1970年代後半、Bengt Olssonがアメリカ南部で録音したブルースのフィールド録音をまとめた、ブルースの原初的な魅力を鮮やかに伝えるアーカイブ作第一弾
『Sweet Peace』。収録曲の約80%が未発表という驚くべき内容で、〈Mississippi Records〉が長年続けてきたフィールド録音再発の中でも特に貴重な録音が集められている。ざらついたギター、揺れるテンポ、生活音が混じる声など、フィールド録音ならではの生々しさが前面に出ており、ロッキンな勢いを持つ演奏から、祈りのように静かな歌まで幅広く、ブルースの多様性と奥行きがむき出しの形で提示される。スタジオ録音では得られない現場の強度があり、荒削りでありながら深い情感を伴う音像が魅力。未発表音源の発掘としても、ブルースのリアルを体感できる作品としても価値が高く、当時のローカルブルースの、その場で鳴った音を丁寧に届ける作品として存在感が際立つ一枚。