(Auschwitzというバンド名は彼らの人生観を表すためにつけられたもので、ナチズムや差別主義とは関係はなく、いかなる人種、団体、人物を差別、劣化する意図はありません。)
没後20年を迎えた関西アンダーグラウンドのゴッドファーザー 林直人の偉大なバンドAuschwitzの87分に及ぶ未発表ライブ音源を集成しカセットリリースいたします。
A面 Live 81はすべて未発表曲で81年日付不明の驚くべき高音質ライブと8月FRIGHT 7 DAYSから収録。
ジャーマンロックのような反復ビートにフリーフォームなギターが絡む即興演奏と語られながら、今までほとんど聴くことができなかった初期Auschwitzの姿がついに白日の下に現れ、同時代に欧米で勃興していたポストパンクにも接近する極めて先鋭的なライブを披露していたことが確認できる。
ベースの今西、ドラムの中島がボーカルを務める曲もあり、林のギタリストとしての一面も垣間見え、Auschwitzがこの三人の音楽的な素養の化学反応によって生まれたことを示唆する非常に貴重な記録となっている。
B面 Live 87-93は93年東京でのAuschwitz名義ラストライブ、名作「Rule of Spirit」録音直前の87年4月EGGPLANT、日付不明の非常にクオリティの高い90年頃と思われる超高音質ライブからコンパイル。
ラストライブでのあまりにも美しいJourney Through The Nightから始まり、これまでのライブ盤では聴けなかった楽曲やバージョンを中心に選曲され、ライナーなどで語られていた未発表の名曲Ashes of Loveも収録。
そして、Auschwitz Boxで林直人ソロバージョンを聴くことができた最後期の曲no titleで締めくくります。