All products
5304 products
なつかしい音の世界、忘れてしまいそうな微細な音たち。
自宅での多重録音により、楽器や音具が自ら話し合っているような、この時にしかない音色、音楽を模索したのは40年近く前のことです。
今回レコード化された音源を聴き直してみると、様々な音たちが初めてかたちになっていった当時を思い出し、まさにあの時のバンブー・フロム・アジアがよみがえってきます。― 関口孝
1998年にCDとしてリリース、関口個人の作品としてカセットのみ自主制作された内容に加え、1984~1994年に発表された映像6作品のために作曲した音源が収録された『Bamboo From Asia Plus』。ギター、打楽器を中心にアジアの民族楽器を多用したアコースティックな響きが全編を通して冴え渡り、様々な画像を従え、ふつふつと溢れ出す情念。どこまでも越境する彼の音楽のエッセンスがここに集約されている。
<関口孝 プロフィール>
1972年、故高柳昌行氏に師事し、ジャズ・ギターを通じて基礎音楽理論を習得。その後、現代音楽の作曲技法を学び、同時期プログレッシブ・ロック・バンドに参加。この頃より、東南アジアの民族音楽研究と楽器収集を始め、タイ、韓国、インドネシアなど各地で、地元の演奏家より演奏法を学ぶ。1983年頃より映画音楽の仕事を開始。1990年には、向後隆、渡辺優、関口の3人による、新しいアジアの音楽を目指すユニット、バンブー・フロム・アジアを結成。1993年にファーストCD『Bamboo From Asia』、1997年にセカンドCD『Sacral Dance』をリリース。1998年、ソロ・アルバム『Bamboo From Asia Plus』を発表。
・Remastered for vinyl by Kuniyuki Takahashi
・Liner notes by Yuji Shibasaki
・For fans of New-age, Ambient & World music
バンドに舞台に活躍するパーカッショニスト、関根真理の世界デビュー作をエム・レコードよりお届けします!カリンバ、マリンバ、ウドゥ・ドラム、ダラブッカ、ジェンベ、トーキングドラム、カホン、ビリンバウ等々、優に15種以上の打楽器をひとり多重録音で操り、テープ逆回転やヴォイスと組み合わせ出現させた10分超の大作であるこの「Beginning」は、驚くことなかれ、なんと関根の初の「ソロ」レコーディング曲なのだ。そして関根のミュージシャンシップが昨日今日で培われたものでないことはこの曲を一聴すれば明らか。近年最大の隠れた才能の開花といえそうな、高田みどりのファンも驚きを持って迎えてくれるだろう大注目作だ。マルチ・パーカッション奏者の多重録音作は現代音楽にもあるが、ここまで圧倒的なパワー、しかもホームリスニングからフロアにまで対応する作品はかつてあっただろうか。制作中の1stアルバムにも期待大!
カップリングは大人気DJ、レーナ・ヴィリケンスによるREMIXで「Beginning」のトライバル成分を抽出した怒濤のファンキー・アッパー・カット!
※なお「Beginning」は彼女の1stシングル「midori」(Tongs International)として発表した曲を録音当初の原題に戻し、およそ3倍近くエクステンドしてレゲエのディスコ12インチ的な構成にリワークしたもの。
関根真理プロフィール:
大学で打楽器に触れ、卒業後活動を開始。JAZZ FUNKバンド等の活動を経て、2000年よりビックバンド「渋さ知らズ」に参加。現在は、西川郷子(ex.上々颱風)『星ノ飛ブ夜』、遠藤ミチロウ(ex.THE STALIN)『THE END』、打楽器集団『Orquesta Nudge! Nudge!』その他セッションなどで活動中。演劇作品での活動も多く、串田和美演出『コーカサスの白墨の輪』『天日坊』『三人吉三』『切られの与三』、ヤン・ジョンウン演出『ペール・ギュント』、演劇集団「風煉ダンス」の『まつろわぬ民』『泥リア』等に参加。
バンドに舞台に活躍するパーカッショニスト、関根真理の世界デビュー作をエム・レコードよりお届けします!カリンバ、マリンバ、ウドゥ・ドラム、ダラブッカ、ジェンベ、トーキングドラム、カホン、ビリンバウ等々、優に15種以上の打楽器をひとり多重録音で操り、テープ逆回転やヴォイスと組み合わせ出現させた10分超の大作であるこの「Beginning」は、驚くことなかれ、なんと関根の初の「ソロ」レコーディング曲なのだ。そして関根のミュージシャンシップが昨日今日で培われたものでないことはこの曲を一聴すれば明らか。近年最大の隠れた才能の開花といえそうな、高田みどりのファンも驚きを持って迎えてくれるだろう大注目作だ。マルチ・パーカッション奏者の多重録音作は現代音楽にもあるが、ここまで圧倒的なパワー、しかもホームリスニングからフロアにまで対応する作品はかつてあっただろうか。制作中の1stアルバムにも期待大!
