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クラブジャズ・バンド、FazerのMartin Bruggerらが主宰する〈Squama〉から新物件!ドイツ・ミュンヘンを拠点に活動する要注目のクラシック・ギタリスト、作曲家であり、実験的デュオGlaskinの一員としても知られるJonathan Bockelmannがデジタル・リリースしていた作品『Sakamoto on Guitar』が2024年度アナログ化。昨年のデビュー・アルバム『Childish Mind』が話題を呼んでいた新人による注目の一作は、日本のレジェンド・坂本龍一のカバー作品集。”Suite for Krug”などの坂本龍一のあまり知られていない作品や、”Bibo No Aozora”といった象徴的な作品の両方に陽を当てたアコースティック・カヴァー・アルバム。収録エンボス加工されたアートプリントが施された高品質パッケージ仕様。
まさにUS地下シーンの器量!Bill Orcutt Guitar Quartetへの参加でも知られるギタリスト/インプロヴァイザーのWendy Eisenbergと、BastroやRed Krayola、Gastr del Solなどへの参加も知られる名作家David Grubbs、そして、Daniel Johnstonを手掛けた事も知られる伝説のプロデューサー/マルチ奏者にして〈Shimmy-Disc〉の創設者Kramerによる新結成のスーパーグループ、Squanderersによるデビュー・アルバムが登場。幾重にも絡み合い美しく残響するフリーフォーク以降のアメリカーナ/サイケデリック・サウンドが優美な、哀愁のギター・トリオによる秀盤。エクスペリメンタルなギターアンビエントとして一級品でありつつ、Loren Mazzacane Connorsを彷彿とさせる空間の作り方や、単にブルース的、とも言えない澄んだインプロヴィゼーションが冴え渡る、近年のエクスペリメンタルミュージック周辺では稀有と言える作品。
〈Lou-Mood Pictures〉の金庫に63年間も眠っていた、幻のサウンドトラック作品という設定で2020年に発表された、煌びやかな戦後のポップスのコンピレーション・アルバム『Call Me Old Fashioned』が、当店お馴染み〈Numero Group〉の名シリーズ〈Technicolor Paradise〉よりアナログ・リリース。戦後のポップスのハイトーンの音色とハイボールを飲みながらうっとりするような雰囲気を醸し出す、知られざるオールド・クラシックの数々が収められた(架空の)ノワール風サウンドトラック作品!
グラミー賞受賞のケイジャングループ、Lost Bayou RamblersのギタリストであるJonny Campos。2020年にLouis Michotが運営する〈Nouveau Electric Records〉よりデジタルとカセットでリリースしていた、深くアメーバのようなペダルスチールによる望郷アンビエント傑作『Droste』が、ダンスパンクの聖地としてもお馴染みの名門〈DFA Records〉より奇跡のアナログ・リイシュー決定!各トラックは、南ルイジアナの海岸線の崩壊により地図から消えてしまった、もはや存在しない水域にちなんで名付けられているとの事。意識の中で現れては消える、非在の儚さや影や郷愁が、遥か遠くバレアリスの地へと続いていく様子を想起させるようなアンビエント・アメリカーナの秀逸作品。
戦前のブルースから移民の音楽、南米のフォルクローレを始め、各地の骨董音楽を掘り起こす一大名所〈Death Is Not The End〉から新物件!1920年代初頭の共和国建国から1950年代半ばまでの数十年間に録音された、メランコリックでありつつも、この世ならざる美しさで心を魅了する、珠玉のトルコ産タンゴをよりすぐったコンピレーション・カセット作品。
至上の傑作『Loop-Finding-Jazz-Records』でもお馴染み、ミニマルな電子音楽を数多く輩出するドイツの重鎮プロデューサーJan Jelinekが、2005 年に〈~scape〉から最初にリリースしたアルバムであり、長らくデジタルダウンロードのみで提供されていた貴重な作品『Kosmischer Pitch』が、待望のアナログ再発!同時期に制作されていた貴重な未発表曲を2曲追加収録。70年代にドイツの先駆者たちが残したクラウトロックとコスミッシェ・ムジークのDNAとスピリットを一身に受けた、孤高のトランス感覚に溢れた反復による、可聴性の限界に漂うヴァリエーションを堪能出来る、亡霊のようでありつつも、幽玄で至福な美しさを備えた、ゼロ年代エクスペリメンタル/電子音楽でも稀有な名作。Giuseppe Ielasiによるリマスタリング仕様。
