11月上旬入荷予定。電子音楽からアコースティック音響への劇的な転換を果たした巨匠Eliane Radigueの晩年の大作『Occam』シリーズより、チェロ奏者Charles Curtisとファゴット奏者Dafne Vicente-Sandovalを迎えた『Occam XIII, Occam River XI, Occam V』。楽譜を用いず奏者との対話と口頭伝承のみで作品を構築する独自のメソッドにより、スイスのサン=テオドゥール寺院の豊かな響きの中で録音された深遠なドキュメント。「オッカムの剃刀」の哲学に基づき極限まで削ぎ落とされた音数から、チェロとファゴットが持つ細密な倍音や微細な波形の揺らぎが静かに創出。幾重にも重なる持続音が寺院の空間と干渉し合い、人間の聴覚の限界に語りかけるような、静けさの中に圧倒的な音響密度を誇るミニマル・ドローン空間を作り上げている。演奏家と作曲家の境界線を解き放ち、音そのものの微小な振る舞いの内部に巨匠ならではの霊的境地が宿る至高の現代音響。