カップリングは大人気DJ、レーナ・ヴィリケンスによるREMIXで「Beginning」のトライバル成分を抽出した怒濤のファンキー・アッパー・カット!
※なお「Beginning」は彼女の1stシングル「midori」(Tongs International)として発表した曲を録音当初の原題に戻し、およそ3倍近くエクステンドしてレゲエのディスコ12インチ的な構成にリワークしたもの。
関根真理プロフィール:
大学で打楽器に触れ、卒業後活動を開始。JAZZ FUNKバンド等の活動を経て、2000年よりビックバンド「渋さ知らズ」に参加。現在は、西川郷子(ex.上々颱風)『星ノ飛ブ夜』、遠藤ミチロウ(ex.THE STALIN)『THE END』、打楽器集団『Orquesta Nudge! Nudge!』その他セッションなどで活動中。演劇作品での活動も多く、串田和美演出『コーカサスの白墨の輪』『天日坊』『三人吉三』『切られの与三』、ヤン・ジョンウン演出『ペール・ギュント』、演劇集団「風煉ダンス」の『まつろわぬ民』『泥リア』等に参加。
日本インディー最高注目作!!
いよいよお待ちかね初期作品集の登場!!
1978年結成、先日29年ぶりの新作『抱握』[EM1125CD]を発表した横浜の即興トリオ、陰猟腐厭(いんりょうふえん)は、日本の地下音楽シーンですら極左・異端の存在であるが、その由縁が本コレクションで徹底的に開示される。こんなバンド、当時そして今も他にいるだろうか?
「シュールレアリスムの”自動記述”の音への転換」という発想が出発点である彼らは、東京/横浜アンダーグラウンド・シーンで活動し、1980年~82年にかけ精力的に録音を行い、3作品を発表した。この『初期作品集』はそれら諸作全てをマスターテープから起こし直し、編集カットされた未収録部分も拡大収録し、高音質でリマスターした決定版である。また、今回の発売にあたり、『妥協せず』以外の5作品に初めて“曲名”を付けた(理由は作品解説参照)。
=作品説明=
●冒頭を飾る『妥協せず』は陰猟腐厭を知らしめた怪作で、知る人ぞ知るインディーズ名門、クラゲール・レコードの第一段リリースでもあった。彼らによると「トニー・コンラッド&ファウストのカバー」ということなのだが、こともあろうにこの演奏録音中に学生活動家がステージへ乱入しアジ演説を開始。黙々と演奏を続けるバンド、煽る活動家、演説を阻止しようとするPA、果たしてその三つ巴の結末は!?! 本版はこの「伝説」の模様を全て収録した完全版である。
●狂躁的電子打楽器パルスが繰り出される「ハンマー・クロック」と「狙いネコ」(CD版のみ収録)は、ジャケットにある四角が三つ連なった記号から強引に『品品(しなじな)』と通称されている7インチEPの収録作品。
●バンドの真骨頂である自動記述的演奏23分の大作「グランド・ロック」、質量感をもった重いパーカッションが空間を震わせ切り裂く傑作「空より降りて来しもの」、もそもそと怪しい「森の記録」(CD版のみ)は、真っ白ジャケットでバンド名も曲名もカタ番も何も記されず、取り次ぎ会社から流通不可を宣告された1stアルバム収録作。
CD版:
+CD ボーナス2曲
+通常ジュエルケース/ライナー封入
+解説:原田淳(陰猟腐厭)
+日本語・英語両表記/貴重写真掲載
日本インディー最高注目作!!
いよいよお待ちかね初期作品集の登場!!
1978年結成、先日29年ぶりの新作『抱握』[EM1125CD]を発表した横浜の即興トリオ、陰猟腐厭(いんりょうふえん)は、日本の地下音楽シーンですら極左・異端の存在であるが、その由縁が本コレクションで徹底的に開示される。こんなバンド、当時そして今も他にいるだろうか?
