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ベース、詩、社会意識の素晴らしい融合。Disruptが2004年に立ち上げたデジタル・ラップトップ・レゲエの聖地〈Jahtari〉からは、現代のダブ・ポエトリー・シーンで最も多才な声として知られるRoger Robinsonによる2015年に始動した3部作『Dis Side Ah Town』と『Dog Heart City』に続く、最終作となるアルバム『Heavy Vibes』がアナログ・リリース。脈打つようなベースと社会政治にまつわる重厚な詩作、書かれた言葉の力とサウンドシステムの生のエネルギーに重点を置いた、ダブ・ポエトリーの傑作アルバム。ソウルフルなファルセットと深い詩情を行き来する声でベースと同じくらいに激しく響くロビンソンの訴求力溢れる詩と、Disruptによる豊かな質感とダブを多用したプロダクションが珠玉の内容となっています。
1月中旬再入荷。今年度ベストの一角!「現代音楽で最も魅力的なボーカリストの一人」と称される南アジアのヴォーカリスト、マルチ奏者、作曲家のGanavyaがShabaka Hutchings主宰の〈Native Rebel Recordings〉から最新スタジオ・アルバム『Like the sky I've been too quiet』をアナログ・リリース。Kofi Flexxx、Floating Points、Carlos Niño、Leafcutter John、そして、マーキュリー賞にノミネートされたベーシストのTom Herbertといった豪華ゲストが集結した一枚。Quincy JonesやWayne Shorter、Esperanza Spaldingなど、ビッグネームと仕事を共にしてきた要注目アーティストによる全13曲は、幽玄な声と溢れんばかりの魅力的なエネルギーに溢れたものとなっています。
1月中旬再入荷。カナダ・トロント出身の詩人、シンガー、ソングライターであるMustafaによるフルレングス・デビュー・アルバム『Dunya』がインディ系名門〈JAGJAGUWAR〉よりアナログ・リリース。タイトルはアラビア語で、大まかに訳すと「あらゆる欠陥を抱えた世界。若いソングライターにとっては崇高なテーマながら、宗教的信仰から子供時代のトラウマ、ギャングの暴力から恋愛の親密さまで、スーダン系カナダ人アーティストの作品の中心にあるすべてのテーマと同様に、個人的なレンズを通してそれにアプローチしたものとなっています。
アラバマ拠点の詩人/アーティスト、Johnny Coleyによる、超越的な詩と南部のナイトメア・ジャズが出会う3枚目のアルバム『Mister Sweet Whisper』が〈Mississippi Records〉からアナウンス。Johnny Coleyとギタリスト兼アレンジャーのJoel Nelson率いるバンド「Worst Spills」、そして、ヴィブラフォン奏者で、グループのレコーディストでもあるJasper Leeも参加。フランスのシュルレアリスムと、John Ashberyのようなアメリカの反逆的な詩人たちに触発された、「非常に幻想的で、崇高かつユーモラス」と評される、Robert AshleyやDavid Wojnarowicz、Intersystemsの間に位置するノワール・ジャズ作品!アートワークとColeyによる書き物を掲載した4ページのブックレットが付属。
イーストNY出身の前衛的ブルース詩人にしてパフォーマー、教育者であり、伝説的なフォーラム〈Nuyorican Poets' Café〉のグランドスラムで最年少優勝を果たした人物としても知られるaja monetによるデビュー・アルバム『when the poems do what they do』が注目レーベル〈drink sum wtr〉よりアナログ・リリース。現代ジャズを経由したポスト・ヒップホップ世代の前衛詩人の最高峰とも言える人物。「黒人の抵抗、愛、そして喜びへの尽きせぬ探求」という原点から生まれた今年度最重要クラスの一枚にして、Christian Scott、Samora Pinderhughes、Weedie Braimah、Marcus Gilmoreといった豪華面々が参加した執拗で容赦のない音楽作品!