インダストリアルもフィールドレコーディングも押しのけて、はんぶん日常に浸かった孤高の音響をつくりつづける我らがWanda Group。変名A LARGE SHEET OF MUSCLEによるアルバムが〈The Trilogy Tapes〉から到着。醜悪でぶっ壊れたユーモア・センス、悪意と狂気が充満した、ノワール&歪なスポークン・ワード/インダストリアルの怪作。まるで、Dean Blunt『Black Metal』とNurse With Wound『Homotopy To Marie』とKlein『STAR IN THE HOOD』の、賞味期限を3年過ぎた闇鍋を想起させるような狂った内容。好きな人はとことん呑まれる作品かと。Hype Willams周辺で暗躍するカルト・エンジニア、Amir Shoatによるマスタリング仕様。
アンビエント・ジャズ・ファンにも是非!〈Sähkö Recordings〉と〈The Trilogy Tapes〉からのリリースに続く形で、現行エクスペリメンタル・シーンの重要角と言える、英国拠点のマルチ奏者Will Yatesによるソロ・プロジェクトMemotoneが〈Soda Gong〉より最新アルバムを発表。柔らかい電子音と弦楽器の緩やかなアンビエンス、ジョン・ハッセルの第四世界の香りが交錯する微睡みの一枚。静かなヴァイオリンの旋律を基調としながら、交錯する電子音が幽玄でアヴァンギャルドなスケープを展開していく様子が大変優美です。Giuseppe Ielasiによるマスタリング仕様。限定300部。
西洋から遠く離れ、アフリカ、インド、中近東と各大陸を渡り歩き、リズムを手にし、伝統と土着の音楽を学んで渡った音楽仙人。イタリアの国営放送〈RAI〉やラジオ局〈Radio Popolare〉などにも携わったレジェンド=Roberto Musci。〈Music From Memory〉などからの編集盤や再発盤で2010年代に世界的な再評価を浴びたこの偉人による、「旅、民族、神秘主義」というテーマのもと作り上げられたトライバル・アンビエント/サウンド・コラージュの破格の傑作盤が〈Soave〉から登場。ヒンズー教の僧院 (アシュラム) でマントラを聞き、仏教哲学を学びながら過ごす時間の深い意味の探求から、宇宙探査、月や火星への人類の居住まで、イスラムの神秘主義宗教であるスーフィズムが新世界の発見に同行することを想像しながら、人類がどのように生き、新世界に何をもたらすのかを想像する、ムスチ氏の崇高なヴィジョンが秘められた作品です。
アムステルダム出身のヴィジュアル・アーティストKim David Botsとマルチ奏者のLyckle de Jongの2人が、オランダで最も爆撃された都市であり、70年前に地図からほぼ消え去ってしまったホラント州最北部の都市デン・ヘルダーで2020年に録音したコンセプチュアルなアルバム『the third of may』が〈South Of North〉からアナログ・リリース。爆撃により殆ど消滅した街で紡ぎ出された、おとぎ話のような空想的魅力に溢れた架空の物語を収めた作品。前衛的なエレクトロニクスやクラシック楽器、フィールド・レコーディングなどを組み合わせて、英実験宅録ポップ・デュオWooや川手直人『デモデモデ』にも通じる、摩訶不思議で遊び心とイマジネーションに溢れたサウンドを生み出しいています。World Of Paintによるマスタリング仕様。
〈Jj funhouse〉や〈Ekster〉、〈BAKK〉といった各地の先鋭レーベルから秀逸なアンビエント~IDM~エクスペリメンタル作品を送り出してきたベルギー・アントワープ拠点の実験的プロデューサー、Milan W.による最新アルバムが〈STROOM.TV〉から登場!エクスペリメンタルで電子音響化された、極めてアンビエンスに満ちたインディー・フォークを展開したキャリア中でも異色の内容となった作品。様々なローファイ・ミュージックのアーティストやAriel Pinkのような作家を想起させるオーセンティックな楽曲の完成度を抱えつつ、先鋭的な音響が光る名盤です。
2月上旬再入荷。10周年記念カラーヴァイナル版。デモ音源収録、12pブックレット、ポスター、三つ折りゲイトフォールド仕様。テン年代インディ・ポップ史を代表すると言い切ってもよい金字塔的傑作です。幅広い音楽好きにレコメンドします!セキトオ・シゲオの "ザ・ワードⅡ"のサンプリングや細野晴臣とのコラボレーションでもおなじみ。カナダ・ブリティッシュ・コロムビア出身、現在ロスアンジェルスを拠点に活動するミュージシャン、Mac DeMarcoが2014年に〈Captured Tracks〉から発表したセカンド・スタジオ・アルバム『Salad Days』をストック。Billboard 200でも30位を獲得した大人気作品。2012年にリリースされたデビュー作『Rock and Roll Night Club』と『2』を引っ提げた大規模なツアーの後、ニューヨークのブルックリン、ベッドフォード・スタイヴェサント地区にある自身のアパートでレコーディングし、23歳の時に作り上げた一枚。YMOにインスパイアされてシンセを大々的に導入。「よりパーソナルなレコード」と位置付けられた作品で、トラックのうち3曲は長年の恋人であったKiera McNallyへと捧げられたもの。フリーメイソンをコンセプトにした人気曲で、セキトオシゲオの"ザ・ワードⅡ"をサンプリングしている"Chamber of Reflection"は本作に収録。坂本慎太郎のファンも必聴なサイケデリック&メロウなベッドルーム/ジャングル・ポップの珠玉の大名盤。一生モノの傑作です!