「シュールレアリスムの”自動記述”の音への転換」という発想が出発点である彼らは、東京/横浜アンダーグラウンド・シーンで活動し、1980年~82年にかけ精力的に録音を行い、3作品を発表した。この『初期作品集』はそれら諸作全てをマスターテープから起こし直し、編集カットされた未収録部分も拡大収録し、高音質でリマスターした決定版である。また、今回の発売にあたり、『妥協せず』以外の5作品に初めて“曲名”を付けた(理由は作品解説参照)。
=作品説明=
●冒頭を飾る『妥協せず』は陰猟腐厭を知らしめた怪作で、知る人ぞ知るインディーズ名門、クラゲール・レコードの第一段リリースでもあった。彼らによると「トニー・コンラッド&ファウストのカバー」ということなのだが、こともあろうにこの演奏録音中に学生活動家がステージへ乱入しアジ演説を開始。黙々と演奏を続けるバンド、煽る活動家、演説を阻止しようとするPA、果たしてその三つ巴の結末は!?! 本版はこの「伝説」の模様を全て収録した完全版である。
●狂躁的電子打楽器パルスが繰り出される「ハンマー・クロック」と「狙いネコ」(CD版のみ収録)は、ジャケットにある四角が三つ連なった記号から強引に『品品(しなじな)』と通称されている7インチEPの収録作品。
●バンドの真骨頂である自動記述的演奏23分の大作「グランド・ロック」、質量感をもった重いパーカッションが空間を震わせ切り裂く傑作「空より降りて来しもの」、もそもそと怪しい「森の記録」(CD版のみ)は、真っ白ジャケットでバンド名も曲名もカタ番も何も記されず、取り次ぎ会社から流通不可を宣告された1stアルバム収録作。
CD版:
+CD ボーナス2曲
+通常ジュエルケース/ライナー封入
+解説:原田淳(陰猟腐厭)
+日本語・英語両表記/貴重写真掲載
メンバーの増田直行(g)、大山正道(key)、原田淳(dr)は シュールレアリスム研究の同人誌を介して出会い、「自動記述」の音への転換という発想の下、即興演奏を主軸とし活動を開始。 80-84年にかけ諸作を発表したが、読みにくい名前に記号のような曲目、はてやタイトルやカタ番すらない真っ白装丁の作品まで、人をくったような、しかし比類ない強烈な個性から、謎の存在でありつつ現在に至るまで根強い支持を受けてきた。
この『抱握(ほうあく)』は1985年に録音が完了していたが、長い紆余曲折をへて、ここに“新作”およびセカンド・アルバムとして提出される。収録楽曲は、増田がスペインで撮影した写真をスタジオ内に投影し、映像から想起したイメージをもとに行った即興演奏で録音され、それを後年エディットし完成した。
エレクトリファイド/シンセサイズドされた楽器を用い、ときにサン・ラーのような顔も覗かせる(意図はない)不定形の音楽は、時を超越していつの何処の作品かも判らず、この得体の知れなさは全くもって「カッコいい!!」の一言。「即興演奏に於いて『数十年』といった時間差はあまり意味を持たないと、この時初めて知った。音楽にはそもそも『右肩上がりの進化』など存在しないのだろう」(原田淳、解説より)
そして本作に続き、バンド結成35周年を祝した『初期作品集』も発売予定!演奏中に学生活動家が乱入というとんでもない状況下で録音された人々に語り継がれる伝説の「妥協せず」をはじめ、未発オリジナル完全版、音質格段向上のリマスターで贈る、 2014年の日本インディー最高注目作!!
久保田麻琴1stソロ・アルバム「まちぼうけ」(1973年)に作詞提供したことで知られるシンガー・ソングライターの自主制作盤(1974年)
「まちぼうけ」とはB面の最初と最後が同詞異曲にて本作はその対となったアルバムともいえる。12弦ギターを駆使し、ほぼプロデュースを手掛けたといってもいいほど全体のサウンドに貢献した久保田麻琴をはじめ、スライドギターで幻想的な空間を作り出す藤田洋麻、淡々と小気味良いベースの恩蔵隆、といった夕焼け楽団のメンバーが全面的に演奏を務め、それらは簡素ではあるが、音羽の歌の世界を豊かに大きく広げ、我らの意識を“向こう側”に遥かに拡がる世界へ誘いつつ、しかし不思議な安らぎを与えてくれる、つまりアシッド・フォークの傑作となった。このロックの時代、ロックであるために表層的なロック的サウンドを一切放棄した激しくロックたる純粋で奇跡的となったアルバムが本作だ。だから世界中のサイケマニアからは熱狂的に支持され、日本ではごく一部であるが永く語り継がれてきた。本作発売直後の76年、音羽は突如スペイン・イビザ島へ旅立ち80年代半ば帰国したとされるが、永らく消息不明となったことからも本作の伝説的神話に拍車をかけた。
■オリジナル盤LPに即しジャケットはミューズコットン紙で、またインナーのトレーシングペーパーによる2つ折り歌詞カードも再現。
