileiが、冥丁や7FOらの作品も知られる英国の要注目レーベルである〈Metron Records〉から2021年にリリースし、各所でも大きな話題を呼んでいたエクスペリメンタル/アンビエント傑作『之 / OF』を漸くストックできました。アナログ・シンセサイザーやヴォーカル・サンプル、フィールド・レコーディング、ヴァイオリン、古琴などの弦楽器を用いながら、詩や計時といった宋の芸術や絵画、特に花や鳥の絵などをテーマに作り上げた、広大な時間を感じさせる傑作!
Hydroplane (LP)Hydroplane (LP)
Hydroplane (LP)Efficient Space
¥3,572
同レーベルの傑作コンピ『Sky Girl』が好きな方にもオススメ。オーストラリアのインディ・ポップ・ヒーロー、The Cat’s Miaowの後身であるメルボルンのカルト・インディ・トリオなHydroplaneが1997年にCDオンリーで発表したファースト・アルバムがSteve HiettやWilson Tannerの再発などでも知られる名門〈Efficient Space〉より史上初のアナログ化。同年の7インチ・シングル作品『We Crossed The Atlantic』はJohn Peelの支持を受けるもヒットには繋がらなかったオーストラリアのカルトなインディ・ポップ・バンドが残した知られざる傑作にして、幻想と虚無の合間を行き交うドローン・ロック/ドリーム・ポップのマスターピース!彼岸の地で邂逅したGrouper + Neil Young『Deadman』 + Mauizio Bianchiのドッキング・ライブを思わせる、虚脱感と天上なサウンドが同居した驚愕の一枚!
Stone - Earth FF (Clear Vinyl LP)Stone - Earth FF (Clear Vinyl LP)
Stone - Earth FF (Clear Vinyl LP)3XL
¥3,776
まさに、Ulla x Malibu x HeadzとMo Waxな幻のミッシング・リンク的一作!”DUBIENT”以降にひしめくアブストラクトな電子音楽の一大聖地こと〈Experiences Ltd.〉のサブ・レーベルであり、Special Guest DJやExaelといった個性的な面々が集う〈3XL〉から最新物件!〈Super Kitchen〉や〈Banoffee Pies〉といった優良レーベルにも在籍する英国のエレクトロニック・プロデューサーにして〈Angels Never Expire〉レーベル・ボスのMistareezの変名Stoneによる最新アルバム『Earth FF』が到着。擦り切れた神経を癒すために作られた、共感覚的なアンビエンスの繊細な花束ともいうべき、イーサリアルで幻想的なアンビエント・エレクトロニックの傑作!限定500部。
HHY & The Kampala Unit - Lithium Blast (LP)HHY & The Kampala Unit - Lithium Blast (LP)
HHY & The Kampala Unit - Lithium Blast (LP)Nyege Nyege Tapes
¥3,061
ケニアのグラインドコア・バンドDumaを世界へと紹介し、今年も大きな話題を呼んだ東アフリカ・ウガンダ拠点の先鋭的音楽フェスティバル/レーベル〈Nyege Nyege Tapes〉からは、ポルトガル北部の港湾都市ポルトの実験的なエレクトロニック・ミュージック界隈を代表する要注目なブラス・ユニット、HHY & The Macumbasを率いるJonathan Uliel Saldanhaが結成した”HHY & THE KAMPALA UNIT”による最新作が登場!アフロ・アフリカンな感性のもとで、原始的な躍動感を湛えたパーカッションやダブ、トランス、先鋭的なダンス/エレクトロニック・ミュージックまで溶け合わせたミュータントなアルバム!限定400枚。
Ekkehard Ehlers - Plays (2LP+DL)Ekkehard Ehlers - Plays (2LP+DL)
Ekkehard Ehlers - Plays (2LP+DL)KEPLAR
¥5,631
昨今エレクトロニカ/音響系を中心にゼロ年代電子音楽の再評価を推し進めているベルリンの名所〈Keplar〉から新着物件!ドイツ・フランクフルト生まれ、ベルリン拠点の実験的電子音楽家であり、90年代後半には、〈Mille Plateaux/Force Inc.〉にも勤務してそのサブ・レーベル〈Ritornell〉を運営。〈Staalplaat〉や〈En/Of〉、〈Staubgold〉などから傑出した作品を送り出してきたEkkehard Ehlers。2001年から2002年にかけて発表した『Plays』シリーズをコンパイルしたCD作品が、新装アートワーク仕様で初のアナログ再発!プロデューサーとして参加したStephan Mathieu(B2)の楽曲も収録。Anka Hirsch(チェロ)、Joseph Suchy(ギター)がゲスト参加。Robert Johnson、John Cassavetes、Albert Ayler、Cornelius Cardew、Hubert Fichteといった先人たちへの敬意を表した、幻想的なグリッチ・アンビエント/エレクトロアコースティックの傑作。Rashad Beckerの手により〈Lupo〉にてマスタリング。ゲートフォールド・スリーヴ仕様。限定500部。