Suzanne KraftことDiego Herreraもベースで参加。ニューエイジ・リバイバルをロウ・ハウス方面から牽引した名門レーベルであり、Slow RiffsやLnrdcroy、Dream Carpetsなどによる数々の傑作で知られるカナダ・バンクーバー拠点の〈Mood Hut〉から新物件!その看板アクトとして長年活躍してきたPender Street SteppersのJack Jによる24年度最新アルバム『Blue Desert』が登場。オーストラリア出身でありバンクーバーを拠点に活動するシンガー、ソングライター、プロデューサーであるジャックは今作でも自身の創作における多彩なスタイルをさらに追求。バレアリックやロウ・ハウス、ドリーム・ポップ、ヒプナゴジック・ポップ、ソフトロック、アンビエントなどを通過したそのサウンドは、親密さと温かなメロウ・フィーリングに溢れており、独特の曇った夢見な音像も魅力的な、白昼夢インディ・ダンス/ソフィスティ・ポップに仕上がっています。〈Wouter Brandenburg〉での高品質マスタリング仕様。
Gacha BakradzeやLord Of The Isles、Wordcolourといった実験的な現行作家のリリースのみならず、エレクトロニカ/IDMを再興すべく復刻リリースも積極的に行ってきたスペインの〈Lapsus Records〉から、〈Music From Memory〉『Virtual Dreams』や『Artificial Intelligence』シリーズのファンをうならせる、英国産の伝説的アンビエント・テクノ盤が堂々再発!〈Rising High Records〉から1994年にリリースされたBedouin Ascentのデビューアルバム『Science, Art And Ritual』の30周年記念盤!The Irresistible Force (Mixmaster Morris)、Tanzmuzik、Pete Namlookら伝説的な面々が名を連ねる、Caspar Pound主宰の〈Rising High〉に残された金字塔的傑作。Bedouin AscentことKingsuk Biswasが過去に聴いた音楽への無意識の参照がアルバム全体へと織り込まれた作品。淀んだ水晶のようなメランコリックな質感と、奥地的なトライバル・テクノ・サウンド、深く病んだ、しかしながらノスタルジックでどこか温かなアンビエンスが錯綜する、まさに海馬に捧げられたと言うべき音楽。エレクトロニカ/IDM/アンビエント・テクノだけでなく、プロト・ヴェイパーウェイヴ的な視点からも発見に満ちた今年度最高峰のリイシュー事案です。絶対にお見逃しなく!
「音楽で表現したいのは”神秘感”なのかもしれない。」今年度最重要物件!非常階段のオリジナル・メンバーであり、ハレルヤズやIdiot O’Clockでも活躍、現行ジャパニーズ・サイケ最高峰「渚にて」にも参加。戸張大輔や麓健一らと並び、昨今急速に再評価進む鬼才ギタリストこと頭士奈生樹。〈Sad Disco〉で再発させて頂いた98年の幻のセカンド・ソロ・アルバム『現象化する発光素』に続いて、2018年に渚にての〈オルグ・レコード〉からCDオンリーで発売されるも昨今入手困難となっていたキャリア中でも隠れた大傑作『IV』が奇跡の初アナログ化!版元は、Tara Clerkin Trioなどの作品で当店おなじみのロンドン拠点〈World Of Echo〉であり、同レーベルが始動させた頭士氏のリイシュー・シリーズの第一弾となる作品。大人気曲「結合の神秘」の様な、青々とした初夏の風景を彷彿とさせるエヴァーグリーンなサイケ・フォーク/ドリーム・ポップ・サウンドから幕を開けつつも、大胆にもRobert Fripp風のミニマル・ギター・サウンドへと移り変わり、やがてヘヴィなドローン/ノイズのシューゲイジングへと押し上げられていく実にプログレッシヴな展開の「鏡 - Mirror」、銀色の糸状のギター・メロディーを循環的なコードパターンの周りに織り交ぜる、毒々しくも叙情的なサイケデリック・ナンバー「夜想曲 - Nocturne」、割礼や宮沢正一にも似た、寂寞のフォーク・ソング「神隠し - Spirit Away」、〈ECM〉作品にも通じる静けさとミニマリズムとサイケデリアが出会う長大なイントロから、やがて神秘的なラストの歌唱に繋がるクロージング・トラック「花が咲きますように - May a Flower Bloom」まで、頭士氏の孤高の音世界が遺憾無く発揮された、キャリア中でも屈指の隠れた名盤。この機会にアナログで是非。