■エンジニアGeorge Moriによる最新マスタリングを施しカッティング
PLAYERS―
音羽信.Guitar, Vocal. Whistle and Arrangement
久保田麻琴.Guitar Arrangement
藤田洋麻.Guitar, Mandolin
恩蔵隆.Bass
林黄緑.Ocarina(A-3)
西出亀作.Banjo(A-4,6)
木辺高敏.Guitar(B-4)
RECORDED AT.Midnight Hysterircal Studio
RECORDING ENGINEER.朱雀井ゆう子
ASSISTANT ENGINEER.吉野大作、中沢靖
ARTWORK.音羽信、朱雀井ゆう子
PRODUCED BY.音羽信、朱雀井ゆう子
作詞・作曲:音羽信
「音楽で表現したいのは”神秘感”なのかもしれない。」今年度最重要物件!非常階段のオリジナル・メンバーであり、ハレルヤズやIdiot O’Clockでも活躍、現行ジャパニーズ・サイケ最高峰「渚にて」にも参加。戸張大輔や麓健一らと並び、昨今急速に再評価進む鬼才ギタリストこと頭士奈生樹。〈Sad Disco〉で再発させて頂いた98年の幻のセカンド・ソロ・アルバム『現象化する発光素』に続いて、2018年に渚にての〈オルグ・レコード〉からCDオンリーで発売されるも昨今入手困難となっていたキャリア中でも隠れた大傑作『IV』が奇跡の初アナログ化!版元は、Tara Clerkin Trioなどの作品で当店おなじみのロンドン拠点〈World Of Echo〉であり、同レーベルが始動させた頭士氏のリイシュー・シリーズの第一弾となる作品。大人気曲「結合の神秘」の様な、青々とした初夏の風景を彷彿とさせるエヴァーグリーンなサイケ・フォーク/ドリーム・ポップ・サウンドから幕を開けつつも、大胆にもRobert Fripp風のミニマル・ギター・サウンドへと移り変わり、やがてヘヴィなドローン/ノイズのシューゲイジングへと押し上げられていく実にプログレッシヴな展開の「鏡 - Mirror」、銀色の糸状のギター・メロディーを循環的なコードパターンの周りに織り交ぜる、毒々しくも叙情的なサイケデリック・ナンバー「夜想曲 - Nocturne」、割礼や宮沢正一にも似た、寂寞のフォーク・ソング「神隠し - Spirit Away」、〈ECM〉作品にも通じる静けさとミニマリズムとサイケデリアが出会う長大なイントロから、やがて神秘的なラストの歌唱に繋がるクロージング・トラック「花が咲きますように - May a Flower Bloom」まで、頭士氏の孤高の音世界が遺憾無く発揮された、キャリア中でも屈指の隠れた名盤。この機会にアナログで是非。
全サイケ・リスナー必聴!今年度屈指の要注目リイシュー物件がアナウンス。絶対にお見逃しなく!非常階段の結成メンバーにして、国産サイケデリック・フォークの金字塔的存在、”渚にて”でも活動している孤高のギタリスト、頭士奈生樹による2006年の貴重なライブ音源をボーナストラック付きで収録したCD盤が、一際強固なカセットへのこだわりと愛でも知られる西宮の名レーベル〈advaita records〉より堂々リリース!
----
非常階段(Hijokaidan)のオリジナルメンバーであり、現在は渚にて(Nagisa Ni Te)でも活動している、日本のアンダーグラウンド屈指のギターリスト頭士奈生樹の2006年ファンダンゴで行われたギューン秋祭りでのトリオ編成のライブを、ボーナストラック付きでCDリイシューいたします。
裸のラリーズ(les rallizes dénudés)や、不失者(Fushitsusha)に代表される日本のサイケデリックアンダーグラウンドの真髄を聴かせる演奏が披露されており、
特筆すべきは「花が咲きますように」が4thアルバムの最後を飾るように繊細に咲く花のように美しいバージョンとは全く異なり、激しい情念すらも感じるようなヘヴィサイケデリックバージョンになっており、頭士自身も「この曲のライブ演奏としては、一番良いかもしれない」と語っていることも頷ける名演です。
また、人間は何処からきて何処へいくのかという人類が誕生してからの普遍的な問いかけのような歌詞も素晴らしく、その言葉一つ一つに耳を傾けるべきでしょう。
ボーナストラックは執拗なディレイ弾きが冴えわたる演奏となった2013年芦屋•山村サロンでの「鏡」を収録。
(advaita records)
LP2枚用A式ダブルジャケット仕様「キング・オブ・ノイズ」こと非常階段のオリジナル・メンバーにして、国産サイケデリック・ロック・バンド最高峰「渚にて」の一員としても活動する孤高のギタリスト、頭士奈生樹による幻の98年ソロ・アルバムが公式再発!98年当時のCDマスターを使用せずオリジナルミックスDATマスターからの最新マスタリング!
