Meredith Monk、Bjork、Joan La Barbara辺りのファンにもレコメンド。1970年代から80年代にかけて、インド、メキシコ、日本、北欧、イタリア、フランスなどでツアーを行い、コンテンポラリー・ダンスの振り付けという分野での革新的なアプローチを行ってきたスウェーデンの伝説的ダンサー/振付師/パフォーマーであるGreta Lindholm。スカンジナビアのフォークロアからジャズのスキャット・シンギング、ヒンドゥー教音楽、バロック音楽のアリアからアフリカのピグミー、ミニマリズムに至るまで、世界各地古今東西の様々な声楽文化を取り込み、アヴァンギャルドに独自再解釈。60年代後半に登場して以来、世界のコンテンポラリー・ダンス・シーンでも特異かつユニークな存在としてあり続けた同氏のライブ・パフォーマンスの「音」へと初めてフォーカスした画期的編集版作品が、イタリア地下/前衛へと大きく光を当てた聖地〈Black Sweat〉とスウェーデンの〈sing a song fighter〉より共同リリース。瞬く間に吸われ、気圧され、ただ息を呑むばかり。底なしに実験的にしてパフォーマティヴな音の景色の中でも、催眠術のごとく美しく広がるその息遣いは、半世紀以上に及ぶキャリアを誇るレジェンドならではのもの。凄まじい出来です。これは一生モノお探しの方には間違いなく必携の一枚かと。