3月20日発売予定。 (数量限定/日本語帯付/解説書封入)歌やメロディを前面に出し、 ポップと実験の均衡を更新したOPNの転換作。“声”はもはや感情や物語を伝達するための媒体ではなく、操作され、分解され、再構築される音響的素材として扱われている。ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーことダニエル・ロパティンの『Age Of』は、そうした現代音楽における“声”の転位を、最も鋭利なかたちで提示する作品だ。本作では、ロパティン自身やアノーニといった、主体の明確なヴォーカルが導入されている。しかしそれらは徹底的に変性され、話者の記名性は意図的に攪乱されていく。ノイズ、ポップ、クラシカルな響きが過剰に装飾され、歪んだ調和として結びつくその音楽は、いわばポスト・モダン・バロックと呼ぶべき相貌を帯びている。人格と匿名性、身体性とテクノロジーが不安定に共存する本作は、“歌”の可能性を更新すると同時に、現代における“声”の存在条件そのものを批評的に照射するコンセプト・アルバムである。