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日本の伝統演劇である能の謡などからインスピレーションを受け、芸能山城組の組頭、山城祥二が生み出した『AKIRA』の大傑作サウンドトラックがアナログ・リイシュー。伝統的な和楽器と未来的な電子音がユニークな融合を果たした本作は、様々な影響を織り交ぜながら、映画のディストピア的、サイバーパンク的テーマを反映した音風景を生み出しています。伝統的なチャントや太鼓、尺八のフルート、シンセサイザー、オーケストラといった多様な要素が、スクリーンのヴィジュアルを完璧に補完する、心を奪うような魅惑的な雰囲気を醸し出しているだけでなく、ポリリズミックなドラムマシンのビートとガムランの微分音音階にチューニングされたシンセを組み合わせた独特なスタイルによるパフォーマンスは『AKIRA』のディストピア的世界に儀式的な緊張感を齎しています。
ヴェイパーウェイヴ史上に残る伝説的名作が待望の再来!当初ジャンルの標榜したアイロニカルなコンセプトが自分たちのジャンルの氾濫に溺れ、2012年に一度ジャンルの死を宣言されたVaporwave。それ以降の流れの中で現れた世代の作家として最大の特異点的人物であり、今も熱狂的なファンを増やし続けるオハイオ発のレジェンド、ドリームパンクのパイオニア、t e l e p a t h テレパシー能力者が、〈Dream Catalogue〉や〈Orange Milk Records〉〈AMDISCS〉などから作品を発表してきた実験的作家Nmeshと共に全盛期の〈Dream Catalogue〉から2015年に発表したスプリット・アルバムにして、同ジャンルのクラシック『ロストエデンへのパス』が待望の3LP化再発!テレパシー能力者関連の作品としても『現実を超えて』や『アンタラ通信』『星間性交』などといったこのジャンルの古典的名作と並んで断トツに評価の高いマスターピースが遂にアナログ・リリース。「ロストエデン」と表題に冠されている通り、その後のHKEとの2814『新しい日の誕生』が頭をよぎる、東洋的異都憧憬の入り混じったサイバーパンク的な混沌とした世界観、シュルレアリスム、亜熱帯的な湿度と民族的な繰り返しのリズムが織り合い、孤独で鎮静的な孤高の雰囲気を作り上げています。
〈Rocket Recordings〉や〈Backwards〉といった名門からも作品を発表。2012年の結成以来、アシッドなサイケデリック・ミュージックを大いに生み出し続けてきたイタリアのデュオであり、Nicola GiuntaとGioele Valentiの2名からなるThe Lay Llamasが、2021年に〈Miracle Pond〉から発表していたカセット・アルバムが名門〈Black Sweat〉からアナログ再発。SFテレビ番組や60年代、70年代のホラー映画にインスピレーションを得た作品。宇宙的なシンセの織りなす鋭い電子音や、熱帯雨林の中で響き渡るようなフルートの響き、リゼルギーなパーカッションによる、遠い昔と未来を行き来するような壮大なサイケデリック・サウンドを展開した一枚に仕上がっています!
2022年11月、世界的に有名なコラ奏者Ballaké Sissokoと、南アフリカ出身のギタリストDerek Gripperがレコーディングしたセルフ・タイトルのコラボレーション・アルバムが〈Matsuli Music〉からアナログ・プレス。世界的なコラとギターの名手たちが織りなすのは、瞑想的で晴れやかな時間を旅する、空想的で音楽的滋養豊かなインプロヴィゼーション。まさに絶品です。
異端的民俗芸能集団AktualaやFuturo Anticoなどを始め、近年オブスキュア~ニューエイジ視点からリバイバルされてきた欧州の前衛音楽大国ことイタリアの地下音楽史を代表する名だたる音楽集団に参加したWalter Maioli。彼の関与してきたグループの中でも最重要の部類に入る”Art Of Primitive Sound”が、1993年にリリースした唯一作『Musical Instruments From Prehistory - The Paleolithic』が〈Black Sweat〉より史上初のアナログ・リイシュー。オリジナルは同国の名アンビエント作家Alio Dieが主宰した名レーベル〈Hic Sunt Leones〉よりCDオンリーで発表されていた作品であり、今回初LP化。古代の人間と自然の関係の謎を解明すべく、様々な地理的、気候的、植物的環境の音の風景を調査した成果を収めた、空想民俗音楽の古典的傑作!
