同国産のジャズやブギー、アフロ・ハウス、クワイトなどが急速にリバイバルされる南アフリカで生まれた最新ムーブメント「アマピアーノ」。昨今〈Awesome Tapes From Africa〉が激推ししている「アマピアーノ」の現行作家シリーズからはまたしても注目のリリース。南アフリカ民主化後に生まれ、アパルトヘイトを経験しなかった世代の人々を指す”born free”、そして、2000年以降に生まれた若者を指す”ma 2000”。いずれもアパルトヘイトの社会経済的な逆境を経験した世代と比べると見下された言い方をされることの多いこれらの世代の音楽シーンを牽引する気鋭デュオ、Native Soulによる期待のデビュー・アルバム『Teenage Dreams』がダブル・パックにて登場。19歳のKgothatso Tshabalala、そして、20歳のZakhele Mhlanga(DJ Zakes)からなる彼らはTshabalalaの従兄弟によって16年に紹介されて知り合い、19年に同ユニットを結成。ヒップホップから様々なタイプのハウス・ミュージックまで多様なスタイルの音楽を製作し、南アフリカのメインストリームとアンダーグラウンドの両音楽シーンで旋風を巻き起こし始めていたアマピアーノにも焦点を当てていくことになります。激情的な”The Journey”を始めとして、パワフルなアマピアーノの”Teenage Dreams”、そして、アフロ・ハウスのパーカッシブなリズムを取り込んだ”Dead Sangoma”といった先鋭的な楽曲群を収録。自身らの地肉にして、タウンシップ・ジャズからバブルガム・ディスコ、GQOMまで実に長い歴史を誇る南アフリカの音楽を、オールドスクールのクワイト、トリップホップ、さらにはグローバル化したハウスを用いて具現化した意欲作!