伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaでの活動でも知られる稀代の電子音楽家、Roland Kaynが、その最晩年である2001年から2003年にかけて完成させた、「Multiplex Sound-Art」シリーズに属する重要作『Ultra / Redundancy TR / Megaphonie』。長年の探求を経て到達した高度な自律電子システムを用い、回路自体の反応、電気信号の物理変化、そして人間の聴覚認識という3要素を精密に交差させて生成。巨層的で高密度なドローンと微細な周波数の干渉が有機的に脈動し、人為的な意図や従来の作曲概念を完全に超越したサイバネティック音響の極致を示す傑作。