住吉佑太 - Mogari (CS+DL)住吉佑太 - Mogari (CS+DL)
住吉佑太 - Mogari (CS+DL)0on
¥1,500
佐渡をルーツに活動を展開する打楽器集団”鼓童”の運営するレーベルである〈0on ぜろおん-0音〉からは、”鼓童”の一員である打楽器奏者の住吉佑太ソロ・パフォーマンスを収めたカセット作品が登場。

全編完全自宅録音による、篠笛だけを使った、住吉佑太初のソロ作品。
ドローン、物音、ミニマル、様々な音楽形態を形取りながら、篠笛の音表現の可能性を追求した1枚。全6曲収録。
Pole - Fading (2LP+DL)
Pole - Fading (2LP+DL)Mute
¥4,086

「Poleの作品は全て過去自分が作ってきたものとつながっている」とPole ことステファン・ベトケが語る。
「縦方向に一本の線が進んでいくように、過去の『POLE 1』、『POLE 2』、『POLE 3』から今に至るまで、全てはつながっているんだ 自分が作った言語や単語など面白そうな要素はキープしつつ、新しい要素を付け加えて行っている」人の歴史を掘り起こしていくこと、 それがアルバム『フェイディング』を作るきっかけになっている。「このアルバムはほぼ全て、“ 記憶の喪失” という概念がもとになって出来上がった」と語るベトケ。

「自分の母親が当時認知症にかかっていて、彼女が91年にもわたって積み上げてきた彼女の記憶全てを無くしていく様子を見ていたんだ。まるでその様は、生まれたてで彼女の人生が始まったばかりのような感じに思えた。まさしく、まだ中身が空っぽの箱のような」。といってもこのアルバムはいわゆるコンセプト・アルバムではない。この“ 記憶をなくす” という概念は、ベトケにとってアルバムに取り掛かるためのきっかけでしかなく、このベルリン在住のアーティストはこの概念を題材に、さらなるサウンドの深みを追求していくことになるのである。

「今回のこのアイデアは、物事の方向性を決めて進む” 動力” のようなものだった」と語る彼。「最初のトラックである「Drifting」に関していうと、人生において考えや考える力がほぼ空の状態から徐々に増えていく様を表現し、曲の最後には遠くで鐘の音が鳴る、というようにして、最後のトラックの「Fading」では、その蓄えてきた力が徐々に薄れていき、最後には消えてしまう、というようなことをサウンドで表現した。しかしながら人というのは、全てを失うわけではなく、感情やイメージ、何かしらの雰囲気みたいなものは残していく。生きとし生けるものは全て地球上に何かを残していく」このようなアプローチのおかげで、ベトケは自身の記憶や過去とも再びつながりを持つことになるのである。

