10月23日発売予定。(数量限定/カラー・ヴァイナル)レッチリのフリーのソロ作でもプロデューサーを務めた、作曲家、プロデューサー、サックス奏者、最新作を名門〈International Anthem〉よりリリース
ソウル、ジャズ、ポスト・バップ、エレクトロニック、ミニマリズム、ドリーミーなアンビエンスが交差する珠玉の一枚
作曲家、プロデューサー、サックス奏者、シンセサイザー奏者として活動するジョシュ・ジョンソン(SML、ジェフ・パーカー ETA IVtet、Flea and The Honora Band)。最近ではフリー(レッド・ホット・チリ・ペッパー)のソロ作でプロデューサーを務めたことで話題となった彼が、最新作『Animative』をリリース。自身のソロ名義では3作目、〈International Anthem〉からは初のアルバムとなる本作は、ジョンソン自身とポール・ブライアンが共同プロデュースし、メシェル・ンデゲオチェロ、マシー・スチュワート、マーキス・ヒル、ベン・ラムズデインらが参加。作曲家としての卓越した才能と、テクノロジーへの飽くなき探究心を融合させた、エレクトロ・アコースティック音楽の驚異的な作品となっている。骨格の際立ったソウル・ジャズ、ポスト・バップ、エレクトロニック・ミニマリズム、ドリーミーなアンビエンスが交差する、魅惑的な音楽世界を描き出している。
2020年代を通じて、シカゴで育ち現在はロサンゼルスを拠点とするサックス奏者、キーボーディスト、シンセサイザー奏者、プロデューサー、作曲家のジョシュ・ジョンソンは、進歩的な音楽のさまざまな領域において、重要かつ革新的な存在として頭角を現してきた。
彼はサイドマン/コラボレーターとしても活躍し、ジェフ・パーカーが率いる評価の高いETA IVtetのサウンド形成に貢献。また、SML、Openness Trio、そしてサム・ウィルクスとグレゴリー・ウールマンとのコレクティヴなど、オールスター的なクリエイティヴ・アンサンブルの共同リーダーを務めている。
さらに、メシェル・ンデゲオチェロのグラミー賞受賞作『The Omnichord Real Book』(2023年)ではプロデューサーを務め、Fleaの高い評価を得た2026年のアルバム『Honora』でもプロデューサーを務めた。
『Animative』は、ジョンソンが2020年のフルバンド作品『Freedom Exercise』、そして2024年の没入型ソロ・アルバム『Unusual Object』で芽生えさせてきた、ハーモニー豊かでループを取り入れたサウンドの集大成ともいえる作品だ。
アルバム全体を通して、ジョンソンは高度なテクノロジーを駆使し、しばしばサックスそのものをサンプラーやドラムマシンのコントローラーとして使用。ループやエフェクトに変化を加えていく。
しかし、それらは常にひとつの「感情」に奉仕するためのものだ。卓越した技術を披露すること自体が目的になってしまう罠から逃れようとしているのである。
「もっと人間らしく感じられるものを作りたいんです」とジョンソンは語る。
特に、同じシカゴ出身のサックス奏者であり、音楽だけでなくあらゆる領域から芸術を考えるエディー・ハリス、そして偉大な異才ピアニスト、マル・ウォルドロンを、自身の形式を打ち破り、演奏の身体的な要素を強調するアプローチへの影響として挙げている。
ジョンソンの思慮深く控えめな性格を知る友人たちにとって、『Animative』というタイトルは少し意外なものだった。
「何人かにこの名前を伝えたら、“Animatedっていうのは、君を表現する言葉じゃないよね”って言われたんです」とジョンソンは笑う。
「でも僕が考えているのは、何かを動かすこと、生命を与えること、あるいは精神とつながること、という意味なんです」
彼は、かつて師のひとりだったウェイン・ショーターから学んだことをしばしば思い返す。ショーターは彼に、神秘的なものへの畏敬の念を植え付け、ミュージシャンには「呼び起こし、運ぶ(conjure and transport)」という役割があることを強調した。
ジョンソンはまた、西アフリカの哲学者マリドマ・ソメの著作と、そこに示される「時間と存在についての非西洋的な考え方」からもインスピレーションを得た。さらに、独創的で、ときに夢のような短編小説で知られるイタロ・カルヴィーノからも影響を受けている。
ジョンソンのアプローチに見られる幅広い影響、明確な意図、そして確かな技術への自信は、『Animative』において見事な成果を生み出している。
「Aughts Hymnal」では、精神的でさすらうような楽曲に、ハードウェア・テクノロジーによる独特な過剰処理が加わる。「High Step」では、異世界の深海生物が放つ光のような輝きを帯びた、よろめくようなファンクが脈打つ。「Jazz Chord Possession」では、シュルレアリスティックなダンスフロア向けの楽曲を展開。そして「Upstairs 2021」では、シューゲイズ的なサックスによる霞がかったコラージュを聴かせる。
こうした作品群がひとつにまとまることで、『Animative』は奇妙でありながら美しい全体像を形成する。それは、作者としてのジョンソン自身を寛容かつ魅惑的に映し出した作品でもある。