『Kelela / Take Me Apart、Vulfpeck / Mr. Finish Line、Joey Dosik / Inside Voice、Benny Sings / City Melody といったMOCKY絡みの話題作のリリースが続く中、真打の新作がいよいよ登場。オリジナル・アルバムとしては2015年リリースの「KEY CHANGE」に続く6枚目のアルバム。
近年のMOCKY作品には欠かせない、ミゲル・アトウッド・ファーガソン、ジョーイ・ドォシク(ここでは鍵盤ではなく管楽器担当!)、ニア・アンドリューズに加え、鍵盤奏者、デロン・ジョンソン(マイルス・デイヴィスの "Doo Bop")、管楽器奏者、ランダル・フィッシャー(Kadhja Bonet、デクスター・ストーリー ほか)ベイシスト、ブランドン・ユージン・オーウェンズ(ケンドリック・ラマー、ロバート・グラスパー、ギャビー・ヘルナンデス、テラス・マーティン、ミア・ドイ・トッドほか)日本では数々の作品を通じてお馴染みであろう、マーク・ド・クライブ・ロウなどLAをべースに立派なキャリアを築いているミュージシャンたちが初参加していることも大きな特徴。
どこか2009年の4th アルバム「SASKAMODIE」を思い起こさせるこの新作。パリで録音されたあのアルバムに流れる時間が夜だとすればこの新作はLAの午後の陽光に微睡む時間のような。今もFRESHな1971年のスティーヴ・キューン、1973年のクインシー・ジョーンズ、1976年のRoy Ayers Ubiquity、70年代中頃のMizell Brthersの傑作群を聴く時間のような音の快楽に溺れること請け合い。やけに艶やか。』