数年前の上質なストックです。6世紀前半頃に、大陸より仏教の儀礼と共に伝来した香木であり、奥ゆかしい気品をそなえた香りを発する沈香(インドネシア・ニューギニア産)のお香です。
東南アジアに生息する沈丁花科の沈香樹が、風害による腐敗や害虫によりダメージを受けた際に樹が自分を守る為に、損傷を受けた部分の内部に樹脂を分泌し沈積して沈香になると言われています。沈香ができるまでには数十年を要し、自然の状況に左右されながら生成されるために、人工的に生産することは極めて難しく、遥か以前から非常に貴重なものとして扱われています。
現在一般に国内で出回っているものは、沈香に漢薬や香辛料、また白檀などを混じえてお香にしているものが殆どですが、こちらは沈香のみを使用したお香となっております。平安時代では薫物として流行し、鎌倉時代以降は武士がこの鎮静効果に優れる沈香を、戦にそなえて精神を沈める為に好んで珍重し、時の権力者たちもコレクションに熱心でいたと言われています。
繊細で穏やかな木々を連想させる清雅な香りがある意味現代的で、瞑想時には勿論ですが幅広い年齢層に使って頂けるものとなっております。是非ご活用くださいませ。
内容量10g(約21cm、燃焼時間約40分)