「今回の作品のサウンドの中で、ちょっとした破裂音や雑音などがいくつか聞こえると思うんだけど、それらは直接以前の三部作から引用したものなんだ。しかしそれらは、そんなに煩くは聞こえないと思う。それが私としては何かしらかのヒントで、自分の記憶も徐々に薄れて行ってると思うから」元々多面性を持つベトケの性格上、結果、このアルバムはヘッドフォンで没入して聴くのに最適で、かつスピーカーを通して体が震えるような大音量で聴くこともできる作品となった。人生というのは、偶然から生まれ、スタートするものかもしれない ー実際、Pole という名前も、彼に唯一無二のサウンドをもたらしたウォルドルフの4-Pole という機材から命名されたー しかしながら時は流れ、彼のサウンドは姿形を変え、より洗練されて巧みに、しかも力強く進化を遂げてきた。しかしながら、偶然からの生まれた要素はいまだにベトケ・ワールドにとっては歓迎すべきものとなっている。

今回の強烈なアートワークがその際たるものである。「この間、超強烈な雷を伴った嵐があって、自分家のテレビが壊れて、ほぼ10分間全く映らなくなったことがあった」と彼が語る。「テレビの画面が再び何とか映像を出そうとするんだけど、それがすごく変なんだ。僕はその(画面の)写真をいっぱいとって、後からそれを全部調べた。その中で3枚、人間がその絵の中に入ってきて、最後には消えていなくなっている、っていうものがあったんだ。それらは油絵のようで、その消えていく様子が、まるで3枚の連作のように思えたんだ」。このアルバムは最終的に、予測も出来ない偶然の産物が(アートワークとして)加わることによって、完璧なまでに丁寧に作り込まれた芸術作品の体裁となった。

まるで、この作品がこの三枚の写真をきっかけにして全てスタートしたのかのように。

Ambient 7 - Excepts from 1995 - 2000 ‎(12")Ambient 7 - Excepts from 1995 - 2000 ‎(12")
Ambient 7 - Excepts from 1995 - 2000 ‎(12")re:discovery records
¥2,948
版元完売、お見逃しなく。限定200部のみ、ブラック・ヴァイナル仕様。サックス奏者の朝本千可、近藤等則やDJ Krushも手がけるレコーディング・エンジニア/プログラマーのShuichi Ikebuch、シンセサイザー奏者のMasayuki Momoの3名により結成された日本のチルアウト・アンビエント/テクノ・グループであり、1995年から2000年にかけて3枚のフル・アルバムを残したAmbient 7による貴重音源の数々を収録した初の編集盤がアナログ・リリース。版元は、〈Music From Memory〉の名コンピ『Virtual Dreams』以降のチルアウトの地平からアンビエント・テクノ/IDMを掘り起こし、ニューエイジ・リバイバルの新機軸を推し進めるランカスター拠点の〈re:discovery Records〉。このメンバーである朝本千可は、ここ四年間で、そのソロ作の『Gypsy Moon』('88)の収録曲"Obsession"と”Self Control”は、日本在住のフランス人ディガーのAlixkunが10年もの時をかけて編纂した国産ニューエイジ/アンビエント・コンピ『雲の向こう』とNick Luscombe監修の『Tokyo Dreaming』にもピックされたという経緯もあります。アンビエント、テクノ、バレアリック・ハウスなどのチルアウト・スタイルブレンドにして、ユニークでハートフルな極東版チルアウト・テクノ・ミュージック。
Tarotplane - The Ektachrome Dawn (LP)Tarotplane - The Ektachrome Dawn (LP)
Tarotplane - The Ektachrome Dawn (LP)Tonight's Dream Records
¥4,071
既に版元完売、お見逃しなく。Juliana BarwickやGrouper、Tychoなどのエンジニアリングも手がけるモダン・クラシカル/アンビエントの名手、Rafael Anton Irisarriによるマスタリング!〈Aguirre〉や〈12th Isle〉〈Beyond Beyond Is Beyond〉といった各地の名所から傑出した作品を発表、アンビエントとニュースクールなコスミッシェ・ギター・ミュージックの地平を押し広げるバルチモアのミュージシャンTarotplane。ブライトンのアンビエント/ダウンテンポ系レーベル〈Tonight's Dream Records〉からの2枚目となるアルバム『The Ektachrome Dawn』を2022年度アナログ・リリース。ギター・オリエンテンッドなサイケデリアやモダンなアンビエント・ミュージックからのインスピレーションと、自身が敬愛する70年代の古いヘッドレコードのコスミッシェ・ムジークへの憧憬が美しく溶け合う珠玉の宇宙音楽集!*スリーブ上部にダメージあり、割引価格です。
Unknown Mobile - Daucile Moon (LP)Unknown Mobile - Daucile Moon (LP)
Unknown Mobile - Daucile Moon (LP)Pacific Rhythm
¥2,978
〈ASL Singles Club〉や〈Normals Welcome〉〈Planet Euphorique〉といったレフティなダンス・レーベルから快作を送り出してきたケベック・モントリオールのDJ/ミュージシャン、Unknown Mobileによる2019年のファースト・アルバム。同地の人気アクト、CFCF (1080p、UNO、RVNG)をゲストに迎えたチルアウト/アンビエント逸品!D.K.やSuzanne Kraftなどのファンにもレコメンドな珠玉の密林アンビエント・ダンス・ミュージックを堪能できる、底抜けに気持ちのいい一枚です!
高橋悠治、藤枝守 - 「電脳カフェ」のための音楽 (CD)高橋悠治、藤枝守 - 「電脳カフェ」のための音楽 (CD)
高橋悠治、藤枝守 - 「電脳カフェ」のための音楽 (CD)Em Records
¥3,300

