1993年に発表された、コンゴの伝説的楽団OK Jazzの遺産を受け継ぐバンド、Bana OKによるアルバム『Bakitani』。1989年にフランコ・ルアンボが亡くなったことで、30年以上にわたり彼が率いてきた巨大な楽団OK Jazzは大きな転機を迎える。しかし、その偉大な喪失を乗り越えた9人の主要メンバーが「OKの子供たち」を意味するBana OKを結成し、師フランコが築き上げたトゥ・プイサン(Tout Puissant=全能)サウンドの継承を試みた。バンドを率いたのは、長年フランコの右腕として活動したサックス奏者/作曲家Rondot Kasongo Wa Kasongo。さらに、Fan Fan Sesengo、Papa Noel、Thierry Mantuikaというベテラン・ギタリストたちが参加し、ヴォーカルにはOK Jazz晩年を代表する女性シンガーBaniel Mbambouと、甘美なテナー・ヴォイスで人気を博したMalage de Lugendoらを擁する。コンゴ音楽黄金期を支えた名手たちが再び集結し、フランコ・ルアンボが確立した流麗なギター・アンサンブル、しなやかなリズム、豊潤なヴォーカル・ハーモニーを現代へと受け継いだ一枚。師への敬意と深い愛情を湛えながら、リンガラ音楽の不滅の魅力を響かせる、コンゴ音楽史における重要な継承作品。