近年のモダン・ニューエイジ視点からも再発見のある頭士奈生樹の傑作『現象化する発光素』が〈オルグレコード〉と頭士氏の全面協力を得て、Sad Discoより待望のリイシュー!
日本のサイケデリック・アンダーグラウンドを代表する名門〈P.S.F. Records〉を主宰したモダーン・ミュージック店主の故・生悦住英夫氏が最大級の賛辞を寄せた、柴山伸二らとの伝説的サイケデリック・バンド「ハレルヤズ」や「Idiot O'Clock」にも参加。地下音楽の聖地として高名な京都のロック喫茶「どらっぐすとうあ」の住人のひとりであり、あの非常階段の結成メンバーとしても名高い頭士奈生樹。
本作は、柴山主宰の〈オルグ・レコード〉から98年に発表した極めて入手困難な2枚目のソロ作品。柴山、兄の頭士真砂樹、橋本清志の3名のゲストが参加した『現象化する発光素』は、たった3日で録音された前作『Paradise』とは対照的に、1990年から1998年にかけての、実に8年もの歳月を費やして録音。同名の収録曲があるように、「前瞑想的音楽」というコンセプトを追求した、精神世界への深い意識を帯びた内容である本作には、スロウダイヴの感傷/幻想と裸のラリーズの叙情的サイケデリアが眩い光の中で邂逅を果たす天上的ドリームゲイズ「1999: 白化」、RimarimbaやZazou Bikayeの空想民俗/トライバル・ニューエイジを想起させる「プララヤ」(サンスクリット語で「休息」を意味する)、初期ロバート・ヘイの耽美な影と宮沢正一の禍々しく孤独なイノセンスによる幻のミッシング・リンクを描くような「輝いている水面をずっと」、渚にて『太陽の世界』でもカヴァーされている屈指の人気曲であり、エヴァーグリーンで牧歌的なサマーポップ・フィーリングを帯びた、緩やかな時間を旅するドリーム・ポップ「結合の神秘」、兄弟で織りなすカリンバの反復が10分にも渡り瞑想的な時間を浮遊し続ける、深遠なミニマル・アンビエント「現象化する発光素」に至るまで、同氏の精神性と実験精神が余すところなく発揮されたキャリア屈指の異色作品!
法蔵館文庫創刊5周年記念、鈴木大拙 遺墨「玅」ステッカーをプレゼント中です(ご購入1冊につき1枚お渡ししております、在庫無くなり次第配布終了となります)
一切衆生とは、仏性とは何か。はたして全ての人にほとけになれる本性が具わっているのか。仏教を本当に知るための最重要論考。
改版に当って
はじめに
Ⅰ
如来蔵と仏性
仏性の話
一切衆生悉有仏性
如来と如来蔵
Ⅱ
如来の出現
宝性論入門
Ⅲ
如来蔵思想と密教
Ⅳ
道元の仏性論
Ⅴ
悉有仏性・内なるホトケを求めて
釈尊の原像
生死はほとけの御いのち――道元に学ぶ生死観――
本証妙修ということ
初出一覧
文庫版解説 仏教思想における言説様相の差異について 下田正弘
本作はアールヴィヴァン(西武)運営のスペースで高橋悠治が企画したイベント「池袋電脳カフェ」のために制作された幻のカセットの復刻である。これは高橋悠治と藤枝守のマック(*1)を用いたコンピューターシステムの共演で、柴田南雄宅で櫻井卓の手により録音。揺るぎない信念のもと、高橋がマックでコントロールしたサンプリング音源と、藤枝がMAXで操作した音響システムとFM音源(*2)が交錯する意味不明の音塊が収録された。当時のパンフレットに高橋が寄せた言葉 「日常のゆらめく時間のなかに暗い電脳空間の半透明な座標軸が陽炎のように見え隠れする」 は、彼がサイバーオカルト的なものに憑かれていた可能性を示し、また、当時の雑誌取材で 「来なかった人も重要。自分はそこにいなかったけれども、何かが起こっていたらしい、と後で知る。そのイメージから全然別のものが出てくる可能性がある」 と語ったのは予言だったのか。理性が基根をなす現代音楽と怪しい電脳オカルト的世界が交錯したのはごく短い期間であり、本作はその<残してはいけなかったかもしれないもの>を記録した裏歴史資料である。 解説は日本の電子音楽の泰斗、川崎弘二。
=注釈=
*1:植物学者の銅金裕司によると当時のマックは「オカルト的な感じ」が漂い、価格は「軽トラ2台分」だった (『エコロジカル・プラントロン』解説より)。
*2:後に『プラントロン』インスタレーションでも使用されるシステム。