本作はアールヴィヴァン(西武)運営のスペースで高橋悠治が企画したイベント「池袋電脳カフェ」のために制作された幻のカセットの復刻である。これは高橋悠治と藤枝守のマック(*1)を用いたコンピューターシステムの共演で、柴田南雄宅で櫻井卓の手により録音。揺るぎない信念のもと、高橋がマックでコントロールしたサンプリング音源と、藤枝がMAXで操作した音響システムとFM音源(*2)が交錯する意味不明の音塊が収録された。当時のパンフレットに高橋が寄せた言葉 「日常のゆらめく時間のなかに暗い電脳空間の半透明な座標軸が陽炎のように見え隠れする」 は、彼がサイバーオカルト的なものに憑かれていた可能性を示し、また、当時の雑誌取材で 「来なかった人も重要。自分はそこにいなかったけれども、何かが起こっていたらしい、と後で知る。そのイメージから全然別のものが出てくる可能性がある」 と語ったのは予言だったのか。理性が基根をなす現代音楽と怪しい電脳オカルト的世界が交錯したのはごく短い期間であり、本作はその<残してはいけなかったかもしれないもの>を記録した裏歴史資料である。 解説は日本の電子音楽の泰斗、川崎弘二。

=注釈=
*1:植物学者の銅金裕司によると当時のマックは「オカルト的な感じ」が漂い、価格は「軽トラ2台分」だった (『エコロジカル・プラントロン』解説より)。
*2:後に『プラントロン』インスタレーションでも使用されるシステム。

西武が情報発信企業としての黄金期だった80s-90s初頭、西武美術館と付属のショップ《アールヴィヴァン》は、現代美術と実験音楽の交差点だった。見たこともないディスクが並び、高橋悠治は水牛楽団を、藤枝守はアメリカ純正調楽派のミニコミ『1/1』を、そしてサウンドアート黎明期の作家たちは変な音のカセットを販売していた。エム・レコードが放つ『「電脳カフェ」のための音楽』はそんなオカルト的空間で行われたオカルト的な音楽。メロディどころか始まりも終わりもない抽象的な電子音は、今ならググれば簡単に調べられる。しかし多少敏感な人たちですらそういう拠り所がない当時は、より興味深く、かつウサン臭い眼差しで接していたはずである。その「見てはならぬものを見た」トラウマが、30年経って新しい何かを生み出しているとすれば、仕掛け人たちにとっては望外の喜びだろう。 (井部治/OMEGA POINT)