1月中旬再入荷。豪州・シドニー出身のインストゥルメンタル・ヒップホップ/アンビエント・プロデューサー 990x。Lil'Bの先駆的な初期作品やClams Casinoのクラウド・ラップ作品から影響を受けて作り上げたという、至福のチル・アンビエント~ヒップホップ作品が〈sferic〉から登場!滑らかな808ベースと歯擦音のトリル、蒸気のように浸透するパッド、夜行性のメロディーに至るまでの、独自の美学に裏打ちされた孤高ののメランコリックな世界観が発揮された内容となっています。マスタリングをMiles Whittakerが担当、Rashad Beckerによるマスタリングと盤質も万全です!限定300部。
戦前のブルースから移民の音楽、南米のフォルクローレを始め、各地の骨董音楽を掘り起こす一大名所〈Death Is Not The End〉から新物件!トロントで〈Power Moves Library〉レーベルを運営、Running PointやKWCといった名義で活動を展開している実験的フォーク・ギタリスト、Kevin Cahillによる変名Family Ravineによる最新カセット・アルバム。24年3月にアコースティック・ギター、エレキ・ギター、マンドリン、カリンバ、メロディカ、AM/FMポータブル・ラジオでの録音/演奏。Dylan Golden AycockやScott Tumaといったドローン・ムーブメント以降のスピリチュアル性を帯びたアメリカン・プリミティヴ作家にも通じる、親密かつ白昼夢的なサイケデリック・フォーク・サウンドが絶品です。
Kali MaloneやMaria W. Hornといった、現行ドローン/ホーリー・ミニマリズムの名手たちが主宰する、北欧・スウェーデン屈指の前衛レーベル〈XKatedral〉より、25年度最新物件が到来!2012年から2014年までにかけて、Ellen ArkbroやMaria W. Horn、Mats Erlandssonらと共に実験的オーケストラGolden Offence Orchestraにも参加していた、スウェーデン・ストックホルム拠点の音楽家/作曲家、Isak Edbergによる25年度最新アルバム『Belt of Orion』がアナウンス!〈XKatedral〉からのリリースとしては2枚目となるソロ作品であり、ソロ・ピアノのための2曲の長尺作品という形で、器楽のみに焦点を当てた初めての作品との事。2016年から2018年にかけて、南フランスとストックホルムで作曲された2曲が収められており、冷たい風、星の輝く夜、プロヴァンスの秋の荒涼とした淡い光の景色、そして作曲家が人生の中で逃避と孤独を味わっていた時期の反省からインスピレーションを得たものとなっています。限定300部。
Maria W. HornやEllen Arkbroらとの実験的オーケストラGolden Offence OrchestraのメンバーでもあるスウェーデンのサウンドアーティストMats Erlandssonと、〈Subtext〉や〈Deutsche Grammophon〉といった世界的名門からの傑出した作品でも知られるベルリン拠点の作曲家/サウンドアーティスト Yair Elazar Glotmanによる25年度共作が堂々アナウンス!版元は、Kali MaloneやMaria W. Hornといった現行ドローン/ホーリー・ミニマリズムの名手たちと共に、Erlandsson自身も運営に参加している北欧の最重要レーベルこと〈XKatedral〉。両氏が共同で開発した共通の音楽言語をもとに書かれたソングブック的作品であり、親密な音楽空間を構築していく本作は、主にアコースティック楽器に焦点を当て、電子楽器が光と影を加えた、独自のアプローチによるタイトル。全8曲を通して、各作品は独自の論理に従って展開され、同時にソングブック全体の包括的な調性を反映したものとなっています。Loren MazzaCane ConnorsやIlyas Ahmedなどが好きな方にもレコメンドしたい、望郷と追憶のコンテンポラリー・フォーク傑作!限定300部。
ノワールで漆黒な、ポスト・インダストリアル以降のヒップホップの一大傑作!ラゴスからロンドン、そして、ニューヨークへと伸びる靭帯。ディアスポラを横断しながら、ブルース、ヒップホップ、フリージャズ、アンビエント、ゴスペルの暗い色調をキリスト教の神話やヨルバ族の民間伝承と繋ぎ留めていく、Honourの昨年の〈PAN〉からのデビュー・アルバム『Àlááfíà』が遂にアナログ化。映画的であると同時に絵画的でもある本作は、神の詩的な深遠さ、記憶に残る夢、思いがけない何気ない会話、フィールド・レコーディング、文学、一時的なもの、個人のアーカイブからインスピレーションを得た、生と死と愛をテーマにした瞑想が詰め込まれたものとなっています。