西武が情報発信企業としての黄金期だった80s-90s初頭、西武美術館と付属のショップ《アールヴィヴァン》は、現代美術と実験音楽の交差点だった。見たこともないディスクが並び、高橋悠治は水牛楽団を、藤枝守はアメリカ純正調楽派のミニコミ『1/1』を、そしてサウンドアート黎明期の作家たちは変な音のカセットを販売していた。エム・レコードが放つ『「電脳カフェ」のための音楽』はそんなオカルト的空間で行われたオカルト的な音楽。メロディどころか始まりも終わりもない抽象的な電子音は、今ならググれば簡単に調べられる。しかし多少敏感な人たちですらそういう拠り所がない当時は、より興味深く、かつウサン臭い眼差しで接していたはずである。その「見てはならぬものを見た」トラウマが、30年経って新しい何かを生み出しているとすれば、仕掛け人たちにとっては望外の喜びだろう。 (井部治/OMEGA POINT)
現代音楽とサイバーオカルトが野合したともいえる日本の電子音楽裏歴史、『「電脳カフェ」のための音楽』(1991年)再降臨!開催時の怪しい雰囲気の再現を表象的に試みる特殊仕様でお届けします。
=LPの仕様=
+ 当時の案内フライヤー図版を再現
+ 電子機器用IC基板(本物)とオリジナル・カセットインデックスの複製をジャケットに貼り付け
+ 独D&Mでのマスタリング/45回転カッティング
+ インサート封入/解説・川崎弘二/日本語・英語掲載
+ ADテープ変換:SUGAI KEN
(※写真はモックアップ見本です)
本作はアールヴィヴァン(西武)運営のスペースで高橋悠治が企画したイベント「池袋電脳カフェ」のために制作された幻のカセットの復刻である。これは高橋悠治と藤枝守のマック(*1)を用いたコンピューターシステムの共演で、柴田南雄宅で櫻井卓の手により録音。揺るぎない信念のもと、高橋がマックでコントロールしたサンプリング音源と、藤枝がMAXで操作した音響システムとFM音源(*2)が交錯する意味不明の音塊が収録された。当時のパンフレットに高橋が寄せた言葉 「日常のゆらめく時間のなかに暗い電脳空間の半透明な座標軸が陽炎のように見え隠れする」 は、彼がサイバーオカルト的なものに憑かれていた可能性を示し、また、当時の雑誌取材で 「来なかった人も重要。自分はそこにいなかったけれども、何かが起こっていたらしい、と後で知る。そのイメージから全然別のものが出てくる可能性がある」 と語ったのは予言だったのか。理性が基根をなす現代音楽と怪しい電脳オカルト的世界が交錯したのはごく短い期間であり、本作はその<残してはいけなかったかもしれないもの>を記録した裏歴史資料である。 解説は日本の電子音楽の泰斗、川崎弘二。
=注釈=
*1:植物学者の銅金裕司によると当時のマックは「オカルト的な感じ」が漂い、価格は「軽トラ2台分」だった (『エコロジカル・プラントロン』解説より)。
*2:後に『プラントロン』インスタレーションでも使用されるシステム。
西武が情報発信企業としての黄金期だった80s-90s初頭、西武美術館と付属のショップ《アールヴィヴァン》は、現代美術と実験音楽の交差点だった。見たこともないディスクが並び、高橋悠治は水牛楽団を、藤枝守はアメリカ純正調楽派のミニコミ『1/1』を、そしてサウンドアート黎明期の作家たちは変な音のカセットを販売していた。エム・レコードが放つ『「電脳カフェ」のための音楽』はそんなオカルト的空間で行われたオカルト的な音楽。メロディどころか始まりも終わりもない抽象的な電子音は、今ならググれば簡単に調べられる。しかし多少敏感な人たちですらそういう拠り所がない当時は、より興味深く、かつウサン臭い眼差しで接していたはずである。その「見てはならぬものを見た」トラウマが、30年経って新しい何かを生み出しているとすれば、仕掛け人たちにとっては望外の喜びだろう。 (井部治/OMEGA POINT)
アルバム発売を予定し、1988年11月23日、高橋悠治(シンセサイザー、サンプラー)と富樫雅彦(パーカッション)によりスタジオで録音されたテープが34年ぶりに見つかり、CDアルバムとして正式リリースとなります。1988年春から始まった新宿ピットインでの高橋・富樫デュオ、その集大成ともいえる本作は、譜面は用意されず高橋のリードに富樫が反応する即興演奏。それぞれ異なる音楽性が触発され対話しながら組み立てられていきます。高橋の初期サンプラーやデジタル・シンセによる電子音響と、富樫の計算されたアコースティックなパーカッションの響き、みずみずしいインタープレイによるどこへ行くのかわからないこの音の旅の軌跡は、貴重な作品となりましょう。
