わーーー・・・ヤバいのが遂にリイシュー!「ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド」にも掲載しました!大名作『The Holy Mountain』を撮影する前のホドロフスキーや、チリのサイケデリック・フォーク・バンド、Los Blopsにも影響を及ぼしたという、ボリビア人神秘思想家オスカー・イチャーゾ(『ワーク』を提唱したG・I・グルジェフの間接的な影響下にあるとされる)がチリで設立、のちに米国・ニューヨークへと本拠地を移した非営利教育組織〈アリカ研究所〉。こちらに属する100人もの信徒たちが、その精神エクササイズの一環として、真夏の夜にニューヨークのスタジオに集い、夜明けまで繰り広げた壮大なパフォーマンスを収録した”Arica”の自主盤LPが奇跡の再発!
絶対にお見逃しなく。新興宗教サイケ/ニューエイジ異端作がまさかまさか待望のリイシューです!
クレジットはされていませんが、その中には、ダンサーや無名のミュージシャンたちだけではなく、のちにニューエイジ界で名手となる演奏家も参加していた模様。この開祖イチャーゾは20年の3月に88歳で亡くなりました。オリジナル盤のライナーノーツによると、本作は「素朴な感情で身体が経験することを意図した」作品とされており、「リラックスして状態で全身で聴き、自分の内的世界へと没入するように」とある様に、まさに演者全員がトランス状態。この世ならざる超常的ゾーンへと進出した圧巻のパフォーマンスです。同時代のクラウト系の作品よりもかなり狂っているのではないでしょうか。Aktuala、Third Ear Band、Embryo辺りとAlice Coltraneのサウンドが邂逅を果たしたような、異形の世界がここに。ウィンダムヒル等の癒し系ニューエイジが台頭する以前のピュアなニューエイジ観からサイケデリック・ロック、スピリチュアル・ジャズにソウル・ジャズまでもが溶け合う奇跡の1作です。限定500部。