限定追加プレス、お見逃しなく!日本の越境的音楽集団=Tsuki No Waが2000年にリリースした、知る人ぞ知るインディー傑作が待望の初レコード化! まるでビル・エヴァンスが演奏する"アシッドポップス"。白日夢のような音響、淡い演奏と美しい歌声が、聴くものをここではないどこかへと誘う。
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ジョセフ・シャバソンのアンビエント・ジャズの息吹に、Sakanaの異能の歌、フランク・シナトラの時代への幻想、アルゼンチン音響派にも通じる越境的エクスペリメンタリズムまでもが重なり合う、極めて秀逸なサイケデリック・アンビエント・ソウル・アルバムであり、ニューエイジ・リバイバルやオブスキュアといった新時代的な審美眼を通過した若い聴衆たちにも力強く推薦する。
-- 門脇綱生(Meditations)による公開ライナーノーツより一部抜粋
※ライナー全文はこちら→ https://www.oto-tsu.jp/features/archives/11818
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白日夢のような音響、淡い演奏と美しい歌声。ビル・エヴァンスがアシッドポップスと出会ったかのような消え入りそうで儚いアルバム。
2003年に出版したディスクガイド本『Bound for Everywhere』は基本レコードを紹介する本でしたが、最後にCDオンリーの章があり、そこにこの名盤『Ninth Elegy』を紹介させてもらった。
そして自分のアルバムやライブでもヴォーカリストのフミノスケ君に参加してもらうほど、このアルバムの衝撃は凄いものだった。 今でもその衝撃は変わらない。
ファストファッションの時代にこういった言説は似合わないかもしれないけど、結局良いものは何年経っても素晴らしいし、 必ずどこかで認められると信じています。
やっと、やっとのアナログ化。 待ちに待った人、これから初めましての人、全てに送ります。
淡い音響と極力音数を減らした演奏とアレンジ、中性的なヴォーカル、サイケでアシッドでオルタナなポップス。 マスタリングの為に久々にじっくり聴いたけど、相変わらず時代を超越した素晴らしいアルバムでした。
ノスタルジーになり過ぎないようにほんの少しだけ現代的フィーリングをマスタリングに施しました。
-- First on Vinyl Label Curator, Calm
オリエンタル・ジャズの巨匠であり、先駆的な民族音楽学者であるLloyd Millerが60年代初頭から00年代初頭にかけて残した幻のアーカイブを選りすぐったコンピレーション作品『Orientations』が、ユタ州のレーベル〈FOUNTAINavm〉より登場。ジャズ、中東の伝統的民族音楽、音楽学の世界において極めてユニークな人物であり、自主リリースされたその多くのオリジナル作品が入手困難となっていた中での画期的なコンピ編纂!東洋と西欧の文化的衝突を根底に、15種類以上の非西洋の楽器と共に調べ上げた珠玉の音源の数々の中で、古い東洋の香ばしく湿った空気とヨーロッパのジャズ・スタンダードが見事に融合を果たしています。70年代初頭のテヘランで録音されたピアノ曲"Shahin"の軽快なロマンスから、60年代の南インドに触発されたカルナティック・クラリネットの催眠的な録音まで、ジャズ、フォーク、スピリチュアル、ドキュメンタリーといった音楽の側面が重なり合う興味深い歴史的交差点に存在するLloyd Millerの音楽世界が堪能できる一枚。
未発表?らしい音源ばかりですが、やはりどれもこれも素晴らしく光ってます。棘がありつつも優しく、ドラマチックに微笑みかけて憎めないWooの魔法のような魅力が存分に出ています。
現行エクスペリメンタル最重要角による今年度新作!Felicia Atkinsonら率いるフランスの実験系一大名門レーベルこと〈Shelter Press〉からは、テキサス・サンアントニオの女性ミュージシャンであり、対象物とその潜在的な音を用いて、クィアネス、人間関係、自己認識を探求する昨今大人気のClaire Rousayのニュー・アルバムが登場。〈American Dreams〉からの21年傑作『A Softer Focus』が大ヒットを飛ばした鬼才による今年度初ソロ作がこちらです。Alex Cunningham (violin)、mari maurice (electronics and violin)、Marilu Donovan (harp)、Theodore Cale Schafer (piano)といった豪華面々をフィーチャリングした意欲的な一枚。幻想とあちら側との境目を漂いっぱなしな暖かさ。まるで、Mary Lattimoreから吉村弘、Machinefabriek、Julianna Barwickのミッシング・リンクの如し、ラジカルかつ静謐なアンビエント・ミュージック。明証Stephan Mathieuがマスタリングを担当。限定900部。傑作盤!
まさかまさか・・・意外なレーベルから出現、完全に想定外です。Burnt Friedman、Max Loderbauer、Pierre Bastienらを始めとした大変ユニークな面々が名を連ね、ダブワイズな電子音楽〜エレクトロアコースティックを軸に特異な作品群を送り出し続けてきた〈Marionette〉からは、怪人Jac Berrocalとの幾度にも及ぶコラボレーションでも知られる大変マルチな奇才David Fenech、そして、Pascal Comeladeともまた違う世界線で孤高のアヴァン・ポップを切り拓き続けてきたKlimperei(!!)というフランスの名作家2組によるコラボ作品が登場。Klimperei作品としては実に5年ぶりのLPリリース。実に過去10年にも渡ってリモートで行われてきたレコーディングとオーバーダブの成果物が遂にアナログで登場。アヴァンギャルドなジャズからトイ・ポップ、シャンソン風の脱線した何か、空想民俗からチェンバー・ロックまでアウトサイダーな感覚で煮込みすぎていてあまりにも異形。ニジェールのカルト作家なMamman SaniとZNRとMichael O'Sheaが一堂に会してアルバニア辺りを旅しているときに生まれてきそうなそうでないような、これが2020年代の音楽というのが奇怪すぎる超珍品です!180G重量盤仕様。