10月上旬入荷予定。Mountainsの片翼として知られるKoen Holtkampによる、ブルックリンからハドソン・バレーの自然環境へ移住したことを契機に生まれた、静けさと観察のための実験室内楽作品『Nightlife』。深夜のセッションを中心に制作され、モジュラー・シンセの実験から派生した電子的撥弦楽器のような物理モデリング音を核にしながら、Greg Fox(ドラム)、Matt Bauder(サックス/フルート)、Ben Vida(シンセ・ベース)らの生演奏がしっかりとした身体性とリズムを与えている。電子音の質感は繊細だが、演奏の呼吸が作品の中心にあり、ドラムの推進力、サックスやフルートの柔らかな揺らぎ、電子的撥弦音の微細なニュアンスが同じ空間で交差し、アンサンブルのようでありながら、各音が独立したレイヤーとして配置される多層的な音場が広がる。レイヤーは薄いのに奥行きが深く、静けさの中で音がゆっくりと動き続ける、夜の時間特有の集中と観察の感覚がそのまま音楽として立ち上がる。実験音響の精度と生楽器の演奏感が自然に溶け合う、空間と質感への意識が研ぎ澄まされた作品。