2023年度リプレス。インダストリアル・レジェンド、Throbbing GristleのGenesis P-Orridge & Peter “Sleazy” Christophersonが監修し、自身らの〈Industrial Records〉より1981年にオリジナル・リリースされたWilliam S. Burroughsの実験音楽作品集『Nothing Here Now But The Recordings』に触発され、名門〈Sub Rosa〉がバロウズと共同でリリースした同氏の実験的作品集『Break Through In Grey Room』が〈Dais Records〉よりアナログ・リイシュー。プロデューサーのBill Richがバロウズが1961年から1976年に残した実験的な録音から86年にコンパイルした作品集。Master Musicians of Jajoukaのバロウズ録音によるフィルレコやカットアップの創始者でもあるブライオン・ガイシンとの共作などを収録。Josh Bonatiによるフル・リマスタリング仕様。
以前、Keith Fullerton Whitman主宰のカルトブートレーベル〈Creel Pone〉も掘り起こしていた一枚!プログレッシヴ/チェンバー・ロック・バンドFinnegans Wakeでの活動も知られるベルギーの作曲家、Henry Krutzenが1981年に残したLP作品『Silances』が〈Holidays Records〉からアナログ再発!伝説的な 〈Igloo Records〉のカタログを深く掘り下げ、同レーベルの6番目の作品が奇跡の公式リイシュー!ドローン、ジャズ、ミニマリズム、熱狂的なトライバリズム、世界中の様々な要素を取り入れたサウンド・ポエトリーにして、ミュージック・コンクレート、急進的なエレクトロアコースティックの境界にある、全くユニークなジェスチャーであり、最初のリリースから数十年経った今でも、当時と同じように印象的でユニーク、挑戦的で魅力的なまま佇んでいます。限定500部。
オランダのアーティストであり言語デザイナーで、視覚詩、パフォーマンス作品を制作してきたHemann Damenが1966年から1973年にかけて残した作品を収録したアルバム『Verbosonies And Phonographies』が〈Alga Marghen〉からアナログ・リリース。「言語的可塑性」をテーマとした雑誌〈AH! Magazine〉の創刊者兼編集者でもあり、作品の中で「キネティック・ランゲージ」と言語の空間的側面を探求してきた同氏が、1966年から1970年にかけて録音した5つのヴァーボソニーと、1967年から1973 年にかけて録音した3つのフォノグラフィーが収録。限定220部。
アレン・ギンズバーグの詩集『The Fall of America』(『アメリカの没落』)の50周年を記念したトリビュート・プロジェクト作品がアナログ・リリース。1965年から1971年までの詩集から選ばれた作品を、坂本慎太郎やThurston Moore & Lee Ranaldo、Devendra Banhart、Yo la Tengoといった凄まじい面々が音楽的に解釈した豪華盤!
ジャック・ケルアックと共にビート文学を代表するアメリカの詩人、活動家として著名なアレン・ギンズバーグが1972年に出版した詩集「ザ・フォール・オブ・アメリカ:ポエムス・オブ・ジーズ・ステイツ 1965-1971」(The Fall of America: Poems of These States 1965-1971)(City Lights Publishers)の50周年を記念して企画されたミュージック・プロジェクト「アレン・ギンズバーグズ・ザ・フォール・オブ・アメリカ:ア・フィフティース・アニヴァーサリー・トリビュート」が各種デジタル・フォームにて先行発売後にCDとLPでもリリース!
このミュージック・プロジェクトはアレン・ギンズバーグの詩を参加アーティストが音楽的な解釈でレコーディングした楽曲によるコンピレーション・アルバムで、アメリカのみならずガーナ、ナイジェリア、ルワンダ、サウス・コリア、日本等、世界中から興味を抱いたアーティストが参加しています。
気になる参加アーティストはミッキー・ハート(グレイトフル・デッド)、エド・サンダース(ザ・ファッグス)、ビル・フリゼール、ヨ・ラ・テンゴ、デヴェンドラ・バンハート、サーストン・ムーア、リー・ラナルド、イ・ラン、坂本慎太郎、他になります。坂本慎太郎はアレン・ギンズバーグの「マンハッタン・サーティーズ・フラッシュ」をギル・スコット・ヘロンのようなプリミティヴなサウンドをバックに日本語でシンプルに読み上げています。途中でアレン・ギンズバーグのポエム・リーディングも効果的にフィーチャーしているのもグッドなトリビュート作品に仕上げていますのでファンは必聴。ダークで恐怖映画のサウンドトラックのようなサウンドをバックに地を這うような語りが素晴らしいギャヴィン・フライデイ&ハウイー・Bの「デス・オン・オール・フロンツ」。NYアンダーグラウンド、オルタナティヴ・ロック、ポスト・ロック、ジャズ、等々、幅広い音楽ファンにお薦め!
