12月上旬再入荷。LP2枚用A式ダブルジャケット仕様「キング・オブ・ノイズ」こと非常階段のオリジナル・メンバーにして、国産サイケデリック・ロック・バンド最高峰「渚にて」の一員としても活動する孤高のギタリスト、頭士奈生樹による幻の98年ソロ・アルバムが公式再発!98年当時のCDマスターを使用せずオリジナルミックスDATマスターからの最新マスタリング!
近年のモダン・ニューエイジ視点からも再発見のある頭士奈生樹の傑作『現象化する発光素』が〈オルグレコード〉と頭士氏の全面協力を得て、Sad Discoより待望のリイシュー!
日本のサイケデリック・アンダーグラウンドを代表する名門〈P.S.F. Records〉を主宰したモダーン・ミュージック店主の故・生悦住英夫氏が最大級の賛辞を寄せた、柴山伸二らとの伝説的サイケデリック・バンド「ハレルヤズ」や「Idiot O'Clock」にも参加。地下音楽の聖地として高名な京都のロック喫茶「どらっぐすとうあ」の住人のひとりであり、あの非常階段の結成メンバーとしても名高い頭士奈生樹。
本作は、柴山主宰の〈オルグ・レコード〉から98年に発表した極めて入手困難な2枚目のソロ作品。柴山、兄の頭士真砂樹、橋本清志の3名のゲストが参加した『現象化する発光素』は、たった3日で録音された前作『Paradise』とは対照的に、1990年から1998年にかけての、実に8年もの歳月を費やして録音。同名の収録曲があるように、「前瞑想的音楽」というコンセプトを追求した、精神世界への深い意識を帯びた内容である本作には、スロウダイヴの感傷/幻想と裸のラリーズの叙情的サイケデリアが眩い光の中で邂逅を果たす天上的ドリームゲイズ「1999: 白化」、RimarimbaやZazou Bikayeの空想民俗/トライバル・ニューエイジを想起させる「プララヤ」(サンスクリット語で「休息」を意味する)、初期ロバート・ヘイの耽美な影と宮沢正一の禍々しく孤独なイノセンスによる幻のミッシング・リンクを描くような「輝いている水面をずっと」、渚にて『太陽の世界』でもカヴァーされている屈指の人気曲であり、エヴァーグリーンで牧歌的なサマーポップ・フィーリングを帯びた、緩やかな時間を旅するドリーム・ポップ「結合の神秘」、兄弟で織りなすカリンバの反復が10分にも渡り瞑想的な時間を浮遊し続ける、深遠なミニマル・アンビエント「現象化する発光素」に至るまで、同氏の精神性と実験精神が余すところなく発揮されたキャリア屈指の異色作品!