1. Sand 砂
2. Blue Foxes 青狐
3. The Gate 門
4. Wandering Fire さまよう火
5. Under the Leaves 葉陰に
6. Before Night Falls 夜が来る前に
1988.11.23 録音
高橋悠治:シンセサイザー、サンプラー
富樫雅彦:パーカッション
この人の作品の新たな入門盤といっても過言ではないでしょう国産ミニマル/アンビエント金字塔的傑作『鏡の向こう側』でもお馴染み、もはや説明不要、初期の久石譲プロデュース仕事でも知られるMkwaju Ensembleにも参加、近年のニューエイジ・リバイバルを通じて吉村弘や芦川聡らと並ぶ不動の人気を獲得した作曲家、打楽器奏者である高田みどり(1951-)。自身の『鏡の向こう側』を掘り起こし、世界的人気作品へと押し上げた縁深いレーベルである〈WRWTFWW Records〉より、実に23年ぶりとなる最新ソロ・アルバムをリリース。
ベルリン・ラジオ・シンフォニーのソリストとしてデビュー後、1980年代に入りアフリカやアジア各国を巡り伝統音楽の探求を開始。ガーナ、ブルキナファソ、セネガル、韓国、等の音楽家とセッションを重ね(日本では佐藤允彦や演出家である鈴木忠志とも)、音と人体との一貫性というインデグラルなコンセプトを基に、アフリカの動的な音楽性とアジアの静的なスピリットを統合し、精神性を伴った独自の音楽性を確立。
本作は、スイスの〈ジュネーブ民族学博物館〉に所蔵されている楽器を使用し、ジンバブエのショナ族の伝統的なムビラ音楽を代表する伝統的な作品である「Nhemamusasa」を演奏したライブ録音のアルバム。高田氏の作品は、『百億年の交響詩』や『Tree Of Life』といった比較的アヴァンギャルドな色彩の強い作品が目立ちますが、本作は、『鏡の向こう側』の2020年代ヴァージョンといった風情のコンテンポラリー/ミニマルの凄まじい傑作!自身のアフリカ音楽とミニマリズムへの探究心と多文化的ヴィジョンの集大成ともいうべきマスターピースに仕上がっています。こりゃ絶対持っとけ!
この人の作品の新たな入門盤といっても過言ではないでしょう。今年度最高クラスの一枚!国産ミニマル/アンビエント金字塔的傑作『鏡の向こう側』でもお馴染み、もはや説明不要、初期の久石譲プロデュース仕事でも知られるMkwaju Ensembleにも参加、近年のニューエイジ・リバイバルを通じて吉村弘や芦川聡らと並ぶ不動の人気を獲得した作曲家、打楽器奏者である高田みどり(1951-)。自身の『鏡の向こう側』を掘り起こし、世界的人気作品へと押し上げた縁深いレーベルである〈WRWTFWW Records〉より、実に23年ぶりとなる最新ソロ・アルバムをリリース。
ベルリン・ラジオ・シンフォニーのソリストとしてデビュー後、1980年代に入りアフリカやアジア各国を巡り伝統音楽の探求を開始。ガーナ、ブルキナファソ、セネガル、韓国、等の音楽家とセッションを重ね(日本では佐藤允彦や演出家である鈴木忠志とも)、音と人体との一貫性というインデグラルなコンセプトを基に、アフリカの動的な音楽性とアジアの静的なスピリットを統合し、精神性を伴った独自の音楽性を確立。
2019年にロンドンの〈The Premises Studio〉と東京で録音。高田氏の監修した高野山真言宗の僧侶らによる般若心経や声明、御詠歌などの詠唱と、自身のパーカッションやマリンバによる音楽がコラボレーションを果たした、次元そのものが違うほどに凄まじいディープ瞑想ドローン大傑作!スイスの〈ジュネーブ民族学博物館〉に原盤が所蔵されているこの仏教唱歌の聖典へと新たな命を吹き込んだ破格のアルバムとなっています。今年度に発表されたサウンドアートものとしてはまさに随一の出来。アルバム・ジャケットには、彫刻家・舟越桂によるアートワークが起用。これはあらゆる音楽好きへ問答無用でMUST!!!!!!!!!!!!!!!!
