最近は、David Tudorの特大物件を出版していた〈TOPOS〉から到着。1950年代後半から1960年代前半にかけてニューヨークで行われたアート、ダンス、音楽の並外れた活動の集大成であると同時に、これらの分野の作家たちがテクノロジーを作品に取り入れるという新しい時代の始まりを告げることとなったイベントであり、1966年の10月13日〜23日にかけて開催された一連のパフォーマンス・シリーズである〈9 Evenings〉。1965年末、ベル電話研究所の研究エンジニア、Billy Klüverが招聘したJohn Cage、Lucinda Childs、Öyvind Fahlström、Alex Hay、Deborah Hay、Robert Rauschenberg、David Tudorというニューヨーク拠点の豪華面々が彼の研究所のエンジニア/科学者の仲間とともに、アーティストの音楽パフォーマンス向けの装置を開発し、この音響システムの中で、デヴィッド・チュードアが編成した変調手段を利用し、通信回線から電話線、マイク、楽器の代わりに様々な家庭用電化製品、周波数発生器などを用いて行われたこのイベントのパフォーマンスを収録した作品。