2023年度リプレス。インダストリアル史にその名を刻むレジェンド、Throbbing GristleのGenesis P-Orridge & Peter “Sleazy” Christophersonらが監修、自身らの〈Industrial Records〉より1981年にオリジナル・リリースしたビートニク文学巨匠William S. Burroughsの実験音楽作品集『Nothing Here Now But The Recordings』が名門〈Dais Records〉よりアナログ・リイシュー。1980年、ニューヨークを訪れた2人がバロウズと彼の遺言執行者James Grauerholzと面会し、それまで全く聞かれてこなかったバロウズの実験音楽作品をコンパイルするという困難な作業を開始。膨大な時間を費やして集めた上げた音源はTGの解散に伴って閉鎖された同レーベルの最終リリースとして1981年春に無事発売。98年に回顧CDボックス・セットに収録されるまで静かに絶版になっていた作品。Josh Bonatiによるリマスタリング&オリジナル・アートワーク復刻仕様。
『エア・フロム・エア』は、人間の声の詩、言葉によって伝えられる精神、心、魂といった精妙なものを、現代の電子音楽技術の魔術的な仲介によって変化させ、強化し、抱擁する。この特異なパートナーシップは、ドーヴが呼吸するように発する言葉が、音節ごとに、またはフレーズごとに、修正され、拡大され、揺り動かされ、祝福されるオーディオ詩のコレクションである。ジョージアはドーヴの声を思慮深く強調し、電子回路のエーテルを通して呼吸と空気を変化させ、意味を解体しながらも、逆説的に言葉と音楽の両方の新しい意味を明らかにする。日本語を理解するリスナーは、これらの雰囲気の中に意味の雲や星座を見出すだろうし、ドーヴの母国語を理解しないとしても同じ雰囲気の中に純粋な音節音響の喜びを見出すだろう。現代音楽のパイオニアたちが電子音楽やサウンドアートにおける人間の声の可能性を追求した試みの、まったく新しい延長線上にある作品と受け止める者もいるだろうが、『エア・フロム・エア』はむしろ現代のベース・ミュージックやその他の分野にまで拡張された、まだ名付けがたい音楽の未踏の領域への進出となるかもしれない。LP版はDLカード付き、ディスクはBioVinyl使用。
装丁:近藤さくら
本LPは、CO2排出量ゼロ/100%循環リサイクルできる画期的な新素材<BioVinyl™>を使ったリリースになります。新素材で製造コストが少し高くなり価格に反映することになってしまいますが、どうか恒久使用を目指してご理解・ご支援お願いいたします。
=作品仕様=
+ BioVinyl™ 使用
+ DLカード付き
+ シュリンク封入+ステッカー
TRACKS:
Side A
1) 07.09.1521 - Heat of the Cheek
2) 10.10.2002 - Your Feet
3) 30.07.1845 - This is Bee Wine
4) 13.02.2078 - I’m Looking Down at Me Sinking
Side B
1) 26.01.1981 - Floats
2) 01.08.1940 - One Stories
3) 25.12.1892 - Stormy Vacation
4) Goodbye
「黒いディラン」と呼ばれた黒人吟遊詩人、ジャズ・ポエトリーの草分け的存在、Gil Scott Heronが1970年に発表した傑作1stアルバムが初アナログ・リイシュー!
公民権運動、人種差別、地球環境、この時代のアメリカにおける黒人コミュニティとその社会批評を反映した内容となっており、「革命はテレビでは放送されない」のスポークン・ワード・バージョンも収録した名盤。
Throbbing Gristleが結成された街としても知られるイングランド東海岸に位置する都市 Kingston upon Hull、通称"Hull"の労働者階級の家庭に生まれたRichie Culverは、とりわけ芸術に触れることなく育ち、何の資格も持たず学校を出、キャラバンを作る工場で働いていたという。音楽作品のみならず、絵画、彫刻、写真からデジタル・パフォーマンスまでに及ぶCulverの作品は、多くが個人的体験・記憶から成り立っている。階級制度、テクノロジーとの拮抗関係、ソーシャルメディアの無常さ、それはUKプロレタリア生活の真髄に迫り、詩的かつ痛烈に洞察している。” I Was Born By The Sea ” にあるのは北の沿岸地域の荒涼とした空気、灰色の空の下で過ごした郷愁だけではない。彼のハンバーサイド訛りの口語に電子音楽の背景が混ざり合い、カタルシスと規律ある抑制の間の微妙な均衡がある。苦々しい記憶と楽観的な前進の間の緊張で振動している、擦過音とハミング。禁欲的でありながらうっとりするようなロマンティックな作品にも思える。