Meditationsベストセラー!日本アンビエント~ニューエイジ/ミニマル・ニュージックの最後の秘宝的アルバムとして海外で絶大な人気を誇る、作曲家・打楽器奏者である高田みどり(1951-)の1983年超傑作入手困難盤が、スイスのWRWTFWWとNYのPalto Flatsの共同リリースにより公式ライセンス完全復刻に成功!!! ベルリン・ラジオ・シンフォニーのソリストとしてデビュー後、1980年代に入りアフリカやアジア各国を巡り伝統音楽の探求を開始。ガーナ、ブルキナファソ、セネガル、韓国、等の音楽家とセッションを重ね(日本では佐藤允彦や演出家である鈴木忠志とも)、音と人体との一貫性というインデグラルなコンセプトを基に、アフリカの動的な音楽性とアジアの静的なスピリットを統合し、精神性を伴った独自の音楽性を確立。東洋的で霧がかかった幻想的アンビエンスに、Steve Reichを彷彿させるマリンバを用いたミニマル作や、和太鼓とアフリカ打楽器を混ぜ合わせたかのようなシャーマニックで霊的なパーカッション作まで、全てが唯一無二な内容。本人がアンビエントや実験音楽にも精通しているせいか、欧米圏で山ほどあるようなニューエイジ的作品とは全く異なる気骨のある作品で何度となく聴き込める傑作です。
高田みどりの入門作品の一つとしてレコメンド!国産ミニマル/アンビエント金字塔的傑作『鏡の向こう側』でもお馴染み、もはや説明不要、初期の久石譲プロデュース仕事でも知られるMkwaju Ensembleにも参加、近年のニューエイジ・リバイバルを通じて吉村弘や芦川聡らと並ぶ不動の人気を獲得した作曲家、打楽器奏者である高田みどり(1951-)。1999年にCDリリースされたソロ・アルバム『Tree of Life』が、ハーフスピードマスターを施SI、彼女自身による新しいオーディオファイル・ミックスで世界初ヴァイナル・リイシュー!1998年9月に銀座の伝説的スタジオ〈音響ハウス〉で録音された、ミニマリズムとパーカッシヴ・アンビエントの失われた宝石ともいうべき珠玉の傑作アルバム!本作は中国の二胡奏者、姜建華ともコラボレーションを行った作品でもあり、ファンの間でも人気の高い名曲”Love Song Of Urfa”も収録したキャリア重要作。180g重量盤仕様。
김반월키 Kimbanourke (キムバヌーク) は1999年韓国生まれのシンガー・ソングライター。韓国の空中泥棒(公衆道徳)とアメリカのスフィアン・スティーヴンスの影響を受けて、ギターとハーモニーで音を作りはじめる。別のシューゲイズプロジェクトも進行しており、そこで培った技術もこのソロ・1st アルバムにもポジティブに影響している。2024年にデジタル配信のみでリリースされたアルバム『빈자리 (Binjari) / Absence』では満たされない心の想いを歌っており、アコースティックなサウンドにのせて歌われる韓国語が新しくも懐かしい気持ちになる素晴らしいアルバムです。デジタル配信の半年後に京都のGG RECORDSからリリース。
モールソフトやユートピアン・ヴァーチャルといったサブジャンルを横断しながらヴェイパーウェイヴの発展を支えてきたニューヨークのレジェンド식료품groceriesによる2017年のアルバム『인터넷 쇼핑 (Ascension)』が、現行ヴェイパーウェイヴにおける重要レーベル〈Geometric Lullaby〉よりアナログ化!James Ferraro『Far Side Virtual』への憧憬が溢れる、愛らしくも耽美な雰囲気に満ちた、独特の気品とポップセンスを兼ね備えた、モールソフト/ユートピアン・ヴァーチャル傑作!
モールソフトやユートピアン・ヴァーチャルといったサブジャンルを横断しながらヴェイパーウェイヴの発展を支えてきたニューヨークのレジェンド식료품groceriesによる2015年のアルバム『HOUSEWARES』が、現行ヴェイパーウェイヴにおける重要レーベル〈Geometric Lullaby〉よりリマスタリング仕様でアナログ化!ヴェイパー全盛期に残された隠れたクラシックの一つといえる作品と言える本作は、独特のメロウネスとシュルレアリスティックな雰囲気、電脳的サイケデリア、ノスタルジックな淡い感傷が美しくレイヤーされ、ほろ苦く、ミステリアスな世界観を演出した、よりコンセプチュアルな仕上がりのモールソフト作品。