12月4日発売予定。シカゴを拠点に活動するDamon Locksと、注目を集めるブラック・チェンバー・ミュージック集団D-Composedによるコラボレーション・アルバム『Dawning』が〈International Anthem〉よりリリース。ヴァイオリンのKhelsey Zarraga、Anya Brumfield、ヴィオラのSeth Pae、チェロのLindsey Sharpeによるストリング・カルテットと、Damon Locksのライヴ・サンプリング、ビートメイキング、スポークンワードが融合し、ジャンルの境界を越えた独自の音響世界を生み出している。
本作は、シカゴ南部にあるRebuild Foundationの拠点The Land Schoolのオーディトリアムで、2026年4月11日に行われたライヴ・パフォーマンスを収録したもの。かつての小学校を再生した空間で生まれた音楽は、土地、歴史、ブラックネス、抵抗、希望といったテーマを内包しながら、緻密な即興性と強烈な身体性を持つ作品へと昇華されている。
静かなチェロの響きから始まる冒頭曲「Dawning (On Us)」は、D-Composedの過去の演奏サンプルを重ねながら、聴き手をゆっくりと作品世界へ導く。続く「We Stay Beginning」では、Damon Locksの言葉とビート感覚が前面に押し出され、彼のスポークン・ワード表現の魅力を存分に味わえる。「Reflecting (On Us)」では、ストリングスの重厚な響きと電子的なノイズ、サンプラーによる質感が混ざり合い、本作の中心とも言える緊張感あふれる音響体験を提示する。
終曲「Don’t Recede」は、混沌の中にも前進する力を感じさせる。即興、ジャズ、ダブ、現代音楽、ビート・ミュージックを横断しながら、その場に集った人々のエネルギーを閉じ込めた『Dawning』は、ひとつのライヴが持つ可能性を示す、アフロ・ルーツのアヴァンギャルド最前線。