Bi Nostalgia - Exemplum Rhythmicus (LP)Bi Nostalgia - Exemplum Rhythmicus (LP)
Bi Nostalgia - Exemplum Rhythmicus (LP)chOOn!!
¥4,361
〈Soave〉からの再発でも知られる伊ミニマル/ジャズ名手Tiziano Popoliも参加したオブスキュアすぎるミニマル&ニューエイジ大傑作で想像を絶する美しさ!〈Subcity Radio〉のレジデントを務めるEamonnが今年創設、〈Light In The Attic〉配給の要注目発掘レーベル〈chOOn!!〉より、伊ニューウェイヴ・マニアの心を掴むどマイナー作家Luca RigatoによるBi Nostalgia名義の90年作が初LP化!80年代中頃に〈The League Of The Gloomers〉からカセットで発表していた作品群がここ四年にかけて続々とCD-R再発されてきたなか、ニッチなニューウェイヴ好きからカルト人気を博していたLuca Rigato関連の傑作が遂にアナログで再来。欧州の音楽大国として10年代中盤以降大きく再評価の進むイタリアの地下音楽。〈Soave〉や〈Die Schachtel〉、〈Black Sweat〉、〈Archeo Recordings〉といった現地の発掘レーベル群が掘り起こす60年代後半から90年代前半に及ぶ前衛音楽イタリアン・ミニマリズムの歴史に残された傑作群にも比肩する極上アンビエント。何故これほどの傑作が歴史の隅に埋もれていたのか不思議でなりません。底抜けに愛らしくファニーなサウンド、これは溶けます!Jon HassellやLust For Youth、Sheer Magなど数々の名アクトを手掛けてきた名技士Josh Bonatiの手によるマスタリング。
Giedrius Kuprevičius - Erotidijos (2LP)
Giedrius Kuprevičius - Erotidijos (2LP)chOOn!!
¥5,287
知る人ぞ知るイタリアのミニマル/ニューウェイヴ・グループとして昨今掘り起こされ始めていたEndless Nostalgiaの首謀者であるBi Nostalgiaの極上アンビエント/ミニマル作の再発から、シャンガーン影響下の南アフリカのダンス・ミュージック”Tsonga Disco”を掘り起こしたことでも知られる気鋭レーベルであり、そのポッドキャスト・シリーズに昨年、個人的に尖鋭的なアニソンをテーマにしたゲストDJミックスを寄せさせていただいたことのある英国の気鋭レーベル〈chOOn!!!〉から最新リリース。旧ソ連時代にも活躍したリトアニアのディスコ/エレクトロ・ポップ・バンド”Argo”の創設者の一人としても知られるリトアニアの音楽家、Giedrius Kuprevičiuが1994年に〈M.E.G.A. Records〉からカセットで発表した演劇のサウンドトラック作品が、オリジナルには収録されなかった20分以上に及ぶ音源を追加収録し、史上初となる公式アナログ化復刻!古代ギリシャの恋心と性愛を司る神エロースにちなんで5年ごとに開催された祭事である『Erotidijos』にまつわる演劇のために作曲された催眠的なスコアを収録した作品。幻想的な鍵盤の音の葉、ここではないどこかの記憶、メランコリックで静謐な空気の中で天上なミニマリズム/アンビエンスが舞い踊る、イマジナリーで天上な大傑作盤。新装アートワーク/180g重量盤/リマスタリング仕様。Giedrius Kuprevičiusお墨付きのリリースであり、本人の手によるライナーノーツも収録されています。

Recently viewed